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ジェンダーで起こる問題と、ジェンダー社会に生きる私たちの幸せって?内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第2話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.01.15 Vol.Web Original

 内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜0時30分)。1月11日に放送された第2話では、主人公・桃江の働くデザイン会社「スタジオデルタ」を取り巻く個性豊かな登場人物たちが勢揃い。無性愛、トランスジェンダー、特殊性癖など……多様なジェンダーを持つ人々が登場し、それぞれ悩み、苦悩している。

人とは違うジェンダーに苦悩する登場人物たち

 第2話は、主人公の大森桃江の周囲の人間関係が一気におさらいされた。付き合った彼女の浮気で深く傷つき、セカンド童貞となってしまった上に処女信仰を持ってしまった林勝(後藤剛範)。そして、そんな林に想いを寄せる、トランスジェンダーの凪(ゆうたろう)が登場。

 恋愛経験が少なく、異性に対して正直な態度を取ることしかできない林は、外見の整った凪に好意を抱きつつも、自分の中にある違和感を許せない。その結果、いつも凪にどっちつかずな態度を取ってしまい、いつも結果的に傷つけてしまう。処女信仰と恋愛経験の少なさゆえに、女性の本質を見抜くことのできない林。その恋愛遍歴は、林をセカンド童貞に追い込んだ最初の彼女と、別れたばかりのお隣りさん、ソープ嬢・梢……のみだ。

 セクシャリティゆえに傷ついた経験も多い凪は、林に再三「異性で傷ついた心は、異性で癒やす」ことを勧めてきた。しかし、正直者で不器用な林は、2人の元カノのことを引きずったまま、凪に頼ることを怖がってしまう。

 来世ちゃんは、とにかく一方通行の恋愛が多い。実際に男性に受け入れてもらったこともある凪も、今はストレートの林を好きになったしまったからこそ、苦しんでいる。主人公の桃江も、自身の外見に自信がなく、風俗嬢にガチ恋している檜山トヲル(ラバーガール・飛永翼)も……片想い地獄だ。

 もしかしたら現実世界も同じなのかもしれない。心に秘めている人がいても、周りにはそれを打ち明けない人もいる。好きな人が自分を好きになってくれるなんて、ある意味奇跡的なことであって……その上自分のジェンダーを受け入れてくれることは、さらに奇跡なのかもしれない。

 後半では、無性愛者(アセクシャル)の高杉梅(太田莉菜)のところに、親友がやってくる。梅ちゃんの友人のりんごちゃんは、グロテスクさに興奮を感じる「リョナラー」。現実にはできないことに性的興奮を覚える自分のことを「異常性癖持ち」と自称するりんごちゃんは、彼氏にそのことをカミングアウトしていない。

 気づいた時には血や肉片に興奮を覚えていたりんごちゃんだが、現実でそんなことをすれば大変なことになってしまう。だから彼女は彼氏には自身の性癖を伝えず、実際の情事では脳内で妄想することで終わりにしている。

 性癖も性自認も単なる「趣味」ではなく、ひとつの個性だ。それが人と違うというだけで、周りに打ち明けられなかったり、人から理解されなかったりして傷つく人がいる。

 今日本では、急速にジェンダーへの理解を進める動きがある。しかしそれはまだ発展の途上で、今もまだ自身のジェンダーで苦しむ人がいる。人の生活から、恋愛を切り離すことは難しい。そして、恋愛からジェンダーを切り離すことも難しい。だからこそ、彼女たちの悩みはなかなか尽きない。

 シーズン1からずっと、林に好意を持っている凪。たとえソープ嬢であっても、元カノの梢ちゃんを忘れられない林くん。そして彼氏とのわざとらしいほどのラブラブぶりを見せてくれたりんごちゃん。彼女たちの幸せは、今後どのように描かれていくのだろう。

自分らしい幸せの見つけ方って、なんだろう

 性の問題は自分だけで解決しづらいことも多く、根の深い悩みに発展しやすい。しかし、今回はちょっと明るい話題も。

 桃江の同期・高杉梅は無性愛者で、人を好きになるという気持ちが分からない。取引先の男性に言われる「御社の女性はみな美人で仕事もできて」「そういえば、〇〇さんが高さんのことタイプって言っていましたよ」など、相手は褒め言葉のように伝えてくることが、異性に女性として見られることが苦手な梅ちゃんにとってはセクハラなのだ。

