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RIZIN榊原CEO「久保優太は苦しんでいる。今はそっとしておいてあげてほしい」

2022.01.11 Vol.Web Original

大晦日の「シバターvs久保優太」戦について騒動発覚後初めてコメント

 RIZINの榊原信行CEOが1月11日、RIZINの公式YouTubeチャンネルで大晦日の「RIZIN.33」で行われた「シバターvs久保優太」の一件について初めて言及した。

 榊原氏は冒頭、問題発覚後、公式見解がここまで出されなかったことについては「両選手や、ユーチューバー、格闘技関係者が動画等を上げるなかで冷静に両選手にヒアリングをした。特に久保選手は大晦日に試合に負けたこと、そのあとに動画等を上げて、事態が自分が思うものと違う方向に進んでいったことも含め、動転しているところもあった。時間をかけて検証し、契約書に基づき弁護士の先生とも話をし、この10日間いろいろなことを精査した」と語った。格闘技関係者はもとよりそれ以外の分野のユーチューバーなどがさまざまな動画やSNSで個人的な意見を発表するなかで、状況を見極めたすえでのこの日の発表になったもよう。

 そしてまずは「2015年にRIZINを立ち上げて6年間の歴史の中で、天地天命に誓って八百長なんて1試合もない。これは人生をかけて、命をかけて約束してもいいい。100%リアルファイト。嫌な思いをさせた選手やファンには申し訳ないと思うが、そんなことはないので安心してほしい」と呼び掛けた。

はめられた久保優太…大晦日のシバター戦に「八百長疑惑」

2022.01.06 Vol.749

 昨年大晦日に行われた「RIZIN.33」(埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で行われた元K-1ウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)と炎上系ユーチューバーのシバター(フリー)の一戦が年を明け、波紋を広げている。

 この対戦は決定からすったもんだ。もともとシバターは皇治との対戦の機運が高まったのだが、その後、シバターが交渉の裏側を自らのYouTubeチャンネルで暴露し、対戦が消滅したと明かしたことを発端にSNS上で2人は激しくやりあうことに。

 結局、シバターは久保とRIZIN MMA特別ルールで対戦することになる。そのルールは契約体重は90.0kg、3分2Rで判定なし、勝敗を決するのはKO・一本のみというもの。

 また、後に発覚するのだが、久保も別の選手との対戦が予定されていたものの、ケガのためその選手が出場できず、シバターとの対戦に落ち着いたよう。

 カード決定後もシバターは自らのYouTubeチャンネルで「後遺症が残る大怪我もあり得る」などとして辞退表明をしたかと思えば前々日インタビューに姿を見せた時も「まだ契約書を渡していない」と語るなど最後までお騒がせ。

 そして試合を迎えるわけだが、最初から逃げ腰のシバターに久保が強烈なローキックを放つなど、12kgの体重差があってもやはり久保の勝利かと思われた矢先にシバターのパンチで久保がフラッシュダウン。反撃に出た久保が首相撲からヒザ蹴りを見舞ったところでシバターが飛びつき腕十字を決め、まさかの一本勝ちを収めた。

 ところが一夜明けた1月1日に久保が自らのツイッターで「嘘をつく人生は嫌だな」などと投稿したところからなにやら不穏な空気が漂いだす。そして久保とシバターのやり取りと思われるLINEのスクリーンショットが流出し、一気に“八百長疑惑”が噴出。そこではシバターが1Rは流して2R目で勝負するように持ちかけ、久保が了承するという会話が展開されていた。その後、YouTubeやSNSで少しずつことの概要が明らかになってくるのだが、おおまかには流出したLINEの通り。その背景には一度は試合が流れかけた久保がどうしても大晦日の試合を実現させたかったところに、シバターが“作戦”として話を持ち掛け、それに久保がまんまとはまってしまったというところ。この件では「そもそも八百長というのか?」といったことも含め、多くの格闘家や関係者が持論を展開し、かまびすしい状況となっている。

 またユーチューバーのコレコレ氏が公開した久保とシバターの電話の録音データではシバターがRIZIN内部の個人名を挙げ「話をしている」と関与をほのめかしてもいる。もっともこれについてはシバターのブラフの可能性もある。どちらにしてもRIZINも何らかの見解を示さなければいけない状況となっている。

