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1週間使いきりのニュースタイルフレグランス

2011.03.28 Vol.503
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 日本初のコンセプトコロン『Petit Doll(プチドール)』が新発売された。1日の始まりにふさわしいフレッシュなグリーンフルーティーの香り「キューティーブーケ」、リフレッシュしたい時に最適なみずみずしいアクアティックな香りの「クリアシャワー」など、フレグランスは全5種類。ポーチに入るプチサイズなので、いつでもどこでも使える一週間使いきりタイプ。香りはもとより、デザインの細部に至るまでこだわった。発売を記念し、5種類のフレグランスをセットにして読者5名にプレゼント(係名:「プチドール」)。

『Petit Doll(プチドール)』 【フレグランス】キューティーブーケ、クリアシャワー、エリートソープ、セクシービーム、セレブローズ 【価格】210円(税込)


“きりっと軽い”香り

2011.03.28 Vol.503
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 男性用化粧品ブランド“AXE(アックス)”の“AXE フレグランス ボディスプレー”は、『シャキットブルー(SHAKITTOBLUE)』と『サワヤカグリーン(SAWAYAKAGREEN)』の2種類を期間限定発売する。「スプレータイプの新しいフレグランス」として人気の同シリーズが、春夏の期間に合わせて発売する日本限定の商品だ。気分をリフレッシュしたくなる、汗をかく季節にぴったりの“きりっと軽い”香りに仕上がった。香りをつける機会が増える暑い季節に、クールでさわやかな香りで自分を演出してみよう。

【発売期間】4月15日(金)〜8月末 【問い合わせ】ユニリーバお客様相談室 TEL:0120-110-747(9〜17時、土・日・祝日を除く) 【URL】www.axeeffect.jp


映画を超えた3Dアトラクション・ムービー

2011.03.28 Vol.503
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 ディズニーが火星を舞台に贈る、アトラクション・ムービー『少年マイロの火星冒険記 3D』が全国公開される。何者かに連れ去られた母親を追って宇宙に飛び出した9歳の少年マイロ。到着した場所はなんと火星だった!高度な科学と文明を誇る火星人たちが暮らす星は、美しい色彩にあふれ、不思議がつまったワンダーランド。果たして彼は母親を救出し、無事に地球に帰れるのだろうか。マイロは、火星に秘められた驚くべき謎を解き明かしていく…。公開を記念しオリジナルノートを読者3名にプレゼント(係名:「少年マイロ」)。

©Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

『少年マイロの火星冒険記 3D』4月23日(土)3Dロードショー! 【URL】http://www.disney.co.jp/movies/miro3d/


楽しさ広がる。好き深まる

2011.03.28 Vol.503
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 あらゆるジャンルのホビーが一堂に集まった日本最大級の手づくりホビーフェアが今年も開催される。今年は、近年盛り上がりを見せるデコがさらに進化した“てづくり デコ Re メイク”をコンセプトにしたメインイベント『デコーる マジック ワールド』を展開。クリエイターのひらめき、センス、そして工夫が思いがけないものに、新たな生命を吹き込む。各ワークショップやイベントステージなどの体験型コーナーも充実、世代や性別を問わず誰もが参加できるイベントだ。

『第35回 2011日本ホビーショー』 【会期】4月27日(水)〜29日(金・祝)10〜17時 【会場】東京国際展示場 【入場料】当日券1000円(高校生以下無料) 【URL】http://www.hobby.or.jp/hobbyshow/2011/


Not yet

2011.03.28 Vol.503

AKB48の超最強ユニットがデビュー

AKB48から超最強ユニットがデビューした。大島優子、北原里英、指原莉乃、横山由依からなる4人組「Not yet(ノット・イエット)」だ。プロデューサーの秋元康氏によれば「歌もダンスも“まだまだ”だけど、一生懸命に頑張る実物大の4人」がコンセプト。“Not yet(まだまだ)”な4人にインタビューした。

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――最初にユニットのメンバーに選ばれたときの気持ちを教えてください。

大島優子(以下、大島)「最初は“え、ホントに?”って感じでしたね。ウソじゃないかって(笑)」

北原里英(以下、北原)「とまどいや不安だらけだったと思います、最初は。もちろん、いまはすごく楽しくやっていますけどね」

指原莉乃(以下、指原)「4人とも元々すごく仲が良いので、みんなで一緒にいるときは、楽しくて笑顔が絶えないユニットです」

――他のAKB48のメンバーの反応は?