 そんな梅ちゃんだけど、イラストを描くのが趣味で、SNSで漫画を投稿して、いいねを追うことが密かな楽しみ。ボーイズラブが好きで、恋愛漫画にもトライしている梅ちゃんの最近のブームは、漫画のために他人の恋愛や情事を想像してみることだった。

 妄想を繰り返した末に、まずは自身の経験をエッセイ漫画にして投稿してみることにした梅ちゃん。すると、漫画がネットで大バズ!無性愛者であるということを親にカミングアウトできておらず悩んでいた梅ちゃんだけど、彼女は「自分らしい喜び、幸せの見つけ方」を自分で模索している。

 性の問題はどこまで行っても私たちにまとわりついてくるけれど、性やジェンダーとあえて関わろうとせずとも、幸せになる方法を模索している人もいる。ジェンダーだけでなく、幸せのカタチだってそれぞれだ。来世ちゃんの登場人物たちは、周りと自分を比べてしまう人も多い。けれど、小さな夢を叶えた梅ちゃんを見ていると、なんだか元気になる。

 来世ちゃんを見ていると、それぞれの悩みに事情があるということが分かる。そのものが、悩みを抱えるのは自分だけではないというエールにも聞こえるし、頑張り方、人生の進め方もそれぞれなのだということが分かる。

 あなたは登場人物のうち、誰に共感しましたか?共感した登場人物がどうやったら幸せになれるのか、客観的に考えてみると、あなたの目指すべき「人生のゴール」も見つかるかもしれない。

 

(文・ミクニシオリ)

今どきの「こじれ世代」性依存系女子は都会で幸せになれるのか? 内田理央主演『来世ではちゃんとします3』第1話〈ドラマでしゃべりたい〉

2023.01.06 Vol.Web Original

  内田理央主演のドラマ『来世ではちゃんとします3』(テレビ東京、毎週水曜深夜0時30分)の放送がスタート。いつまちゃんによる同名の人気漫画が原作のドラマも、話題が話題を呼びシーズン3に突入した。

 内田演じる主人公の大森桃江は、デザイン会社で働く普通のOL……と見せかけた、セフレ5人持ちの”性依存系女子”。主人公を中心に、デザイン会社で働く仲間や、主人公のセフレたちの「性から来るこじれ」にスポットライトを当て、性の多様性をポップに描いたことで話題を集めてきた。シーズン3は、桃江が性依存からの脱却を目指すべく性行為断ちするシーンから始まる。登場人物たちが性に対するコンプレックスや歪みを垣間見せるシーンも多く、彼らが「いかにしてこじれたか」が細かく描写されることも本作の見どころ。赤裸々なのに、どこか優しくて哀しい令和のラブコメディをレビューしていく。桃江たちはこれから、東京で幸せに暮らしていくことができるのだろうか。

日々のストレスを性で解消してきた若者は、性依存から脱却できるか?

 1回30分、2話編成で構成されることが多く、テンポのいい展開でどのシーズン、どの話から見始めても楽しめるのも魅力の本作。各話で様々な登場人物の性における多様性やコンプレックスが開示されていくが、第1話は主人公の桃江と、桃江の職場の同僚である松田健(小関裕太)にスポットが当たった。

 2人はこれまで、タイプの違う性依存に苦しんできた。2人とも、性行為の経験は多くともまっとうな恋愛経験は多くない。桃江の場合は、性交渉に発展すると相手に対して好意をいだきやすい。しかし相手から本気の好意が返ってくることはなく、性行為でジャンキーに承認欲求を満たしながらも、誰かに本気で愛されるという経験の乏しさから、結果的に自己肯定感を下げてしまう矛盾に苦しんでいた。

 一方、松田くんは、これまで「誰かを本気で好きになる」という経験があまりなかった。ルックスの良さを理由に女性に言い寄られることは多くとも、彼自身が本気になれないことで、結果的に女性から怒りを買うこともしばしば。ファストな性行為で一瞬満たされても、関心が続かないことで女性を傷つけることに罪悪感を持っていた。

 そんな2人がお互い別の理由でセフレ断ちを決意し、シーズン2で急接近。交際を始めるも、これまでの性行為のトラウマから「性行為なしの交際」を約束する。第1話はその約束から3カ月以上が経過し、未だ触れ合うことをガマンしている2人の様子から始まる。2人はこのまま、性依存から脱却できるのだろうか?