シバターが飛びつき腕十字で久保優太を破る大金星「怖いというのは本音だった」【RIZIN.33】

2021.12.31 Vol.Web Original

 炎上系ユーチューバーのシバター(フリー)が「RIZIN.33」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で昨年に引き続き、大晦日のビッグイベントに参戦を果たし、元K-1ウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)に飛びつき腕十字で一本勝ちを収めた。

 シバターは昨年は元K-1ファイターのHIROYAを相手にミックスルールで対戦し、勝利を収めており、2連勝となった。

 シバターは当初、皇治との対戦が決まりかけたが、最後の最後で交渉決裂。久保との対戦となった。この対戦を受けたものの、自らのYouTubeで「後遺症が残る大怪我もあり得る」などとして出場辞退をにおわせたかと思えば、前々日インタビューでも「まだ契約書を提出してない。まだぎりぎりワンチャンやめられるかなと思って悩んでいる」と語るなどお騒がせモード全開。前日計量に現れたと思えば、久保に土下座&両手を合わせ「手加減してください」とお願いする場面も。

 対する久保は今年9月にMMAデビュー戦でリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍と対戦し、判定負け。今回は2戦目にして体重差が約12gという特別ルールでの試合となった。

シバターが土下座&両手を合わせ「手加減してください」。久保優太は胃腸薬をプレゼント【RIZIN.33】

2021.12.30 Vol.Web Original

「RIZIN.33」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が12月30日、都内で行われ、全選手が規定体重をクリアした。

 前日に行われた前々日インタビューでは「まだ契約書を提出していない。まだワンチャンやめられる」とこの期に及んでお騒がせ発言を連発していたシバター(フリー)は88.65kgで計量をクリアした。

 計量会場に姿を現したシバターはこの手の計量ではなかなかお目にかかれない、普通のトランクス姿。フォトセッションではいきなり対戦相手の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)に土下座&両手を合わせ「手加減してください」とお願い。

 一方、前日のインタビューで「シバターさんは、Youtubeで“うんこ漏らす”と言っていたので、ぶっ倒して漏らさせます」と宣言していた久保はこの場で胃腸薬をプレゼントしたものの、シバターの大げさなパフォーマンスの前に若干かすみ気味。このシバターのパフォーマンスは明日の試合にどう影響を与えるのか…。

 2人は第6試合のスペシャルワンマッチでRIZIN MMA特別ルール3分2R、90.0kg契約で戦う。

久保優太が「立ち技格闘技の威厳を取り戻す」と意気込むもシバターは「まだ契約書を提出してない。ぎりぎりやめられる」【RIZIN.33】

2021.12.29 Vol.Web Original

「RIZIN.33」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前々日インタビューが12月29日、オンラインで行われた。

 第6試合ではRIZIN MMA特別ルールでシバター(フリー)と久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が対戦する。

 シバターは当初、皇治との対戦が決まりかけたが結局は実現せず。久保との対戦となったが、発表後に自らのYouTubeチャンネルで「後遺症が残る大怪我もあり得る」などとして辞退表明するなど相変わらずのお騒がせっぷりだったが、この日のインタビューに参加した。

 先にインタビューを行った久保はこの間の騒動に触れ「1週間前までシバターさんがやるやらないの騒ぎになっていて。1日ちょっと落ち込んで。試合がなくなるんじゃないかと思って1日休みました(笑)」と率直な胸の内を明かす。しかしその後、シバターがHIROYAと練習している動画を見て「めちゃめちゃ元気っていうか結構打撃の練習してたし、全然元気でしたね。してやられましたよ(笑)」と苦笑い。

