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ボクシング・村田諒太【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2022.04.13 Vol.web Original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

「期待を圧倒的に越える勝ち方をする」井上尚弥の2年1カ月ぶりとなる国内世界戦はひかりTV&ABEMA限定でPPV生配信

2021.11.19 Vol.Web Original

「PXB WORLD SPIRITS~井上尚弥 WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ~」(12月14日、東京・両国国技館)が、NTTぷらら「ひかりTV」と「ABEMA」という2つの映像配信プラットフォーム限定のPPVで生配信されることが11月18日、発表された。

 この日、都内で行われた会見にはIBF世界バンタム級6位 アラン・ディパエンとのWBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチで、2年1カ月ぶりに国内で防衛戦に臨む井上尚弥(現WBA世界バンタム級王者、及び現IBF世界バンタム級王者)をはじめ、所属する大橋ボクシングジムの大橋秀行会長、NTTぷらら兼アイキャスト永田勝美社長、イーストファクトリー佐久間大介社長、加えて同時生配信を行うABEMAの藤井琢倫制作局長が登壇。PPVは会見同日の18日14時から発売を開始している。また当日の配信では解説席に人気YouTuberのヒカキンが登場することが発表されているが、ボクシング解説者は未定。

 2年ぶりの国内世界戦にあたって今回の試合の意味を聞かれた井上は「自分の決意として、4団体統一を目指す中で試合感覚をつかむために、この時期に試合を組んでほしいと会長にお願いしました。来年春にある統一戦に照準を合わせて、最高のパフォーマンスをしたい。試合前にファンの皆さんがする結果の予想をはるかに超えた勝ち方をしたいというのは毎回、毎試合のテーマですが、期待を圧倒的に超える勝ち方を目指してコンディションを整えている」と語った。会見中に公開されたティザー映像のなかで「リードパンチで倒す」と発言していることの真意を尋ねられると「ドネア(WBC王者)vsカシメロ(WBO王者)へのアピールという点でも、実力差を見せて勝ちたいということです」と、自身の試合の3日前に行われるライバルたちに向けて、バンタム級で4団体統一を目指す井上が、強い意志をのぞかせた。

井上尚弥 4団体統一へ王手のはずが…WBCとWBO王座統一戦がまさかの消滅

2021.07.09 Vol.743

 世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級統一王者の井上尚弥(28=大橋)が 6月19日にボクシングの聖地、米ネバダ州ラスベガスで行われた防衛戦でマイケル・ダスマリナス(28=フィリピン)に3R2分45秒でTKO勝ちを収めた。

 目標とする4団体統一へ王手をかけた…と思われたが、そうは簡単に事は進まなかった。

 ボクシングにはWBA、IBFの他に、世界ボクシング評議会(WBC)、世界ボクシング機構(WBO)の主要4団体があり、それぞれがチャンピオンを認定している。その全てのベルトを併せ持つ統一王者は過去6人しかいない。強さが必要なのはもちろん、統一戦を望んでも興行面も含めてさまざまな思惑が絡んでくるからだ。

 今回、井上がダスマリナスを倒した6月19日にWBC王者のノニト・ドネア(38)とWBO王者のジョンリール・カシメロ(31)=ともにフィリピン=が、8月14日に統一戦を行うと発表された。井上としては、その勝者との一戦を制すれば4団体統一となる。プロモート契約を結ぶ米興行大手トップランク社のボブ・アラム氏も「(ドネア−カシメロ戦の勝者と)来年の早い時期に日本でビッグファイトを行う」と明言し、4団体統一への道が一気に開けたかに思えた。

 ところが6月29日、ドネアがドーピング検査に対するカシメロ陣営の消極的な対応などを理由に、2団体統一戦の中止を自身のツイッターで表明。2団体統一王者同士が対戦して雌雄を決する戦略は、修正を迫られることになった。

 それでも井上はツイッターに「(チャンピオンベルトを)一本ずつ取りに行くか」と記し、ドネア、カシメロと1人ずつ戦い、あくまで4団体統一を目指す意志を示している。

 トップランク社は7月6日にはインスタグラムで井上の次戦について「誰がいい?」とフォロワーに呼び掛けた。果たして井上の望むカードは実現するのだろうか。

“戦うシングルマザー”WBO世界王者の吉田実代が「JCI JAPAN TOYP」で会頭特別賞受賞

2021.07.03 Vol.Web Original

405名の中から20名のファイナリストに選出

 プロボクシングのWBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(三迫)が7月3日、東京都内で行われた日本青年会議所(JCI JAPAN)の「第35回青年版国民栄誉賞 TOYP(The Outstanding Young Persons)2021」の授与式に出席し、「会頭特別賞」を受賞した。

 吉田は総合格闘技、キックボクシング、シュートボクシング(SB)を経てボクシングに転向。2017年にJBCが新たに創設した日本女子王座の第1号となるバンタム級王座を獲得。2018年にはOPBF東洋太平洋バンタム級王座も獲得。そして2019年にはWBO女子世界スーパーフライ級王座決定戦で勝利を収め世界王者となった。

