27日開幕「世界陸上 韓国テグ」の見所
2年に一度の陸上のビッグイベントである『世界陸上』の季節がやってきた。今年は韓国・テグで開催される。世界陸上といえば欠かせないのがこの人、織田裕二。開幕直前、世界陸上の魅力と今年の見所を聞いた。
撮影・宮上晃一
ルメートルとラビレニに注目
事前取材でモナコで開催されたダイヤモンドリーグに足を運んだ織田。そこで気になる選手を発見した。
「男子100mのクリストフ・ルメートル選手。やっぱり白人選手が100mの決勝に並ぶっていうのは記憶にないですから。だから世界中のマスコミがルメートルに注目している。ボルトと同じかそれ以上の扱いになっている。ボルトがちょっとムッとしちゃうくらい。モナコでも2人で会見に呼ばれて、ボルトが待たされてルメートルが遅れて来ちゃったら、微妙な空気になったり。でも、ユニフォームを着ていないと分からないくらいきゃしゃな体つきなんですよ。顔もジェームス・ディーンとハリー・ポッターに出ているダニエル・ラドクリフを足して2で割ったような感じで、女子高生とか女の子に凄く人気が出そうないい男なんですよ。男子棒高跳びのルノー・ラビレニにも話を聞きました。凄くいい人でした。棒高跳び、今の陸上界ってとてつもなく大きい人が多いし目立つんですが、僕と同じくらいの身長なんですよ。凄く近い感じの人なんだと思いましたね。棒高跳びって6mジャンパーって今3人しかいないんですが、ほかの2人は大きいんです。でもラビレニは遠目に見ると、どれがラビレニ?っていうくらいの大きさなんですね」
陸上を一番楽しめる見方は?
「僕のお薦めは、陸上競技はテレビで見ることです(笑)。3つくらい同時に進んじゃうんで、生で見ていると分からないところも出てきますから。“うわー”って歓声があがったときにはもう終わっているんですよ。あっちであの有名選手を見たかったのに、こっちの競技を見ていたら終わっちゃった、とか。競技場ではモニターがあっても、あまりリプレイしてくれないんですよ。だから見逃しちゃったらアウトだし、席を買うときでも100mのゴールはこっちだけど、棒高跳びは反対側のはじっこだったりするんで、どれかに絞らないといけなくなる。全部を100%楽しむのだったらテレビは間違いないですね。選手のアップの表情や筋肉の躍動感まで見られますから。世界陸上のスタッフには、それをどう撮ったらより伝わるかっていう陸上筋肉マニアというか、凄い人たちが揃っているんです。そういう通中の通といった視点と僕と中井さんみたいに、“これなんですかねっ”ていう、このギャップがうまくミックスしているのが世界陸上だと思うんです。だから通も初心者もどちらも満足させられる番組ができたらいいなって思ってます」
織田を熱くさせる世界陸上
織田裕二にとって世界陸上とは?
「なにしろ熱くさせられるというのがひとつ。それと…やめられないんですよね(笑)。なんだろうこれ。仕事のジャンルが歌であれ芝居であれ、こういうキャスターであれ何であれ、共通して楽しいな、とか自分がやりがいが感じられるものって、その人たちがどういった熱を持っているかっていうことなんですよね。やっぱり情熱を持ってやっているっていう人と出会うと仕事をしていて楽しいじゃないですか。あいつも頑張っているんだから自分も負けないようにしようとか、あの人に認められたいとか、あの人に褒められたいとか…。そういう人たちとの仕事が好きなんですね。役者として変な仕事をしていたら、このスタッフたちと顔を合わせられないっていう感じがします。じゃあ2年後ねってお互いに別れたときに、もし次に会ったときには恥ずかしくない自分でいたい。また次の戦場で会ったときには、お互いいい状態で、五体満足で生き残っていたねっていう握手ができたらいいなっていう。そこでまたいい仕事をして、じゃさよならって」
(本紙・本吉英人)
CHECK POINT
福島が歴史を変える!?
