まだまだ夏日が続くけれど東京でも"秋"は着実にやってきています! "芸術の秋"にふさわしいイベントとして、毎年多くの映画ファンが楽しみにしているのが、多彩な映画祭の数々。特に東京では、個性的なテーマの映画祭や特集上映などがめじろ押し。
映画祭の楽しみというと、まずは"お祭り"感。もちろん作品そのものの鑑賞も目的だが、監督や出演俳優などの映画人が出演するトークショーやティーチインなど、映画祭のイベント企画もチェックしよう。さらに、映画祭の"テーマ"も重要なポイントだ。そのテーマに沿った作品が集められているので、自分が興味を持っているテーマの作品をあれこれ見ることができるのはうれしいかぎり。一方で、これまであまり関心のなかったテーマに関心を持つことができる機会でもある。そして何といっても、普段のロードショーではあまり上映されない作品や公開前の話題作を鑑賞できるのは、映画ファンには見逃せないメリットだ。映画祭それぞれの持ち味を楽しんで。
9/18〜
第34回PFF ぴあフィルムフェスティバル
今年で34回を迎える「PFFぴあフィルムフェスティバル」。映画祭のメインプログラム「PFFアワード」は1977年から続く、世界最大の自主制作映画のコンペティションでもある。今年は応募522作品より16作品が入選。審査員は、映画監督の高橋伴明、行定勲、写真家・川内倫子、俳優・新井浩文、映画プロデューサーの川村元気の5名。映画祭最終日の表彰式でグランプリ他各賞が発表される。
「追悼 森田芳光監督 幻の8mm作品たち」など多彩な招待作品部門にも注目だ。
『天国への階段』(招待作品部門・映画の"ルック"を浴びてみる!〜マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー&ジャック・カーディフ〜)
【会期】9月18日(火)〜28日(金)※月曜休館
【会場】東京国立近代美術館フィルムセンター
【URL】http://pff.jp/34th/
9/14〜
第5回したまちコメディ映画祭in台東
浅草・上野という東京随一の下町の魅力を、コメディー映画を通じて楽しむ、いとうせいこう総合プロデュースによる、毎年人気の映画祭。今年も"したコメ"ならではの魅惑のラインアップ&豪華イベントが続々! 15日には豪華ゲストが登場するレッドカーペットイベントとオープニング・セレモニーを開催する。クロージングではユニークなアーティストが集結する「ザ・ドリフターズ リスペクトライブ」を開催!
特別招待作品としてジャパンプレミア上映される『レミントンとオカマゾンビの呪い』
【会期】9月14日(金)〜17日(月・祝)
【会場】浅草地区:浅草公会堂他/上野地区:東京都美術館講堂他
【URL】http://www.shitacome.jp/
9/29〜
第7回UNHCR難民映画祭
世界に暮らす4300万人の難民たちの現状を、映画を通して伝える映画祭。主催は、難民支援を行う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所。入場料は無料で、会場入り口などで寄付金を受け付けている。今年は、UNHCR特使として活動するアンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作をはじめヴェネチアやカンヌの受賞作も多数。
UNHCR特使でもある、アンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(仮)』をオープニング作品として日本初上映!
【会期】9月29日(土)〜10月8日(月・祝)
【会場】イタリア文化会館他
【URL】http://unhcr.refugeefilm.org/2012/
9/14〜
第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
劇場公開されることの少ない"レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー"をテーマに個性的な秀作を上映する名物映画祭。
おばあちゃんカップルの逃避行!? トム・フィッツジェラルド監督作『夕立ちのみち』
【会期】9月14日(金)〜17日(月・祝)
【会場】スパイラル ホール
【URL】http://tokyo-lgff.org/2012/
9/27〜
第9回ラテンビート映画祭
日本で唯一のスペイン&中南米映画の映画祭。公開前の話題作から過去の名作までイチオシのラテン映画が大集合!
『俺たちサボテン・アミーゴ』
©2011 by Paradox Holdings, LLC All Rights Reserved.
【
会期】東京 9月27日(木)〜10月5日(金)
【会場】新宿バルト9
【URL】http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/
10/20〜
第25回東京国際映画祭
多くの映画祭が開催される9月、10月の中でも見逃せないのがこちら。六本木のケヤキ坂に敷かれたレッドカーペットならぬグリーンカーペットの上を国内外の著名な映画人たちが歩くオープニングイベントは、もはや秋の東京の風物詩だ。
世界を熱狂させた"シルク・ドゥ・ソレイユ"を3Dで撮影した『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』が公式オープニング作品に決定。今後、続々と豪華なラインアップが発表される予定だ。また、今年のコンペティション国際審査委員長は、ハリウッドの伝説的映画人、ロジャー・コーマンが務めることが決定した。コーマン委員長率いる審査員が選ぶグランプリに大注目だ。
公式オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ3D彼方からの物語』©2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
コンペティション国際審査委員長に決定したロジャー・コーマン ©2011 TIFF
【会期】10月20日(土)〜28日(日)
【会場】六本木ヒルズ他
【URL】http://2012.tiff-jp.net
10/6〜
第3回東京ごはん映画祭
"おいしい映画"が大集合するユニークな映画祭。映画を見るだけでなく、食を体験したり音楽を聞いたり交流したりと五感で楽しめる企画も満載。3年目を迎える今年は青山・渋谷で開催。『かもめ食堂』『バクダッド・カフェ』など"おいしい映画"の名作も多数上映される。
"食べるラー油"誕生の実話を小池栄子と台湾の人気俳優ワン・チュアンイーが演じる。『ペンギン夫婦の作りかた』(プレシディオ配給 10月20日より全国ユナイテッド・シネマほかにて公開)©2012「ペンギン夫婦の作りかた」製作委員会
【会期】10月6日(土)〜21日(日)
【会場】シアター・イメージフォーラム他
【URL】http://tokyogohan.com/
10/6〜
中国映画の全貌2012
文化大革命直後に製作された中国映画不巧の名作から、最近作まで約50作品を特集上映! オープニング上映は、中国のヘレン・ケラーといわれる中国障害者連合会の女性会長、チャン・ハイディーの実話を映画化した『私の少女時代』と、ベルリン国際映画祭で上映され話題を呼んだ『ロスト・イン・北京』。他にも、急速な発展を遂げ移りゆく中国の様子を見て取ることができる秀作が集う。
美人女優ファン・ビンビンが、体当たりで過激な全裸シーンを演じた話題作『ロスト・イン・北京』。中国公開時は濡れ場シーンがカットされ、さらにその後、上映禁止になったといういわくつきの作品
「中国映画の全貌2012」
【期間】10月6日(土)〜11月16日(金)
【会場】新宿K's cinema