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【夏フェス】Yellow Magic Orchestra フジロックでヒットパレード

2011.08.04 Vol.519
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 フジロックで最大のステージとなるグリーンステージは、Yellow Magic Orchestraの登場を待つ人でいっぱいになった。スポットライトが会場全体を照らすと、ステージから最も離れた林の中まで人がいる。初日、2日目と断続的に降り続いた雨のせいで、ぬかるみやすい場所はどのアーティストがプレーしても埋まらなかったが、Yellow Magic Orchestraだけは別。会場前方から見る限り、ぎっしりと人で埋まっている。逆に、他のステージで同時間にプレーしているアーティストのことが心配になるほどだった。

 時間になるとステージにスポットライトがメンバーを浮き上がらせる。『FIRE CRACKER』、『Behind The Mask』と明らかにリアルタイムで聞いていない若いオーデイエンスも大盛り上がりだ。坂本龍一、高橋幸宏、細野晴臣、そして小山田圭吾を始めとしたサポートメンバーらから放たれる存在感に圧倒されているうちに、淡々とセットは続いていった。

 気付いたときには『Rydeen』でエンディングに突入。その後も『Cue』『Tong Poo』とたたみかけるようにプレー。この夢の世界にいるような感覚は帰京した今も持続している。

 8月7日には、『WORLD HAPINESS 2011』(夢の島公園陸上競技場)に出演する。ここでは新曲もプレーされる予定だ。

三上 VS 渡部がロケットバトル「思い切り演じさせていただいた」

2011.08.04 Vol.519
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ドラマ上ではバトルでも会見では和気あいあい。写真は左から、寺島しのぶ、三上博史、渡部篤郎

 8月21日スタートの連続ドラマW『下町ロケット』(WOWOW、毎週日曜夜10時)の制作発表記者会見が4日、都内で開かれた。三上博史、渡部篤郎、寺島しのぶら主要キャストが登壇し、全身全霊で打ち込んだ作品をPRした。

 東日本大震災を受けて、日本を元気づける作品をできるだけ早く作りたいという思いから急きょプロジェクトがスタート。そのことについて三上は「3.11直後は誰でもそうだったと思いますが、自分も何ができるか考えていました。行き着いたところは自分の本分である“演じる”ところで何かしたい、と。そのときにプロデューサーから話をもらい、原作を読んで、今やるべき作品だと思った」と作品に臨んだ経緯を説明。寺島も「日本が元気になる作品に出演したいなと思っていた」と快諾したことを明かした。

 ロケットを飛ばすのに必要な最先端特許を巡り、特許を保有する町工場と大企業が熱い戦いを繰り広げるストーリー。直木賞作家の池井戸潤の同名の小説が原作だ。

 三上が演じるのは町工場の社長。もともとは宇宙ロケット技術者だったが、ある事情から家業を継いだという役どころだ。それに対するのが渡部で、純国産ロケット打ち上げ計画をぶちあげた大企業のエリート社員。計画を進めるなかで自社で開発した技術が、すでに小さな町工場が特許を取得していたことが分かり、特許の買い取りに動く。寺島は、さまざまな困難に立ち向かう三上演じる社長を手助けする弁護士を演じる。

 三上は「思い切り演じさせていただいた。みなさんに早く見てほしい」と太鼓判。さらに「宇宙をモチーフとしていますが、中心は群集劇。僕が演じる町工場の社長、大企業のエリート、町工場の人たち、それぞれが何を背負っているのかがちゃんと描かれています」と見どころを紹介。渡部も「日本人の良さ。情だったりが描かれていますね」と話した。

 この作品は、連続ドラマW『空飛ぶタイヤ』のチームで制作。撮影にあたって、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)も協力。さらに、町工場が立ち並ぶ大田区でもロケを行った。鈴木浩介監督は「ロケーションは大切。そこの雰囲気がスタッフやキャストに影響を与えている」と語った。

 ドラマは8月21日放送スタート。全5話で第1話は無料放送。


ウィルコム 薄さ9.9mm、質量60gの薄型軽量端末を発売

2011.08.04 Vol.519
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 ウィルコムは8月4日、ユーティースターコム製端末「WX01UT」を8月下旬から順次発売すると発表した。

 薄さ9.9mm、質量60gとウィルコムで最薄・最軽量を実現。ブラックとレッドの2色を用意し、ブラックは落ち着きのあるマットな質感、レッドはメタリックな光沢感となっている。ブラックは8月下旬、レッドは10月に発売する予定。
 ワイドでフラットなダイヤルキーを搭載。コンパクトな「WX01UT」でも快適に操作できる。
 万が一の紛失や盗難の時でも、遠隔操作で電話機の操作をロックしたり、電話帳のデータを削除できるリモートロック機能を搭載している。


