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ニコニコ動画のリアルイベント開幕! 枝野経産相も登場

2012.04.28 Vol.549
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 動画配信サービス「ニコニコ動画」の巨大イベント「ニコニコ超会議」が28日、千葉・幕張メッセで開幕した。

  イベントは、音楽ライブやコスプレ、政治やカルチャーをテーマにした討論、さらには結婚式などさまざまな企画が会場内で同時多発的に行われ、「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」というコンセプト通りの内容。村上隆やジャーナリストの津田大介、田原総一朗らが登場した「言論コロシアム」では、ステージの討論と周囲のブースでのトークが入り乱れたり、さながらクロストークのような場面も見られ、さまざまなコンテンツがひしめく「ニコニコ動画」そのものだった。

「言論コロシアム」で行われた「クールジャパン作戦会議」には、枝野幸男経済産業大臣も出演。日本のカルチャーを世界に届ける方法について意見が交換されたが、大臣はユーザーから寄せられた手厳しいコメントを拾いながら「こんなアイデアあるとコメントを寄せてほしい」と呼びかけた。

 イベントは、29日も行われ、トータル10万人の動員を見込んでいる。2日目には、ツイッター上で大人気のもんじゅ君と津田大介らによる「こんにちは、もんじゅ君~もんじゅ君がニコニコ超会議にやってくるですだよ~」や、家の裏でマンボウが死んでるPらボーカロイドプロデューサーたちによるライブなどが行われる。10時開場。当日券は1500円で、会場やプレイガイドで購入できる。詳細はオフィシャルサイト(http://www.chokaigi.jp/)で。

話題の渋谷ヒカリエを開業前に直撃!

2012.04.25 Vol.549

20120425a.jpg 渋谷の新スポット・渋谷ヒカリエの特別内覧会が24日行われ、開業直前に報道陣に公開された。

 お披露目されたのは、26日から開業となる商業フロアや、渋谷エリア最大級となる飲食フロア、現代アートのギャラリーなどが集うクリエイティブスーペース「8/(はち)」など。特に、働く女性たちの熱い注目を集めそうなのが、地下3階から地上5階を占める商業フロア「ShinQs」。フード、ビューティー、ファッション、ライフスタイルをテーマにしたこだわりの店が揃い、女性が喜ぶサービスも充実。ジョエル・ロブション氏が監修するブランジュリー専門店「ル パン ドゥジョエル・ロブション」や、人気のザ・コンランショップがキッチン関連にフォーカスした「ザ・コンランショップ キッチン」など"世界初"のショップも多く、話題性も満載。

 グランドオープンは26日。ゴールデンウイークに"オトナ女子"必見のスポットとなること間違いなしだ。

「究極の鉄道模型展 in 東京タワー」開催

2012.04.23 Vol.549

ファミ鉄・ママ鉄・子鉄も大満足!GW特別イベント

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月刊東京タワーNEWS
 東京タワーでは、GWの特別イベントとして、鉄道模型製作・収集家、鉄道模型界の重鎮としてしられる原信太郎(はら・のぶたろう)氏が所蔵する約6000車両のコレクションの中から、選りすぐった約450車両の鉄道模型を一堂に展示する「究極の鉄道模型展 in 東京タワー」を開催中。  展示される鉄道模型は、1番ゲージ(45mmゲージ)で、19世紀後半から20世紀初頭の華麗なヨーロッパ文化を彷彿とさせる「オリエント急行」ほか、日本の「箱根登山鉄道チキ1形」など、蒸気機関車から電気機関車へと鉄道が目ざましい発展を遂げた時代に活躍した、世界中の鉄道車両ばかり。
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 鉄のレールや車輪を使用し、ギア、ブレーキ、ベアリングなど、本物と同じ構造で作られ、客車の窓のステンドグラスや豪華な内装まで精巧に再現されている。  会場内には、鉄道模型を走行させるための1周約45m、総延長約150mの情景模型「大型ガーデン・レイアウト」を設置。本物のような音をたてて疾走する1番ゲージ模型の迫力を間近で体験できる。  また、子どもが遊べるプレイゾーンや鉄道関連商品のショップもオープン。鉄道ファンはもちろん、鉄道模型に初めて触れる人にも楽しめるイベントだ。親子や友達同士で、奥深い鉄道模型の世界を楽しもう!