横山由依(以下、横山)「“そんなに踊れると思わなかった”“がんばりが伝わった”って言ってもらえて。“もっとがんばろう”って前向きになれました」

――デビューシングル「週末Not Yet」が注目を集めています。聞いていると元気が出そうな曲ですね。

北原「そうなんです! 週末が楽しみになる、明るくてポジティブな一曲です」

横山「すごくポジティブな歌だと思うし、そこは私に似てるんじゃないかなって思いました(笑)」

大島「アップテンポでさわやかな恋愛ソングでもありますね」

指原「私はこの曲を、春から夏にかけて、自転車に乗りながら聴いてほしいです。坂をガーッと下りながら」

――その曲を最初に聴いた時、みなさんはどんな印象を持ったのですか。

大島「最初は歌詞も仮歌も入ってなくて、“どうなるんだろう?”って感じだったんですけど(笑)、アレンジがどんどん変わっていって“こうしてほしいな”って形に近づいていったんですよね。きっと、私たちのイメージに合わせて頂いたんじゃないかなって」

北原「すごい好きだし(曲を聴いて)“やっていけるな”って思いました」

指原「私はもともとアイドルソングが好きで、けっこう好みがはっきりしているんですけど、この曲はすぐに“すごくいい”ってバシっと来ましたね」

横山「明るくって、元気になれそうな曲だなと思いました」

――特にここが好きだ!という部分はありますか。

大島「歌いだしの『週末にキスをしようぜ!〜』っていうフレーズは、なかなか浮かばない発想だと思います(笑)。“世界中の恋人たちは/会えない時間に/愛を深める”っていう世界規模の歌詞があったり“週末”っていう身近な言葉があったり、おもしろいなって思いますね。全体的にすごくかわいらしい歌です」

――AKB48として歌う時と、ユニットを組んで歌う時の、違いや、楽しさ、難しさはありますか?

大島「ふつうは自分が歌うパートは歌に集中する事が多いんですけど、この「週末Not yet」は、AKB48の曲とはリズムの取り方も全然違うし、ずっと踊りっぱなしで歌うので、そこは難しかったですね」

――この曲を歌う時のアドバイスを

北原「ノリが大切だと思います」

指原「キーはアイドルの曲にしては低いほうなので、歌いやすいと思います」

横山「楽しく歌える曲だと思うので。盛り上がって歌ってほしいですね」

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Debut Single 「週末Not yet」

[通常盤 Type-A]CD DVD、[通常盤 Type-B] CD DVD、 [通常盤 Type-C]CD 豪華歌詞カード型写真集が付いてくる。[Type-A] [Type-B]は1600円、[Type-C]は1200円。劇場版は1000円。詳細はウェブサイト(http://columbia.jp/notyet/)で。


ハンドメイド商品の温もりを多くの人に

2011.03.21 Vol.502
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“寺社マルシェ”で人気の「青空個展」が日本最大級のハンドメイド商品ショッピングサイト『cotte(コッテ)』を4月1日よりオープンする。ハンドメイド商品の作家一人ひとりが、サイト内に自分のショップを出店し、直接ふれあいながら販売をしていくシステムを採用。手作りの温もりを提供する。また、3月27日に世田谷で、4月3日には渋谷で『青空個展』を開催。日々の生活を少しだけ潤してくれるようなハンドメイド商品の“てづくり市”だ。