 久保はRIZIN参戦にあたり「キックボクサーは寝てしまったら弱いという、そういう世間の意見を覆したいという思いでMMAに挑戦した」という。そして「前回(太田忍戦)は、寝たらやられてしまったという試合になってしまったが、今回は進化を見せれるんじゃないかと思っている。自分は立ち技最強として、K-1チャンピオンとしてトップでやってきた。今回はYouTuberで、世間では素人と言われている人に、ルールのハンディがあっても負けないということを、K-1王者として見せたいと思います」と今回の試合へ向けての決意を述べた。また、昨年の大晦日にK-1出身のHIROYAがシバターに敗れたことを挙げ「シバターさんは“キックボクサーは寝たら雑魚”としきりに言っていたので、僕はそこを覆す。勝って、そういう声を払しょくしたい。立ち技格闘家として、立ち技格闘技の威厳を取り戻すつもりなので頑張ります」とも話した。

シバターと元K-1王者・久保優太の対戦が電撃発表も久保自身は知らされていなかった?【RIZIN.33】

2021.12.14 Vol.Web Original

「RIZIN.33」の追加対戦カードが12月13日、発表された。

 ユーチューバーで総合格闘家のシバター(フリー)が昨年の大晦日に続き参戦。元K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)とRIZIN MMA特別ルールで対戦する。

 契約体重は90.0kg。ルールは3分2Rで判定なし。勝敗を決するのはKO・一本のみなのだが、減点割合(イエローカード、レッドカード)に差が生じた場合は、減点割合の少ない選手を勝者とし、優勢勝ちとする。また想定体重で15.0kg以上の体重差があるが、体重の軽い久保が既に『グラウンド状態での足および膝による頭部・顔面への攻撃』を有効と選択しているため、計量時に15.0kg以上の差があっても、これらの攻撃は有効となる。

 シバターは昨年、HIROYAと1Rがキックルール、2RがMMAルールのMIXルールで対戦。一度は引き分けの裁定が下されたが、試合終了後に審判団での検証の結果、シバターの腕十字によってHIROYAにタップの動作があったと認められ、アームバーでシバターの勝ちと試合結果が変更された。

 今年については皇治との対戦が合意寸前だったのだが、最終的にルール面で折り合いがつかず、他の選手を相手に参戦交渉中であることを自らのYouTubeで明かしていた。

 対する久保は今年9月の「RIZIN.30」でRIZIN初参戦。初のMMAの試合でリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリストの太田忍と対戦し、0-3の判定で敗れ、今回が2度目の参戦となる。

 ただ、今回のシバター戦については久保自身は知らされていなかったようで、夜に「サラ久保ちゃんねる」を緊急配信。その中で、サラ夫人が皇治vsシバター戦が消滅したことをチャンスととらえ、シバターの相手として久保を推薦したことを明かした。これには「報道されちゃってる時点でやるしかない」などと戸惑いを隠せなかった久保だが「無茶なことに挑戦する姿を見たい」といったサラ夫人の言葉に最後は決意を固めた様子だった。

太田忍がMMA初勝利。RIZINバンタム級とUFC王座獲りへ改めて意欲【RIZIN】

2021.09.19 Vol.Web Original

MMA初挑戦の久保優太は見せ場作るも無念の判定負け

「RIZIN.30」(9月19日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)と初代K-1 WORLD GPウェルター級王者で今回がMMA初参戦となる久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)が対戦し、太田が3-0の判定で勝利を収めた。

 太田は昨年大晦日に所英男に敗れて以来の再起戦でMMA初勝利を挙げた。

 1R開始早々、太田がタックルに行く動きを見せると久保はカウンターで前蹴り。太田はなんとかクリーンヒットは免れたものの、ダウンしたところに久保はパンチを放ち、ヒザ蹴りを狙う。しかししのいだ太田は強引に組み付くとテイクダウンに成功し上のポジション。久保はクロスガード。太田はこつこつとパウンドを落とすが久保は下から組み付き距離をつぶす。それを嫌がった太田が体を起こし、大きいパウンドを狙うが、久保は蹴り上げを見せる。太田はグラウンドに戻し、こつこつパンチを放つが、組んだまま一度久保を立たせ、コーナーに押し込みヒザ蹴り。そして再度テイクダウン。今度は袈裟固めの体勢から左腕を極めにいくが久保は許さず。

 2Rが始まると久保はプレッシャーをかけ前に出て右ローを放つと太田はタックルを合わせてテイクダウン。パウンドを放つが久保はがっちりとガードを固め、太田は攻めあぐむ。体を離してパウンドを放とうとすると、久保が蹴り上げを狙う。再度グラウンドポジションを取った太田は肩固めで絞めあげるが久保はしのぎ切る。太田はパウンドを落とすがここも久保がしのぐ。