織田「室伏広治選手は世界陸上では金は獲っていないんですね。オリンピックでも繰り上がりで金は獲っているけど、その場ですっきり金というのはないので、今回は獲らせてあげたいですね。女子マラソンの赤羽有紀子選手と尾崎好美選手はメダルの期待が高いと思います。あと女子100mの福島千里選手。彼女が準決勝、決勝に残れたら女子の陸上界の歴史が変わっていくだろうなって思います」
CHECK POINT
やっぱり女子はアリソン
織田「アリソン・フェリックスは今回女子の目玉選手といえるのではないでしょうか。彼女が17歳のころからずっと見ているんですが、まだ弱いころから凄く気になる選手でした。走り方が他の女子選手と違って、なめらかでカモシカみたい。でもその選手がいまやトップクラスの実力者。世界陸上では彼女の成長度合い、チャンピオンとしての強さだけじゃなく、人間としての成長具合が見られる番組作りが凄く意識されているんで、そこは僕も楽しみにしています」
8月27日(土)
女子マラソン
十種100m
女子円盤投げ予選A
女子3000m障害予選
男子棒高跳び予選A・B
十種走幅跳A・B
女子円盤投げ予選B
女子100m予備予選
男子800m予選
十種砲丸投A・B
男子100m予備予選
☆開会式
十種走高跳A・B
女子400m予選
男子ハンマー投予選A
女子10000m決勝
女子走幅跳予選A・B
男子100m予選
男子ハンマー投予選B
十種400m
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8月28日(日)
男子20km競歩決勝
十種110mハードル
女子棒高跳予選A・B
男子110mハードル予選
十種円盤投A
女子砲丸投予選A・B
女子1500m予選
男子400m予選
十種円盤投B
女子100m予選
十種棒高跳A・B
十種やり投A
十種やり投B
男子800m準決勝
女子走幅跳決勝
男子100m準決勝
女子400m準決勝
女子円盤投決勝
男子10000m決勝
十種1500m
男子100m決勝
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8月29日(月)
七種100mハードル
男子円盤投予選A
男子3000m障害予選
七種走高跳A・B
男子400mハードル予選
男子円盤投予選B
女子400mハードル予選
男子110mハードル準決勝
七種砲丸投A・B
男子ハンマー投決勝
男子棒高跳決勝
女子100m準決勝
男子400m準決勝
七種100m
女子砲丸投決勝
女子400m決勝
男子110mハードル決勝
女子100m決勝
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8月30日(火)
七種走幅跳A・B
男子走高跳予選A・B
女子5000m予選
男子1500m予選
七種やり投A
女子三段跳予選A・B
七種やり投B
女子400mハードル 準決勝
女子棒高跳決勝
男子400mハードル準決勝
男子円盤投決勝
七種800m
女子1500m準決勝
男子800m決勝
女子3000m障害決勝
男子400m決勝
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8月31日(水)
女子20km競歩決勝
9月1日(木)
男子砲丸投予選A・B
男子5000m予選
女子やり投予選A
女子走高跳A・B
女子200m予選
女子やり投予選B
男子走幅跳予選A・B
女子800m予選
男子4×400mリレー予選
男子やり投予選A
男子走高跳決勝
女子三段跳決勝
女子200m準決勝
男子1500m準決勝
男子やり投予選B
男子3000m障害決勝
女子1500m決勝
女子400mハードル決勝
男子400mハードル決勝
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9月2日(金)
女子ハンマー投予選A
女子100mハードル予選
男子三段跳予選A・B
男子200m予選
女子ハンマー投予選B
女子4×400mリレー予選
男子砲丸投決勝
女子やり投決勝
男子走幅跳び決勝
女子800m準決勝
男子200m準決勝
女子5000m決勝
男子200m決勝
男子4×400mリレー決勝
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9月3日(土)
男子50km競歩決勝
女子走高跳決勝
男子やり投決勝
女子100mハードル準決勝
女子800m車椅子決勝
男子400m車椅子決勝
男子1500m決勝
女子4×400mリレー決勝
女子100mハードル決勝
男子200m決勝
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9月4日(日)
男子マラソン
女子ハンマー投決勝
女子4×100mリレー予選
男子4×100mリレー予選
男子三段跳決勝
男子5000m決勝
女子800m決勝
女子4×100mリレー決勝
男子4×100mリレー決勝
☆閉会式
※赤字は決勝種目
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