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邦人退避のスーダン「 現地スタッフから、ごめんね、こんな国になって、と…」国連WFP日本人スタッフが堀潤「8bitNews」で語る

2023.06.04 Vol.web original

 ジャーナリストの堀潤氏が主宰するニュースメディア「8bitNews」の公式YouTubeにて1日、国連WFPスーダン事務所の日本人スタッフによるインタビューを配信。危機にあるスーダンの現状と必要な支援について語られた。

 同チャンネルの月刊国連WFPシリーズの最新回は「スーダン危機 国連WFP日本人職員が語った現場からのSOS」。 

 WFP国連世界食糧計画スーダン事務所 ジェンダー・受益者保護官の並木愛さんは突然の退避だったと振り返り「スーダンでは4月15日に戦闘が急に勃発しまして、131万人以上の方が家を追われました。具体的には、国内の避難民が100万人以上、国外に脱出した人が31万人以上に上っています。また、戦闘が始まった結果、これまでずっと続けてきたWFPの支援オペレーションというのも一時停止に追い込まれました」と現状を説明。食料をはじめとする緊急支援を1日でも早く再開しようとしていると語った。

 一方で、現地の活動者が、栄養強化食品を供給していた唯一の工場が燃えてしまい供給がストップしていると言い「次の3カ月分の13万5000人分の子どもに渡す予定だった栄養強化食品が渡せなくなってしまった」と明かし、緊急の食糧支援の必要を訴えた。

 今回の戦闘勃発以前から、多くの課題を抱え厳しい状況にあったというスーダン。

 今回、緊急退避することになった際に現地スタッフから「ごめんね、こんな国になってしまって、と言われた」と振り返った並木さん。「スーダンの人々にはプライドを捨てないでほしい。スーダン人がモチベーションを持って自分たちで自立していけるよう、これからも力になりたい」と力強く語り、近日中に現地に戻る予定と語った。

 続いて登場した同レジリエンス担当の野副パーソンズ美緒さんは、長期的な視点に立った復興支援の重要性について説明。
 
 スーダンでのレジリエンスとしては、灌漑施設や農園など、その地方で必要とされる公共資本をともに作る支援、ポストハーベストロス(収穫後のロスを減らす)支援、環境政策支援といった3つの柱で行っているといい「よく“魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える”という言われ方があるが、社会の基礎体力をつけるような活動をしています」と解説し、長期的に関心を持ってほしいと訴えた。

 緊急支援と、長期的な視野に立ったレジリエンス、双方の支援の重要性を伝えた2人。堀氏も「邦人が退避することで珍しく、地域のことが取り上げられましたが、だからこそこの国の状況に目を向け続けてほしいというメッセージを皆さんどう受け止められたでしょうか」と問いかけた。

 堀氏が企画するスーダン写真展は恵比寿弘重ギャラリー、両国ピクトリコギャラリーにて6月6日から11日まで開催。

堀潤氏が主宰する「8bitNews」で戦闘勃発中のスーダンから退避したJVC駐在員が現地の状況を報告

2023.06.01 Vol.Web Original

 ジャーナリストの堀潤氏が主宰する「8bitNews」と日本国際ボランティアセンター(JVC)によるコラボ企画である「月刊JVC」の最新回が5月29日に配信された。

 今回の配信では「退避した駐在員と語るスーダン危機~邦人退避、周辺国と日本、人々の暮らしと想い~」というタイトルで4月15日から始まったスーダンでの大規模な戦闘を取り上げた。

 番組にはJVC代表理事の今井高樹氏とともに、スーダンに駐在していたJVCスーダン事務所現地代表の今中航氏とJVCスーダン現地事務所駐在員の橋口佑太氏が出演した。

 番組ではまず「日本人の退避」の問題について取り上げた。

 橋口氏はハルツームで戦闘が始まる1時間前に出張のため南スーダンに飛び立っていたことから、南スーダンから戦闘を見守っていたという。本来なら出張後にハルツームに戻る予定だったが戻ることはできず、日本には民間機で帰国した。

 今中氏は4月10日から南コルドファンのカドグリに出張に行き、その最中に戦闘が起こったためにハルツームに戻れず。2~3週間ほどカドグリにとどまり、その後、アビエイ、ワウに国連機のヘリコプターで移動し、ウガンダのカンパラまでは飛行機で移動した。日本政府がスーダンの南部に一人邦人がいると発表していたのだが、それが今中氏とのこと。

