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唯一の完全攻略本「運命の書」発売

2011.11.28 Vol.532
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『ファイナルファンタジー零式』を極限まで解析し尽くした、唯一の完全攻略本「ファイナルファンタジー零式 アルティマニア」が発売される。14人の若き主人公たちが躍動する、重厚な展開のメインシナリオのほか、多数用意された「依頼」や超難関の「実戦演習」などのサブイベントを完全攻略。アイテム&エネミーをはじめとする同書だけの詳細データに加え、秘蔵の設定画も一挙掲載。"どう生きるかを決める"―進むべき道へと導く、運命の書(アルティマニア)だ。発売を記念し、読者3名に同書をプレゼント(係名:「攻略本」)。

©2011 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA

「ファイナルファンタジー零式 アルティマニア」 【発売日】11月30日(水) 【定価】2100円(税込) 【発行】スクウェア・エニックス


落語界の風雲児・立川談志さんが死去

2011.11.28 Vol.532

 歯にきぬ着せぬ毒舌で注目を集めた落語家で、元参院議員の立川談志(たてかわ・だんし)さんが21日に喉頭(こうとう)がんのため死去したことが23日、明らかになった。75歳だった。3年前に発症した喉頭がんが昨年11月に再発。気管切開手術を行い、入院と自宅療養を繰り返していたが、10月27日に容体が急変。約3週間、1度も意識が戻らないまま帰らぬ人となった。

 談志さんの長男で所属事務所社長の松岡慎太郎氏は、談志さんの闘病中の様子について、「しゃべれないことが何より辛い状況なのに、辛いとか一切言わず、最後まで強く生きていました」。密葬はこの日午後、都内の斎場で近親者のみで済ませたといい、後日、都内でお別れの会を開く予定。


西島秀俊 最新主演映画に自信 「僕の魂がこもっています」

2011.11.24 Vol.531
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  西島秀俊が主演を務める世界的巨匠アミール・ナデリ監督作品『CUT』のジャパンプレミア舞台挨拶が23日、第12回東京フィルメックスで行われた。

  挨拶には、ナデリ監督とキャストの西島秀俊、常盤貴子が登壇。西島は「6年間ずっとこの日を待っていました。この映画には僕の魂がこもっています」と並々ならぬ思いを明かし、常盤は「映画界に殴り込みをかけるような、激しい魂のこもった映画」と自信を見せた。ナデリ監督はそんな2人を絶賛。「これまで見た2人の演技を忘れて、新しい目と心でこの映画と彼らの演技を見て頂きたい」と、熱く語った。

  映画は、西島演じる売れない映画監督が、兄が自分のために借金を重ねトラブルに巻き込まれて死亡したことを知り“殴られ屋”として残りの借金を返そうとするという物語。12月17日より、シネマート新宿ほかにて公開。


関根麻里 笑顔の源はみかん!?

2011.11.23 Vol.531
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 みかんマイスターを務める関根麻里が23日、都内でスタートした「日本みかん農協」チャリティーイベントのオープニングに応援に駆けつけた。平日の朝の顔となり毎朝笑顔を振りまいている関根は、「笑顔はみかんのおかげです」と、いつもの笑顔でみかんのおいしさをPRした。

 イベントは、みかんを生産する県が集まった「日本みかん農協」が、東日本大震災で被災した地域や人々の支援を目的に、チャリティー募金を呼びかけるもの。23〜26日の3日間、汐留シオサイト内のイベントスペースで行われ、募金に協力してくれた人にはみかんをプレゼントする。また、特設ステージではストリートパフォーマーによる演技やみかんのキャラクター“みーたん”との撮影会なども行われる。

「日本みかん農協」では、このほかにも、東北4県の被災地に10万個のみかんを届ける予定。

AKB48小嶋陽菜「ライバルは小島よしお」

2011.11.22 Vol.531
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  AKB48の小嶋陽菜が人気ゲーム「メタルギア」シリーズの最新版『メタルギア ソリッド HD エディション』(23日発売)のCMキャラクターに起用され、22日に都内で行われた発表会に駆け付けた。

  CMで着用した迷彩柄の衣装を着た小嶋は「普段は可愛い衣装が多いので新鮮な感じです。小学校の運動会以来のバンダナも気合いが入りますね」とニッコリ。単独のCM出演は初めてで、「たかみなやあっちゃんがいないので、緊張しています。私でいいのかなっていうのもあるし…」と言うと、同ゲームの監督でデザイナーの小島プロダクションの小島秀夫氏が、「小島プロダクションに春が来たらいいなと思って」と、今回の抜擢は“コジマ”つながりもあったことを暴露。小嶋は、「今回のお話をいただいて、ネットで調べたら監督の名前が小島だったので、もしかしたら…と思っていました。小嶋という名前で良かったです」とうすうす気づいていたことを告白した。