 

主人公の新しいフェーズに喜びの声も。幸せになってほしい

 とはいえ、前シーズンでは「誰かから愛されたい!」と号泣していた桃江。その頃から考えれば、職場で本命彼氏ができたことは彼女にとって大きなステップだ。1話では、桃江が身近な環境に彼氏が存在する喜びを噛みしめるシーンも。SNSでは、一般的なラブコメドラマのような展開に「安心した」という声も上がっていた。

 しかし2人はまだ、緩すぎた異性関係の副作用に苦しんでもいる。性行為をしたら、また前のような失敗を繰り返してしまうのではないかという怯えから、なかなか関係を進展させられない。それでも、過去のセフレたちから連絡が来ると、気軽だった頃の思い出が蘇る。忙しい2人にとっては、性行為はエナジードリンクのような効果を持っていたのかもしれない。日常的にパートナーに気を使い合う時間と余裕が、ブラック気味に働くビジネスパーソンである彼女たちにはない。だから、気兼ねなく責任もないセフレ関係に甘んじてしまっていたのだ。1話では桃江と同僚が「今年もお正月休みなかったね……なんか、毎年同じことを繰り返しているよね」とため息をつくようなシーンも。

 物語の舞台となるデザイン会社・スタジオデルタのブラックさはかなりリアルで、だからこそプライベートの人間関係が希薄でジャンクになっていく様子も、都会で働く若者から見ると共感性が高い。今や、職場や学校で恋愛する人と同じくらい、マッチングアプリなどで知り合いではなかった人と恋愛する人もいる時代。普通の恋愛を知らないまま性の価値観や恋愛観が歪んでしまう若者も増えているため、登場人物の誰かしらに共感を持ってしまうのも、本作に引き込まれていく理由の1つだ。だからこそシーズン3で始まった、桃江と松田くんのピュアなようでピュアではない、若干いびつな恋愛関係に注目が集まっている。

 

ピュアな恋愛シーンに紛れた過激シーンでひと笑い

 第1話では結局、ボディタッチ的な進展がなく終わってしまった2人。最後は松田くんに、元カノからのメッセージも舞い込んできて、今後また波乱が起こりそう。2人の幸せを願う平和主義な視聴者にとっては、ハラハラする展開が予想される。しかし、性に頼って生きてきた男女が性関係なしでどう人生を充実させていくのかが、シーズン3の最たるテーマであると想像できる。2人は誘惑に打ち勝って、自分を犠牲にしないで済む恋愛関係を作っていけるのだろうか。

 シーズン3は桃江たちが奔放な性生活を改善していく意思を持ったタイミングからのスタートとなったが、回想シーンではこれまで通りの「過激シーン」も。桃江のセフレたちにはそれぞれの性癖があり、10人いれば10通りある性的指向の多様性にも触れてきた同作。今回も、桃江の回想でクセの強いお色気シーンは健在だった。

 特に、シーズン2で実質お別れを告げたはずのAくん(塩野瑛久)との回想は、今回もかなり衝撃的だった。ハイスペイケメン商社マンのAくんは、厳しい家庭で親の期待に答え続けたことで性的嗜好をこじらせてしまっている。しかしお別れしてもなお、夢に見るほどの好意をAくんに持つ桃江。桃江がAくんのことを忘れない限り、松田くんとのピュアな恋が続いても、ハードな性癖に答える桃江のいじらしさを感じる回想も続きそうだ……。

 

魅力的な登場人物の今後にも注目

 桃江の働くデザイン会社は曲者揃い。無性愛者の高杉梅(太田莉菜)、処女厨でセカンド童貞の林勝(後藤剛範)、風俗嬢に恋する檜山トヲル(ラバーガール・飛永翼)……彼らもまた忙しい日々の中で、自分らしい幸せ、自分らしい恋愛との向き合い方を模索している最中だ。主人公とはまた違う、性の悩みを抱える登場人物たち。あなたは、誰に一番共感するだろう?ドラマを見ながら、今どきの若者の多様性、自分とは違う価値観にも触れていける良作ドラマ『来世ではちゃんとします3』。今週から毎話レビューしていく。

 次回更新もお楽しみに!

