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同年デビューの本木雅弘に小泉今日子「15歳のころから自己肯定力が弱い」

2024.10.31 Vol.web original

 

 映画『海の沈黙』(11月22日公開)の舞台挨拶が31日、都内にて行われ、本木雅弘、小泉今日子ら豪華俳優陣と、若松節朗監督、原作・脚本の倉本聰が登壇。10代のころからの親友である本木と小泉が“元恋人”役を振り返った。

「前略おふくろ様」「北の国から」の巨匠・倉本聰が長年にわたって構想してきた渾身のドラマ。贋作事件を機に、ある天才画家の秘めた思いと過去が明らかになる大人のラブストーリー。

 元恋人同士という役どころさながら、2人で手を取り合って入場した本木と小泉。

 本木は1965年12月生まれ、小泉は1966年2月生まれで、同じ58歳。ともに1982年、10代でデビューして以来「親友」という間柄。

 初の倉本作品で主演を務めた本木は「光栄なお誘いでしたが現場では役者として、もがくばかりの日々でした」と振り返りつつスタッフ、共演者の支えに感謝。

 小泉との“元恋人”役に本木が「小泉さんとは10代のときから40年来の同志でもありますので、倉本作品というエベレストの頂を目指すには小泉さんの…」と言いかけたところに、小泉が「老け具合(笑)?」と茶々を入れる一幕も。そんな同志との倉本作品挑戦に本木は「これまで仕事を続けてきたことへのごほうびのよう」。

 32年ぶりの共演となる2人。小泉が「変わっていないといえば変わってないしね(笑)」と笑うと、本木も「小泉さんは菩薩のような母性もプラスされて」と感慨深げ。

 すると小泉が「本木さんは本当に自己肯定力が弱い(笑)。15歳のときから未だに肯定感が低すぎて。いつも反省していた。でもだからああいう役ができるんだろうな」と茶化しながらも称賛し笑いを誘っていた。

 この日の登壇者は本木雅弘、小泉今日子、中井貴一、石坂浩二、仲村トオル、菅野恵、佐野史郎、若松節朗監督、倉本聰。

仲村トオル、小1娘を“尾行”した過去「車でバスに並走して娘にバレた」

2024.07.30 Vol.web original

 

「連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル」 完成披露試写会イベントが30日、都内にて行われ、主演・松岡昌宏らキャスト陣と内片輝監督が登壇。疑わしい相手の尾行などをする“行動確認”の話題で、仲村が「娘にしたことある」と告白した。

 警察内の不正を取り締まるプロ集団・警視庁人事一課(ジンイチ)の戦いを描く大ヒットドラマの第2シーズン。

 警察が警察に対し、尾行などの行動確認=“行確”をして不正を追い詰めるという緊迫のストーリーをハードな撮影で演じきった一同。「もし誰でも“行確”できるとなったら誰をしたい?」と質問されると、池田は「この中だと泉さん…」と言いかけ「6歳と8歳の娘がいて、親離れを始めて。一人で買い物に行く、絶対についてこないで、と言うのを何とか“行確”したいなと言う気持ちでいっぱいです。曲がり角まで見てるんですけど、目が合うと来ないでみたいなこと言われるんで…すごく心配です」とほっこりエピソード。

 松岡も「(TOKIOの)メンバーですかね。メンバーの父親姿を見たことが無いので。どういうお父さんぶりを城島(茂)さんと国分(太一)さんがしているのか…。どうも城島さんがメロメロらしいんです。その姿が見てみたい!」。

 すると仲村が「僕、ちなみに娘の“行確”したことある」と言い出し「(娘が)小学校1年のとき。駅で改札をくぐったのを確認して、乗り換えの駅に来るまでにバーッと車で行って、バスに乗ったの確認して、出来なかったのでバスに並走しようとしたら娘にバレた」と告白。

 劇中では表情を一切崩さない有能監察官を演じている仲村だが、松岡から「“行確”ヘタだったんですね」とツッコまれ「昔からちょっと危ない刑事だった」と苦笑していた。

 この日の登壇者は松岡昌宏、仲村トオル、泉里香、池田鉄洋、内片輝監督。

「連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル」 は8月11日よりWOWOWにて放送・配信開始。

 

松岡昌宏、最新主演作イベントで“丸刈り”最新ヘア披露「暑かったので」

2024.07.30 Vol.web original

 