「原鉄道模型博物館開館記念/新橋横浜間鉄道開通140周年 究極の鉄道模型展 in 東京タワー」
【期間】5月6日(日)まで(会期中無休) 【時間】10~18時(入場は閉場の30分前まで) 【場所】東京タワーフットタウン1階特設会場 【入場料】当日券 大人(高校生以上)1000円、子ども(4才~中学生)500円 ※3才以下無料、障がい者手帳を持った方と付き添いの方1名は無料

4.26渋谷ヒカリエ開業!

2012.04.23 Vol.549
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渋谷がもっと輝く話題の新スポット ついにオープン!

4月26日、話題の新スポット・渋谷ヒカリエがついにオープン。高感度なラインアップが集う商業フロアや渋谷最大級となる飲食フロア、アート空間が広がるクリエイティブスペース、都内最大級のイベントホール、最大級のミュージカル劇場といった文化施設が揃う。ここには、いつも"新しい出会い"が待っている。大人たちをも魅了する、渋谷の新たなランドマークの誕生だ。
渋谷カルチャーの歴史を築いた東急文化会館跡地に誕生した、新たなランドマーク・渋谷ヒカリエ。渋谷に、新たな人の流れが生まれそうだ。

渋谷ヒカリエ
【住所】東京都渋谷区渋谷2-21-1 【交通】東急東横線・JR・京王井の頭線・東京メトロ銀座線「渋谷駅」2F連絡通路と直結。東急田園都市線・東京メトロ副都心線「渋谷駅」15番出口と直結。

大人女子が楽しめる商業エリア「ShinQs」
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ShinQs Food(B3~B2):「ナチュラルビューティーフード」を中心に高感度なラインアップが揃うフードフロア。オーガニックやマクロビ系のデリから、鎧塚俊彦氏ら世界的パティシエのスイーツ、ジョエル・ロブション氏のブランジュリー専門店、こだわり食材が揃うマーケットなど、毎日通いたくなる"ここだけ"のショップが充実している。

ShinQs Beauty(B1~1F):ブランド系からセルフコスメ、多彩なサービスまでが揃うトータルビューティーフロア。中でも「コスメキッチン」や「テラクオーレ」など自然派コスメのショップが充実しており、ナチュラル&オーガニック系アイテムの品ぞろえは都内最大級となる。"NIPPON""ウェルネス"を切り口にした女子必見のビューティーゾーン。

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ShinQs Fashion(2~4F):雑貨とキャリア&カジュアルファッションの注目ショップが勢ぞろい。バイヤーセレクトの雑貨とオリジナル商品が並ぶ自主編集売り場「ShinQs パーツ ジョイスト」は、まさに渋谷NO.1の"雑貨マルシェ"! 3Fは働く女子をときめかせるキャリアファッション、4Fはセンス満点のカジュアルファッションが揃う。

ShinQs Lifestyle(5F):リビングやクッキング&ダイニング、カルチャー&ホビー、期間限定売り場まで、素敵なライフスタイル雑貨が充実するフロア。「ザ・コンランショップ キッチン」や、元タカラジェンヌが食生活を提案する「ビオクラ スタイル」などの厳選ショップが"イエナカ"スタイルをよりサポート!

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抹茶カプチーノ(650円/よーじやカフェ/B1)

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ララ・セニョリータ「グリーンハート籠バッグ」(2万5200円/ShinQs パーツ ジョイスト/2F)

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マ・シェール・コゼット「ハーツトゥハーツポーチ」(各3150円/ShinQs パーツ ジョイスト/2F)

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「本日のデリプレート」(900円/ハワイアン・デリ・カンパニー ウィズ・アイランドベジー/B3)

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ホットフロップス「サンダル」(4305円/ShinQs パーツ ジョイスト/2F)

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3WAY仕様の「トレミークラッチ」(2万4150円/mimimi/2F)

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アビステ「Shibuya Hikarieをイメージした、限定のiPhoneケース」(2万9400円/センス・オブ・デザイン/3F)

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「オープン記念オリジナルソープ」(735円/トゥデイズ スペシャル 4F)