『世田谷てづくり市 in 世田谷観音』3月27日(日)、『渋谷てづくり市 in 代々木八幡』4月3日(日) 【問い合わせ】青空個展実行委員会 TEL:03-3384-3636(平日11〜17時) 【URL】http://www.aozorakoten.com/ 【ショッピングサイトURL】http://www.cotte-shop.jp


落語家・柳家三三

2011.03.21 Vol.502

4月16日相模大野グリーン落語会出演

若手落語家の中では間違いなく、実力・人気ともにトップの柳家三三(やなぎや さんざ)師匠。真打6年目ながら、独演会のチケットは発売と同時に売り切れる。しかし、“若いのに上手い”、“老成している”、“若手のホープ”と言われる師匠は意外にも超ネガティブだった?!

手柄は自分、失敗は人に。
責任感がなくなったら押しつけがましくなくなった。

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「写真を撮られるなら床屋ぐらいは行きたいなと思っていたんですけど…」と3月6日、鎌倉での独演会を終え、取材場所に駈けつけてくれた三三師匠。床屋に行く暇もないほどの売れっ子落語家なのに、「他人だったら絶対に友達になりたくないですね、自分とは」と言う。

「自分のことが嫌いなんですよ。こいつの落語は面白くないし、人としてもどうかなって…。それは裏を返せばすごくナルシストなんだと思います。今の自分を否定するのは、僕は本当はこんなもんじゃないっていう、なんの根拠もない期待がある。一番嫌いなのは自分で、一番大事なのも自分。まあ、そういうふうに理屈っぽく説明しようとする性格も嫌いなんですけど(笑)」。  

 二つ目のころから巧いと落語通の男性をうならせ、その端正な高座姿が女性にも人気の師匠の意外な告白。

「ネガティブなんですよ。すごく。子どものころは、夏休みが嫌いだったんです。夏休みに限らず長い休みが近づくとどんどん憂鬱になる。休みに入る前の晩が一番嫌でしたね。だって明日起きると、40日ある休みが39日になるんですよ(笑)。楽しいことのはじまりは、終わりに向けてのカウントダウン。それと同じで、今の恵まれた状況が、続くわけない。絶対これは何かの間違いだって思いながら、いつコケても自分が傷つかないように、自分を否定しながら予防線を張っているんです。って、こんな暗い話をして大丈夫ですか(笑)」

 自分がどう思おうが、大人気の落語家であることは、誰もが認めるところだが、ここ数年心境に変化があったとか。

「落語って他のものに比べて高度だというわけではないんですけど、知的な要素を刺激される部分が多いのが魅力だと思います。目に見えない言葉だけを聞いて自分の頭の中で映像を想像する。人から与えられた情報で自分なりに何かを構築して、それを自分で面白く思う。自分でわかった、笑えたっていう時の満足感というか…。ただ与えられたものをそのまま受け取って面白い、面白くないだけじゃなく、聞く人の自由度が高いですよね。好きに想像して下さいって。以前は、自分がイメージした映像や世界を聞いてる人にも全く同じに共有してもらいたかった。そのためには、きちんと表現しなくちゃ、間違いなく伝えなくちゃって。でも最近はどうでもいいやって(笑)。僕がしゃべったことを聞いてどう感じるかは、聞いている人の勝手ですというスタンスになったんです。早い話が楽しくても、楽しくなくても聞く人のせい。でも喜んでもらえたなら、声を大にして言いますね。“きっかけを作ったのは僕です”と。手柄は自分、失敗は人に。責任感がなくなったんで、逆に押し付けがましくなくなったのかも。そしたら不思議なものでお客さんが喜んでくれるようになった。そうなったのは、ここ2〜3年ですけど。追っかけると逃げるし、引くと着いてくる。じゃあ今まで一生懸命やっていたのはなんだったのかって(笑)」。