イー・アクセス 国内初のAndroid3.2搭載タブレットを発売

2011.08.04 Vol.519
A01SH

 イー・アクセスは8月3日、シャープ製タブレット「GALAPAGOS(A01SH)」を8月下旬に発売すると発表した。

 7インチディスプレイを搭載した片手で持てる軽量コンパクトなタブレットで、国内初となるAndroid3.2を搭載している。
 シャープの液晶テレビAQUOSと連携することで、「GALAPAGOS(A01SH)」の画面をAQUOSに表示したり、リモート機能により、チャンネル選択や番組検索、AQUOSやAQUOSブルーレイを「GALAPAGOS(A01SH)」から操作できる。
 電子ブックストアサービス「TSUTAYA GALAPAGOS」にも対応しているため、サービス内で提供している新聞、雑誌、コミック、マルチメディアコンテンツを読むこともできる。

 Wi-Fiに対応しているため、下り最大42Mbpsに対応したモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi(GP02)」との組み合わせれば、外出先でも快適に通信できる。


【夏フェス】ROCK IN JAPAN FESTIVALが公式アプリ

2011.08.02 Vol.519
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 8月5〜7日に行われる夏フェス、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011は1日、無料配布中のAndroid/iPhone用の公式アプリのver2.0をリリースした。第一弾に加えて、フードやグッズ情報を追加することで、来場者がよりフェスティバルを楽しめるようにサポートする。

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 会場のエリアレポートやライブのクイックレポート、出演アーティストの情報や自分でライブ鑑賞スケジュールを組める「マイタイムテーブル機能」、さらにTwitterやFacebook、メールなどで共有する機能などを装備したこれまでのアプリに、フードやグッズ情報を追加。フードのカテゴリーでは、出店されたフードの全店舗の情報を網羅したことで店舗を検索したり、気になる店舗をお気に入りにとして登録できる。グッズでは、全オフィシャルグッズを写真と価格付きで紹介する。

  フェスに参加する人はもちろんだが、事情があっていけないという人も現地の様子をいつでもチェックできる。「お土産にはこのグッズを!」と頼むのにも便利そう。スマホでもフェスを楽しもう!



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【夏フェス】苗場に響き渡る、MOGWAIの轟音と静寂

2011.08.02 Vol.519
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 フジロック最終日31日のグリーンステージ。ようやく顔を出した太陽もそろそろ山の向こうに消える時間、映画のタイトルにもなった“マジックアワー”に、MOGWAIが登場した。波紋のように広がっていく彼らの音楽は、瞬く間に会場いっぱいに広がった。

 多くのミュージシャンを生み出すスコットランドのグラスゴーから発信されるMOGWAI。音楽は、ほぼ歌詞のないインストルメンタルロック。言葉としてメッセージが記録されないだけに、彼らが響かせる一音一音から壮大な景色とストーリーが、聞いている人の数だけ増幅していく。巨大なスケールの音楽だ。
 この日はフジロックで一番大きいステージ。冒頭「How To Be A Werewolf」のワンフレーズだけでMOGWAIの色に染まった。呼吸の音も控えなければならない繊細な音には会場にオーディエンスがいるのかと疑ってしまうほどの静けさが広がる。その静けさを楽しんでいると、次の瞬間にはつんざくような轟音が響き渡り、心臓が飛び出しそうになる。静寂と轟音、繊細さと力強さ、その繰り返しを、オーデイエンスは目を閉じ、腕を振り上げ、体を揺らして堪能していた。

 彼らのステージ最中に、MOGWAIが運営するレコードレーベル「ROCK ACTION RECORDS」から作品をリリースしている日本のバンド、envyがセットをスタートした。MOGWAIのスチュワート・ブレイスウェイトは彼らについて触れるとともに、「またすぐ会おうね」と言葉を残してステージを後にした。


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 MOGWAIは、11月にジャパンツアーで再来日する。


【夏フェス】ADFが喝!「日本よ、今こそ怒りを示せ!」

2011.08.02 Vol.519
「日本よ、今こそ、今夜こそ、怒りを示せ! 壁をぶちやぶり真実を語れ!」
  英音楽集団のエイジアン・ダブ・ファウンデイションが7月30日、フジロックで日本に喝を入れた。持ち時間もギリギリのところで、チャンドラ・ソニックが情熱的な呼びかけをすると、ステージエリアにぎっしりと詰まったオーディエンスも怒号を挙げた。何かが動き出しそうな空気だった。
  グループは、英ロンドンのインド・バングラディシュ系のコミュニティーから生まれた。1993年の結成からメンバーは新陳代謝を繰り返し、そのたびにより音楽的な柔軟さを身につけ、彼らのバッググラウンドにつながるエスニックサウンド、ジャングルビート、ダブ、レゲエ、ロック、パンク、ダンスといった要素を次々と吸収。その一方で、強烈な社会風刺や政治的メッセージを詰め込むスタイルは今もなお彼らの軸。かつて本紙でインタビューした時に「自分たちの音楽はニュースなのだ」と語っていたが、それは今も変わっていないことを確認した。
「日本よ、今こそ、今夜こそ、怒りを示せ!」。ホワイトステージから戻る道で、その言葉が何度も何度も繰り返し頭の中に響いた。

