ART 待望の日本初個展を開催中!
2012.09.10Vol.565ART
いま、世界で最も脚光を浴びる写真家の1人として名を連ねる、ライアン・マッギンレーの、日本初個展がついに実現。マッギンレーは1977年、アメリカのニュージャージー州ラムジー生まれ。2000年、弱冠22歳にして自主企画の展覧会、自費出版した作品集で話題を集めるとそのわずか3年後、ホイットニー美術館で同館史上最年少で個展を開催。現在までに、グッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、ヒューストン美術館、スミソニアン博物館・国立肖像画美術館(ワシントン)など、さまざまな美術館が彼の作品を所蔵している。
本展では、動物と裸のモデルをとらえた最新シリーズ「Animals」を紹介。動物と裸のモデルたちとの、不思議な緊迫感とコラボ感に注目だ。
また、清澄白河の小山登美夫ギャラリーでは29日まで、マッギンレーが友人たちと旅したロードトリップのシリーズを展示する個展「Reach Out, I’m Right Here」を同時開催。ぜひ両方のギャラリーで、新世代を代表するユニークな写真家の2つのシリーズを鑑賞してみて。
GAME 芸術の秋がやってきた!
2012.09.10Vol.565GAME
酷暑のなかにもさりげなく秋の気配がしてきた今日このごろ。スポーツの秋、食欲の秋などさまざまな秋の楽しみ方はあるけれど、今年は芸術の秋にチャレンジしてみてはいかが?
『新 絵心教室』は、 本格的な絵画レッスンをニンテンドー3DSで受けられるソフト。静止画や風景画、人物画など、さまざまなタイプの絵画を分かりやすい解説とともに描いてくというもの。入門コースと応用コースがあって、入門コースでは、さくらんぼ、チューリップ、風車など比較的シンプルなモチーフに挑戦しながら、絵を描くための基本的な手法を学べる。応用コースでは、桃と水差し、花など描く対象が、少し複雑になって、より高度な技法を使いながら、描いていく。
使える画材は、前作でも使用した 鉛筆、絵具に加えて、色鉛筆やパステルが新登場して、よりさまざまな描き方が可能になった。
ソフトに収録されているモチーフだけでなく、ニンテンドー3DSのカメラで撮影したものをモチーフにすることもできるので、好きなだけ新しい作品を描ける。
芸術の秋、ニンテンドー3DSと『新 絵心教室』は必携アイテムになりそうだ。
SCISSOR SISTERS
2012.09.10Vol.565LIVE
米ニューヨークを拠点に、ジャンルや性別やいろんなカテゴリを飛び越えて、活動する4人組のシザー・シスターズが、最新アルバム『マジック・アワー』を携えて来日、東京と大阪で単独ライブを行う。ハッピー感でいっぱいになることで知られる彼らのライブは、今年の夏のクロージングライブとしておススメしたい。
シザー・シスターズのライブは、とにかく愛に満ちている。ロックでポップで、ダンス。キラキラしたサウンドは80年代の復興を想わせるが、回顧主義に陥っていない。常にフレッシュなのだ。だからこそ、彼らのオーディエンスは世界中にいて、その年代層も若者からシニア層までミックスしているのだ。
今回の来日公演の主軸になるアルバム『マジック・アワー』だが、とにかく内容が豪華。カルヴィン・ハリス、ジョン・レジェンド、アジーリア・バンクス、ディプロなどなど、きらびやかなアーティスト/クリエイターが参加。ライブ映えしそうなトキめくアップテンポな曲、しっとりしたナンバーまで、彼らのエンターテイナーとしての力量を聴かせる作品になっている。
作品のクオリティーの高さはもちろんだが、世界屈指のパーティーバンドとしても名高い彼ら。今回の来日公演も、彼らだからこそ作り出すことができる『マジック・アワー』をオーディエンスに見せ、聞かせ、体感させてくれることだろう。
あなたも、シザー・シスターズの『マジック・アワー』を体験してみない? きっとハッピーになれるはず。
二十四の瞳
2012.09.10Vol.565DVD & Blu-ray
今年は、名匠・木下惠介が生誕100年を迎える記念すべき年。「木下惠介生誕100年プロジェクト」と題して、彼が生み出した名作が続々と復活する。その1つ『二十四の瞳』は、第12回ゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞するなど、海外からの評価も高い作品。高峰秀子演じる女性教師と12人の子どもたちの交流を抒情的に綴った国民的傑作だ。
昭和3年、小豆島の分教場に1人の新任女性教師・大石先生が赴任してきた。12人の教え子たちは大石先生を慕い、彼女もまたこの子たちの美しい瞳を濁してはいけないと願う。しかし日本中を覆う貧困と戦争の波は、やがて子供たちの運命を大きく狂わせていく…。
ランドマーク / ASIAN KUNG-FU GENERATION
2012.09.10Vol.565CD/MUSIC
揺るぎない人気を誇るアジカンこと、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの最新アルバム。彼らが響かせるロックには、ザワザワさせたり優しく包みこんだりする琴線にふれるメロディーと、「内」と「外」をつなぐ世界感があり、それが彼らの味だが、今作ではそれに隣の人、日本人、果ては世界までを巻き込むような力強いメッセージが加わっている印象。さらにそれらが、小説的というよりもニュース的なアプローチで、より現実に向き合っている感がある。それも問題を指摘するだけにとどまらず、明日だけではなく、もっと先の将来へとリスナーの視線を向けさせる。チャットモンチーの橋本絵莉子を迎えた『All right part2』、『それでは、また明日』、『踵で愛を打ち鳴らせ』など全12曲を収録。初回盤DVDにはライブ映像を収録。
『阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ』
2012.09.10Vol.565STAGE
THE SHAMPOO HATの作・演出を務める赤堀雅秋が書き下ろし、演出に河原雅彦という豪華な顔合わせが実現する。興味津々な組み合わせだ。
赤堀はその作品では、人間が思わず目を逸らしてしまうような人間のダメな部分や闇の部分をごく自然に描き出す。でもそれは実は誰の心の奥底にも潜んでいる部分なわけで、地味なストーリーながらもぐいぐいと、その脚本の世界に観客を引き込んでいく。演出を務める河原はその幅広い活動っぷりから過激で扇情的な演出家というイメージを持たれがちだが、実は脚本の世界観を損なうことなく独特の演出を施す職人肌の面も併せ持つ演出家。
2人のパブリックなイメージからは、ひとまずは「どういう作品になるのか…?」との思いが先に立ちそうだが、お互いに新たな面が引き出されるような、そんな予感のする作品だ。
舞台はとある地方都市の寂れた町。この静かな町で発生した「飼犬連続殺害事件」を軸に、普通の人々の淡々とした日常と、鬱屈した感情が描かれる。
劇団鹿殺し『田舎の侍』
2012.09.10Vol.565STAGE
鹿殺しは昨年から今年にかけては、本多劇場、青山円形劇場、そして紀伊國屋ホールといった中規模な劇場で作品を発表。大きくなった舞台空間をもてあますこともなく、劇場の規模が少々大きくなっても変わることのない熱量で観客にビシビシ迫ってきた。むしろ縦横無尽さに拍車がかかり、そのダイナミックなステージングには貫禄すら漂っていた。そんな彼らが久々に駅前劇場に帰ってくる。
今回は持ち前のロックオペラに時代劇を載せる。派手で熱い舞台になるのはもちろんだが、そんななかでも作家の丸尾は、名はなくとも侍として生きた人たちが「どう生き、どう死んだか」に着目し、侍的な生きざまを描いていく。
最近は大物の客演を呼び、その新たな魅力を引き出す演出も高い評価を得ている。今回は元唐組の丸山厚人、コンドルズの山本光二郎、ファントマの元看板女優・美津乃あわが出演。また新たな一面を見せてくれるに違いない。
Hi-Hi インタビュー 「ただ、笑ってもらえれば」
2012.09.10Vol.565未分類
今年人気が爆発したお笑いコンビの筆頭格であるHi-Hiが13日、書籍『リストラ芸人』を出す。ブレイクするまでの長い潜伏期間を、ありのままに綴ったこの本は、まさに“18年のすべてを放り込んだ”大作。さまざまな苦難を経て、人気コンビになった彼らのストーリーは、しょんぼりした日本を元気にしてくれそうだ。
今週のひとこと

日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。
Hi-Hi インタビュー 「ただ、笑ってもらえれば」
2012.09.10Vol.565未分類
今年人気が爆発したお笑いコンビの筆頭格であるHi-Hiが13日、書籍『リストラ芸人』を出す。ブレイクするまでの長い潜伏期間を、ありのままに綴ったこの本は、まさに“18年のすべてを放り込んだ”大作。さまざまな苦難を経て、人気コンビになった彼らのストーリーは、しょんぼりした日本を元気にしてくれそうだ。
月刊東京タワーNEWS
2012.09.10Vol.565今日の東京イベント
芸術の秋到来! 東京タワーでは、写真共有アプリ「ally-私を残すメモ」とコラボした「みんなでつくる写真展 in TOKYO TOWER」を、フットタウン3階のタワーギャラリーで開催中。「ally」は、日常の気になった情報を残していく写真共有アプリ。友達に教えてもらったお店やおいしかったご飯、旅先のきれいな景色や友だち・家族との写真などをコルクボードに張るように、つい忘れがちな日常をメモ形式で残すことができる。
作品は7月18日〜8月19日の期間、「ally」サイト内に設置されたキャンペーンページで募集、朝から夜まで、さまざまな表情を見せる東京タワーの外観や、展望台から見える景色、オリジナルグッズやノッポンのほか、東京タワーに関するたくさんのメモが寄せられた。その東京タワーに関するメモから抜粋された53点の作品が選ばれ、展示されている。
それぞれの人の東京タワーへの思いがつまった写真の中には、自分の思い出と重なる作品がきっとあるはず。いろいろな視点からとらえられた東京タワーの姿が楽しめる。
そして秋といえば、食欲の秋を満たすイベントもはずせない! ということで、今年も9月23日(日)に恒例の「三陸・大船渡 東京タワーさんままつり」が開催される。大船渡で水揚げされた3333匹のさんまが東京タワーの真下で炭火焼きされる様子は圧巻。その焼き立てが、先着順に無料配布されるこの日を毎年楽しみにしている人も多く、活気あるイベントになること間違いなし。香ばしくジューシーなさんまの香りが食欲を増進させてくれる。炭火焼きのほか、「サンマバーガー」「さんますりみ汁」の販売も。大船渡の人たちとの交流も楽しい。今年の初さんまは、東京タワーで決まり!