 どうでもいいと言いつつも、客席を三三ワールドに引き込む芸はお見事。

「自分の勉強のためにやる自主的な独演会は毎月1回、そのほか、企画された独演会に呼んでいただく場合もあります。独演会じゃなくて、誰かの会のゲストとか、いろいろな落語家と共演する会もあります。もちろん寄席にも出ています。自分の独演会だと、お客さんと自分の折り合いの付け方だったりするんですけど、とりわけ個性の強い人たちが集まる会になると自分の中のどの引き出しを開けると、お客さんに楽しんでもらえて、なおかつ自分が損をしないかということを考えます。寄席でも日常でやっていることですけど、ほかの出演者との兼ね合いや流れを考える。ただ流れを壊さないようにだけではなく、流れの中にすっと溶け込みながら、あとあと来たお客さんに思いだしてもらうというか…。なにか引っかかるようなところを作るのが、そういう会の面白いところですね」

 4月16日には、かなり濃いメンバーとの会が行われる。落語界の最終兵器、動物やアニメの人気キャラクターが高座で大暴れする新作派三遊亭白鳥。にこにこした人のよさそうなまん丸な顔で、バッサリ斬りまくる桃月庵白酒。そして最強の二つ目、笑顔の目が笑っていない(と見えることもある)春風亭一之輔。

「無茶苦茶な人(白鳥)と毒の強い2人ですからね(笑)。白酒兄さんは”丸くて悪い人”ね。一之輔さんは”見るからに悪い人”(笑)。で、白鳥兄さんは”ひとり無人の荒野を独走してる人”、以前はですよ。お客さんがポカーンとするような高座もありましたが、いつのころからか聞く人をガッチリつかまえて離さなくなりましたね。めちゃくちゃなようでいて用意周到。本当は1番悪い人かも(笑)」

(本紙・水野陽子)

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相模大野グリーン落語会

【日時】4月16日(土)13時30分開演 【会場】グリーンホール相模大野 【出演】三遊亭白鳥、桃月庵白酒、柳家三三、春風亭一之輔 【問い合わせ】045-212-5555


先行き不安視パニック売りで株価暴落

2011.03.21 Vol.502

 15日の東京株式市場は、東日本大震災による原発事故の深刻化で、日本経済の先行きを不安視したパニック売りに見舞われ、全面安の展開となった。株価は暴落し、下げ幅が一時1300円超に拡大。終値は平成21年4月以来、約1年11カ月ぶりの安値水準になった。ニューヨーク市場の下げ幅も一時、前日比300ドルに迫った。

 日経平均の終値は前日比1015円34銭安の8605円15銭。下落率は10.55%で、リーマン・ショック後の20年10月16日(11.41%)に迫る過去3番目の大きさを記録した。日経平均は、11日の地震発生から3営業日続けて急落。15日の売買高は57億7715万株で、連日で過去最大を更新した。福島第1原発の事故で東京電力はストップ安の400円安の1221円となり、昭和59年10月以来、約26年5カ月ぶりの安値水準を付けた。

 東芝もストップ安の80円安の331円まで切り下げ、原発関連銘柄に売りが殺到した。市場関係者は「震災に伴う今回の原発事故が国内景気の先行き不透明感を増大させている」(大手証券)とし、世界景気の足を引っ張るとの懸念が強まっている。

 一方、15日のニューヨーク市場のダウ工業株30種平均も、大幅続落した。

 午前9時45分現在は前日比243.29ドル安の1万1749.87ドル。震災に端を発した東京市場の暴落はアジアから欧州、米国に波及し、世界同時株安の様相を呈している。


発表遅い“無計画停電”で首都圏大混乱

2011.03.21 Vol.502

 東日本大震災による福島第1、2原子力発電所の停止に伴う電力不足に対応するため、東京電力は13日、地域ごとに計画的に電力供給を停止する「輪番停電」を14日朝から実施すると発表した。1都8県の各市町村を5つのグループに分け、各グループが順番に3時間程度実施するというもの。

