RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月29日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント&女子スーパーアトム級トーナメント 2 nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の追加対戦カードを発表した。
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田中路教がUFC再挑戦へ鮮やかな一本勝ち【10・29 GRANDSLAM】
MMA無敗のボリントンを圧倒
総合格闘技イベント「GRANDSLAM」(10月29日、東京・GENスポーツパレス)のメーンで元UFCファイターの田中路教がホジェリオ・ボントリンと対戦。3R2分27秒、チョークスリーパーで勝利を収め、再度のUFC挑戦に向け、大きな一歩を踏み出した。
当初はパンクラスのバンタム級2位、ハファエル・シウバと対戦予定だったのだが、ケガのためボントリンに変更となった。しかしこのボントリンはMMAで12勝1ノーコンテストの強豪。8月にブラジルで行われた大会では、パンクラスに参戦経験のあるリルデシ・リマ・ディアスからTKO勝利を収めるなど、決して楽な相手ではない。
田中は1Rから積極的に仕掛けテイクダウンからグラウンドで上のポジションを取るが、ボントリンは巧みなディフェンス。田中はコツコツとパンチを放ちチャンスをうかがう展開となる。一瞬のスキを突いたボントリンが下から腕十字を狙い、一瞬ヒヤリとさせたが田中は冷静に対処し脱出。その後も田中はグラウンドでのヒジも交えボントリンを追い込んでいく。ラウンド終了間際にバックを奪ったボントリンが反り投げからスリーパーを狙うも田中はここでも慌てることなく危機を回避。
2Rもグラウンドで上のポジションを奪う田中だったが、ボントリンは下からヒジで反撃。鈍い音が会場に響くが、田中も上からヒジで反撃。サイドポジションを奪うなど、主導権は渡さない。3Rもボントリンのパンチにタックルを合わせテイクダウンに成功するとサイドポジションに移行しパウンドにヒジ。背を向けたボントリンのバックを制し、背中に乗るとチョークスリーパー。ボントリンは田中を背負ったまま立つと、後ろに叩きつけるが田中は離さず、なおも締め上げるとボントリンはたまらずタップした。
RIZIN参戦中の伊藤盛一郎がフライ級王座を返上【9・10 ZST.57】
ウェルター級王者の山田崇太郎が王者の貫禄見せ一本勝ち
総合格闘技「ZST.57」が9月10日、東京・ディファ有明で行われた。メーンではZSTウェルター級王者の山田崇太郎が白鳥竜彦を1R1分12秒、オモプラッターで破り、王者の貫禄を見せつけた。
山田はゴング早々に組み付くとすぐにグラウンドに引き込み、下から右足を白鳥ののど元に差し込み、フットチョークの体勢に。逃げようとする白鳥だったが、山田は左腕をオモプラッターにとらえる。体を起こした白鳥にバックからパンチを叩き込み、改めて白鳥をうつぶせにするとがっちり左腕を固め、一本勝ちした。
ZST王者・柏﨑がRIZINのバンタム級トーナメント出場希望を表明
総合格闘技「ZST.56」(5月6日、東京・新宿FACE)でZSTバンタム級王者・柏﨑剛が今秋開催されるRIZINのバンタム級トーナメントへの出場をアピールした。
この日の休憩時間明けにフライ級王者・伊藤盛一郎、フェザー級王者・加藤惇とともにリング上から挨拶した柏﨑は「去年11月にZSTのチャンピオンとしてたくさんの期待を背負って試合をしたにもかかわらずふがいない結果になってしまって申し訳ありません。その罪滅ぼしといってはなんなんですけど、RIZINのバンタム級トーナメントに出ます! 有名になるためとかではなく、ZSTを高みに持っていくため、そして強くなるためにRIZINに出ます」と明言した。今後はRIZINからのオファーを待つこととなる。4月に行われたRIZINでは伊藤がRIZIN常連の才賀紀左衛門を判定ながら危なげなく破り、ZSTのタイトルホルダーの実力は示しているだけに参戦の可能性は十分にありそうだ。
