写真がいざなう、新たな世界「蜷川実花:Self-image」
2015.01.24Vol.635ART
極彩色の鮮烈なビジュアルの作品で、国際的に知られる写真家・蜷川実花の醍醐味に迫る注目の個展。
“蜷川カラー”とも呼ばれる独特のビジュアルで、アイドルやモデル、花々の美しさを色鮮やかに表現しながらも、同時にその華やかさや幸福感と隣り合わせにある歪みや衰退の影、死の気配をもとらえ続けてきた蜷川。近年は映画やミュージックビデオなどの映像作品や、ファッションデザイナーとのコラボレーションなど活動の幅を広げながら、独自のスタイルを貫く表現者として注目を集めている。
本展では、初期から断続的に撮影してきたモノクロームのセルフポートレイトを中心に、闇や影の部分に目を向け新境地を開いたシリーズ『noir』(2010年―)や、2010年の春に目黒川の桜が川面に散る様を一心不乱に3時間で撮影した『PLANT A TREE』(2011年)という代表的シリーズ、さらに渋谷慶一郎、evalaとコラボした新作映像のインスタレーションも展示する。
原美術館ならではの各空間に現れる蜷川実花の世界。新たな魅力と出会えるはず。
寒〜い心も、あったか〜く。『ソウォン/願い』
2015.01.24Vol.635DVD & Blu-ray
韓国全土を震撼させた実際の暴行事件をモデルに、絶望の底に落とされた家族が再び立ち上がる奇跡を描いた感動作。8歳の少女・ソウォンは、ある雨の朝、学校に行く途中で酒に酔った男に連れて行かれ暴行される。ソウォンは身体と心に生涯消すことができない傷を受け、父親のドンフン、母親のミヒは泣き崩れることしかできなかった。殺到するマスコミや好奇の目を向ける世間からソウォンを守ろうと必死になるが、犯人の有罪を立証するためにソウォン自身の証言が必要となり、家族はさらに追い詰められてしまう。そんな中、ソウォンがドンフンを見るたびに事件を思い出し怯えるようになり、ドンフンは娘に近寄ることさえできなくなってしまう。幼い娘が抱える癒せない痛みに父親はどう向き合うのか。そしてもたらされる奇跡とは…。
寒〜い心も、あったか〜く。『太秦ライムライト』
2015.01.24Vol.635DVD & Blu-ray
“5万回斬られた男”、斬られ役の名人として日本映画を陰から支え続ける俳優・福本清三が満を持して映画初主演! 数々の名時代劇を生み出した京都・太秦を舞台に、移りゆく時代の中で受け継がれていく思いと絆を描く感動作。これまで脇役に徹してきた福本を支えるべく松方弘樹、小林稔侍、本田博太郎、萬田久子ら、太秦ゆかりの豪華スターが脇を固めているのも見どころ。
斬られ役一筋のベテラン・香美山は新人女優・さつきの指導をすることになる。やがてスター女優となったさつきは引退した香美山に自分の主演作への出演を依頼するが…。
時代劇全盛期は100名以上いたが現在では十数名という“斬られ役”に思いをはせる一本。
寒〜い心も、あったか〜く。『リトル・フォレスト 夏・秋』
2015.01.24Vol.635DVD & Blu-ray
自分で食材を育て、収穫し、料理して味わう。田舎での自給自足の暮らしを四季とともに描く、癒しのナチュラルストーリー第1弾。
一度は都会に出たものの自分の居場所を見つけられず村に帰ってきたいち子。近くに店のない村の生活は自給自足に近い。自分で食べるものを育て、収穫し、料理して味わう。生きること厳しさと喜びにあふれた自給自足の暮らしの中で、いち子は明日へと踏み出す元気を充電していく…。
主演はNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でも注目を集めた橋本愛。1年間のオール東北ロケによりとらえられた大自然の映像美や、旬の食材を使った素朴でおいしい料理の数々も見どころ。
寒〜い心も、あったか〜く。『イタズラなKiss2〜Love in TOKYO』
2015.01.24Vol.635DVD & Blu-ray
ツンデレ男子系ラブコメの元祖“イタキス”。2013年に17年ぶりにドラマ化され、日本のみならず海外でも大人気となったシーズン1に続き、待望のシーズン2がついにリリース。今回、発売されるセルBOXは、本編が約173分も増量されたディレクターズ・カット版とあってファンは見逃せない。
6年間の片思いが実を結び、ついに直樹と両想いになれた琴子は直樹の母の策略で学生結婚をする。夫婦になっても直樹のクールさは相変わらずだが、医者を目指す直樹の力になるため琴子は看護学科に編入。ところが琴子はドジを連発。同級生の啓太はそんな琴子がほうっておけなくなり…。
やっぱりブドーカン! MONKEY MAJIK Live at BUDOKAN -15th Anniversary-
2015.01.24Vol.635LIVE
今年バンド結成15周年を迎える、MONKEY MAJIKが日本武道館でライブを開催する。アニバーサリーイヤーの武道館公演ということもあって、いつにも増してスペシャルなステージを展開してくれそうだ。
ライブは、これまでバンドが歩んできた歴史を凝縮した内容になるようで、彼らが届けてきた楽曲の数々はもちろん、ゲストを招いての共演や演奏などが予定されている。ゲストには、楽曲でコラボレーションしたSEAMO、VERBAL(m-flo)、吉田兄弟、さらにはタケカワユキヒデ(ゴダイゴ)、土屋アンナが決定している。
MONKEY MAJIKは、日本とカナダのハイブリッドバンドとして日本の音楽シーンに登場。心の琴線を震わせるメロディックな楽曲やスケールの大きな壮大なナンバーなどで多くのファンを集め、一躍日本を代表するバンドに成長した。ブレークした後も、活動の本拠地を仙台に置き続けたこともまた彼らの特徴で、東日本大震災が発生したときも、自らも被災しながらボランティア活動を行ったり、その後もチャリティーライブを開催するなどして継続的に支援の活動を展開している。
2月4日にニューアルバム『Colour by Number』のリリースを控えており、スペシャルな1年になりそう。ライブはその幕開け。マストチェックだ!