吉川ひなの、髙梨沙羅らがアクション呼びかけ「世界中の人々がフェアに、幸せに暮らせる世の中を」5月はフェアトレード月間

2023.05.04 Vol.Web Original

 

 認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパンはフェアトレードに関するアクションを行う「ミリオンアクションキャンペーン 2023」を行っている。キャンペーンの実施にあたり、タレントでモデルの吉川ひなの、スキージャンプ女子の髙梨沙羅、元ラグビー日本代表の廣瀬俊朗氏、ジャーナリストの堀潤氏ら10名がアンバサダーに就任、さまざまな発信をしたり、イベントに登場する。

 31日までの期間中、さまざまなイベントが企画されている。12~23日には渋谷スクランブルスクエアにPOP-UPショップがオープン。 「わたしたちの2050年とフェアトレード」をテーマに、青山学院大学総合文化政策学部フェアトレードラボがセレクトしたフェアトレード商品を販売するほか、世界で消費されるコーヒーの約7割を占めるアラビカ種の栽培に適した土地が気候変動の影響によって2050年には50%も減少するとも言われているコーヒー2050年問題をキーワードに企画した「あなたが思い描く2050年」メッセージパネルを設置。さらに2050年コーヒーの提供も行われる予定だ。

吉川ひなの「世界中の人々がフェアに、幸せに暮らせる世の中を」

 母になったことでフェアトレードを意識するようになったというアンバサダーの吉川は「わたしたちひとりひとりが消費に責任を持ち、みんながフェアなものを選ぶだけでも世界は大きく変わっていく。誰もが持っている幸せになる権利を奪うことなく、世界中の人々がフェアに、幸せに暮らせる世の中を目指して、わたしのできることをこれからも続けていこうと思います」とコメント。さらに「人だけでなく環境にも優しいフェアトレードを選ぶことは、未来の地球を守るためにも重要な選択。普段自分のために購入するコーヒーやチョコレートなどはもちろん、友人や家族へのプレゼントにも児童労働や強制労働に関与していない、フェアトレードの商品を贈りたいですね。この素晴らしいフェアトレードのキャンペーンが、もっともっと広まって、よりよい子どもたちの未来を作っていけますように」と呼びかける。

 同じアンバサダーの堀氏は「世界に目が向くきっかけをつくってくれるのが、フェアトレードに注目する大きな価値の一つ」だとし、「手のひらでモノをつくらなくても、何でも完成品が手に入ってしまう日本。いつのまにか、どこで、誰が、どうやってつくっているのか、そんな大切なことさえ、気にならなくな ってしまう怖さを実感しています。無自覚のうちに、ひょっとしたら誰かの生きる権利を大きく傷つけているかもしれない。そんなつもりじゃなかったのにと思って後悔する前に、僕は知りたい。応援しています 」とコメントを寄せている。

1アクションにつき1円が支援金に

 今年のキャンペーンのテーマは「環境(地球環境・気候変動)」と「ギフト」で、母の日や父の日など大切な人にフェアトレード商品を贈ることを提案する。 期間中に、フェアトレード商品を購入し、SNSにハッシュタグ「#fairtrade2023」をつけてフェアトレードに関する内容を投稿したり、フェアトレードのイベントに参加するなどアクションを行うと、1アクションにつき1円が途上国の生産者に支援金として送られる。支援金は協賛企業から寄付される。

 他アンバサダーには、株式会社セント・フォース取締役/NPO 法人ジャパンハート アドバイザリーボードの望月里恵氏、一般社団法人エシカル協会代表理事の末吉里花氏、執筆家の四角大輔氏、エシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙氏、辻井隆行氏、ラジオパーソナリティのノイハウス萌菜氏。

 フェアトレードは、人と環境に配慮して生産されたものを適正な価格で取引し、持続可能な生産と生活向上を支援する仕組み。適正価格の保証・プレミアムの支払い、児童労働・強制労働の禁止、環境に配慮した生産などが行われる。国連のSDGs(持続可能な開発目標)の17の目標全ての達成に寄与すると言われている。

「コンセントの穴はどちらが大きい?」「シリアの子どもの夢が“医者か教師”の理由は?」堀潤らが中学生に“固定観念を覆す”特別授業

2023.05.03 Vol.web original

 SDGs学習カリキュラム「夢の課外授業xパーソルグループ」が4月26日、品川区立八潮学園にて行われ、ジャーナリストの堀潤氏と、パーソルキャリアの竜田遼氏が特別講師として登壇。「はたらくこと」に対してさまざまな視点を投げかけるユニークな授業に、7年生の生徒たち83人が目を輝かせて参加した。

