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東京オリンピック・パラリンピックの競技日程が決定

2020.08.03 Vol.Web original

 東京2020組織委員会は3日、2021年に延期となった東京2020パラリンピック競技大会の新たな競技スケジュールを発表した。これでオリンピック・パラリンピック両大会の競技日程が明らかになった。

オリンピックは7月23日から8月8日まで

 オリンピックの開催は、2021年7月23日から8月8日までの17日間。史上最多33競技339種目が、42の競技会場で行われる。

 開会式2日前の7月21日に福島あづま球場のソフトボールの試合で幕開けし、サッカーの予選もこの日スタート。開会式翌日の7月24日には、射撃女子10mエアライフル個人で最初のメダリストが決まる。

 大会中盤の週末にはメダルセッションが目白押し。7月31日の「スーパーサタデー」には21種目でメダリストが決定するほか、8月1日の「ゴールデンサンデー」は、陸上競技男子100m決勝、体操男女種目別決勝4種目、テニス男子シングルス決勝、フェンシングは最終日で男子フルーレ団体決勝、競泳も最終日で5種目の決勝が行われるなど、大会の興奮が凝縮された2日間を迎える。

パラリンピックは、8月24日から9月5日まで

 パラリンピックは、2021年8月24日から9月5日までの13日間で、全22競技539種目が21の競技会場で行われる。暑熱対策として、マラソンは開始時間を午前7時から午前6時30分へ、トライアスロンは午前8時から午前6時30分へと前倒したほか、馬術は競技日数を4日間から5日間へ増加することにより、暑さのピークを回避するという。

 夏を締めくくる8月最後の週末には、8月29日を「ゴールデンサンデー」と位置づけ、期間中最多となる63種目のメダルイベントが行われる。陸上競技20種目、トライアスロン4種目、ボート4種目、水泳13種目、柔道5種目などの決勝種目でメダリストが決まるほか、日本代表の金メダルへの期待が集まる車いすラグビーの決勝戦もこの日行われる。

 競技スケジュールは、アスリートファースト、国際競技連盟(IF)規則および規定を満たすこと、世界の視聴者の視点、人気競技のバランス、ジェンダーバランス、円滑なオペレーションの6つの基準を考慮し、策定される。今年4月のIOCやIPCとの協議では、全体として、同一日程を維持したスケジュールで進めることで合意した。

五輪開催まであと1年。池江の涙に見る「アスリートの声」

2020.07.24 Vol.Web original

 7月23日で、来年の東京オリンピックまで1年となった。競泳の池江璃花子は23日、オリンピック開会式の開始時刻20時に合わせ、オリンピックスタジアムから世界に向けてメッセージを発信。「一年後の今日、この場所で希望の炎が、輝いていて欲しいと思います」と語り、大役を終えた後は、涙を拭うような姿を見せた。

コロナ禍での1年前

 新型コロナウイルス感染の終息が見えない中、1年後に向け課題は山積している。この日行われた1年前イベントは無観客で行われ、報道陣には検温、手指消毒のほか、靴裏や所持品の消毒、問診などを行う厳戒態勢。東京2020組織委員会の小林麻紀広報局長は、「当面の課題はコロナ対策です。どうすれば安全な大会を築いていけるのか、今も色々な論点をしています」と語り、感染状況下での開催となる難しさを口にした。

競泳の池江璃花子が世界にメッセージ「1年後の今日、この場所で希望の炎が輝いてほしい」

2020.07.23 Vol.Web Original

「東京2020」1年前イベント開催

 東京2020組織委員会が7月23日、ちょうど1年後に行われる東京オリンピック2020の開会式の開始時刻の20時に合わせ、世界に向けてのメッセージを発信した。

「一年後へ。一歩進む。〜+1(プラスワン)メッセージ〜TOKYO2020」と名付けられたこの日のイベントでは競泳の2016年リオ五輪代表の池江璃花子(ルネサンス/日本大学)が新国立競技場のピッチからメッセージを届けた。

 池江がピッチにあるランタンを拾い上げ掲げるとそれを合図に会場の照明が点灯。その中で池江は約4分にも及ぶメッセージを朗読した。

 そのメッセージの中で池江は「オリンピックやパラリンピックはアスリートにとって特別なもの」として、オリンピック・パラリンピックが延期になったことでのアスリートたちの喪失感について語り、また自らの白血病との闘病とそれを支え、今は新型コロナウイルスの感染症とも闘う医療従事者への感謝の気持ちを伝えた。

久保優太がK-1引退。ボクシング転向で「東京五輪で金メダル目指す」

2020.06.03 Vol.Web Original

「ピケオーも倒し、K-1ではやり切った」

 初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太が6月3日、会見を開き、王座の返上とボクシングへの挑戦を発表した。

 久保は今年3月のK-1の年間最大のイベント「K’FESTA.3」でジョーダン・ピケオーを破り、王座を防衛したのだが、試合後「今後の活動について大きな発表がある」と発言していた。