ゼッタイ注目! 世界初&日本初出店

<ル パン ドゥジョエル・ロブション>
フランス料理界の巨匠、ジョエル・ロブション氏が監修する世界初のブランジュリー専門店。ロブションの焼き立てのパンをどうぞ。
(ShinQs Food・B2)

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<ヴィンス・カムート>
>ハリウッドセレブご愛用シューズとしても知られる"手の届くハイファッション"ブランドが日本初上陸! ショップは、NYの直営店舗を忠実に再現。
(ShinQs Fashion・3F)

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<ザ・コンランショップ キッチン>
オシャレなインテリアで人気のザ・コンランショップが、キッチン関連にフォーカスした世界初のコンセプトショップ。
(ShinQs Lifestyle・5F)

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<ピコロ>
世界初"都市型スイーツ"をコンセプトにしたお店。ヨーロッパで人気のフランス人クリエイター・ZOE(ゾエ)がデザインしたペーパーバッグもキュート。
(ShinQs Fashion・2F)

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グルメからカルチャーまで"新・渋谷"を発信
 東急文化会館のDNAを引き継ぎ、クリエイティブな才能と社会をつなげる複合スペース。47都道府県をテーマにしたミュージアム「d47 MUSEUM」やショップ「d47 design travel store」、小山登美夫氏による企画展を開催する「ART GALLERY」、コミッティ審査を通過したさまざまなジャンルの展覧会を開催する「CUBE」など、各スペースで多彩なイベントを開催。オープニングイベント「ヒカリエ8/クリエイティブセッション」をはじめ、開業日から各イベントがスタートするので足を運んでみて。
クリエイティブスペース「8/」
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ダミアン・ハースト 「Probucol」 2011-2012
©Damien Hirst
Courtesy of Tomio Koyama Gallery
(ダミアン・ハースト『New Spot Prints』4月26~5月13日 ART GALLERYにて)

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青木克世 「Predictive Dream XXIV」 2011年
©Katsuyo Aoki
photo:Mareo Suemasa
Courtesy of Tomio Koyama Gallery
(『透明な混沌/Crystal Chaos』小山登美夫ディレクション 4月26日~5月13日 CUBEにて)

「Cafe & Restaurant」
 渋谷ヒカリエ6~7階には、渋谷エリア最大級となる26店舗が揃う飲食フロアが登場。6階の"dining6"には、米国歴代3大統領就任晩餐会で総料理長を務めた山本秀正シェフのイタリアン<SESTO SENSO『H』>など、本格的な食をカジュアルに楽しめる専門店が集合。7階の"TABLE7"はランチからカフェ、ディナーまで楽しめるラインアップ。
「Hikarie Hall」
 都内最大級のイベントホール。渋谷駅に直結しているので、来場客にも便利!
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「TOKYU THEATRE Orb」
 客席数1972席という、世界でも最大級のミュージカル劇場。地上70mの絶景を楽しめる開放的なホワイエから中央階段を上ると、濃紺と白を基調としたラグジュアリーな劇場空間が広がる。劇場そのものが、観客を非日常の世界へといざなってくれるのだ。こけらおとしは7月18日から始まるブロードウェイミュージカル「ウェスト・サイド・ストーリー」となる。

ゴールデンウイーク in TOKYO 話題の新施設は屋上に注目!

