骨格など遺伝が原因となるもの
私たちの顎の大きさや口、歯の大きさなどは、両親からの遺伝によって決まってくるところが大きいとされています。
噛み合わせの不良は、顎の大きさ、歯の大きさがミスマッチとなってしまうことによって生じてしまうことが多くあります。
親子は遺伝により身長、顔など必然的に似てきますが、噛み合わせに関しても同様で親子で似てくることが多いとされています。
例えば、両親のどちらかが受け口だと、その子どもも受け口になる可能性が高くなってしまいます。
生活習慣が原因となるもの
私たちの日々の生活習慣や癖によって、顎や口、顔まわりに継続的に「力」が加わってしまうと、その力により徐々に歪みが生じて噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。
どのような生活習慣が噛み合わせの悪さにつながってしまうのか、具体的な例をご紹介します。
頬杖
デスクワークなどされる方は無意識にしてしまいがちなのが「頬杖」です。頬杖は、片側の顔の顎の骨に力が加わる姿勢です。これが習慣となってしまうと徐々に噛み合わせに影響が出てきてしまいます。
口呼吸
「呼吸」についてあまり考えたことがない、という方も多いのではないか?と思います。
人間の正しい呼吸方法は、口を閉じて鼻で呼吸をする鼻呼吸です。
口で呼吸をする癖がある方は、唇が開いたままになっていることが多くあります。
これは噛み合わせに影響が出てしまうこともありますので、自覚のある方は口を閉じて鼻呼吸をすることを意識してください.
就寝時の姿勢
皆さんは睡眠時どのような姿勢で寝ているか意識されている方はいらっしゃいますか?実は就寝時の姿勢も噛み合わせに影響が出てしまうことがあります。
例えばうつ伏せ寝などは、顎に継続的に力や負担がかかってしまい、噛み合わせに影響が出てしまう場合があります。
顎に負担がかかりにくい上を向いた仰向けの姿勢がおすすめです。
片噛み
左右どちらかの歯が虫歯などで痛みがあるときに、痛い方の歯を避けて、痛くない方で噛むようにして食事をした経験のある方も多いかと思います。
これは噛み合わせには良くないことで、片方だけに強い力がかかってしまうことになります。これが習慣になってしまうと癖になってしまい、常に片方の歯で噛むようになってしまうこともあります。左右でバランスよく噛むために、痛みなどあればしっかりと歯医者さんで治療をしてしっかりと噛めるようにしてください。
歯ぎしり、食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは自分で自覚できていないことも多く、他人に指摘されて気が付くこともあります。
歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎に非常に大きな負荷がかかってしまいます。他人に歯ぎしりを指摘されたり、食いしばりを感じたら、自分で意識して止める努力をすることが大切です。
就寝時にはマウスピースを利用して、歯や顎へかかる大きな負担を減らすこともできます。歯科医院で、対策を相談することをおすすめします。
おわりに
噛み合わせの不良は、遺伝的要因と生活習慣の両方が影響します。生活習慣による要因については、日常生活での意識的な改善が可能です。気になる症状がある場合は、早めに歯科医院での相談をおすすめします。