 輪番停電は、電力需給のバランスが崩れ、大規模な停電が発生するのを防ぐのが目的。工場や一般家庭のほか、公共機関も含め対象地域内への電力供給を原則すべて停止し、信号機も止まる。もちろん公共の交通機関も例外ではない。

 しかし政府や東電の対応があまりにも遅く、東電が対象地域や時間を発表したのは13日午後8時。詳細な地域をホームページで公表したのは同9時40分ごろ。その後に病院や鉄道会社など顧客に通知した。詳細については東京電力のホームページやカスタマーセンターに問い合わせることとなったのだが、パソコンを使えない高齢者などは詳細な情報を得ることはできない。それ以前に、テレビのニュースを見ていなかった人はどうやってその事実を知る術があったのだろうか。またニュースを見てホームページで確認しようとしたもののアクセスが集中して開けなかったという声もあった。とにかくすべての国民に「輪番停電」の情報が行き渡るわけもなく、都内は14日の朝から混乱した。

 当初は14日の午前6時20分から停電する予定だったが、電力需要が想定よりも少なかったため見送り、午後5時から、茨城、静岡、山梨、千葉県の一部地域で電力供給を停止した。その中には被災地の茨城県鹿嶋市や大震災の津波などで11人が死亡した千葉県旭市も含まれていた。旭市側には事前連絡は一切なかったという。

 JR東日本や私鉄各社は、前日夜の東電の発表に基づき、始発から多くの路線で完全運休や本数の大幅削減を実施。通勤の足が奪われ、首都圏は大きな混乱に陥った。

 また人工呼吸器など、電気によって作動する医療機器などを使用している人たちにとっては、不意だったり、長期にわたったりする停電は、命に関わりかねない問題となる。厚生労働省では13日夜から徹夜で、自治体や医療機関などへの連絡に追われた。同省は自宅で人工呼吸器などを使用する患者にも連絡を試みたが、電話などがつながらずに連絡が取れない患者もいたという。

 今後も「計画停電」は実施される予定だが、停電を実施するためのグループ分けについては、含まれる地域を日々変更しているうえ、どのグループに、どの地域が入るかについての公表が、実施の直前になっている。東電は、グループ分けの精査に時間がかかることを理由にあげているが、住民にとっては自分の地域がいつ停電になるのか事前に把握できない事態。計画的だと思っているのは東電と政府だけで、国民にとっては全くの「無計画停電」となっている。


福島原発で深刻な放射能漏れ 情報入り乱れる

2011.03.21 Vol.502

ニュースの焦点

 11日に起こった東日本大震災で被害を受けた福島県大熊町の福島第1原子力発電所の放射能漏れが深刻な事態となっている。

 宮城・岩手の両県を襲った巨大津波に耳目が集まるなか、12日午後3時半すぎ、冷却機能が失われ「炉心溶解」が発生していた第1原発1号機建屋で水素爆発が起こり建屋を損傷した。夜には放射能漏れの危険性が高まったことから、原子炉の容器内に海水とホウ酸の注入を始め炉心を冷却する作業を実施した。

 13日には3号機も冷却機能が失われ炉心溶融の可能性が出てきた。蒸気を外部に放出し、炉心に海水を注入したが14日に水素爆発が起き、原子炉建屋を損傷した。15日に付近で毎時400ミリシーベルトの高い放射線量を観測。また16日には水蒸気とみられる白煙が上がり続けた。使用済み核燃料貯蔵プールの水の蒸発が原因とみられ、燃料が露出する危険性が高まった。

 14日深夜には2号機で約4メートルの高さの燃料棒が水面から完全に露出し、原子炉が冷却できない状態になった。同日夜にも全面露出し、緊急の海水注入で、いったんは燃料棒の下から3.1メートルほどまで水位は回復したが、深夜になって再び水位が急激に低下。15日には格納容器の圧力抑制室近くで爆発音。メルトダウン(全炉心溶融)が否定できない状況となった。