2012.04.23 Vol.549
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劇場型都市空間 ダイバーシティ東京


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ファッションテーマパーク 東急プラザ 表参道原宿

 大型連休を控え、都内で新商業施設が次々にオープンしている。18日に表参道と明治通りの交差点に東急プラザ 表参道原宿が、19日にお台場にダイバーシティ東京 プラザが開業。26日には、渋谷ヒカリエもオープンする。新たなランドマークの出現で東京が活気づいている。  各施設には、初上陸のアパレルブランドを始め、雑貨、フード、アミューズメントなどさまざまなテナントが入居しているが、注目は屋上の使い方。癒しの場として、またライフスタイルの一部として機能する空間が作られている。  ファッションテーマパークと銘打った、東急プラザ 表参道原宿の屋上は、「おもはらの森」。すり鉢状の広場で、樹木や50種類以上の野草が配された"都会の森"だ。「おもはらの森」には、カフェやレストランからもアクセスできるが、買い物客に限らず、誰でも利用できるパブリックな憩いの場になっている。  ガンダムが象徴的な複合施設ダイバーシティ東京。その商業施設部分の屋上には、都内最大級のレンタル農園「都会の農園」(http://www.city-farm.jp/)がオープンしている。普段の生活に農業を取り入れる人が増加するにつれて、都内にもさまざまなレンタル農園が生まれているが、東京湾、そしてフジテレビの社屋を真横にみながら、土を耕し、野菜を育み、収穫できるのはここだけだ。  所定の入会金と会費には、クラブハウス、共同の道具、水道、電気などの利用料金が含まれている。オプションで散水などのサポートもあるので、毎日に世話ができなくても農業を楽しめそうだ。  新施設をチェックするなら、屋上にも上ってみては? 新しい発見があるかも。

『東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012』

2012.04.23 Vol.549

隅田川に10万個の"ホタル"の輝き!

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天の川プロジェクト® 東京スカイツリー®の画像はイメージ

 開業間際の東京スカイツリーのふもと、隅田川沿岸の隅田川テラス(言問橋~吾妻橋間)を舞台に、川の自然を見つめ、川辺のにぎわいを体感できるイベント『東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012』が開催される。期間中は、芸術家・日比野克彦氏監修の神輿のパレードや、シンポジウムなど各種催しが行われ、カフェやビアガーデン、ミニライブやパフォーマンスなども実施される。  中でも注目は、6日の夜に行われる光のアートインスタレーション『川とツリーが紡ぎだす ひかりのシンフォニー』。「もし隅田川にホタルがいたなら」という思いを込め、約10万個の太陽光蓄電LED『いのり星』を放流し、隅田川に幻想的な光景を浮かび上がらせる。有料観覧エリアのチケットを購入すると、放流に参加できる(公式サイトなどから事前購入。事前申し込みが定員に達した場合、当日販売は行わない予定)。販売収益の一部は、都内の河川環境保全などのために寄付される。また、放流された『いのり星』は完全回収されるとのこと。

『東京ホタル TOKYO HOTARU FESTIVAL 2012』
5月5日(土)10~20時・6日(日)10~21時
場所:隅田川テラス 【公式サイト】http://tokyo-hotaru.jp/

親子で色に触れ、遊び、楽しむ

2012.04.23 Vol.549
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©brokiga&co

 スウェーデンで大人気の絵本「リトルピンク&ブロキガ」を題材とした体験型イベント『FUN WITH COLOURS』が、恵比寿ガーデンプレイスで開催される。  イベントテーマは「色に触れる、色と遊ぶ、色を楽しむこと」。鮮やかな色彩から子どもが想像力を高めたり、大人が感性を磨いたりなど、親子で交流しながら、さまざまな角度から色を楽しむための企画が盛りだくさん。  メイン会場となるセンター広場では、植物由来原料で作られた、アパレルブランド「ECOMACO」制作の特製ドレスを着たキャラクターのリトルピンクが登場。ステージ上では、リトルピンクと一緒に来街者たちが残布で作られた花のモチーフを木に飾り付けるイベントを展開する。  さらに、キャラクターが書かれた遊具を回転させ色の変化を楽しむ「色のきもち」や、リトルピンク&ブロキガのモノクロアートが描かれた大きな壁面に子どもが塗り絵や絵を描くことができる体験イベントやさまざまなワークショップが行われる。GWは親子で色を遊んじゃおう!

北欧生まれのやんちゃな奴ら Little Pink&Brokiga in Yebisu Garden Place『FUN WITH COLOURS』
【会場】恵比寿ガーデンプレイス施設全体 【会期】4月28日(土)~5月6日(日)/11~17時 【問い合わせ】恵比寿ガーデンプレイス・インフォメーション TEL:03-5423-7111 【URL】http://gardenplace.jp

ルミネ新宿、新たに7店舗開店でグランドオープン

2012.04.20 Vol.548
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 新宿駅に直結するルミネ新宿店が19日、グランドオープンした。今年2月より行ってきた店舗改装が完了し、ルミネ2の1Fに新規に7店舗がオープンし、新宿駅の利用者などの足を止めさせている。初日は5万人が来館した。
 
