献立は、昭和の名脇役と呼ばれる沢村貞子さんが残した約26年間の「献立日記」から。料理とレシピは、フードスタイリスト・飯島奈美さん(映画『真実』・ドラマ「深夜食堂」他超多数)。映画やドラマで数々の美味しい場面を彩ってきた飯島さんが、「日記」を見つめ、沢村さんと話をするように、自由に作りました。
※本記事は『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美』(リトルモア)より一部を抜粋、再編集したものです。
献立は、昭和の名脇役と呼ばれる沢村貞子さんが残した約26年間の「献立日記」から。料理とレシピは、フードスタイリスト・飯島奈美さん(映画『真実』・ドラマ「深夜食堂」他超多数)。映画やドラマで数々の美味しい場面を彩ってきた飯島さんが、「日記」を見つめ、沢村さんと話をするように、自由に作りました。
※本記事は『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美』(リトルモア)より一部を抜粋、再編集したものです。
献立は、昭和の名脇役と呼ばれる沢村貞子さんが残した約26年間の「献立日記」から。料理とレシピは、フードスタイリスト・飯島奈美さん(映画『真実』・ドラマ「深夜食堂」他超多数)。映画やドラマで数々の美味しい場面を彩ってきた飯島さんが、「日記」を見つめ、沢村さんと話をするように、自由に作りました。
※本記事は『沢村貞子の献立 料理・飯島奈美』(リトルモア)より一部を抜粋、再編集したものです。
作家のいしいしんじが3年ぶりの小説集『マリアさま』(リトルモア)を出版した。2000〜2018年の間にさまざまな媒体で発表した短篇・掌篇から選りすぐりの27篇を収録。同書の刊行を記念したイベントが荻窪の「Title」にて行われた。当日は『マリアさま』の世界を拡げてくれるようなお話と、刊行に際して作られたプレイリスト〈『マリアさま』のためのサウンドトラック〉から、いしいが愛用する蓄音機“コロちゃん”で蓄音機用レコード=SP盤をかけていく特別な夜となった。イベントの内容からほんの一部をお届けする。司会進行は「Title」店主の辻山良雄。
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辻山良雄(以下、辻山):私はリブロという本屋に勤めていたことがあり、池袋本店が閉店することになって辞めたんですけど、お世話になった人に「これからお店を準備します」みたいなメールを出していたら思いがけずいしいさんから返事をいただきまして。「まったく新しい、けれどなつかしい。ずっとそこにあったはずなのに、たったいまできた空間」ということを返してもらって、それで「Title」のホームページの左上に“まったく新しい、けれどなつかしい”という言葉をずっと使わせてもらってます。
いしいしんじ(以下、いしい):本当にそういう場所になったのは、僕が辻山さんとお目にかかった時に、辻山さんがそういう場所の気配を出してはった。そっちのほうに向かうんだろうなというのがあったからそういうふうに言ったんで、それを僕が受け取って「こうなんじゃないですか」って言っただけなんですよね。
辻山:その言葉をいただいて、なにか店自体が物語性を帯びるというか。いしいさんが気配を嗅ぎ取って、そういう言葉を出したというのは、小説にもつながる話だなと思いましたね。『マリアさま』は18年間に書かれた短篇を27篇集めたということで、実際にはこれに載らないような短篇もいっぱい書かれていると思うんですけれども。
いしい:この中に野球の話(「子規と東京ドームに行った話」)があるんですね。『野球小僧』という雑誌が創刊された時に、僕の担当編集者から「野球小説やらないですか」って話があって、季刊だったから4篇あるはずなんですよ。チェ・ゲバラと一緒に日本対キューバ戦を見るとか、横山やすしと甲子園球場に行くという話(笑)。選ばなかったのかなと思ったら、送ってなかったんですよ。送り損ねてるものがまだいっぱいあるはずなんです。
大人のための傑作絵本『BROOCH(ブローチ)』で知られるアートディレクターの渡邉良重が、小説家の福永信と共著で新作絵本『しんじゅのこ』(リトルモア)を刊行した。琵琶湖の固有種「池蝶貝」から生まれる淡水真珠「びわ湖真珠」をモチーフに、少女と真珠をめぐる物語を美しい絵本に仕上げている。通常版のほかに、絵本『しんじゅのこ』に本物の「びわ湖真珠」ひとつぶをパッケージし、箔押しオリジナルケースに入った〈完全限定版〉も同時に発売。
封入される真珠は核を入れず、すべて真珠層でできた「無核真珠」と呼ばれる貴重なもの。「びわ湖真珠」の代名詞で、琵琶湖の自然の中で6年の歳月をかけてひとつぶひとつぶ違う形に成長し、独特の美しさとやさしい輝きを放つ。