「連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル」 完成披露試写会イベントが30日、都内にて行われ、主演・松岡昌宏らキャスト陣と内片輝監督が登壇。松岡がさっぱりとした最新のヘアスタイルを披露した。

 警察内の不正を取り締まるプロ集団・警視庁人事一課(ジンイチ)の戦いを描く大ヒットドラマの第2シーズン。

 おしゃれなハットスタイルで登壇した松岡。続編が決定したときの気持ちを聞かれると「正直、しんどいなと思いました。1のときにかなりボロボロにしてもらいましたから(笑)」とハードな撮影を振り返り、今回も「やはり大変でしたね(笑)」。

「クランクアップの日にスタッフの皆さんにもお伝えしたんですけど。今までで1番か2番くらい大変な役だったと。じゃもう一つは何だというとパート1です」と断言し会場も大笑い。
 
 ジンイチの仲間となる泉里香が「厳しさもあふれる現場でしたけど楽しくて撮影はあっという間でした。また次も…」と続編に期待すると、松岡は「もうちょっと時間もらっていいですか。まだボロボロなんで(笑)」とタジタジ。

 そんな松岡は、作品にちなみ「まだ明かしたことのないことは?」と聞かれると「これです」とハットを取って「暑かったんで坊主姿に。みんなに何してんの、と」と丸刈りヘアを披露し、会場の反応に照れ笑いしていた。

 この日の登壇者は松岡昌宏、仲村トオル、泉里香、池田鉄洋、内片輝監督。

「連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル」 は8月11日よりWOWOWにて放送・配信開始。

柴田恭兵、目をうるませ『あぶ刑事』ファンに感謝!舘ひろし「2人が出会えたのは奇跡」と熱いハグ

2024.05.24 Vol.web original

 

『帰ってきた あぶない刑事』初日舞台挨拶が24日、都内にて行われ、主演の舘ひろし、柴田恭兵ら豪華キャストと原廣利監督が登壇。舘と柴田が互いの絆を「夫婦」と例えてファンを沸かせた。

 1986年のテレビドラマ放映開始から38年。社会現象を巻き起こした伝説のドラマ「あぶない刑事」シリーズ最新作。

 公開初日を迎え熱狂的なファンを前に、舘は「8年前にさらばと言って詐欺みたいに帰ってきました(笑)」、柴田は「楽しかったですか?面白かったですか?かっこよかったですか?全力で走ってアクションして、次の日全身の筋肉がつりました。でもやってよかったです」。浅野は「これまでの作品で一番の熱気」と驚き、仲村も「38年前に始まった作品がこうやってまた映画の初日を迎えて。その間にあったことを考えると奇跡のような作品」と感慨を語り、観客も「お帰り!」「最高!」と大盛り上がり。

 本作のキャンペーンで2人が一緒にいた時間は100時間と聞くと、柴田は「夫婦でしたね。ときどき僕が妻で、ときどき舘さんが妻」。そんな2人に、ドラマ第1作目から2人に振り回される後輩を演じてきた仲村は「俳優としての僕は、舘さんと柴田さんの愛の結晶だと言っているんですが、近々、年の離れた弟か妹が現れるのでは…」。

 この日はドラマから人気キャラを演じるベンガルや長谷部香苗も登壇し、ドラマさながらのわちゃわちゃぶりで会場を沸かせた一同。

 最後にカーテンコールで再登場した舘と柴田。舘は「映画っていつも心配で。でも初日にこんなに大勢の方がいらしてくれてありがとうございました」。柴田は「先日、横浜でパレードしました。その際、お帰りなさい、帰って来てくれてありがとう、と。泣きそうになりました。お礼を言うのは僕たちの方です」と目をうるませながら感謝。舘も「僕らが、この2人が会えたのは本当に奇跡だと思っています。ありがとう」。“タカとユージ”の熱いハグに観客も大声援を送っていた。

 この日の登壇者は舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、ベンガル、長谷部香苗、原廣利監督。

『帰ってきた あぶない刑事』は公開中。

 

舘ひろしからのバックハグシーンに吉瀬美智子「本当にキュンってなった」

2024.05.03 Vol.web original

 

 映画『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の舞台挨拶が3日、横浜にて行われ俳優の舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルらキャストと原廣利監督が登場。“ダンディー”な舘と“セクシー”な柴田に、女優陣から「色気を保つ方法は」「女性の好みは」と質問が殺到した。

