世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)バンタム級統一王者の井上尚弥(大橋)が1月31日、東京都内で記者会見し、4月25日(日本時間4月26日)に米ネバダ州ラスベガスで、世界ボクシング機構(WBO)同級王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)と3団体の世界王座統一戦に臨むと発表した。
戦績は井上尚が19戦19勝(16KO)、カシメロが33戦29勝(20KO)4敗。
井上が3団体統一に成功すれば、日本人初の快挙となる。
井上は昨年11月、異なる団体の世界王者らで争うトーナメント大会「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」の決勝でWBA世界バンタム級スーパー王者のノニト・ドネアと対戦し、3-0の判定で破り、同級を制している。
この試合後に井上は米興行大手のトップランク社と複数年契約を交わし、次の2戦は米国で行うこととなっていたのだが、今回はその初戦で、初体験のラスベガス進出を果たすこととなった。
対戦相手のカシメロはかつてWBO世界ライトフライ級(暫定)、IBF世界ライトフライ級、IBF世界フライ級王座に輝き、現在保持するWBO世界バンタム級と合わせ、世界3階級制覇を成し遂げた強豪。昨年11月に正規王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)を破り王座を獲得した。
井上は会見で「早く試合がしたい気持ちでいっぱい。4団体統一には欠かせない試合。危なげなくクリアして次に進めたら」と目標とする主要4団体統一を見据えたコメント。
3団体統一に成功すれば、次戦にIBF上位ランカーとの指名試合が組まれる可能性が高い。これをクリアすれば、年末には史上4人しか達成していない4団体統一を懸けたビッグマッチが実現する可能性もある。