香取慎吾が韓国のグループ SEVENTEENとコラボ 草彅剛最新主演ドラマ『罠の戦争』主題歌を制作

2023.01.01 Vol.Web Original


  香取慎吾と韓国の13人組グループSEVENTEENがコラボ、プロジェクト「香取慎吾×SEVENTEEN」として、楽曲「BETTING」を制作した。同曲は、草彅剛が主演するドラマ『罠の戦争』(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜22時、16日スタート)の主題歌。

 コラボレーションは、香取とSEVENTEENが昨年の夏に出会い、交流を深める中で意気投合しスタートしたもので、SEVENTEENが日本でアーティストとコラボレーションするのは初。

「BETTING」は、香取が最新アルバム『東京SNG』で見せたジャズの世界観に、SEVENTEENならではのダンサンブルなトラックが融合したもの。SEVENTEENのメンバーでグループの音楽制作をけん引するWOOZI、音楽プロデューサーBUMZUと、香取が何度も意見交換を繰り返しながら制作。メロディー、トラック、歌詞の細部に至るまで両者のこだわりが詰まった楽曲で、現在も制作が進んでいる。

 歌詞は、壮観なドラマの世界観に華を添える完全書き下ろしの日本オリジナル楽曲。正義と悪が表裏一体となって仕掛けられる「罠」、BETTING=「賭け」の瞬間に繰り広げられる、感情の駆け引きをなぞらえた歌詞がドラマと楽曲の世界観をスリリングにリンクしているという。

 ボーカルは、香取、SEVENTEENのJEONGHAN、MINGYU、SEUNGKWAN。

鈴木伸之、最新ドラマで挿入歌 DISH//橘柊生とコラボ 忍者の末裔演じる『忍者に結婚は難しい』

2022.12.25 Vol.Web Original

 

 鈴木伸之が自身が出演する新ドラマ、木曜劇場『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ、毎週木曜22時、1月5日スタート)で、挿入歌を担当することが発表された。楽曲は『Ambivalence』で、鈴木が挿入歌を担当するのは初。

 ドラマは、『ルパンの娘』シリーズなどの横関大の最新作『忍者に結婚は難しい』(講談社刊)をが原作。忍者の末裔である夫婦による「忍者×夫婦ラブコメディー」。

『Ambivalence』は、人気ロックバンド、DISH//の橘柊生とコラボレーションするようにして制作。鈴木は楽曲のテーマが疾走感であることからアップテンポなバンドサウンドのイメージが浮かび、「いつも聴いているDISH//さんがイメージにピッタリだと思い、橘柊生さんに楽曲提供をしてもらえないか」とお願い。コンセプトから主体的な立場で携わり、鈴木自身が演じる役のキャラクターなども踏まえて、男目線の歌詞とそこにマッチする曲調について話し合いを重ね、ドラマの“忍者”の世界観に合う疾走感と、相反する二つの感情が練り込まれた歌詞、橘こだわりのバンドサウンドがエッセンスとなった楽曲に仕上がった。

 鈴木は、挿入歌を担当することを「とてもうれしい気持ち」と喜び、「僕自身にとって初挑戦となるロックテイストの楽曲を作ってくれた柊生くんには、感謝しかありません。本当に忙しい中、僕の心にも寄り添いながら時間を作って曲作りに付き合ってくれた柊生くんの姿勢に刺激を受け、さらに楽曲に対する責任感が生まれました。そして、彼にとっても初の楽曲提供ということで、このような貴重なタイミングを共にさせていただけて本当にありがたいですし、とてもうれしく感じています。劇中で、ドラマ同様の“両価性(アンビバレンス)”をテーマにした楽曲が皆様に楽しんでいただけます様に…」と、コメントを寄せている。

 鈴木は、先日最終話を迎えた主演ドラマ『自転車屋さんの高橋くん』(テレビ東京)でエンディングテーマ曲を担当し、歌手デビュー。YouTubeの人気企画『THE FIRST TAKE』でも歌声を披露し、話題も注目を集めた。

 ドラマは、甲賀忍者の末裔で薬剤師の妻(菜々緒)と、伊賀忍者の末裔で郵便局員の夫(鈴木)が、お互いに忍者の末裔であることを隠しながら生活するなかで、夫婦のバトル、続いていた特殊任務などが忍者サスペンス要素が加わったストーリーが展開されていく。