元K-1王者・久保と対戦の太田忍「打撃は当たらなければ意味はない。勝って当たり前の試合」【RIZIN.30】

2021.09.18 Vol.Web Original

「テイクダウンして一方的に僕が勝つ」

「RIZIN.30」(9月19日、さいたまスーパーアリーナ)の試合前インタビューが9月17日、行われた。

 今大会では初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)とリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)が対戦する。

 昨年大晦日のNNAデビュー戦で所英男に敗れて以来の復帰戦となる太田は「いよいよだなという感じ。復帰戦になるので大晦日からやってきたことをしっかり出していきたい」と現在の心境を語る。久保については「打撃が強い。ただそれだけ」、試合展開については「テイクダウンして、一方的にパウンドであったり寝技であったりで1Rで決まると思う。僕が勝って終わると思う」と勝利への自信を見せた。

 先にインタビューを行った久保が「僕の技は全部当たれば倒れる」と言っていたことについては「打撃は当たらなければ倒されない。どれだけ強い打撃を持っていても当たらなければ意味はない」とばっさり。

MMA初挑戦の久保優太「僕の技は全部当たれば倒れる」。愛妻サラさんを「惚れさせちゃったらどうしよう」とワクワク【RIZIN.30】

2021.09.18 Vol.Web Original

「めちゃくちゃ練習しちゃったので勝たないともったいない」

「RIZIN.30」(9月19日、さいたまスーパーアリーナ)の試合前インタビューが9月17日、行われた。

 今大会では初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)とリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)が対戦する。

 今回がMMA初挑戦ではあるが久保は「いよいよなんだなという心境」とリラックスした表情。対戦する太田についての印象を問われ「以前から特に改めてというのはない。五輪でメダリストですし、レスリングの世界王者になっている方。僕もK-1で世界チャンピオンだったんで、レスリングvsK-1ということで絶対に負けない気持ちで頑張ろうと思います。意気込みを語ってしまいました(笑)」と笑う久保。今回の参戦については「YouTubeをやっているが、そこでもみんなMMAやるのってびっくりしていた。でも守りに入らないところを多分みんな評価して盛り上がってくれていると思う。僕は17歳からプロでずっとやってきて今33歳。常に新しい挑戦ができて反響がたくさんあるのはありがたいこと」などと語った。

 試合展開については「僕が打撃を当てるか、太田選手に寝転がされるかという展開じゃないですか」としたうえで、元K-1王者の強みとして「太田選手はやはりあまり人を殴ったことがないと思う。ちゅうちょなく僕は人を殴れるところは強みなんじゃないでしょうか(笑)。逆に僕は人を投げるということはしてこなかった。だから一長一短はありますけど。強みとしては人をちゅうちょなく殴ってきたことですかね(笑)」と独特の言い回し。そして「僕は殴る蹴るしかない。それで決めるしかない。僕の技は全部当たれば倒れる。穴がないとよくいわれるが、穴がないのではなく穴を埋めて得意なものだけにしている。そうやって伸ばしてきたので、何が当たっても倒れると思う」と自らの打撃に絶対の自信を見せた。

 また初のMMAということについては「ぶるってます(笑)」と言いつつも「当日はどれだけ練習してきたのかとか、練習の成果が出ていないとか結果として出ると思うので、そういう意味ではワクワクしている」と話す。その練習については「練習通りのことが出せれば負けないと思うが、こういうものって、練習通りにいくことといかないことがある。そういうものはふたを開けてみないと僕も分からない」と言いつつも「めちゃくちゃ練習しちゃったので勝たないともったいない」とも。練習量については「十何年ぶりに頑張りました(笑)」と語った。