シンガーはホンモノ嗜好「VOCALIST 6」徳永英明
2015.01.24Vol.635CD/MUSIC
徳永英明が女性アーティストの名曲を彼の匠の技と唯一無二の歌声でカヴァーする人気シリーズの最新作が完成した。これまでも時代や社会環境を超える珠玉の名曲を歌ってきたが本作でも、先行シングルの山口百恵のバラード『さよならの向こう側』をはじめ、薬師丸ひろ子の『Woman“Wの悲劇”より』といった美しい曲が並ぶ。また、trfの『寒い夜だから…』やキャンディーズ『やさしい悪魔』など軽快さが魅力の曲も歌い上げる。ラストのレリゴーも聞き応え満点。
シンガーはホンモノ嗜好「イン・ザ・ロンリー・アワー」サム・スミス
2015.01.24Vol.635CD/MUSIC
今最も聴くべきアーティストを1人挙げるならば、それは間違いなくサム・スミスだ。美しく繊細でありながらも力強く、さまざまな傷を負うことでしか獲得できない強さや優しさといった、相反するようでいてセットであって初めて成立する魅力を持つシンガーだからだ。そんな彼の歌声は、アデルのマネジャーを驚かせ、レディ・ガガを感嘆させ、音楽関係者はもちろん、耳の肥えた世界の音楽ファンを虜にした。彼は2月発表のグラミー賞において主要4部門すべてにおいてノミネートされた。このアルバムも最優秀ポップアルバム賞の候補だ。リード曲『ステイ・ウィズ・ミー〜そばにいてほしい〜』他、ボーナストラックを含む全21曲を収録。すべてサム本人の恋愛経験がモチーフになっている。胸が苦しくなる。
今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 牛かつ・酒宴 石斛(渋谷)
2015.01.24Vol.635今日の東京イベント
おいしいものがあると聞けば、調査に行かずにはいられない「東京グルメ探偵」。メタボを気にしつつも食べ過ぎてしまうのがたまにキズ。さて、今日のタレコミは…?
今週のひとこと

日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。
今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 牛かつ・酒宴 石斛(渋谷)
2015.01.24Vol.635今日の東京イベント
おいしいものがあると聞けば、調査に行かずにはいられない「東京グルメ探偵」。メタボを気にしつつも食べ過ぎてしまうのがたまにキズ。さて、今日のタレコミは…?
外食アワード2014を受賞したご当地居酒屋の 仕掛け人が語る「東京×ご当地」効果
2015.01.24Vol.635今日の東京イベント
その年に注目を集めた外食店などが表彰される『外食アワード』。先日発表された『第11回外食アワード2014』では、全国各地の市町村と連携した“アンテナショップ居酒屋”をヒットさせた、株式会社fun function代表・合掌智宏氏が受賞した。さまざまな地方の町にフィーチャーした“ご当地酒場シリーズ”が東京でこれほど受けた理由とは何なのか。「よく知らない地方の名前がポイント」と合掌氏は語る。
「私たちのご当地酒場でいうと“知られざるご当地”という点が大きなアピールになっていると思われます。北海道はもちろん有名ですが“北海道八雲町”や“北海道厚岸町”は何が名産なのか、どんな郷土料理があるのかご存知ない方が多いと思います。“佐賀県三瀬村”や“青森県むつ市”も同様に、知らないから行ってみようというのが大きな動機になっているのではと思っています。あとはもちろん国産食材に対する安心、安全感というものも大きいかと思います」。自治体名を店名に掲げ、助成金などは一切なしで、食材を新鮮なうちに産地直送して提供する自治体公認居酒屋“ご当地酒場シリーズ”。「小さな町、知られざる食材をテーマにお店を作っていますので町と食材のPR活動というところを強く意識しています。国内なのに知らない町や食材がまだまだあるという、知ることの楽しさを提供しています」。
ちなみに今後の展開としては「注目している地域や食材はいっぱいあるので、お店になるのを楽しみにお待ち下さいませ!」とのこと。地方にあまり詳しくない東京だからこそ気になる、ご当地酒場。各店をめぐって知られざるご当地グルメを楽しんでみては。