 他出演に、勝地 涼、山本舞香、吉谷彩子、藤原大祐、筧 美和子ら。1月5日放送スタート。初回は15分拡大。

関口メンディーがドラマ初主演で『覆面D』! 武知海青、松井利樹も出演

2022.09.13 Vol.Web Original


 ABEMAオリジナル連続ドラマ『覆面D』(10月15日スタート、土曜22時)の配信決定プレミアイベント12日、都内で行われ、関口メンディー(EXILE/GENERATIONS from EXILE TRIBE)がドラマ初主演を務めることが発表された。

 同作は現代の日本が抱える社会問題に鋭く切り込む人間ドラマで、 関口が演じるのは教鞭を執るかたわら覆面レスラー「覆面D」としてもリングにあがる高校教師・大地大輔(だいち・だいすけ)。

 大輔は熱血教師を夢見て高校の教鞭を執るも、クラスを受け持った生徒が自殺してしまい、以降自身の持つ“理想の教師像”に悩むように。悲しい出来事から3年後、大輔が新たに赴任した高校は、貧困に苦しむ家庭に身を置く生徒たちが通う“教育困難校”。校長からも「なにか問題が起きても、それは学校外のこと。必要以上に介入しないこと」と、生徒へ過度な介入をしないよう釘を刺される。大輔が担当する3年D組には、今の日本社会の縮図のような問題を抱える生徒たちばかり。現在の教師生活に疑問を感じながらも、為すすべもなく淡々と授業を行う日々を過ごしていた大輔だが、とある出来事から、プロレス団体・BBTにスカウトされ“学校には絶対バレてはいけないこと”を条件に、覆面レスラー・覆面Dとしても活動することに。

 

白石麻衣「自衛官の偉大さに気づけた」ドラマ『テッパチ!』クランクアップ 北村一輝も撮了

2022.09.08 Vol.Web Original

 町田啓太が主演するドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系、水曜22時)も大詰め、自衛官を目指して仲間たちと切磋琢磨する若者たちのストーリーを彩ってきたキャストも順にクランクアップを迎えている。このほど、白石麻衣と北村一輝がそれぞれ最後の出演シーンに挑み、撮影を終えた。

 白石は本作で、容姿端麗で防衛大学卒のエリート自衛官を演じた。最後に撮影したのは、町田じる宙と2人きりで話すシーンだった。白石は「ありがとうございました。すごく楽しかったです。暑い日の撮影もあったので大変だった時もありましたが、町田さんをはじめキャスト・スタッフさんのおかげですごく楽しく撮影ができました」と感謝を伝えると、「この作品を通して改めて自衛官のすごさ、偉大さに気づけて、貴重な経験をさせていただきました。終わってしまうのは寂しいのですが、あともう少し皆さん頑張って下さい!」と頭を下げた。

福士蒼汰「今を生きるヒン トになれたら」 男女逆転『大奥』主要キャスト発表 家光は堀田真由、春日局に斉藤由貴

2022.09.08 Vol.Web Original

 2023年放送のドラマ10『大奥』(NHK)が8日、「3代・徳川家光 × 万里小路有功 編」の主要キャストの3名を発表した。万里小路有功を福士蒼汰、徳川家光・知恵を堀田真由、そして春日局を斉藤由貴が演じる。

 福士が演じる万里小路有功は公家出身の美しい僧。春日局の策略によって還俗させられ、家光の側室・お万の方となり、家光とは深い愛で結ばれる。福士は「有功を演じることができ非常に光栄」としたうえで、「自分の信念を貫き、 挫けない。そんな有功の持つ精神的強さを表現できればと思います。 流れの早い今の時代だからこそ、有功を通じてなにか今を生きるヒン トになれたらうれしいです。精一杯演じさせていただきます」と、意気込む。

堀田は、家光の死を偽装するために3代将軍・家光として据えられるという役どころ。 「家光として役を託してくださったこととても光栄に思います。近年、 時代劇に関わらせていただく機会が増えてきた私にとって、また新たな挑戦になるだろうと心躍る気持ちでいっぱいです! 心の機微や葛藤に寄り添いしっかりと表現していきたいと思います」

 大奥の実質的な創設者である春日局を演じる斉藤は、春日局ついて「これまで沢山の女優たちがこの歴史上の重要な女性を演じてきていますが、皆さんがそれぞれ、自分なりの解釈を持って役に臨んでおられると感じています。では、私にはどんな表現が出来るか。今から楽しみです」と、コメントを寄せている。

 ドラマは、よしながふみによる同名の人気コミックが原作。3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、男女逆転大奥として話題も人気も集め、これまでにも映像化されている。