 1986年のテレビドラマ放映開始から38年。社会現象を巻き起こした伝説のドラマ「あぶない刑事」シリーズ最新作。

 登場するや、舘ひろしと柴田恭兵の存在感に会場は大興奮。一挙手一投足に黄色い声が飛び交った。

“ダンディー鷹山”と“セクシー大下”を演じる2人に、女優陣もメロメロ。吉瀬は「本当にイケメン、イケオジで…。(劇中で)バックハグをされちゃうんですよ。本当にキュンてなるんです。私も香水をつけて舘さん…じゃない、タカさんに好きになってもらおうと頑張っているのでぜひ見ていただければ。本当に惚れ直すというか、恋に落ちる感じです」とうっとりし、吉瀬とのバックハグシーンの感想を聞かれた舘は「あの芝居にすべてをかけました」とニヤリ。

 舘と柴田に聞きたいことは?と質問された吉瀬は「その色気を保つ方法を伺いたいです」。すると舘は「年中、女性のことしか考えてない」、柴田は「よく食べてよく寝ることです」と涼しい顔で回答し、会場も大笑い。

 続いて西野が「お2人がつい目で追ってしまう女性とは?」と質問すると、柴田は「ニコール・キッドマン」と即答。舘は「僕は奥さん…」と答えるも、隣の浅野温子からプレッシャーが。舘は苦笑しつつ「温子さん。すぐ目で追ってしまって、目を覆ってしまう」と茶化し、2人の“わちゃわちゃに観客も大盛り上がり。

 2人の娘かもしれないヒロインを演じた土屋太鳳も「初めてお会いしたとき2人のスーツを着た立ち姿がかっこよすぎて、目からうろこがボロボロ落ちました。何がこんなにかっこいいのかなと感気たんですが、よく宇宙に行った人は地球の輝きを見て驚くと…そんな気持ちです」と独特の表現で2人をたたえていた。

 この日の登壇者は舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、吉瀬美智子、西野七瀬、原廣利監督。

「ゴジラと仮面ライダーとタカとユージだけ」舘ひろしと柴田恭兵は不滅!

2024.05.03 Vol.web original

 

 映画『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の舞台挨拶が3日、横浜にて行われ俳優の舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルらキャストと原廣利監督が登場。昭和から令和まで、不変の人気を誇る舘と柴田に仲村が感服した。

 1986年のテレビドラマ放映開始から38年。社会現象を巻き起こした伝説のドラマ「あぶない刑事」シリーズ最新作。

 前作『さらば あぶない刑事』(2016)から8年を経て帰ってきた“あぶ刑事”メンバーたち。タカこと鷹山敏樹役の舘ひろしが「8年ぶりなんですが、8年開いていたという気がしない」と言えば、ユージこと大下勇次役の柴田恭兵も「この4人がそろうと本当に最強。実家に帰ってきたような気持ちで撮影していました」。

 町田透役の仲村トオルは「撮影が始まった38年前、僕は20歳。その役を38年経ってまたやるとは。ある方いわく、昭和・平成・令和と、アニメ以外で映画のメインキャラを続けているのはゴジラと仮面ライダーとタカとユージだけだそうです!」と伝説級のキャラと並べ、会場も大きな拍手。

 実は父がドラマ「あぶない刑事」で監督をしていたという原廣利監督は「ちょうど父があぶ刑事を撮影しているときに生まれたんです」。そこに土屋太鳳が「監督のお子さんも(本作の)撮影中に生まれたんですよね」と明かし「親子三代で“あぶ刑事”監督を」と司会から期待された原監督は「舘さんと柴田さんが許してくれれば(笑)」。舘は苦笑し、柴田は首をかしげながら指折り数え、会場も大笑い。

 さらに「新しくスタートさせたいことは」と聞かれた舘は「この歳で?まったくない。静かに人生を終わらせたいですね」、柴田は「じゃあ舘さんと一緒に書道を」と言い、会場の笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオル、土屋太鳳、吉瀬美智子、西野七瀬、原廣利監督。

横浜が“帰ってきた”タカ&ユージに熱狂!「あぶ刑事」パレード&レッドカーペットで凱旋

2024.05.03 Vol.web original

 映画『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)のレッドカーペットイベントが3日、横浜にて行われ俳優の舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが登場。“タカ&ユージ”が「お帰り!」の声で迎えられた。