定番から個性派までが勢ぞろい! 秋のTOKYO映画祭
2012.09.10Vol.565今日の東京イベント
まだまだ夏日が続くけれど東京でも"秋"は着実にやってきています! "芸術の秋"にふさわしいイベントとして、毎年多くの映画ファンが楽しみにしているのが、多彩な映画祭の数々。特に東京では、個性的なテーマの映画祭や特集上映などがめじろ押し。
映画祭の楽しみというと、まずは"お祭り"感。もちろん作品そのものの鑑賞も目的だが、監督や出演俳優などの映画人が出演するトークショーやティーチインなど、映画祭のイベント企画もチェックしよう。さらに、映画祭の"テーマ"も重要なポイントだ。そのテーマに沿った作品が集められているので、自分が興味を持っているテーマの作品をあれこれ見ることができるのはうれしいかぎり。一方で、これまであまり関心のなかったテーマに関心を持つことができる機会でもある。そして何といっても、普段のロードショーではあまり上映されない作品や公開前の話題作を鑑賞できるのは、映画ファンには見逃せないメリットだ。映画祭それぞれの持ち味を楽しんで。
9/18〜
第34回PFF ぴあフィルムフェスティバル
今年で34回を迎える「PFFぴあフィルムフェスティバル」。映画祭のメインプログラム「PFFアワード」は1977年から続く、世界最大の自主制作映画のコンペティションでもある。今年は応募522作品より16作品が入選。審査員は、映画監督の高橋伴明、行定勲、写真家・川内倫子、俳優・新井浩文、映画プロデューサーの川村元気の5名。映画祭最終日の表彰式でグランプリ他各賞が発表される。
「追悼 森田芳光監督 幻の8mm作品たち」など多彩な招待作品部門にも注目だ。
『天国への階段』(招待作品部門・映画の"ルック"を浴びてみる!〜マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー&ジャック・カーディフ〜)
【会期】9月18日(火)〜28日(金)※月曜休館
【会場】東京国立近代美術館フィルムセンター
【URL】http://pff.jp/34th/
9/14〜
第5回したまちコメディ映画祭in台東
浅草・上野という東京随一の下町の魅力を、コメディー映画を通じて楽しむ、いとうせいこう総合プロデュースによる、毎年人気の映画祭。今年も"したコメ"ならではの魅惑のラインアップ&豪華イベントが続々! 15日には豪華ゲストが登場するレッドカーペットイベントとオープニング・セレモニーを開催する。クロージングではユニークなアーティストが集結する「ザ・ドリフターズ リスペクトライブ」を開催!
特別招待作品としてジャパンプレミア上映される『レミントンとオカマゾンビの呪い』
【会期】9月14日(金)〜17日(月・祝)
【会場】浅草地区:浅草公会堂他/上野地区:東京都美術館講堂他
【URL】http://www.shitacome.jp/
9/29〜
第7回UNHCR難民映画祭
世界に暮らす4300万人の難民たちの現状を、映画を通して伝える映画祭。主催は、難民支援を行う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所。入場料は無料で、会場入り口などで寄付金を受け付けている。今年は、UNHCR特使として活動するアンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作をはじめヴェネチアやカンヌの受賞作も多数。
UNHCR特使でもある、アンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作『イン・ザ・ランド・オブ・ブラッド・アンド・ハニー(仮)』をオープニング作品として日本初上映!