 物語は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代に、“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病が日本中に広がったことがきっかけとなって展開。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の4分の1までに激減して社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれ るようになる。江戸城でも3代将軍家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごとく希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていく。男たちは将軍の寵愛を得るために火花を散らすが……。 

よしながふみの男女逆転大奥がドラマ化 NHKドラマ10で23年1月放送

2022.08.23 Vol.Web Original

 

 よしながふみによる大人気コミック『大奥』がNHKのドラマ10でドラマ化されることになった。放送は2023年1月の予定。

 3代将軍・家光の時代から幕末・大政奉還にいたるまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描き、“男女逆転・大奥”として人気を集めた作品。ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を描いて、注目も話題も集めた。 

 物語は、江戸幕府3代将軍・徳川家光の時代に、“若い男子にのみ”感染し、感染すれば“数日で死に至る”恐ろしい病が日本中に広がったことがきっかけとなって展開。対処法も治療法も発見されず、結果として男子の人口は女子の4分の1までに激減して社会構造は激変した。男子は希少な種馬として育てられ、女子はかつての男子の代わりとして労働力の担い手となり、あらゆる家業が女から女へと受け継がれ るようになる。江戸城でも3代将軍家光以降、将軍職は女子へと引き継がれ、大奥は将軍の威光の証であるがごと く希少な男子を囲い、俗に美男3千人などと称される男の世界が築かれていく。男たちは将軍の寵愛を得るために火花を散らし……。 

 本ドラマは大政奉還まで描かれる。これまでにも実写映像化されてきた作品だが、大政奉還まで描くのは本作が初めてとなる。

 脚本は『JIN-仁-』や『ごちそうさん』、『おんな城主 直虎』などの森下佳子。

 9月から各将軍編に登場する主要キャストが発表される予定。

白石麻衣「暑い夏をより熱くしていきたい」町田啓太主演のドラマ『テッパチ!』で陸上自衛隊の教官

2022.05.26 Vol.Web Original

 町田啓太が主演するドラマ『テッパチ!』(フジテレビ系、毎週水曜22時、7月スタート)に、ヒロインとして白石麻衣の出演が決まった。

 陸上自衛隊を舞台に若者たちの姿を描く熱血青春ドラマ。白石が演じるのは、陸上自衛隊員らのマドンナ的な存在の教官・桜間冬美。町田演じる主人公もあこがれを抱く。

 白石は「自衛官という役は初めてなので、オファーを頂いた時、うれしかったです。たくさんの所作があるので、それを1つずつ覚えていくのも楽しみです」とコメント。

 演じるにあたって、自衛官や女性自衛官のリアルにも触れたそう。「女性自衛官の声の張り方や、立ち振る舞いなどを教えて頂きました。誰かに指示を出すということも非日常的で、自然と私も気が引き締まり良い刺激と、緊張感を持って挑んでおります。出演者は、男性の方がほとんどで少し心細い部分もありますが、それに負けないように“冬美の女性としての強さ”を表現していければなと思います」

 

福原遥「すてきな作品を届けられるよう」 朝ドラ『舞いあがれ!』の撮影快調

2022.05.13 Vol.Web Original

 福原遥が主演する、2022年度後期の連続テレビ小説『舞いあがれ!』の撮影が快調に進んでいる。4月8日に「青空と桜に囲まれて」クランクインし、スタジオや東大阪、長崎の五島列島などで撮影をしているという。

 福原は、「どんな逆風にも負けず、自分の人生を切り開いていこうとする舞と、一日一日を大切に過ごしていきたいです。 皆様の心がポッと温かく、今日も頑張ろう! と思えるような1日のスタートをきれる、そんなすてきな作品を届けられるよう、尊敬するキャストの皆様と、スタッフの皆様と一丸となって頑張ります!  楽しみに待っていただけたらうれしいです!」と、意気込んでいる。 

『舞いあがれ!』は、ものづくりの町・東大阪で町工場を営む家に生まれたヒロイン・舞。引っ込み思案だった舞は、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母の元を訪れたことで、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる「ばらもん凧(だこ)」にみいられます。空へのあこがれは、パイロットになる夢へとふくらんでいき……。

 他出演に、高橋克典、永作博美、横山裕(関ジャニ∞)、赤楚衛二、山下美月(乃木坂46)、高畑淳子 ほか。 

 

まだ間に合う!豊作な2022春ドラマ、何見る?