 1986年のテレビドラマ放映開始から38年。社会現象を巻き起こした伝説のドラマ「あぶない刑事」シリーズ最新作。

 前作『さらば あぶない刑事』(2016)から8年を経て帰ってきた“あぶ刑事”メンバーがレッドカーペットに現れると、駆け付けたファンたちも大熱狂。

 タカこと鷹山敏樹役の舘ひろしが開口一番「横浜に帰ってきました!」と挨拶すると、会場のファンからも「お帰りー!」の大歓声。ユージこと大下勇次役の柴田恭兵も「Sexy大下です」とキャラのあだ名で会場の笑いをさそいつつ、「あぶ刑事の舞台が横浜で良かったなと思います。横浜大好きです!」と物語の舞台でもある横浜への凱旋に感激。

 真山薫役の浅野温子は「久しぶりの横浜なんですけど、いつも人質になってばっかりいて、屋内で縛られていることが多かった」と横浜の海にに笑顔。

 町田透役の仲村トオルは38年前のドラマ放送開始時を振り返り「まだ誕生日前だったので20歳。ピチピチでした。今もハートはピチピチなんですけど(笑)」と笑いをさそい「この街の方に支えられて、とてもありがたいテレビドラマデビューになったと思います」とファンに感謝。

 ドラマを育んだ横浜について聞かれた柴田も「たぶん、日本の役者の中で僕が一番、横浜の街を走り回った役者だと思っています」と胸を張り「このベイエリアだけでなく、中華街や港の見える丘公園…本当にいろんななところを走り回りました」とロケに協力的だった地元に深く感謝した。

 そんな柴田に仲村は「僕はたぶん日本一、舘さんと恭兵さんにメシをおごってもらったことのある俳優」と自慢し笑いをさそっていた。

 この日、一同は「第72回ザよこはまパレード」にも参加し横浜を“あぶ刑事”ジャックで盛り上げていた。

 

『あぶ刑事』最新作に舘ひろし「ダンディーさはもう無い」、柴田恭兵は「走るシーンに72歳とテロップを」

2023.11.01 Vol.web original

 

 映画『帰ってきたあぶない刑事』制作発表会見が11月1日、都内にて行われ、俳優の舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが登壇。40年近く続く伝説的シリーズの最新作に、舘と柴田が自虐を交えつつ変わらぬ魅力を語った。

 1986年のドラマ放送開始から38年、2016年の劇場版最新作『さらばあぶない刑事』から8年を経たシリーズ最新作。

 前作から8年ぶりの再集結。元横浜港署刑事、新作では横浜でT&Y探偵事務所の探偵として活躍する鷹山敏樹役の舘ひろしが「(前作で)“さらば”と言いながらまた帰って来ちゃいました」と言えば、同じく大下勇次役の柴田も「話を聞いたとき、もう前作でおしまいだったんじゃないのと言いました」。刑事時代からの仲間・真山薫役の浅野は「マジ?と思いました。これで8年後とかまたやるのかな。やんなっちゃうね(笑)」とぶっちゃけ、横浜港署の捜査課長となった町田透役・仲村トオルも「何回、帰ってくれば気が済むんだ思いました」といずれも苦笑気味ながら「最強のメンバー」「ブランクがあっても会えば“あぶ刑事”になる」と感激。

 シリーズ1作目のドラマ「あぶない刑事」放送時、36歳だった舘ひろしは現在73歳、35歳だった柴田恭兵は72歳。

 柴田は「今回、スタッフや監督が初めて“あぶ刑事”を撮る方ばかりだったんですけど、舘さんが現場に入ると“ダンディー鷹山”がやってきた、僕にも“セクシー大下”がやってきた、という感じで、その期待に応えようと。最後まで、年寄りをかばうというより、リスペクトしてくれて楽しかったし感謝しています」と若いチームとの仕事を振り返った。

 一方、衰えぬタカ&ユージの魅力に、浅野も「何も変わらない。ゾンビですね」と言い、仲村も「このかっこよさが40年近く変わらないというのは異常。それがこれだけ続いた源だと思う」と感嘆。

 そんなリスペクトへの照れ隠しか、舘は「ダンディーさはもう無いんじゃないですかね」とトボけ、柴田は「走るシーンで全力疾走したんですけど、絶対にテロップを入れてくれと言ったんです。“72歳と2カ月”って」と自虐を交え、会場を爆笑させていた。