 久保は「7歳の頃からテコンドーを始めて、K-1を見て育っち、高校1年生でキックボクシングに転向した。それから2011年にK-1に出られるようになった。そしてこのベルトを約2年半保持することができた。K-1では最後のラスボス的なピケオー選手も破って、やり切ったという思いがあった」とこれまでの格闘家人生を振り返り「今後はボクシングに転向しようと思う。来年、東京でオリンピックもある。ボクシングでオリンピックの金メダルを取りたいと思っている。あと、(プロでも)チャンピオンになりたいということもあって、転向を決めた」と語った。

 その理由については「妻のサラちゃんに“久保ちゃんはオリンピックに出ないの?”と言われ“ああ、オリンピックか”と思った。でもK-1はオリンピック競技ではない。ボクシングはオリンピック競技だった。調べてみると元プロでも出られるということなので、K-1を引退して、ベルトを返上してオリンピックを目指そうと決めた」などと明かした。

 そして「K-1は僕の青春だった。それを“捨てて”ではなく“生かして”いきたい。僕は自分のことをK-1ファイターで、生涯格闘家だと思っているので、これからも皆さんのパワーを借りて、新しいチャレンジを応援してくれたらと思っている」などとK-1ファンへのメッセージを送った。

 久保の所属先などは今後、改めて発表される。

 空位となったウェルター級王座の新しいチャンピオンを決めるトーナメントについても今後改めて発表される。

IOCのコーツ氏が新型コロナの収束について「日本を信じている」

2020.04.16 Vol.Web Original

組織委とIOCがテレビ会議。会見はYouTubeライブ

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は4月16日、国際オリンピック委員会(IOC)とテレビ会議によるエグゼクティブプロジェクトレビューを開催した。

 会議には日本側からは森喜朗・東京2020組織委員会会長、武藤敏郎・東京2020組織委員会専務理事・事務総長ら、IOC側からはジョン・コーツ委員長、クリストフ・デュビIOCオリンピック競技大会エグゼクティブディレクターらが出席した。

 電話会議後の会見は森会長、武藤事務総長、そしてモニターでコーツ委員長が参加して行われた。なおこの会見は新型コロナウイルス感染症対策としてYouTubeライブで行われ、質問もチャットで受け付ける形となった。

 この日の会議の内容は「1年延期を受けてどのような枠組みのもとで今後の準備をするか、どういう準備をするかを議論した」(コーツ氏)というもの。

 ガバナンスについてはコーツ氏、森氏、武藤氏、デュビ氏の4人による「ジョイント・ステアリングコミッティー」を作り、統括。必要に応じて会合を開いていくという。これをサポートするためにIOC側は「Here we go」、組織委は「新たな出発」というそれぞれのタスクフォースを設立することを定めた。

 そして2020年大会で決定していた会場と競技スケジュールはベストのものであったという判断から「それを踏襲することが望ましい」ということで組織委を含む日本側はそれぞれの会場の所有者に2021年大会時の使用の要請を行うこととなった。

五輪パラ、来年7月23日開催が決定。小池都知事「目標明確になった」

2020.03.30 Vol.Web original

 来年夏までの延期が決まっていた東京オリンピックは30日、2021年7月23日に開催されることで正式決定した。東京2020組織委員会の森喜朗会長は30日、小池百合子東京都知事と橋本聖子五輪担当相らが同席のもと、IOCバッハ会長とテレビ会談を行い、来年7月23日にオリンピックの開会式を行うことで合意。オリンピックは7月23日~8月8日の日程で行われ、パラリンピックは8月24日~9月5日の開催とすることで正式決定した。

 会談後、記者会見に出席した小池都知事は「暑さ対策など課題は残っていますが、これまでの知見を生かしたい。まずは目標が明確になったので、選手は目標に向かって、全力で臨めるのでは。安全な2020大会になるよう、改めて準備を進めてまいります」と語った。

東京2020開催は、春か夏の2案。観戦チケット、ボランティアはそのままで

2020.03.30 Vol.Web original

 東京2020組織委員会は30日、都内で理事会を開催し、東京2020大会の延期に伴う対応について報告を行った。

 東京オリンピック・パラリンピックの1年程度の延期を受け、来年の大会開催への諸対応の検討のため、組織委員会は「新たな出発 東京2020大会実施本部」を発足。26日には第1回会議が開催された。会議では「日本に課せられたテーマは2つある」として、新型コロナウイルスへの対策と、7年かけて準備してきたことの今後1年での再建を挙げていた。

 今日行われた理事会には、理事など34名が参加し、大会の延期に伴う対応について報告がなされた。延期に伴う対応では、まず、新たな出発にあたっての検討事項が話し合われ、現在進行形の作業として、運営の各種準備作業やテストイベント、関係者への丁寧な状況説明などを挙げた。

 具体的に、ボランティアについては、引き続き来年の大会時に活動してもらうこととし、既に決定した役割・会場は現状維持を基本としているとした。観戦チケットに関しては、既に購入しているものは、原則そのままの利用が可能。日程変更があり観戦が困難な場合には、払い戻しで対応する見通し。また、聖火ランナーについては、新たに聖火リレーがスタートする際、優先的に走行できるよう配慮するとした。