2022.04.24 Vol.Web Original

 春といえば、毎年各テレビ局が最もドラマに力を入れる季節。2022年の新ドラマも、そろそろメインとなるメンツが出揃って、気づけば1話を見逃しちゃってた……という人も少なくないのでは? ただ現在はTVerなどでの見逃し配信もあり、今からでもまだ間に合うという。そろそろ新生活が落ち着いてきたころ。春ドラマの視聴のヒントをお届けします。

 

1話視聴率ランキング1位は日9「マイファミリー」

 

 視聴率が最も高かったのは、視聴率ランキングでも常に上位にいることが多い日曜9時の日曜劇場枠・二宮和也主演の『マイファミリー』(TBS系)。他キャストも多部未華子、賀来賢人、玉木宏など豪華で、キャスト重視でドラマを見たい人にもおすすめだ。

 二宮演じる主人公は大手オンラインゲーム会社の社長。金銭的にも豊かで、インフルエンサーとしても活躍する美しい妻と、かわいい娘がいる。傍から見れば順風満帆……にも見える家庭の中で起こるサスペンスを描いていく。感動モノのファミリードラマではないが、先が気になるようなセリフや展開は、さすがの日9枠。SNSでのコメントも、二宮推しの感想に寄りすぎるでもなく、ある意味今らしさも感じる家族設定などに対する感想も多い。

 

ドラマが問いかけるのは”自分にとって本当に大切なものはなにか”。金か、名誉か、家族か……?

 

恋愛ドラマも新鮮な設定で先が気になる!


 
2022年の春ドラマは、新鮮な設定の恋愛ドラマにも注目が集まっている。上野樹里主演の火10『持続可能な恋ですか?〜父と娘の結婚行進曲〜』(TBS系)は、なんと父と娘のW婚活設定。結婚願望のなかったヨガインストラクター役の上野と、妻をなくしたばかりの父役・松重豊がそれぞれに婚活を行っていく。婚活ドラマはこれまでにもいくつか作品があるが、シニア婚活にまでスポットが当たるゴールデンタイムのドラマはレアだ。婚活に興味がある若い世代から、シニアのセカンドウェルネスライフに興味があるミドル世代まで、共感できるポイントが多そう。

  新鮮な設定といえば、月10『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)も注目の作品だ。主人公である最近ドラマに引っ張りだこの広瀬アリスを中心に、6人の「恋に本気になれない男女」の群像劇を描く。絶食系女子にパパ活女子、百戦錬磨の遊び人男子とまるで深夜ドラマのようなパンチの強い登場人物たち。SNSのコメントではSixTONES松村の演技にも注目が集まっていたが、恋愛系アカウントからの共感のコメントも目立った。

 

深夜ドラマは人気WEB漫画原作が豊作

  見逃し配信のおかげで随分チェックしやすくなった深夜ドラマは、今期人気マンガ原作が豊作だ。ネットで若い世代に話題となったのは、WEB漫画原作の少女漫画としては近年異例の人気を誇っていたドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS・TBS系)だ。レンタル彼女や風俗嬢、ホスト狂いなど、SNSやインターネットでしか見ることができなかったような夜の街の女性たちの人生や思いをリアルに描く。設定がリアルなだけあり、SNSでは実写化に賛否も生まれていたが、それだけ注目される作品ということだ。

  TBSの新しい深夜ドラマ枠・ドラマストリームでも「次にくるマンガ大賞2019」で2位を獲得した『村井の恋』が放送。テレ東の水曜深夜枠『メンタル強め美女白川さん』もWEBドラマ原作だ。30分で見れる短編ドラマばかりなので見るにも手軽で、1話完結型のものも多く見逃しにも優しい。どの作品も大手WEB漫画アプリなどで無料公開されているので、原作と読み比べるのも楽しい。

 

見逃し配信を上手に利用しよう

 

  昨今テレビの視聴率低下が叫ばれているが、その一因としてWEBでの見逃し配信の充実がある。あえてリアルタイムから外して視聴することで、実際の視聴率やリアルタイム鑑賞した人のコメントなどを参考に、見るドラマを取捨選択するのも一つの手だ。昔のように1話をリアルタイムでローラーしなくても、注目ドラマが絞れるのはありがたい。ネタバレなしのドラマコラムなども参考にしよう。

 

(文・ミクニシオリ)

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