 この企画は、未来の子どもたちのために、幅広い業界で活躍中の人や会社、団体と一緒に平和な社会づくりを目指すアクションプロジェクト「SDGsピースコミュニケーション」の1つ。

 第一部は、堀氏がジャーナリストの使命や、自身がジャーナリストを目指した理由を、これまでの取材経験を交えながら紹介。

 堀氏は「“固定観念”という言葉を知っていますか? 」と生徒たちに質問。生徒から「当たり前とされていること」という答えが返ってくると、堀氏は「そうですね。世の中で“これが当たり前だ”とされていること、そんな“固定観念”以外の視点を皆さんに伝えることも、僕たちジャーナリストの大切な仕事なんです。なぜ固定観念を砕かなければならないかというと、その観念が絶対とされてしまうと、そこに当てはまらない人が世の中から排除されたり差別されてしまうからです。排除や差別はやがて暴力につながる。今、世界で起きている戦争やテロも多くの場合、固定観念から始まっているんです」と語り、北朝鮮やシリア、スーダンなど、堀氏が実際に取材した現地の写真や動画を紹介。

「かつて第二次世界大戦後が起きたとき、多くの人がヒトラーなどの独裁者を支持した背景にはメディアの報道が大きな影響を与えていました。メディアの恐ろしさというものを感じ、そこに関わりたいとNHKに入ったのですが、入局した後も、ぼくは度々休みをとって海外を回ったり留学していました。それは、諸外国に行くと多様な感性と触れ合うことで自分の固定観念を覆すことができるから。また、北朝鮮のニュースを伝えるのに、そこに行ったこともないのに伝えているのが怖かったんです」と、今も現場を実際に取材することを大切にしている理由を語った。

「番組からZ世代のイノベーターを」「子育てで感じる“申し訳なさ”の正体は?」堀潤と豊崎由里絵が朝から激論!

2023.04.10 Vol.web original

TOKYO MXで放送中の平日朝の情報番組『堀潤モーニングFLAG』がこの春から拡大リニューアル。なんと毎回、番組内で30分もの生討論を設け、キャスター堀潤と豊崎由里絵が豪華コメンテーターらとともに白熱議論を繰り広げる。最新のニュース報道に加え、世論が注目するホットトピックスを幅広く取り上げてじっくりと議論するという、情報紹介にとどまらない番組作りに意欲を燃やすキャスターの2人を直撃!

doingではなくbeingであり続けるには!? 「SDGsとWell- being」をテーマにトークセッション

2023.03.19 Vol.Web Original

「BEYOND 2020 NEXT FORUM −SDGsピースコミュニケーション−」

 2020年以降の日本の活性化をテーマに世代や業界を越えて有識者らが集う「BEYOND 2020 NEXT FORUM」が「BEYOND 2020 NEXT FORUM −SDGsピースコミュニケーション−」を開催した。

「BEYOND 2020 NEXT FORUM」では、2020年以降の日本の活性化を目的に、ダイバーシティ、イノベーション、スタートアップ、エンターテインメントなどのテーマのもとで、各界、各世代で活躍中の有識者で構成されるメンバーが中心となって、2019年3月にスタート。その後、内閣府の「beyond2020プログラム」認証事業となり、2020年9月から外務省の後援、2022年8月より継続的な活動を目的に設立された一般財団法人ピースコミュニケーション財団と共催で、SDGsと次世代人材育成をテーマとする「SDGsピースコミュニケーション」を新たな主題として掲げ、さまざまなフォーラムを実施している。

栗原恵、堀潤らが「SDGsとWell-being」など3つのテーマでトーク「BEYOND 2020 NEXT FORUM」

2023.03.17 Vol.Web Original

 2020年以降の日本の活性化を目的に各界の有識者が意見交換を行う「BEYOND 2020 NEXT FORUM」が6日、都内で「BEYOND 2020 NEXT FORUM -SDGsピースコミュニケーション-」を開催した。