 新しくオープンしたのは、セレクトショップのシュクルリー デュ ジャポン パー スワティーや、ボンジュールレコードなど、こだわりのあるショップ。

渋谷パルコに巨大な水原希子が出現

2012.04.19 Vol.548
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 人気メガネショップのZoffが20日、5月6日までの期間限定で「Zoff Limited Shop」を渋谷パルコSR6にオープンする。ショップは、ファッション雑誌「NYLON」とのコラボデザインになっていて、夏を感じさせるスタイリングの巨大・水原希子が登場する。

 同店は、ダテメガネの専門ショップ。軽量でタフなことで人気を集める「Zoff SMART」のほか、PC作業を快適にすることで話題の「Zoff PC」も取り扱う。

 期間中、同店およびZoff渋谷パルコ店で、7350円以上の買い物をすると、金環日食の観賞用グラスがプレゼントされるほか、ノベルティグッズがもらえる。

東京の都市力を高めることが日本復興につながる!! 何事にもオールジャパンで!!

2012.04.09 Vol.547

溝畑 宏

日本を元気に Vol.2「観光で日本を元気に」

東日本大震災から1年が経った。被災地の復興はまだこれから。だからといって下を向いてはいられない。未来に向かって、みんなが元気を取り戻さなければならない。日本を元気にするために活躍する各界のさまざまな人の声を聞くこの企画。第2弾では前観光庁長官の溝畑宏氏に話を聞いた。(インタビュアー 一木広治)

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(撮影・神谷渚)

 溝畑氏は総務省から、一時期はJリーグの大分トリニータの代表取締役も歴任した。そして3月31日まで観光庁長官という職務についていた。

「私のライフワークは"日本を元気に"なんですが、そのために総務省に入りました。そして"各地域にどうやって世界に通用するものを創っていくのか"ということが私のテーマとなりました。W杯開催、Jリーグのチームを作ろうとしたのも結局、大分という地方に世界に通用するものを創っていくきっかけ作りだったんです。すべての軸は、"地域を元気に、地域から世界へ"というテーマなんですね。そういったときに観光というのは、地域作りがベースにあって、地域にしかないものを掘り起こしてブランド化して、それを世界に通用するものに育てていく。まさに自分がやってきたことと重なる部分も多いし、観光に必要な現場感覚と企画力と突破力というものに白羽の矢が立ったんではないかと思います」

 去年震災があり、海外からの渡航者がかなり減った。観光客を呼び戻すためにかなりいろいろなことをやられました。

「震災復興において観光は必ず重要な役割を担うと考えていました。経済を活性化し地域を元気にしない限り、復興はあり得ない。いち早く手を打たないといけないということで、まず1つ目に、震災から1カ月の4月12日に"自粛はやめよう"という通知を出しました。これに関しては政府の内部をはじめいろんなところから賛否両論がありました。しかしこれは私の持つ現場感覚からきたもので、球団を経営しているときにリーマンショックとか鳥インフルエンザで痛い目に遭っているんですね。そのときの教訓は、とにかく早い時期に対応の手を打つということだったんです。全国の観光関係者の方がとにかく攻めに出てくれたこともあって、ゴールデンウイークの後半には震災前の数字に戻って、9月以降は旅行の取り扱い額だけでいうと震災前よりプラスになりました。2つ目にはインバウンド対策。外国からの訪日観光に関しては苦しみました。3月中には海外から日本に行くということに相当セーブがかかったんですね。こちらもいち早く手を打とうということで、私自身が外国に出向いて、訪日旅行をお願い致しましたし、説明会を100回以上やりました。それから正確な情報を伝えようということで、震災後の復旧の状況とか、みなさんが特に不安に思っていた放射能の線量の問題などを日本の各地域のデータを毎日更新してみなさんに報告しました。なおかつ食の安心安全。これについても検査の状況をちゃんと報告しました。日本政府の発表だけでは信用してもらえないんで、国際機関の発表なども積極的に入れて、とにかく情報を発信しました。3つ目には海外の方の目線で日本の現状を伝えることに取り組みました。レディ・ガガ、ジャスティン・ビーバー、イル・ディーヴォなど来日されたアーティストには片っ端から日本の安心安全を語ってもらいましたね。あとは国際大会、国際会議、国際イベントのキャンセルの防止。そういう国際的なイベントをきっちり開くことが日本の安心安全のPRになるということで、とにかくキャンセルしないように攻めて攻めて攻めまくりました」