 新型コロナウイルスの感染対策を巡っては、マクロ・ミクロの両視点から検討。マクロ視点では、選手やスタッフ、観客の大規模な移動の中で、感染リスクの高い場面を洗い出し、物の調達を含めた対策を検討・実施するとした。また、ミクロ視点では、特に選手村と会場について、感染予防および拡大防止のためのコンティンジェンシープランを策定し、現場要員に対して必要な訓練等を行うとした。

 理事会では、延期時期についても意見があがった。現在、春開催と夏開催の2案があるとし、春案では、暑さ対策の観点からアスリートにとって良い気候条件ではないかとの意見があがった一方で、テストイベントのスケジュールや、アスリートの準備期間を踏まえ、春では間に合わないとの指摘もあったという。来年の7月23日開催でIOCと協議が進んでいるという一部報道について、武藤敏郎事務総長は「特定の日にちについて話し合われているわけではありません」と否定した。

五輪パラ延期が決定。聖火は福島に留まる見通し

2020.03.24 Vol.Web original

 安倍首相は24日、IOCのバッハ会長と電話会談し、東京オリンピック・パラリンピックの開催を1年程度延期することで合意。遅くとも2021年の夏の開催に向け、検討を実施すると発表した。

 発表後、組織委員会の森喜朗会長と武藤敏郎事務総長は記者会見を開き、延期決定を改めて発表。大会名は「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会」のままで合意したことも明かした。

 ギリシャから日本に運ばれた聖火については、復興の願いを込めて日本に留まり、安倍首相の提案で、当面の間は福島に留まる見通し。26日に福島でグランドスタートを迎える予定だった聖火リレーは中止が決定し、今後新たな日程で検討を進める。聖火ランナーは、現在決まっているランナーの意思を尊重するとした。観戦チケットについては、まだ結論が出ていないとした上で、現在チケットを入手している人に配慮したいと語るに留まった。

小池百合子「全会場が完成。ハードの準備からソフトの準備へ」【TOKYO 2020 COUNTDOWN】

2020.03.16 Vol.728

 東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会の開催まで、もう5カ月を切った。これから代表も続々と決まり、いやがうえにも盛り上がることになるが、今、この人はどんな思いでいるのだろうか? アスリート、スタッフ、大会運営に関わる方々にお話を聞く、このシリーズの第2 回は小池百合子東京都知事。(聞き手・一木広治)

森会長、延期は「ありえない」。東京2020大会の開催を改めて強調

2020.03.06 Vol.Web original

東京2020大会組織委員会は6日、都内で記者会見を行い、現地時間19日にギリシャで行われる聖火引継式について、日本文化パートの中止を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、出演する子どもたちの健康と安全を最優先に考えたことが理由。

聖火引継式は、ギリシャオリンピック委員会から開催国の日本へ聖火を引き継ぐセレモニーで、日本からは野村忠宏や吉田沙保里がリレー走者として参加するほか、10分間の文化パートでは、全国12校から選抜された小学生20人、中学生100人、高校生20人の140人を中心に、サポートメンバーを含めた総勢216人がパフォーマンスを行う予定だった。

会見に出席した森喜朗会長は、「子どもたちの安全を第一に、断腸の思いで決断しました。子どもたちにはこうした悔しい思いを糧に、努力が花開くよう、立派に育ってくれれば」と語った。

また、宮城県の航空自衛隊松島基地で20日に予定されている東京五輪聖火到着式についても、招待する予定だった地元の小学生ら約200人の参加見送りを決定。到着式は、当初1000人規模でギリシャから聖火を運んだ特別輸送機を出迎える予定だった。

記者から五輪・パラリンピックの開催延期について質問が及ぶと、「それはありえないと思います。色々なご批判は当初からあったなかで、(時期については)極めて限られた中で選択してきました。伸ばすことは考えていません」と語り、予定通りの開催を改めて強調した。

ギリシャ聖火引継式の日本文化パート中止が発表。HIRO「努力が報われるようにサポートしたい」

2020.03.06 Vol.Web original

東京2020大会組織委員会は6日、現地時間19日に開催予定だった「東京2020オリンピック聖火リレー 聖火引継式」の日本文化パートの中止を決定。パフォーマンスに出演予定だった小学生20人、中学生100人、高校生20人の140人の派遣を取り止めた。

文化パートの監督を務めたEXILE HIROは「出演する子どもたちの健康と安全を最優先に考えた上での判断であり、日本文化パート監督の立場としても、現在の世界的な新型コロナウイルス感染状況では、子どもたちがアテネへ渡航しパフォーマンスすべきではないと思っています」とコメントを発表。

子どもたちに対しては、「これまで本番に向けて日々練習に取り組んできた子どもたちをはじめとした出演者の皆さん、関係スタッフの皆さんのことを思うと、とても残念ではありますが、ここまで頑張ってくれていた子どもたちや多くの方々の努力が報われるように、そして、子どもたちがこの経験を通じてさらに成長していくためにも、自分たちの出来ることから考え、引き続きしっかりとサポートしていきたいと思います」とコメントした。

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