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【夏フェス】コーナーショップ、苗場でビートルズをカバー

2011.08.02 Vol.519
  フジロック最終日の影の主役と一部で期待の声が上がっていたのが、英ロックバンドのコーナーショップだ。
 
 シタールの音色が心地よい彼らのサウンドは、レイドバックした会場の雰囲気にマッチ。ビートルズの「ノルウェーの森」もカバーし、会場を多いに盛り上げた。
 
 ラスト2曲はまさにコーナーショップサウンドの極致! 彼らの代表曲で軽快なポップソングの「Brimful Of Asha」では、オーディエンスも身体を揺らし大合唱。「Jullandar Shere」のインド要素を取り入れたリズムには、会場にいた人たちはボリウッドスターになった気持ちで激しくダンスしているようだった。

 音楽や映画シーンを見渡してみると、再び、ボリウッドに注目が集まっているよう。コーナーショップもセカンドブレイクが来る?(Utayo Furukuni)

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【夏フェス】インキュバス、フジロックで7年ぶり来日ライブ

2011.08.01 Vol.519
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 最新アルバム『IF NOT NOW, WHEN?』をリリースしたばかりの米バンド、インキュバスが30日、フジロックフェスティバルのステージに立った。

 フジロックで2番目に大きいホワイトステージはステージエリアの後ろまでぎっしりとオーディエンスで埋まった。実に7年ぶりの来日ライブ。待ち焦がれたファンたちが全国からこのステージに押しかけた。

 それだけにオーディエンスは情熱的だった。彼らにはウォームアップなど一切不要で、1曲目から一気にヒートアップ。ヴォーカルの歌声と圧倒的な存在感、DJを含む他のメンバーが奏でる洗練され研ぎすまされたサウンドにどんどん引き込まれていった。中盤では新曲や彼らの代表曲ともいえる「Drive」も披露した。緑の木々に囲まれたホワイトステージは、ゆったりとした流れに包まれて「Aqueous Transmission」で幕を閉じた。


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【夏フェス】コールドプレイがビューティフルなエール

2011.08.01 Vol.519
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 英人気ロックバンドのコールドプレイが28日、フジロックフェスティバルの初日を壮大なパフォーマンスでしめくくった。『Yellow』や『美しき生命』など代表曲を散りばめたセットで展開、アンコールを新曲『Every Teardrop Is A Waterfall』で締め、1時間半を全力で駆け抜けた。

 

「ビューティフル!」。セットの途中で、ボーカルのクリス・マーティンがオーディエンスを照明で照らすように指示すると、夜の闇にたくさんの笑顔が浮かび上がった。大きな笑顔、さわやかな笑顔、大きな声で歓声を上げている顔もある。そんなオーディエンスの表情に動かされたのか、クリスはトークをはじめた。「日本は今年大変な体験をしたね」と東日本大震災について触れ、「こういう時、バンドってなんて無力なんだと思う。でもこうやってみんなが見に来てくれてうれしいよ。ありがとう」

 とはいえ、彼らのこの夜のパフォーマンスは、バンドは非力でないと証明するものになった。プレーすれば世界のどこでも大合唱になる『Yellow』を序盤に組み込んで、会場を一体化、歌い継がれるジーン・ケリーの『雨に歌えば』をフジロックバージョンの替え歌でピアノ弾き語りをしたり、カラフルな紙ふぶきに花火と、バンド単体でのライブを思わせる豪華な演出で観客を喜ばせた。ワールドクラスのロックバンドの彼らだからできる、ロックで壮大で美しいエールを送った。

 アンコールでは、メンバーがステージ中央に集まってあいさつ。会場から巻き起こったあらゆるポジティブな感情が入り混じった歓声と惜しみない拍手が雨音をかき消した。 


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【夏フェス】苗場にクジラ!? Noah & The Whale

2011.08.01 Vol.519
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 初日のベストアクトと声が聞こえてきたのは、英ロックバンドのNoah & The Whaleだ。今回のフジロックが初めての来日。

 ダークスーツ姿で彼らが登場するとともに、スタート直前まで寂しかったステージ前はオーディエンスでぎっしり。「すごくビューティフルな場所」とフジロックを讃えると、その景色にぴったりとマッチするビューティフルなNoah&The Whaleサウンドを山間に響かせた。

 ヴァオリンを取り入れたフォークロックはどこかレトロで新鮮。和やかな雰囲気のなかで、代表曲『Tonght Is The Kind Of Night 』や『5 Years Time』がプレーされると歓声が上がり、合唱となった。

 Noah & The Whaleは、英国はロンドン郊外出身の5人組。バンド名は、映画『イカとクジラ』とその監督であるノア・バームバックに由来している。サブカル系男子好きはチェックしておきたいバンドだ。


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