 愛妻のサラさんからは「サラちゃんは自分のことしか考えてないです(笑)」と特に激励の言葉などはないようだが、「勝って、サラちゃんにアピールしたい。頑張っているところは口では言えるけど見えないじゃないですか。だけど試合で結果を残したら自然と見えるじゃないですか。こんなに頑張って結果を残したんだ、と。“やばい、惚れさせちゃったらどうしよう”って、そっちにわくわくしている」と久保のサラさんへの思いは変わらず。試合後については「リング上で愛を叫びたい。そんな映画ありましたよね。ファンの人には申し訳ないんですが、僕がリングに上がる理由はサラちゃんを惚れさせたいという不純な動機しかない。どうだ!みたいな感じですよね。勝ったら告白できる権利があるんじゃないかな」と勝利の暁にはサラさんへのパフォーマンスが見られそうだ。

元K-1王者の久保優太とレスリング五輪銀メダルの太田忍がMMAルールで対戦【RIZIN.30】

2021.08.11 Vol.Web Original

K-1vsレスリングの異種格闘技戦の趣

「RIZIN.30」(9月19日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の第2弾カード発表会見が8月11日、東京都内で開催された。

 初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)とリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)との夢の対戦が実現する。

 久保は旧K-1にも参戦経験のあるベテラン。新生K-1では2017年に行われた「K-1 WORLD GP初代ウェルター級王座決定トーナメント」を制し王座獲得。3度の防衛に成功するなど安定した強さを見せたが、昨年6月に「オリンピックのボクシングで金メダルを獲りたい。プロでもチャンピオンになりたい」としてK-1王座を返上したが、五輪出場はならず。最近はSNS等でMMA参戦をほのめかしていた。RIZIN初参戦にして、初めてのMMAルールでの試合となる。

 太田は昨年大晦日の所英男戦でMMAデビューを果たしたが、ベテラン所の術中にはまりアームバーで一本負けを喫した。今回はそれ以来のMMA2戦目。フリーで活動していたが、現在はパラエストラ柏所属となっている。

 久保は「K-1からRIZINに来てしまいました。“ボクシングに行く”と言ってK-1のベルトを返上したんですが、見てもらった通り、このオープンフィンガーグローブ、このルールでやるってことになりました。生半可な気持ちでここに来たわけではない。挑戦するつもりでやるつもり。全て捨ててというわけではないが、K-1でやってきたものを捨ててでも、この舞台に立って挑戦したい。そういう気持ちでやってきました」と初めてのMMAルールに意欲を見せた。

久保優太がK-1引退。ボクシング転向で「東京五輪で金メダル目指す」

2020.06.03 Vol.Web Original

「ピケオーも倒し、K-1ではやり切った」

 初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太が6月3日、会見を開き、王座の返上とボクシングへの挑戦を発表した。

 久保は今年3月のK-1の年間最大のイベント「K’FESTA.3」でジョーダン・ピケオーを破り、王座を防衛したのだが、試合後「今後の活動について大きな発表がある」と発言していた。

 久保は「7歳の頃からテコンドーを始めて、K-1を見て育っち、高校1年生でキックボクシングに転向した。それから2011年にK-1に出られるようになった。そしてこのベルトを約2年半保持することができた。K-1では最後のラスボス的なピケオー選手も破って、やり切ったという思いがあった」とこれまでの格闘家人生を振り返り「今後はボクシングに転向しようと思う。来年、東京でオリンピックもある。ボクシングでオリンピックの金メダルを取りたいと思っている。あと、(プロでも)チャンピオンになりたいということもあって、転向を決めた」と語った。

 その理由については「妻のサラちゃんに“久保ちゃんはオリンピックに出ないの?”と言われ“ああ、オリンピックか”と思った。でもK-1はオリンピック競技ではない。ボクシングはオリンピック競技だった。調べてみると元プロでも出られるということなので、K-1を引退して、ベルトを返上してオリンピックを目指そうと決めた」などと明かした。

 そして「K-1は僕の青春だった。それを“捨てて”ではなく“生かして”いきたい。僕は自分のことをK-1ファイターで、生涯格闘家だと思っているので、これからも皆さんのパワーを借りて、新しいチャレンジを応援してくれたらと思っている」などとK-1ファンへのメッセージを送った。

 久保の所属先などは今後、改めて発表される。

 空位となったウェルター級王座の新しいチャンピオンを決めるトーナメントについても今後改めて発表される。

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