【会期】9月29日(土)〜10月8日(月・祝)
【会場】イタリア文化会館他
【URL】http://unhcr.refugeefilm.org/2012/
9/14〜
第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
劇場公開されることの少ない"レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー"をテーマに個性的な秀作を上映する名物映画祭。
おばあちゃんカップルの逃避行!? トム・フィッツジェラルド監督作『夕立ちのみち』
【会期】9月14日(金)〜17日(月・祝)
【会場】スパイラル ホール
【URL】http://tokyo-lgff.org/2012/
9/27〜
第9回ラテンビート映画祭
日本で唯一のスペイン&中南米映画の映画祭。公開前の話題作から過去の名作までイチオシのラテン映画が大集合!
『俺たちサボテン・アミーゴ』
©2011 by Paradox Holdings, LLC All Rights Reserved.
【会期】東京 9月27日(木)〜10月5日(金)
【会場】新宿バルト9
【URL】http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/
10/20〜
第25回東京国際映画祭
多くの映画祭が開催される9月、10月の中でも見逃せないのがこちら。六本木のケヤキ坂に敷かれたレッドカーペットならぬグリーンカーペットの上を国内外の著名な映画人たちが歩くオープニングイベントは、もはや秋の東京の風物詩だ。
世界を熱狂させた"シルク・ドゥ・ソレイユ"を3Dで撮影した『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』が公式オープニング作品に決定。今後、続々と豪華なラインアップが発表される予定だ。また、今年のコンペティション国際審査委員長は、ハリウッドの伝説的映画人、ロジャー・コーマンが務めることが決定した。コーマン委員長率いる審査員が選ぶグランプリに大注目だ。
公式オープニング作品『シルク・ドゥ・ソレイユ3D彼方からの物語』©2011 Cirque du Soleil Burlesco LLC. All Rights Reserved.
コンペティション国際審査委員長に決定したロジャー・コーマン ©2011 TIFF
【会期】10月20日(土)〜28日(日)
【会場】六本木ヒルズ他
【URL】http://2012.tiff-jp.net
10/6〜
第3回東京ごはん映画祭
"おいしい映画"が大集合するユニークな映画祭。映画を見るだけでなく、食を体験したり音楽を聞いたり交流したりと五感で楽しめる企画も満載。3年目を迎える今年は青山・渋谷で開催。『かもめ食堂』『バクダッド・カフェ』など"おいしい映画"の名作も多数上映される。
"食べるラー油"誕生の実話を小池栄子と台湾の人気俳優ワン・チュアンイーが演じる。『ペンギン夫婦の作りかた』(プレシディオ配給 10月20日より全国ユナイテッド・シネマほかにて公開)©2012「ペンギン夫婦の作りかた」製作委員会
【会期】10月6日(土)〜21日(日)
【会場】シアター・イメージフォーラム他
【URL】http://tokyogohan.com/
10/6〜
中国映画の全貌2012
文化大革命直後に製作された中国映画不巧の名作から、最近作まで約50作品を特集上映! オープニング上映は、中国のヘレン・ケラーといわれる中国障害者連合会の女性会長、チャン・ハイディーの実話を映画化した『私の少女時代』と、ベルリン国際映画祭で上映され話題を呼んだ『ロスト・イン・北京』。他にも、急速な発展を遂げ移りゆく中国の様子を見て取ることができる秀作が集う。
美人女優ファン・ビンビンが、体当たりで過激な全裸シーンを演じた話題作『ロスト・イン・北京』。中国公開時は濡れ場シーンがカットされ、さらにその後、上映禁止になったといういわくつきの作品
「中国映画の全貌2012」
【期間】10月6日(土)〜11月16日(金)
【会場】新宿K's cinema
室伏問題をCASに提訴へ
2012.09.10Vol.565未分類
国際オリンピック委員会(IOC)選手委員の選挙活動に規定違反があったとして陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)の当選が無効となった問題で、日本オリンピック委員会(JOC)は3日夕(日本時間4月未明)、室伏との連名で、スイスにあるスポーツ仲裁裁判所(CAS)に当選無効の取り消しなどを求めて提訴し、受理された。
東京都内で会見したJOC国際専門部会長の野上義二理事は、IOCから選挙違反と指摘された事項について「双方の認識に違いがあり、事実関係を照合する時間も十分になかった。納得がいく解決策を探りたい」と提訴の理由を説明した。
IOCは室伏の選挙活動について(1)室伏の写真を使ったアンチドーピングのポスターを選手村で掲示(2)JOCが日本選手団に配付した投票手順書に投票を呼び掛ける記述があった−ことなどを問題視して、警告していた。
また、選挙活動の禁止区域とされた選手村の食堂内で、室伏が多機能情報端末「iPad」を使って選挙活動を行ったことを「違反」とした。これらIOCの指摘に対し、野上理事は「選挙規定の範囲でやっており、違反と言われる筋合いのものではない。JOCに不利な結論になると推定するなら、提訴していない」とし、室伏の正当性を勝ち取ることに自信をみせた。