また加藤は5月12日に行われる修斗公式戦に出場し魚井フルスイングと対戦。こちらも「ZSTのチャンピオンとして負けられない試合。プライドを持って試合をしたい」と話した。
4・16 RIZIN ZSTフライ級王者・伊藤盛一郎が念願の初参戦
RIZIN FIGHTING FEDERATIONが14日、都内で会見を開き、「RIZIN 2017 in YOKOHAMA?SAKURA?」(4月16日、神奈川・横浜アリーナ)の追加カードを発表した。
ZSTフライ級王者の伊藤盛一郎が念願のRIZIN初参戦。才賀紀左衛門と58kg契約で対戦する。
伊藤は昨年末の大会に参戦が予定されていたが、11月に行った「GRANDSLAM 5」の内藤頌貴戦で網膜裂溝を患い、出場を見送っていた。
会見で伊藤は「1年前からずっとRIZINに出たいとアピールしていて、去年の11月にGRANDSLAMで勝って、RIZIN出場のチャンスをもらったんですが、その試合で目を怪我してしまい、所(英男)さんと年末に一緒に出たいという夢はかないませんでした。目の怪我はしっかり治してきました。いつか地元の横浜アリーナで試合がしたいという目標があったので、いつも以上に気合が入っています。ZSTのチャンピオンらしくノンストップで、一本かKOを狙ってアグレッシブに動き続けて、最後にきっちり締めて、地元の横浜を盛り上げられれば」と話した。網膜裂溝については「先生からは“網膜剥離手前で、年末に試合に出たら目が見えなくなっていた”と言われました」と話した。
一方、才賀は「ZSTのチャンピオンの伊藤選手ということでとてもうれしい。フライ級で今、自分がどれくらいの実力かということをがこれで分かると思う。今年はいっぱいチャンピオンたちと試合をしてしっかり勝っていきたいというのがあるので、ここでしっかり勝って飛び級したいと思っています」と話す。
才賀は伊藤の尊敬する所英男と対戦し、一本負けを喫しているのだが「あのころとは寝技のスキルが違う。くっつかれても大丈夫な練習をしているんで、頑張って返してやろうと思う。立ち技やったら今のRIZINに上がっているフライ級の選手の中でも抜けている自信があります。くっついてネチネチ試合しているより、がんがん殴り合っているほうがお客さんも面白いと思います。安全な試合をして手堅く勝つんじゃなく、がんがん殴り合って沸かせて一番目立って、お客さんも優ちゃんも喜ばせてあげたい」と打撃戦での決着を示唆したが、伊藤は「RIZINの舞台で判定はダメだろうと思います。普段のZSTと一緒で、一本・KOを狙います。自分は寝技でも面白いが試合できるんで、そこを見てもらえれば」と返した。
榊原信行RIZIN 実行委員長は「UFCで3位で世界のトップを狙える存在だった堀口恭司選手の参戦でにわかにRIZINのフライ級が脚光を浴びている。その堀口と元谷の対決とはまた違った意味で勝負論のあるカード。2人でしか見せられないスリリングでスピード感があって、やるかやられるかという試合になる。このタイミングでこのカードが出せるというのは主催者としてはとてもうれしく思っている。結果として伊藤と才賀の試合のほうが面白かったというような試合になれば」とこのカードへの高い期待を見せた。
4月大会はこの日で10試合が決定。あと1試合、ヘビー級の試合を予定しているという。
12・29、31RIZIN 元谷、矢地、才賀、和田が参戦。カンナのカードも決定
RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月30日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の新たな参戦選手と追加カードを発表した。
この日発表されたのは29日に行われる「元谷友貴vsアラン・ナシメント」「浅倉カンナvsアリーシャ・ガルシア」「矢地祐介vsマリオ・シスムンド」の3試合と31日に行われる「才賀紀左衛門vsディラン・ウエスト」。
そして和田竜光の参戦が発表された。対戦者は後日発表。