 報道陣に「もしかしたら小島よしおさんだったかも知れませんね」と言われると、「“コジマ”で検索すると、よしおさんが上位にヒットするので、ライバルだと思っています」と会場を笑わせた。

彩吹真央 タンゴで「“女性らしさ”を学んだ」

2011.11.17 Vol.531
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 彩吹真央が主演するショー『ロコへのバラード』が17日、東京グローブ座で幕を開けた。アルゼンチンタンゴのダンスと、バンドによる演奏、歌、芝居で構成され、アルゼンチンタンゴの魅力を体感できるショー。初日公演の前に行われた公開リハーサルで、彩吹は「アルゼンチンタンゴのダンサー、バレエダンサー、ミュージカル俳優、いろんな人たちが集まってできている作品。見どころが満載です」と、魅力を語った。

 アルゼンチンのブエノスアイレスにある古い書店を舞台に展開するストーリー。空想好きな店員マリアが、現実と幻想の世界を行き来することで舞台は展開する。

宝塚歌劇団では男役スターとして活躍した彩吹は、セクシーなドレスで登場。「男性にリードされるのに慣れるところから始まりました。男役で培ったものを生かしながらも、男性に寄りかかってもいい部分など、“女性らしさ”の本質を学べた気がします」と話した。

 音楽監督を務めるバンドネオン奏者の小松亮太は、「ミュージカルの世界で生きている人たちのすごさ、恐ろしさを知りました。さまざまな舞台でタンゴは取り上げられてきましたが、この作品こそ本当のタンゴ。責任を持ってやっていきたい」と、気合を入れなおしていた。

 他出演に、アルゼンチンのタンゴダンス世界選手権で優勝したCHIZUKOをはじめ、中河内雅貴、宮菜穂子、西島千博、石井一孝ら。

 27日まで同所で。大阪公演、金沢公演もある。詳細はHP(http://www.duncan.co.jp/web/stage/loco/)で。

ももクロZが工場で新曲パフォーマンス

2011.11.15 Vol.531
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  ももいろクローバーZが14日、大田区の株式会社マテリアルの工場内で、23日発売の新曲「労働讃歌」をパフォーマンスした。新曲は、働く人たちにエールを送るアップテンポの作品で、同社の社員や近隣の工場で働く人たちも招待して行った。

 リーダーの百田夏菜子は「宇宙に行ける部品を作っているマテリアルさんという日本から世界を支えている方たちの前で歌わせていただいて大変光栄です。私たちもマテリアルさんのように世界に通用するような最先端のグループを目指して頑張りたい」と話していた。 

篠原涼子「家のツリーはこれから飾ります」

2011.11.14 Vol.531
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 女優の篠原涼子が14日、六本木ヒルズの毛利庭園で行われたクリスマスイルミネーションの点灯式に登場した。このイルミネーションは、篠原が広告モデルを務めるシチズン「クロスシー」の15周年を記念して作られたもの。

 点灯ボタンを押すタイミングを間違えないかドキドキしたという篠原だが「こんなに素敵なイルミネーションが揃っているとは思いませんでした。毎年、イルミネーションを見るとワクワクします。ここに来て、みなさんも素敵なクリスマスを過ごしていただければ」と、微笑んだ。ちなみに自宅のツリーはこれから飾るとのこと。

 現在、第2子を妊娠の篠原に報道陣からは「寒くないですか」「体調はいかがですか」と気づかう声が飛んでいた。

「シチズン クロスシー presents Mohri Garden Illumination」は、六本木ヒルズ・毛利庭園で、12月25日まで点灯。

特別対談 「代々木 VILLAGE by kurkku」総合プロデューサー 小林武史×大沢伸一

2011.11.14 Vol.531

日本を代表する才能が仕掛ける新商業施設「代々木 VILLAGE by kurkku」11月18日誕生

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『代々木VILLAGE』完成!

