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高田漣が思い出の「いせや」で父を歌う

2015.04.23 Vol.640
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 ミュージシャンの高田漣が22日、吉祥寺・いせや公園店で弾き語りライブを行った。父で伝説のフォークシンガーの高田渡さんの没後10年を機に制作したトリビュート盤『コーヒーブルース~高田渡を歌う~』のリリースを記念して行われたもの。招待されたファン50名は、ビールジョッキを傾けながら、漣が語る父・渡の思い出話とライブを楽しんだ。

 いせや公園店は、高田渡さんがよく通っていた場所。ライブのなかで、いせやの従業員が出勤する前から待っていたこと、仕事の電話がいせやにかかってきていたなど、渡さんといせやのエピソードが紹介されると、笑い声が上がった。

 ライブでは、『仕事さがし』『自転車にのって』『ヴァーボン・ストリート・ブルース』などを、歌い上げた

『コーヒーブルース~高田渡を歌う~』、高田漣が選曲・監修などを手掛けた高田渡さんのベスト盤『イキテル・ソング~オール・タイム・ベスト~』はキングレコードから発売中。

 TOKYO HEADLINEの4月27日発行号で、高田漣のインタビューを掲載している。

スキマスイッチも嫉妬!映画『ラブセッション/LOVE SESSION』

2014.10.01 Vol.627
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 音楽ドキュメンタリー映画『ラブセッション/LOVE SESSION』が4日、全国公開される。

 映画は、若手ミュージシャンのOKAMOTO'Sとさかいゆう、それぞれが互いにリスペクトするミュージシャンにセッションを打診、そしてライブが実現するまでの過程をていねいに描くもの。OKAMOTO'SはヒップホップグループのRIP SLYME、さかいゆうは槙原敬之を始め、Crystal Kay、島袋寛子、そして吉田美奈子と、ひとつのセッションを作り上げていく。ミュージシャン同士のやりとり、リハーサル、そしてライブシーンまで、音楽ファンならずともぐいぐいと引き込まれる内容だ。

 公開を控え、本作に出演するさかいゆうの所属事務所の先輩・スキマスイッチは、「この映画を見て、どこか嫉妬のような感情が生まれました。それはきっとあの場所にいたミュージシャンだけにしか感じることができない「共感」「共鳴」をまざまざと見せつけられたからだと思う」(大橋卓弥)、「これまでの音楽史上、数ある名共演の裏にはこんな素晴らしい言葉のセッションが隠されていると思うと、それだけで胸が熱くなる思いだった」(常田真太郎)と、絶賛のコメントを寄せている。

【フジロック14リポート】歓喜あふれるリップスのライブ!

2014.07.28 Vol.622
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 ステージ全体に広がる色とりどりのセッティング。赤いきのこに七色アーチにシルバーバルーン、そしてウェイン・コインのマッスルスーツという光景を見て「ザ・フレーミング・リップスがフジロックに来た!」という実感と歓喜でいっぱいになった。

  ショーは、『The Abandened Hospital Ship』でスタート。ゆったりとした柔らかいピアノがグリーンステージに溶け込み、次の扉へと観客をいざなった。ウェインがボーカルで参加したケミカル・ブラザーズのカバー『The Golden Path』、そしてイントロで大歓声があがった『Race for The Prize』のなんという開放感! アレンジが多少変わっていたが、観客の一体感が更に大きくなったアンセム・ソングであることは間違いない。また、ウェインがスペースボールの中に入り、観客のうえを転がるパフォーマンスも健在! ラストは『Do You Realize??』で締めくくったが、いつ聴いてもメロディーと歌詞に目頭が熱くなることを確認した。

 1時間と少し、もっと長くプレイして欲しかったが、彼らのショーを観て、聴いて、体感して、笑って、泣いて、感受性をフルに刺激されたのは言うまでもない。最後に、近年キーボードやギターに専念していたスティーヴンのドラムを叩く姿が、何よりうれしかったことも付け加えておこう。(Utayo Furukuni)

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