堀潤氏が中学生とSDGsを考える授業「固定観念にとらわれず、好奇心を失わないでほしい」

2023.02.27 Vol.Web Original

 
 ジャーナリストの堀潤氏が2月10日、静岡県浜松市立北浜東部中学校の1年生に「平和」をテーマにSDGs(持続可能な開発目標)のリモート授業を行った。

 去年、台風15号による記録的大雨で甚大な土砂災害を受けた静岡県油山地区の映像を見ながら、「SDGs」が災害とどう関わっているのか子どもたちと考えていく。

 実際に目にすることで感じたことを交えながら、SDGsの1番「貧困をなくそう」、2番の「飢餓をゼロに」、3番「すべての人に健康と福祉を」、4番「質の良い教育をみんなに」は、それぞれの目標がつながっていると伝え、普段見たり聞いたりするニュースはSDGsにかかわることがたくさんあり、子どもたちに身近なことであると感じさせた。

 さらに、ヨルダンに避難している難民キャンプを堀氏自身が取材した写真とともに紹介。堀氏が難民キャンプで出会った子どもへ話を聞くと、将来は小児科医や学校の先生になりたいという立派な夢を語ったという。現地で支援活動をしている人にこの話を伝えると「ここの子どもたちは職業を国連などから派遣されている医療チームや学校の先生しか知らないんです」と返答され、“医者を目指すのはすごいこと”という固定観念によった考えを痛感させられ、職業を知らないというのは深刻な問題であったと堀氏は語る。

堀潤氏が主宰する「8bitNews」が支援が遅れ被害が広がるばかりのシリアからの声を届ける「政治が人道支援を妨げている」

2023.02.15 Vol.Web Original

 ジャーナリストの堀潤氏が主宰する「8bitNews」が2月13日、シリア人ジャーナリスト、エルカシュ・ナジーブ氏への緊急インタビューを公開した。

 シリアでは2月6日に起きたトルコ南東部を震源とするマグニチュード7.8の地震により、甚大な被害が発生。シリアとトルコの両国を合わせ4万人近くの人が亡くなったとみられている。

 中でもシリアについては人道支援の遅れから被害が拡大。その様子は全世界に報じられているのだが、ナジーブ氏の口からはその原因などが明かされた。ナジーブ氏は長く日本に滞在し、東日本大震災の取材などを続けているジャーナリスト。

 ナジーブ氏は「人道支援が入らない理由が異常。政治が人道支援を妨げている。いろいろな政治勢力がこの危機を利用しようとしている」と語ったうえで「トルコは問題はあるが普通の国、普通の政治だから、政府は地震の2時間後に非常事態宣言を出して世界から支援を受けた。シリアの場合は中央政権は3日経ってから非常事態宣言を出した。それはこの危機を利用して国連から政権にかかっている制裁を解除したいという思惑があったから。しかし国連や米国の言い分は“そもそも制裁から人道支援は外されている”。制裁はあってもシリアの会社は貿易もできる。制裁のターゲットは中央政権の決まった人物と金融セクター、石油セクター。制裁の話をすると複雑だが、(人道支援の遅れは)間違いなく制裁は原因ではなかったが、制裁に対するオーバーコンプライアンスという現象がある。人道支援だから大丈夫なのだが、結局、世界の企業は怖いと思っている。本当に大丈夫なのか? 事務的な段取りも時間がかかるしいろいろ複雑。なので先日、米国も臨時的に制裁を外した。人ががれきの下で死んでいく状態の中でそういうメカニズムがあった」などと訴えた。

「映像表現」で重要なこととは?テレビ局の確かな技術を伝える「MXテレビ映像学院」

2023.02.03 Vol.Web Original

 YouTubeやTikTokなど、SNSの存在で身近になった「映像表現」の世界。しかし、ただ漫然と映像を撮っていても伝えたいことが伝わるわけではない。

 2020年に開講した「MXテレビ映像学院」は、TOKYO MXのグループが運営する映像制作のスクール。現在2期生が学んでいる映像クリエーター講座では、1年間のカリキュラムでひとりで企画・構成・撮影・照明・編集など映像制作のすべてができる人材を育成している。同学院で事務局を務める中村博さんと、統括講師の小林重幸さんに聞いた。

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医療DXにスマートウェルネスシティ。QOL向上のためのキーワードとは〈BEYOND 2020 NEXT FORUM〉

2023.01.13 Vol.Web original

「BEYOND 2020 NEXT FORUM −QOL向上を考える−」が2022年12月26日、都内にて開催された。3部構成のうちの第1部についてレポートする。

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