 東電は同日午後9時37分に福島第1原発の正門付近で3130マイクロシーベルトとこれまでで最高の3倍の放射線を計測したことを明らかにした。

 15日午前6時ごろには、地震発生時は定期検査中で停止していた4号機の建屋で爆発が起きる。建屋5階にある使用済み核燃料貯蔵プールの水位が低下、燃料が露出し水素が発生して爆発したようだ。燃料が損傷すると、外部に放射性物質が漏出する恐れがあるとあって、列島に緊張が走った。同10時半ごろに、第1原発3号機付近で1時間当たり400ミリシーベルトの放射線を計測。人体に影響を与える年間限度量の約400倍で、14日に計測した最高値の3130マイクロシーベルト(約3ミリシーベルト)から桁違いに上昇した。

 東京都内で大気中からヨウ素やセシウムの放射性物質が検出されたほか、茨城県東海村で通常の100倍程度の5マイクロシーベルトを計測するなど各地で通常よりも上昇したが、人体に影響を与える数値ではない。

 17日には炉心を冷やすためヘリコプターで上空から水の注入を始めた。

 4号機の放射能漏れを経て、15日午前11時には菅直人首相が「国民へのメッセージ」を発表。福島第1原発から半径20〜30キロ以内の住民に屋内退避を指示した上で「これ以上の放射線漏洩の拡大を防ぐように全力を挙げて取り組んでいる」と強調した。


女子高生が米食を応援!

2011.03.21 Vol.502

松蔭高等学校 Blue Earth Project Rice Actionキャンペーン

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神戸市・松蔭高等学校では10年ほど前から、地球温暖化や貧困、環境などの国際的な問題を学び、課題解決に向け街に出てアクションを呼び掛ける「Blue Earth Project」活動を行っている。毎年、卒業が決まった3年生の有志が、その年のテーマを決め、イベントや展示で広く啓発する。今年は「未来につながるあなたの一口」をスローガンに「Rice Actionキャンペーン」を企画、プロデュース。コメ(ごはん)を食べるという身近な行動で、食と環境について訴える。

「女子高生が社会を変える!」をキャッチフレーズに、生徒たち自身が企画・運営をすべてこなす「Blue Earth Project」。今年のテーマは"米食"。多くの食料を海外からの輸入に頼っている日本は、食料自給率の問題、輸入に伴うCO2排出等による環境問題、さらにコメ離れによる農業の衰退や水田の生態系の崩壊など多くの問題を抱えている。

 そこで、今年のBlue Earth Projectは地産地消、特に自給率100%近いコメ(ごはん)を食べるという、誰もが毎日できる身近なアクションを世の中に訴える『Rice Actionキャンペーン』をテーマに決め、毎日欠かせない食のあり方を変え、社会貢献を目標にさまざまなイベントを開催した。

 主な活動は、イベント開催と店舗協力。イベントは、神戸ハーバーランドモザイク、梅田阪急三番街、阪急西宮ガーデンズで、計3回開催された。それぞれの地区の店舗を2カ月にわたり、一軒一軒訪問し、趣旨に賛同してくれた店舗に米、または地元の食材を中心とした「Rice Actionメニュー」を提供してもらい、街をあげて環境と食や米の問題を考え、広めることに協力してもらった。協力実施を頼んだ店舗数は、114店舗、うち71店舗が参加協力に応じてくれたという。さらに商品開発にも挑戦。メニューや新しい米の食べ方が商品化された。店内にはアイキャッチツールやポップ、手書きのメニュー、看板など、すべて手作りで製作したPRツールを置き、啓発活動を推進した。