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小林武史(以下:小林)「これまで代々木という街に高感度なアンテナを求めた人はいなかったと思うんですよ。そんな街に“面白そうだ”と人が集まるまでには、それなりのプロセスが必要なことだし。オープン後も進化させていければいいね」

大沢伸一(以下:大沢)「僕は東京に来て18年くらい経つんですけど、実はほとんど代々木に来たことがないんです。どこかへ行く途中に通過する街、というイメージ。流行のカルチャーが集まる場所という感じが無かったんですよね」

小林「実際、あまりこういうものは無いんじゃない? 受験生と労働争議の街ではあるけど(笑)。日本もずいぶんな勢いで成長してきたけど、最近はそのスピードも緩くなった。これからは街や都市の価値観も変わっていかなきゃいけないと思う。そういう意味でも、代々木がいい感じで変わると、その変化が生まれるんじゃないかと。代々木が、通り過ぎるだけじゃなく、そこで出会い育む場所とするために何を提示できるか…それは今回プロジェクトを始めるにあたって、最初に思ったことでなんですよ」

そして集った、日本の才能たち

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小林「大沢君とBRADBERRY ORCHESTRAを始めて、もうちょっとお互いの領域を尊重し合いながらやるのかと思いきや、けっこう最初から音的にも人間的にもグルーヴしたよね(笑)。そこで、クールでスタイリッシュな大沢伸一の中に、生身の人間臭さというのを感じたんだけど、それがすごく魅力的で。そんな要素が『代々木VILLAGE』に交じったらいいなと思ってお誘いしたんですよ」

大沢「僕も、経験がないことでしたけど喜んでやらせてもらいました。僕は20年近くプロとして音楽をやっているけれど、実は音楽でお金を得ているという意識が希薄なまま今日までやってきたんです。音楽的に自分が受け入れられないことは、ほとんどやらない傾向が強いもので、そういったことがずっと続くはずがない、という思いがあったんですよね。だから、音楽で生計をなすこともいずれ終わるんだろうな、という覚悟みたいなものを常にぼんやりと抱いていたんです。それで、ある程度の年齢になったら違うビジネスをやってみたいと考えていたんですよ。今回、こんなふうに疑似的にでも自分の店と思いながらやれるスペースを提供してもらえて、すごくうれしかったんですよ」

小林「僕が今回参加する人たちに思ったのは“ある程度勝手に面白がってほしい”ということ。才能のある人たちに集まってもらったけれど、それが計算ずくの集積で終わるのではなく、刺激し合って変化していくものであってほしかった」

大沢「キャスティングやお店のセレクトの段階から参加させてもらいましたけど、映画が撮れるくらいのドラマがありましたもんね。紆余曲折ありましけど、こうして揃った縁を大事にして、オープン後も一緒にあれこれ言い合いながら進化させていきたいですね。みんな、すごくしゃべりますしね…小林さんを筆頭に(笑)」

小林「いや、一番は笹島さんでしょう(笑)。最初に電話でこの話をして“もし一緒にやろうと言ったらどんなことしたい?”と聞いたら、そこから1時間しゃべり通し (笑)」

大沢「片山さんのことは、僕は以前からよく知っていて。非常にスマートな人で、こっちが1個言うと10個分かってくれる。今回は、内装デザインに留まらずソフトにも携わってもらってファミリー的でしたよね。その片山さんから紹介されたのが西畠さん」

小林「こういう奴がついに出てきたかと思わせてくれる人だよね。“ロハス”あたりで停滞している緑化の意義を突き抜けている。彼と話している時に、“収まっている”植栽じゃなく、さながらストーンズみたいに、個性あるプレイヤーたちがその関係性で引っ張り合って成立しているようなのはどうと言ったら“それやりますわ”って(笑)。彼の植栽を見に来るだけの人もいるんじゃないかな」

『代々木VILLAGE』は進化を続ける

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大沢「今回、外注の業者さんともやりとりをしたんですけど、やはり普段接している業界の人とは違って、精神論的なことは通じなくて(笑)。そういうのも、すごく勉強になりました」

小林「街づくりに関する肩書きがあったわけでもないのに、すごいと思うよ。クルックをやってきた僕ですらけっこうバタバタしたのに。ここまで全体を見て、最後まで指揮をとってくれるとは想像してなかった(笑)。『music bar』も楽しみだね」