元谷は昨年末にRIZINに参戦しシュートボクセのフェリペ・エフラインと対戦。優勢に試合を進めたものの、ダウンを奪われレフェリーストップ。エフラインが体重超過のためノーコンテストとなったが、後味の悪い結末となった。今年4月にはその雪辱戦としてエフラインの同門のナシメントとの試合が組まれたが、元谷が減量失敗による体調不良でドクターストップ。今回は仕切り直しの一戦となる。
元谷は「またRIZINで試合を組んでもらって感謝しています。ナシメント選手はシュートボクセのナンバーワンらしいので、お客様の心をつかんで、一本かKOで勝ちたい」と話した。
現役女子高生ファイター・浅倉の相手のガルシアは日本でもおなじみのジョシュ・バーネットの秘蔵っ子。ネットで生中継された会見を見て、海外から浅倉を挑発するメッセージを送ってくるなど気の強さを垣間見せた。
浅倉は「今までで一番手ごわい相手だと思いますが、楽しみ。判定勝ちは考えていないので、思いっきり勝ちたい」と話した。
矢地は山本“KID”徳郁のKRAZY BEE所属のファイター。元修斗環太平洋ライト級王者でPXCにも参戦しフェザー級王座に就いた実力者。
矢地は「年末の格闘技はガキの頃から見ていたので、出られてうれしい。祭りなんで、盛り上げたい。アーセンのバーターって言われないよう盛り上げます」と話した。
才賀は昨年末、今年9月とRIZINに参戦。所英男、山本アーセンと好勝負を繰り広げたが2連敗と結果は出せておらず、今回は必勝を期して適正体重であるフライ級での参戦となる。
才賀は「ベストの階級での試合なら自信がある。次はしっかり勝ちたい」と話した。
和田は現DEEPフライ級王者。「いろんな階級の試合が今回ありますが、日本のフライ級はめちゃくちゃ層が厚くて、その中でも僕はトップにいると思っています。相手もルールも選ばず、強い奴とやりたい。ここに強い日本人がいるぞと世界に大配信します」と決意を語った。
またZSTフライ級王者の伊藤盛一郎は「網膜裂孔で手術するよう」(榊原信行RIZIN実行委員長)とのことで今回の参戦は見送られた。
RIZINでは来年はフライ級のトーナメントの開催も検討しており、伊藤について榊原氏はトーナメントへのオファーも示唆した。
ZST旗揚げ記念大会で柏﨑が元GRACHAN王者・手塚にプロ初黒星
総合格闘技ZSTの旗揚げ14周年記念大会となる『ZST.54』(11月27日、東京・ディファ有明)のメーンで、ZSTバンタム級王者の柏﨑剛と元UFCファイターで元GRACHANバンタム級王者の手塚基伸が対戦。3-0の判定で手塚が勝利を収めた。
2年続けてこの旗揚げ記念大会のメーンを務める柏﨑はデビュー以来17戦15勝2分の無敗の王者。フライ級王者の伊藤盛一郎とともにZSTを引っ張る存在だ。団体内では敵なしの状態で、今回自ら望んで他団体の強豪を迎え撃つことになった。
柏﨑は1Rから何度もタックルからテイクダウンに成功しチャンスは作るのだが、手塚の巧みなディフェンスでなかなか決定機を作れない。逆に手塚は試合を通じ、ラウンド終盤にポジションを入れ替え攻撃のままラウンドを終えるなど、巧みな試合運び。
柏﨑は2Rにはポジションの悪いところで投げを仕掛け逆にマウントを許すなどここぞというところでポイントを落としてしまう。最終3Rも序盤にニンジャチョークを取りかけるなど見せ場を作ったが、しのがれるとバックマウントを許し、最後はグラウンドで主導権を握られ反撃できないまま終了のゴングを聞いた。
試合前の煽りVで「戦ってきた相手が違う」と話していた手塚だったが、キャリアの差を見せつけた勝利となった。
手塚は試合後「20歳にしてあの強さなので、たぶんあと10年くらいしたらもっと怖い存在になってくると思う」と柏﨑を称えた。そしてZST実行委員会に対して「ZSTさん、この後どうします? この後の展開をどう作ろうかなと思っていたんですが、俺はこれで勝ち抜けさせてもらってもいいです。でも、展開を作れるようであれば、俺が他の良く知らない人たちをぶっ倒して行くので、それでストーリーを作っても良いかなと思っています」とアピールした。
格闘家イケメンファイル Vol.61 グランドスラム・イズム 伊藤盛一郎(いとう・せいいちろう)
2015年2月9日の同連載Vol.18に登場した伊藤盛一郎が2度目の登場。当時フライ級タイトルマッチ前に、チャンピオンに挑む心境を語った伊藤。その試合に勝利し、チャンピオンとなった伊藤はその後も防衛し続け、ベルトを守っている。2年の間に、挑む者から守る者になった伊藤の現在。