 また、イベント会場では、展示とステージでの啓発活動も行われた。展示ブースでは、水・温暖化・生物多様性・飢餓と飽食・米の5つのテーマに沿って、環境と食のつながり、米の大切さを説明。紙に書いて展示するだけではなく、風船を用意し、CO2量を風船の個数で表したり、ドギーバッグを展示し実際に触れるようにしたりするなど、見て、読んで、触れて、体験してと来場者がより身近に感じられるような工夫もこらした。さらにステージでは、ダンスや劇、歌や合奏ほか、クイズや替え歌で明るく楽しく、身近にできる食生活の見直しを提案。先着50名に米粉パンの試食提供も行った。

 神戸・西宮のサテライトブースでは、イベントの展開前に視察に行った、兵庫県・滋賀県の環境創造農法を紹介。水にも生き物にも配慮したエコ米を使ったエコライス(塩おむすび、米粉カップ)を提供したほか、生徒が商品開発した米粉パンや、新たな米の食べ方を提案するために生徒が商品開発したモナカ型のおむすびも販売した。

 これらの啓発活動を通じ「女子高生からの食の自給率向上プラン」を作成。"ごはんを食べて世界を変えよう!"をキャッチコピーに、日本の自給率アップ、水の大切さ、さらに環境保全意識の向上について提案していくという。

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ステージでのイベントには300人を超える人が集まり、女子高生の歌やダンス、クイズを楽しんだ(写真〈1〉〈2〉〈3〉)。明るくポップな手作りの展示ブース。3か所で合計1000人以上の人に思いを伝えた(写真〈4〉)。ステージ進行表。盛りだくさんの内容にリハーサルもかなりハードだったとか。1時間のステージ中に、米粉パンの宣伝なども盛り込んだ(写真〈5〉)。生徒発案製作のアイキャッチツール"お米ちゃん"(写真〈6〉)


松蔭高等学校(学校法人:松蔭女子学院)

松蔭中学校・高等学校は、兵庫県神戸市灘区にある完全中高一貫私立女子高。

◆沿革:1892年 英国聖公会の伝道機関によって、神戸市北野町に「松蔭女学校」創立。1915年「松蔭高等女学校」設立。1929年神戸市青谷に校地を選定。定礎式にイギリス王子グロスター公爵臨場。12月新校舎落成。2002年学院創立110周年記念式典開催
◆生徒数:松蔭高校510名、松蔭中学校500名、神戸松蔭女子学院大学2250名
◆住所:神戸市灘区青谷町3-4-47

松蔭高校のキャリア教育・チャレプロ(Challenge Social Design Project)について

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活動は、まるで会社組織のように、生徒の自主活動で企画運営されていく

◆コンセプト:社会や世界の深刻な課題に対して明確な課題意識を持った後、学校内でなく、積極的に街へ出て行き、社会の課題の啓発や、課題解決に向けての身近なアクションの啓発をしていく活動で、最終的には、高校生も日々変化していく社会の一員という自覚を持って、社会や人(老若男女を問わず)をプロデュースしたり、デザインし、持続可能な社会作りを目指す社会啓発活動
◆キャッチフレーズ:女子高生が社会を変える!
◆活動主体:松蔭高校3年生の受験終了生徒
◆活動時間:毎年300時間以上の集中的効果的活動で多くの成果を残す
◆BlueEarthProjectはチャレプロの具体的な活動は、BlueEarthProjectとRedLifeProjectの2つのプロジェクトに分かれている。その中でも環境と国際協力をテーマに、街中で多くの人や社会に向けて行う社会啓発活動のこと。キャッチフレーズは"踏み出す勇気、つながる心、変わりだす地球"
◆これまでの代表的な活動「TAPキャラバン隊」「ウォームビズキャラバン隊」「グリーンエコキャラバン隊1」「グリーンエコキャラバン隊2」「Food Actionキャラバン隊」「フェアトレチョコキャラバン隊」「ジャングルキャラバン隊」「ゴミゼロキャラバン隊」


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