大沢「僕がクラブでDJしている姿しか知らない人からすると、少し意外に思うかもしれませんね。踊る場所ではないし、ダンスミュージックばかりにするつもりもないので。東京に現存しているバーで、クラシックなロックからアップデートされた音楽まで、しっかりした音で聞くことができるバーは、ほとんど無いんじゃないかと思うんです。MP3で音楽を聴くようになって10年ほど経つけど、その間も新しい音楽は日々生まれてきた。でもそれらの音楽をすばらしい音響で聞くことはめったにない。MP3とかCDクオリティー以下の、圧縮されていたりエンコードされている音を、イヤホンとかPCや小さいプレイヤーのスピーカーとか、あまりよくない環境で聞いてるわけです。でもそれだけで音楽を分かったと思ってほしくない。録音芸術を、最大限に素晴らしい音で聞くことができる施設があっていい。これを音楽家がやらない理由はないと思ったんです」

小林「今回、そういう魅力を追求するセットはできたと思う。3.11があって、必然的にポーズボタンが押された形になったけど、そこで“ほどほどのところで着地するのではなく、突き詰めていこう”という方向でリスタートすることができたのが良かったかな」

大沢「絶対なんてことはないんだ、と思い知らされましたよね。だからこそ原点に立ち返って、自分に何ができるのか考えました」

小林「もちろん施設としてビジネスが大事なことは承知しているけれど、僕らはべつに価格破壊をしたり、ハイブランドを作ってお金を巻き上げたいわけじゃない。僕らが信じられる、いろいろな価値を入れ込んで伝えるところから、始まるんだと思います」

(撮影・蔦野裕)

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代々木 VILLAGE
各ジャンル一流の才能が本当に作りたかった“大人の遊び場”誕生


ライブ映像で森とつながる「アファンの窓」インテージ

2011.11.14 Vol.531

国際森林年 特別連載vol.2 森林保全に取り組む企業

国際森林年にちなみ、森林の保全に取り組んでいる企業を紹介する企画第2回。今回は、株式会社インテージが社内で行っているライブ映像配信「アファンの窓」について、代表取締役社長・宮首賢治(みやくび けんじ)さんにお話を聞いた。

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宮首社長の趣味はエコな自転車。「今、若い方々に自転車が人気のようですね。私もロードレーサーで、昔から、100キロくらいの距離を自転車で走って楽しんでいます。環境にも健康にも良いのがいいですね」
撮影:蔦野裕

――御社の事業概要についてお聞かせください。

「平たくいえば、企業向けのマーケティングリサーチを中心とした調査事業なのですが、リサーチの結果のみならず、ITを駆使して役立つ情報にしクライアントに提供しています。データをインフォメーションにし、インフォメーションをインテリジェンスにする。弊社では、インテリジェンス・プロバイダーと称しています」

――直接的に、環境問題に関わる業種ではない御社ですが、早くから環境への取り組みに携わっておられますね。

「地球環境の保全は企業活動を行う上での社会的責任であるというのは当然のことですが、加えて弊社では“企業の役に立つことによって、その先にいる生活者の役に立ちたい”ということをモットーとしています。それを、昨年創立50周年を迎えたときにと称し、<地球社会の明日を拓く“知”の創造>と定義しました。ちょっと大げさなようにも聞こえますが(笑)。要は、事業としてはBtoBですが、お客様のビジネスに貢献することによって、その先の人々の暮らしを豊かにし、地球社会の持続可能な発展に寄与するということを目指しているのです」

――その“インテリジェンス”が社会に広く関わっているのですね。

「最近ですと、震災直後にどんな社会貢献ができるのかと考え、<震災影響分析レポート>と称したレポートをクライアントに無料で提供しました。こちらは、阪神淡路大震災の直後の購買データなどを引き出しまして、どういう商品が急に求められるようになったかなどをまとめたものです」

――御社の環境への姿勢もロビーに入ってすぐに設置された、大型モニターに映る森の映像で知ることができます。

「それが、昨年12月から始めたライブ映像配信“アファンの窓”です。映っているのはC.W.ニコル氏が保護活動をする“アファンの森”です。昨年、始めたときは冬だったので、雪景色で体感温度が低くなる、なんて声もあったのですが(笑)、春になると本当にきれいな景色になりまして、社内でも癒される、と好評です。今年の夏は節電のために止めていましたが10月からまた始めました。これからの季節は紅葉していく森の映像を楽しむことができるでしょうね。来社されるお客様が興味を持ってくださったり、昨年10月に名古屋市で開催された生物多様性条約第10 回締約国会議(COP10)のときには、興味を持っていただいたお客様からアファンの窓について問い合わせをいただきました。今後、社内だけでなく他の企業などにも広めていくことができれば、と思っています」