 映画『帰ってきたあぶない刑事』は2024年5月24日公開。

おなじみの愛車、日産レパードとハーレーダビッドソンも会場に登場

「大きな決断をした」滝沢秀明に20年ぶり共演の長塚京三が「15歳のころから変わってない」

2018.12.12 Vol.Web original

 WOWOW『連続ドラマW 孤高のメス』の完成披露試写会が12日、都内にて行われ、主演の滝沢秀明、共演の仲村トオル、工藤阿須加、山本美月、石丸幹二、長塚京三と、内片輝監督が登壇した。

 同作は現役の医師・大鐘稔彦によるベストセラー小説をもとにした骨太な医療ドラマ。臓器移植がタブーとされていた1980年代を舞台に、腐敗した医療体制の中で自らの信念を貫き、患者と向き合い続ける医師・当麻鉄彦を滝沢が演じる。

 自身が演じる当麻について滝沢は「自分の信念を持っていて、どんな状況に置かれてもブレずに前に進んでいく。男が見てもかっこいい人。当麻と出会えてよかったと思っています」と語り、司会から自身と重なる部分もあるのでは、と質問されると「自分がやりたいことや求められているもの…いろいろあると思いますが、当麻のように自分の思いは大事にしていかなければ、と思います。当麻から刺激を受けて、大きな男になりたいなと思いました」と前を見据えた後に苦笑しながら「身長は小さいんだけどね(笑)」と付け加え、会場の笑いと喝采を浴びた。

人気シリーズの第3弾『遠野物語・奇ッ怪 其ノ参』

2016.10.23 Vol.677

 劇作家・演出家の前川知大と世田谷パブリックシアターによる『奇ッ怪』シリーズの第3弾。

 このシリーズは古典を現代の感覚で読み解こうという狙いのもと生まれたもので、1作目では小泉八雲の怪談を材に取り、「古典の怪談」を現代に置き換え、世田谷パブリックシアターの「現代能楽集シリーズ」のひとつとして上演された2作目では、死者が生者に語るという夢幻能の形式に狂言のユーモアを併せた作品を作り上げた。

 ちなみにこの2作目の『奇ッ怪 其ノ弐』で前川は第19回読売演劇大賞の大賞と最優秀演出家賞を受賞している。

 今回は民俗学者・柳田国男の「遠野物語」がベース。柳田国男はなぜ「伝承」を「事実」として書き記したのか??遠野物語を語りつつ、遠野物語を解明しようとする者たちの姿を描く。

『奇ッ怪』シリーズには欠かせない存在である仲村トオルが今回も核となる役を演じる。

 頭に「前川知大と世田谷パブリックシアターによる」と書いたが、そこに仲村の名前も並べなければいけないほど、このシリーズにはなくてはならない存在だ。

NODA・MAP『エッグ』が再演 どう感じるかはあなた次第

2015.02.04 Vol.635

 NODA・MAPの第19回公演『エッグ』が3日、池袋の東京芸術劇場プレイハウスで公演スタートした。
 同作は2012年に初演されたもの。その時に観劇したフランス国立シャイヨー劇場の芸術監督が即、招聘を決め、今回の再演につながった。東京では22日まで上演され、その後パリへ。帰国後は大阪、北九州でも上演される。
“エッグ”という架空のスポーツに情熱を注ぐ2人のアスリートを演じる妻夫木聡、仲村トオル、2人の間で揺れ動く女性シンガーソングライターの深津絵里ら初演のメンバーが全員揃った。これだけの大きな作品で、これだけの売れっ子たちが全員そろうというのはそうそうあることではない。
 物語は20世紀最大のカルチャーである「スポーツ」と「音楽」をテーマに進行していくのだが、エッグの謎が解き明かされていくなかで、20世紀を象徴するもうひとつのファクターである「戦争」という要素も加わり、ガラリと様相を変えていく。
 3年が経って、日本の国内事情も取り巻く状況も大きく変わったようで、初演時には聞き流していた台詞、素通りしたシーンが今は大きな問い掛けとなって観客に迫ってくる。
 見終わった帰り道、「そうか、今年は終戦70周年だったか…」などと思う人もいるだろう。劇中、「東京オリンピック」という台詞も飛び交うことから、過去、もしくは2020年のオリンピックへ思いを寄せる人もいるだろう。
 見る者によりさまざまなテーマが見つけられる作品で、時には議論の俎上に上がるかもしれない、“意味”を持った作品。
 前売り券は完売だが、毎回、当日券は発売される。

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