 しかし昨年12月に奥田朋子に敗れ、王座から陥落。今回の表彰式の4日前となる6月29日に奥田とのダイレクトリマッチに臨み、2-1の判定で勝利を収め王座奪還に成功したばかりだった。

 今回の「JCI JAPAN TOYP」というのは環境、医療、経済、政治、科学技術、文化、芸術、スポーツなどのあらゆる分野において、社会に持続的なインパクトを与えることができる可能性を秘めた若者、地域に好循環を起こす傑出した若者を発掘し、応援する機運を高めていくもの。

 吉田は出身地である鹿児島の青年会議所(JCI鹿児島)の推薦でエントリーし、405名の中から20名のファイナリストに選ばれていた。

タトゥー露出の井岡に厳重注意

2021.02.04 Vol.738

 日本ボクシングコミッション(JBC)は1月22日、昨年大みそかの世界戦を左腕のタトゥー(入れ墨)が露出した状態で闘った世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者の井岡一翔(31)=Ambition=を厳重注意処分にしたと発表した。

 監督責任を問われた所属ジムの木谷卓也会長も厳重注意処分となった。

 JBCはルールで「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者」は試合に出場できないとしている。

井岡一翔の入れ墨問題に井上尚弥が「ルールがある以上守らなければ」

2021.01.09 Vol.737

 昨年の大晦日に行われた「世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチ」(東京・大田区総合体育館)で王者・井岡一翔(Ambition)が田中恒成(畑中)に、8R、TKOで勝利を収め2度目の防衛を果たした。

 井岡は世界4階級王者。対する田中は井岡に続く日本男子2人目の世界4階級制覇を狙う試合だった。

 今回の試合については、試合後、井岡の左腕の入れ墨が露出していたことが波紋を広げた。日本ボクシングコミッション(JBC)ではルールで入れ墨のある選手の試合出場を禁じている。

 かつて大嶋宏成、川崎タツキといったプロボクサーになる前に入れ墨を入れていた選手は手術で入れ墨を消しリングに上がった。最近ではキックボクシングでもファンデーションを塗って入れ墨を隠し、リングに上がる選手が多い。

 井岡自身も1年前の2019年大晦日にはファンデーションを塗り、リングに上がった。

 今回もファンデーションを塗っていたようなのだが、塗り方が薄かったようで、試合開始前から入れ墨が確認でき、終了時にはすっかり入れ墨が見えてしまっていた。

 かねてから「外国人選手はOKでなぜ日本人選手はダメなのか?」「タトゥーはもうファッションの一つになっている」といったことからJBCの規則に疑問を呈する声もあった。今回も新庄剛志氏が自身のインスタグラムで「なんだこの日本の古臭い考え~ 考え方をアップデートして行こうぜ」と発言するなどしたことから入れ墨容認派が勢いづいた。井岡本人も昨年夏には自身のYouTubeで入れ墨の規制に対する疑問を語っている。

 ただ、JBCの規則が現在のご時世から取り残されているのかどうかについては実は別の問題。

 現状、そういう規則があり、それを納得したうえでリングに上がっている以上は規則は守らなければいけない。試合とは別の場面でルールの変更等の提案をすればいいだけの話なのは明らかだ。

 6日にはWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が自身のツイッターで「タトゥー 刺青が『良い悪い』ではなくJBCのルールに従って試合をするのが今の日本で試合をする上での決まり事。このルールがある以上守らなければね」と見解を記したのだが、これがごく真っ当な意見であろう。

 JBCがなんらかの処分を下す可能性もあるのだが、一方で結果的に“容認”した形となったことにも疑問の声はあがった。

 ファンデーションの塗りが薄く、直前のアップ時に落ちてきたという可能性が高いのだが、リングに上がった段階であれだけ見えていたのなら、その時点で塗り直しを命じることはできなかったのか。

 ちなみに総合格闘技の修斗の試合では選手が禁止されている整髪料をつけてリングに上がってしまい、レフェリーが一度控え室に戻してふき取ってくることを命じ、1ポイントペナルティーを与えたうえで試合を行ったこともある。

 今回の場合はTBSの生中継との兼ね合いで、リングに上がってしまってからそういう措置を取ることができなかったのだろうということは想像できるが、それならそれ以前の徹底したチェックが必須となろう。

五味隆典が“ボクシングマッチ”で皇治に判定勝ち。そして「お前、いい金玉持ってるよ!」【RIZIN.26】

2021.01.01 Vol.Web Original

試合前から皇治の挑発に五味が不快感

「RIZIN.26」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)と皇治(TEAM ONE)が「RIZINスタンディングバウト特別ルール」のスペシャルワンマッチで対戦した。

 この試合はカード発表会見時は判定なしの「スペシャルエキシビジョンマッチ」という2年前の那須川天心vsフロイド・メイウェザー戦に限りなく近いルールで行われることになっていたのだが、皇治が「判定なし」に異論を唱えるなど、協議が行われ、最終的には試合時間は3分3R(インターバル1分)。試合形式はキックボクシングからヒザを含む足によるあらゆる打撃行為を禁止としたスタンディングバウト。3ノックダウン制とし、試合時間内に勝敗が決定しない場合は判定で勝敗を決定することとなった。