「チャンピオンになった時の試合ははっきりと覚えています。1R目の前半、自分が押してて、ちょっとイケるかな…と思った時に、パンチをもらいました。結構ガツンともらい、これは負けちゃうんじゃないかというぐらいピンチで。でも応援に来てくれてる人の事を思い出すと、こんなところで終わってたまるかって。そこからちょっと盛り返して、なんとか1Rは終了。もらったパンチで鼻が折れて、鼻血がすごかったんですけど、逆に思い切りいこうと。たくさんの人が応援に来てくれていたし、自分も本当に勝ちたかったので、絶対にぶっ飛ばすぞって、ガツガツ前に出ました。そして飛び膝蹴りから、コーナーに詰めて、最後はパウンド。パンチの連打で勝ったんですが、その瞬間号泣です(笑)。最後殴っているところがスローモーションになり、レフェリーの人がゆっくり入ってきた。そしたらカンカンカンって鐘がなって、その瞬間気持ちが高ぶって涙がバーッと(笑)。勝村先生も飛び出して来て、2人で抱き合って泣いていました(笑)」
伊藤と師匠・勝村の熱い師弟関係は有名。
「師匠との絆は深いと思います。このジムでなければ格闘技はやらないし、勝村先生の元でしかやりたくないので。今は親よりも長い時間過ごしているんじゃないかな。先生は普段はすごくふざけていて、でも自然と周りに人が集まってくる。それは自分を犠牲にしてでも困っている人を助けてあげるなど、人格的にも素晴らしい人だから。あんなふうになりたいと思いますが、なかなか真似できないですよね」
11月3日、東京・ディファ有明で行われた「GRANDSLAM 5」で、修斗の世界バンタム級2位の内藤頌貴と対戦し勝利。ケージサイドで観戦していた榊原信行RIZIN代表に、大晦日のRIZIN参戦を直訴。榊原氏から「大晦日に待ってます」と参戦を快諾された。
「1年前に鎖骨をケガして、去年の11月の試合を欠場してしまったんです。もしかしたらですが、その試合に出場して勝っていれば、昨年の大晦日に出場できていたかな…と。ですから、昨年末からずっと今年の大晦日のRIZIN出場を目指し、1年間頑張ってきました。結構大変な1年でしたけど、なんとかここまでやってきて良かったと、今は思っています。やはり大晦日の格闘技は、まだ自分が始める前から見ていましたし、勝村先生や所さんが、戦っていた大きな舞台なので、プロになったら自分もそこで戦ってみたいと思ってました。いつも言っている事なんですけど、ZSTのファイターって、一本とかKOなどをアグレッシブに狙っていくファイトスタイルなんですね。で、ZSTの中では多分自分が一番そういうファイトスタイルだと思うので、それをRIZINの舞台でやりたい。アグレッシブに攻めて、一本、KOを狙うZSTスタイルをお見せできれば、みなさんに楽しんでもらえるんじゃないでしょうか」
前回のインタビューでは、男性のファンが多いと嘆いて(?)いたが…。
「それは変わらないです(笑)。3日の試合後、RIZINの試合が決まってから、ほとんど毎日5?6人の友達申請がフェイスブックであるんですけど、9割方男性です。男性から好きですっていうメッセージもきましたし、何でですかね(笑)。そこは2年前と変わらずですね(笑)」
この2年でぐんと成長した伊藤。今後について。
「この先は…ずっとチャンピオンでいたいです。前回取材していただいた時は20歳で、ジムの中で自分が一番年下でしたけど、最近は大学生や自分より若い後輩も増えてきました。自分は今フライ級なんですけど、そのぐらいの階級の子がいたら育ててZSTに送り込んでみたいです。自分も師匠の田沼さんからベルトを受け継いで、第3代のチャンピオンになったので、ぜひ後輩に第4代になってもらいたい。このジムでフライ級のベルトは受けついでいきたい。自分自身は、前も言いましたが、今は海外は目指していません。それよりも、日本で先輩の所さんのようになりたいです。所二世って言われたいぐらい。大晦日のRIZINには、所さんも出場するので、一緒に勝てたら最高ですね」
ZSTの伊藤が壮絶一本勝ちでRIZIN出場引き寄せる