 レディ・ガガから2月に行われた総合格闘技のUFCにまで、とても幅広くアンテナを張られていました。

「私は観光とは総合戦略産業だと思っています。日本の魅力あるコンテンツを徹底的に掘り起こして、世界に通用するブランドに育て上げる。日本の場合、中心になるのはスポーツだと思います。これだけいいスポーツを見る、する、楽しむ環境を持っている国って世界を見てもないと思います」

 スポーツといえばやはりオリンピック。2020年に東京にオリンピックを招致するために、こんなことをやったらいいんじゃないかということがあれば聞かせてください。

「震災復興というなかで、日本がみなさんのお陰で元気になった姿を、世界にお示しする感謝・恩返しの大きなステージが2020年の東京オリンピックであるというのがひとつ大きなテーマです。2つ目は、震災から日本の本当の復興を考えた場合には、東京の持っている都市力を高めるということが極めて重要な課題だと思っています。今後の日本の元気再生という意味でも、オリンピックというのは絶対に招致するべきだと思います。オリンピックというのは時代時代の変革のときに登場するんです。高度成長の時代に、オリンピック、万博があって、国民は元気になりました。そういう意味でも必要だと思います。"なんのために開くんだ?"という大義を、もうちょっと東京都民とか国民のみなさんに分かっていただければ絶対に賛同を得られると思いますよ」


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2020年東京オリンピック・パラリンピック招致を応援します

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「人生のさまざまな局面で自分が迷っているとき、あるいは勝負に負けたとき、仕事がうまくいかないとき、オリンピックは"あきらめなければ必ず頂点に行ける"と感じさせてくれました。例えば柔道の古賀選手がヒザのじん帯を断裂した中でも金メダルを獲ったときですね。冬季札幌オリンピックのジャンプで笠谷さん、金野さん、青地さんが金銀銅を獲ったときには、日本は凄い国だと改めて思いましたし、マラソンで高橋尚子さん、有森裕子さんが本当に苦しいストレスの中でメダルを獲られたのを見て、身体的なハンディがあっても精神でものは成就するんだと思いました。私にとってオリンピックというものは常にどういう立ち位置にいても、世界という頂点目指すモチベーションになってくれました。人生そのものがオリンピックと関わっていたような気がしています」



東京国際アニメフェア2012で東商が五輪招致をPR

2012.04.09 Vol.547
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(写真下段・左)外国人にもアピール (写真下段・右)手書きの応援メッセージの数々

 3月22~25日に東京ビッグサイトで「東京国際アニメフェア2012」が開催された。このアニメーションの「見本市」ともいえるイベントにはアニメーションに関連する216の会社や個人が出展していたのだが、そんななか、東京商工会議所が「2020年オリンピック・パラリンピック招致PR」のブースを出展した。

 アニメの祭典でオリンピック招致。一見ミスマッチのようにも思えるが、そこには深い戦略があった。

 東商の2020年オリンピック招致担当の清水さんによると「もともとスポーツに興味のある方はオリンピック招致に賛成の方は多いと思うんですが、層が違うところにPRすることで、広く招致運動のことを知ってもらいたいなと思いまして、出展させていただきました」とのこと。

 確かにオリンピックと距離が遠そうな人たちの掘り起こしには効果がありそうだ。最初のうちは「なぜここにこんなブースが?」とけげんそうに通り過ぎていた人たちも、初音ミクを表紙とした弊紙の特別版の配布を始めると少しずつ人が集まり始める。いわばアウェーの場だが、着実にオリンピック招致をアピールできているようだ。

 今後も東商はさまざまな企画で五輪招致のアピールを続けていくという。

「4月以降は渋谷のヒカリエやスカイツリーがオープンします。東京駅の改修工事も終わりますね。そういった時期に合わせて、何らかの形でPRのイベントを開催できたらな、と思っています」



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