 2人に体重差があることからグローブハンディもつける予定だったが、これもなしになり、ともに12オンスのキックボクシンググローブを使用することとなった。

 ルール問題はもとより、会見からの皇治の度重なる挑発に29日に行われた会見では五味が不快感をあらわにするなど不穏な空気が漂う中、この日を迎えた。

五味隆典が皇治の挑発に不快感。皇治は「作戦通り」【RIZIN.26】

2020.12.30 Vol.Web Original

「どういうつもりなのか、俺には理解できない」

「RIZIN.26」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日会見が12月29日、オンラインで行われた。

「RIZINスタンディングバウト特別ルール」で皇治(TEAM ONE)と対戦する五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)が一連の皇治の挑発に不快感を示した。

 2人の対戦は21日の会見で発表されたのだが、ここで皇治は五味に対し、「五味ちゃん」、「昔は“火の玉ボーイ”だったかもしれないけど、今は“金玉ボーイ”。ボーイというのもおかしいんで“金玉おじさん”」などと挑発。

 これを受け流していた五味だったが、この日は「彼の年上の人間に対する態度とか、そういったものに僕もちょっと驚いているというか、戸惑っているというか。あと発言ね。差別的と言うか。ここ数日、自分も大晦日に出ることを喜んでくれる女性ファンなどがちょっと引いて、怖がっていた。どういうつもりなのか、俺には理解できない。またそれをツイッターでも番宣でも、人に対して隠語を言っているのをそのまま使い続けるというのは俺にはなかなか理解できない世界なんだよね。傷つくしね。よく分からないですね、俺には」と不快感を示した。

五味隆典がメイウェザー戦に名乗り? 大晦日に皇治と“パンチのみ”で対戦【RIZIN.26】

2020.12.22 Vol.Web Original

ルールは「メイウェザーvs天心戦のルールに近いもの」

「RIZIN.26」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カード発表会見が12月21日、都内で開催された。

 スペシャルエキシビジョンマッチとして五味隆典(イーストリンカンラスカルジム)vs皇治(TEAM ONE)の一戦が発表された。この試合は「RIZINスタンディングバウト特別ルール」で行われる。

 五味は2018年7月に「RIZIN.11」でメルビン・ギラードに勝利を収めて以来、1年半ぶりのRIZIN参戦となる。

 対する皇治は今年7月にRIZINへの電撃参戦を発表。9月の「RIZIN.24」で那須川天心と対戦し、3Rを戦い判定負けを喫し、それ以来の参戦となる。

 会見で榊原信行CEOは「パンチのみ。バックブローあり。素足で戦う。3分×3R判定なし。メイウェザーvs天心戦のルールに近いもの。KO、TKOはあり」などとと今回のルールを説明。2人の階級差については「体重差に応じてグローブハンデをつけるかどうか。体重をどうするかは今後最終調整する」とした。

武居由樹がボクシング転向を発表。井上尚弥が所属する大橋ジムで「世界王者目指す」

2020.12.14 Vol.Web Original

世界3階級制覇の八重樫氏に師事

「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K-1冬の大一番~」(12月13日、東京・両国国技館)でK-1 WORLD GP スーパー・バンタム級王者の武居由樹(POWER OF DREAM)が王座を返上し、ボクシングへの転向を発表した。

 武居は12月9日に行われた会見でK-1からの卒業を発表。その理由についてはこの日の両国大会で発表するとしていた。

 第7試合の朝久泰央vs蓮實光戦の終了後にリングに上がった武居は「1年ほど前からケガがあったりコロナがあったりで自分と向き合う時間が長くなり、そんな中で新しい夢ができた。このリングにはたくさんの思い出がある。まだまだやりたいこともあったが、これからは新しい道へ挑戦していきたい。僕の今の夢は、ボクシングでも世界チャンピオンになることです」とその理由を語った。

 そして「所属ジムは前から会長同士が仲の良い大橋ジムへ行き、トレーナーは世界3階級制覇の八重樫(東)さんのもと、最高の環境でトレーニングしています。今日でK-1は卒業しますが、K-1代表、K-1ファイターとして必ずボクシングでも結果を残してきます。いつかボクサーとしての武居由樹の試合を会場に応援しにきてくれたら僕にとって一番の幸せなことなので、いつか会場に応援に来てください。これからもK-1、そしてPOWER OF DREAMの応援をよろしくお願いします。今日までこんな僕にたくさんの応援をありがとうございました。K-1最高!」とファンに感謝の言葉を述べた。

【インタビュー】森山未來、スパーリングでコーチをダウン!?「役作りで現役ボクサーと同じトレーニングをした理由」

2020.11.26 Vol.web original

11月27日公開の映画『アンダードッグ』主演

 第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳の黄金タッグが、再びボクシングを題材に描く大作! 過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てながらもボクシングにしがみつくしか生きる術を知らない主人公・晃を演じるのは、役者としてのみならず身体表現の世界でも活躍する森山未來。渾身の役作りに込めた思いを語る!

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