――実際、社員の方が森林整備にも参加されているとか。

「もともと、アファンの森財団の理事長を務めるニコル氏と会長の田下憲雄が親交があり、財団が行っている森の再生・心の再生に賛同したことから始まりまして、2007年にオフィシャルスポンサーとなってから、年に1度は弊社の社員がアファンの森へ行って森林整備に参加しています。雑木を処理しないと、森というのは傷んでしまうんですね。ニコル氏いわく、自然というのは、自然の状態で放っておけばいいというわけではない、と。森は人が手を入れて守っていかないといけないんですね。そういった環境に関することを知らない人は実は多いと思います。例えば、森林保護のために割り箸は使わず“マイ箸”を使うという話がありますが、国内産の雑木から作られている割り箸というものもあります。この雑木が採られないようになると森が荒れてしまう。つまり割り箸を使う=必ずしも反エコというわけではないんですね」

――もっと、森を身近で意識することができれば、こういった知識も広まるはずですが…。

「そうですね。私も子供のころはよく森林で遊んでいましたよ。昆虫が好きだったので、よくクヌギ林のある森へ出かけたり。当時は船橋に住んでいたのですが、そのころあのあたりは森林帯だったんですよ。カブトムシやクワガタもいっぱいいました。今ではすっかり変わってしまいましたが。有名な『となりのトトロ』というアニメがありましたが、あれは東南アジアでも非常に受けたそうですね。その理由が、昔の原風景を見ているようだ、と。日本人から見たら、東南アジアにはまだ自然が残っているじゃないかと思いますけど、そうでもないんですね」

 都会のオフィスで長野県信濃町にある森の姿をライブ映像で見ることができる“アファンの窓”。美しい自然の映像に癒されながら森林保全への意識を高めてみてはどうだろうか。

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■株式会社インテージ
ライブ配信映像で人と森をつなぐ「アファンの窓」

 C.W.ニコル氏が環境活動を行う「アファンの森」に設置したカメラで撮影したライブ映像を配信。ハイビジョンカメラ、次世代ネットワークの導入により、葉っぱ1枚の揺れ、池に落ちる水滴1滴が見えるほどの美しい映像を実現。現在、インテージ秋葉原本社のロビーに設置された大型モニターで見ることができる。
【株式会社インテージ】http://www.intage.co.jp/


騒いでいるわりにはよく分からないTPPって?

2011.11.14 Vol.531

ニュースの焦点

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉参加問題がメディアを騒がせたが、国民にはいまいち見えにくかったTPPの課題が民主党と政府の議論で徐々に見えてはきた。

 なかでも最近注目を集めるのは医療。「混合診療の全面解禁や営利企業の医療参入が認められ、国民皆保険制度が崩れるのではないか」という慎重派の懸念には「国民皆保険制度を維持し、必要な医療制度を確保する姿勢は変わらない」と推進派。しかし7日には政府は「混合診療」の全面解禁について「議論される可能性は排除されない」との見解を表明。これまでは慎重派の議員や日本医師会に「議論の対象となっていない」と説明していた。

 全体を通じて、推進派の見解は慎重派の懸念を否定しながらも、最終的には「可能性は排除できない」と歯切れが悪いのは否めない。

 日本のTPP交渉参加をめぐっては、国内ばかりではなく、米国や蚊帳の外に置かれた中国の思惑がさまざまに交錯した。交渉参加の「入り口」でもたついた日本を尻目に、米国はTPP協議の旗振り役を買って出た。米国にとって、TPPは、安全保障上も大きな意味がある。アメリカン・エンタープライズ研究所のマイケル・オースリン日本部長は「アジア太平洋諸国の経済関係が深まれば、中国を牽制することができる」と語る。

 ただ、日本の交渉参加に対する米側の見方は複雑だ。表向きは、世界3位の経済大国を米通商代表部(USTR)は「歓迎」するが、農業分野などのルール交渉で日本が足を引っ張りかねないという懸念も聞かれる。コメなどの重要品目が例外扱いされるかどうかは未定だ。

 またTPP交渉への参加を打診されていない中国は、「アジア太平洋地域の主導権をがっちりと米国が握り、日米が再接近する契機になるのではないか」(中国外交筋)と警戒を強めている。

 中国は、ASEANと日中韓を加えたASEANプラス3のFTAを主導したい考えで、米中が「日本」の参加をめぐって綱引きをする構図も見え隠れする。

 またTPPで日本経済が浮上すれば、相対的に経済力や対米関係が弱まるとの懸念も中国にはある。


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