世界各国でクリスマスを迎えるなかで、ユダヤ教ではほぼ時を同じくして「ハヌカ」と呼ばれる伝統行事が行われる。「ハヌカ」とは古代ユダヤ人が異教徒からエルサレム神殿を奪回した際に、神殿の燭台に1日分の油しかなかったにもかかわらず、8日間燃え続けたという奇跡を記念した祭典。「光の祭り」ともいわれ、8日間燃えた火を祝して、期間中は毎夕燭台(ハヌキア)にロウソクを立てて火を灯す。
世界中さまざまな場所で「ハヌカ」を記念した点灯式が開催されているが、今年で4年目を迎えるのが東京タワーの『HAPPY CHANUKA FROM CHABAD OF JAPAN 2019 Light up the world with acts of kindness』だ。イベントスペースに設置された9本のロウソクを立てる燭台「ハヌキア」を点灯した後に、「ハヌカ」を祝う演奏や歌が歌われ、スフガニヤ(ジャム入りドーナツ)やラトケス(ポテトパンケーキ)などの伝統料理やお菓子が振る舞われる。「ハヌカ」が光の祭りということにちなんで、油を使った料理を食べるならわしがある。
「ハヌカ」の雰囲気を東京タワーの下で味わって。