総合格闘技ZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎が「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)のメーンで、修斗世界バンタム級2位の内藤頌貴と対戦。2R4分59秒、ニンジャチョークで一本勝ちを収めた。
かねてから年末の格闘技イベント「RIZIN」への出場を希望していた伊藤にとっては“査定マッチ”ともいえる試合。ケージサイドに榊原信行RIZIN実行委員長が陣取るというプレッシャーのかかる中で、修斗の世界ランカーから一本を取り切ってみせた。
試合は1R開始早々に内藤のパンチを被弾しフラッシュダウンするという、ヒヤリとする場面がいきなりやってくるが、試合後に「マットが滑ってのものでダメージはなかった」と言うように徐々にペースを握ると、2Rには壮絶な打撃戦を展開したうえで、最後に師匠の勝村周一朗譲りのニンジャチョークを決め、内藤を失神させ、TKO勝ちした。
試合後、改めてRIZIN参戦を直訴すると、榊原氏も「大晦日に待ってます」と応えた。
伊藤は11月27日に開催される旗揚げ14周年記念大会「ZST.54」(ディファ有明)にも連続参戦。グラップリングルールで上田貴央と戦う。
ZST王者・伊藤盛一郎がRIZIN出場勝ち取る
「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)のメーンでZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎と修斗の世界バンタム級2位の内藤頌貴が対戦。
伊藤が2R4分59秒、ニンジャチョークで一本勝ちを収めた。
1Rはやや力みが見られた伊藤は内藤のパンチを被弾しフラッシュダウン。内藤にバックを許し、いきなりピンチを迎えたが、冷静に対処し、再びスタンドへ。
攻撃に転じた伊藤だが、タックルも踏み込みが弱く、タックルを切った内藤のパンチで伊藤がまたも尻もち。動きが硬い伊藤にセコンドの勝村周一朗から「もっと動け!」と指示が飛ぶ。
徐々に本来の動きを取り戻した伊藤は右フックをヒットさせると、内藤は左目じりから出血。ドクターチェックが入る。
再開後、伊藤はタックルの仕掛けを増やしつつ、パンチでも積極的に前に出るが、内藤のカウンターを食らう場面も目立ち、全体的に動きが硬い印象。
「GRANDSLAM 5」出場の伊藤「RIZINは所さんと2人で勝つことが目標」
「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)と「ZST.47」(11月27日、東京・ディファ有明)に参戦する総合格闘技ZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎が10月31日、所英男と公開練習を行った。
所は先日、「GRANDSLAM 5」でグラップリングルールで大澤茂樹と対戦することが急きょ決まっている。
この日は打撃とグラップリングのスパーリングを1Rずつ行った。
所はZST出身。伊藤自身、所を目標としていることもあって、グラップリングのスパーはZSTの試合を思わせるめまぐるしい動きとなり、ともに仕上がりの良さを見せた。
伊藤のこの異例の2連戦は年末のRIZIN出場を目指してのもの。3日に修斗の世界ランカーの内藤頌貴と総合ルールで対戦し、27日は上田卓央とグラップリングルールで対戦する。
スパー後の会見で伊藤が「試合当日に大暴れするだけ。5分×3Rですが、1Rで決着をつけてやろうと思っている。膠着しちゃうと試合が詰まらなくなるし自分らしくないので、スタートからノンストップでフィニッシュに持っていければ。必殺技はたくさんある。寝技でも立ち技でも、まだ出していない技もある」と意気込めば、所は「試合の3日前ということで心配していたんですが、減量も落ち着いたようでいつも通り動けていた。安心した。当日爆発すると思う。彼の持ち味は動物のような動き。最近は打撃と寝技がスムーズになったと見ていてもスパーリングをしても感じていて、どんどん強くなっている最中。勝村さんとすごくいい練習をしているんだなと感じている」と太鼓判を押した。