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東京都、6月1日から「ステップ2」へ。小池都知事が「ウィズ コロナ宣言」

2020.05.29 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は29日、都庁で記者会見を開き、6月1日から、ロードマップの次の段階である「ステップ2」へ移行すると発表した。

 都は休業要請の緩和に向けたロードマップとして、ステップ0〜3までの4段階を示しており、緊急事態宣言解除後の26日、「ステップ1」へ移行。「ステップ1」では、美術館や図書館などの文化施設の制限緩和や、飲食店の営業時間延長、イベント開催の人数緩和、観客席を除く運動施設の利用などを可能とし、これによりプロ野球などのプロスポーツの無観客試合開催、アスリートのトレーニングなどが可能になった。

 6月1日からの「ステップ2」では、これまでクラスター歴がなく、3密になりにくい施設の制限緩和として、学習塾や、劇場、集会・展示施設、商業施設など、多くの施設の休業要請が緩和され、スポーツジムも対象に加わる。

 移行の理由について小池知事は、7つのモニタリング項目は日によってばらつきがあるものの、直近7日間平均で新規感染者数が10人を下回った状況にあること、昨日開催された新型コロナウイルス感染症対策審議会で、専門家の評価・分析のもと、承諾されたことなどを説明した。

 一方で、昨日の新規感染者数が15名に上るなど、ここ数日の感染状況については「若い感染者が増えている傾向で、夜の繁華街との関係も調査されている。これからも注視していかなければいけない」との認識を示した。新薬やワクチンの開発が進むまでは新型コロナウイルスとの闘いは長期間になるとし、「ウィズ コロナ宣言」を掲げ、都民に新しい生活様式を進めるよう、呼びかけた。

東京都ロードマップ詳細を発表。ステップ1で、プロ野球の無観客可能

2020.05.22 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は22日、都庁で記者会見を開き、緊急事態宣言が解除された後の休業要請の緩和や再要請を行うロードマップの詳細を明らかにした。

 都は先週、ロードマップの骨格として、外出自粛や休業要請が行われている現在をステップ0とし、ステップ1では、美術館や図書館などの文化施設の制限緩和、ステップ2では、これまでクラスター歴がなく、3密になりにくい施設の制限緩和、ステップ3では、接待を伴う夜の飲食店やライブハウスなど、これまでクラスター歴があるか、高リスクの施設をのぞき、入場制限等を前提として全ての施設を開放するとしていた。

 この日行われた記者会見では、上記に加えた詳細を公表。ステップ1では、上記のほか観客席を除く運動施設の利用を可能とし、これによりプロ野球などのプロスポーツの無観客試合、アスリートのトレーニングなどが可能になるとした。そのほか、飲食店については、これまで酒の提供午後7時までを、ステップ1で午後10時まで、ステップ3で午前0時まで可能になる。また、イベント開催は、ステップ1では50人まで、ステップ2で100人まで、ステップ3では1000人まで可能になるとした。一方、感染リスクの高いライブハウスやスポーツジムなどは引き続き休業要請を継続。小池知事は、緊急事態宣言解除後、速やかにステップ1に移行するとした。

東京都、休業緩和のロードマップを発表。東京アラート発令も

2020.05.15 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は15日、都庁で記者会見を開き、国の緊急事態宣言が解除された後の休業要請の緩和に向けたロードマップの骨子案を示した。

 まず、事業者への休業緩和の7つの指標として、新規陽性者数、感染経路不明者の割合、陽性者の増加比、重症患者数、入院患者数、PCR検査の陽性率、受診相談件数を示した。このうち、感染状況の指標としては、新規陽性者数1日あたり20人未満、感染経路不明者の割合が50%未満、陽性者の週単位での増加比1未満と具体的な数字が示され、これらの指標を総合的に判断し、段階的に休業緩和を行なっていくとした。

 その上で、緩和に向けたロードマップとして、まず、外出自粛や休業要請が行われている現在をステップ0とし、ステップ1では、美術館や図書館などの文化施設の制限緩和、ステップ2では、これまでクラスター歴がなく、3密になりにくい施設の制限緩和、ステップ3では、接待を伴う夜の飲食店やライブハウスなど、これまでクラスター歴があるか、高リスクの施設をのぞき、入場制限等を前提として全ての施設を開放するとした。都は、来週中にはこのロードマップの具体案を作成し、発表する見通し。

 また小池知事は、休業の再要請についても言及。緩和基準のうち、1つでも基準を超えた場合、「東京アラート」を発して都民に警戒を呼び掛け、新規陽性者数が1日あたり50人、感染経路不明者の割合が50%、陽性者の週単位での増加比2という再要請の基準を複数上回った場合は、再び休業要請を行うとした。

都知事、勝武士さん死去にコメント。「コロナは世代に関係ない。何歳であっても命を奪う」

2020.05.13 Vol.Web original

 新型コロナウイルス感染症の肺炎による多臓器不全のため亡くなった大相撲の高田川部屋三段目の勝武士さんについて、東京都の小池百合子知事は13日、「びっくりしました。心からお悔やみ申し上げます」と冥福を祈った。

 13日、東京都の新規感染者数は10人。亡くなった人の数は203人だった。この日、都のライブ配信動画に出演した小池知事は、勝武士さんの死去に触れ、「びっくりしました。感染された方で、東京都において20代で亡くなられたのは初めて。コロナウイルスは世代に関係なく、何歳であっても命を奪う恐ろしい病気。心からお悔やみ申し上げます」とコメントした。

 日本相撲協会の発表によると、勝武士(本名・末武清孝)さんは、4月4、5日に38度台の発熱があり、8日に都内の大学病院に入院。9日には状態が悪化し、別の大学病院に転院した。その後、10日にPCR検査を受けた結果、新型コロナウイルス陽性と判明。19日からは集中治療室で治療を続けていたが、5月13日午前0時半、多臓器不全のため都内の病院で亡くなった。28歳だった。国内のプロスポーツ選手が新型コロナウイルスの感染で亡くなるのは初めて。

都知事、出口戦略に慎重姿勢。「全てクリアされたような雰囲気漂う」

2020.05.08 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は8日、都庁で記者会見を開き、緊急事態措置解除の出口戦略に対して、慎重な姿勢を示した。

 小池知事は冒頭、長年の友人であったという外交評論家・岡本行夫氏の死去に触れ、「コロナウイルスがいかに身近なものであって、命に関わる問題であるということを知らしめるものであった」と語り、「大型連休明けから交通量が増えていますが、緊急事態宣言が延長されているという意識を持ってほしい」と、改めて都民に外出自粛を呼びかけた。

 また、今後の緊急事態措置解除に向けた出口戦略については、慎重な姿勢を示した。「皆さん、経済・生活のことで心配や不安はあると思う」と理解を示した上で、「ワクチンや薬が、まだこれが最高に効くというものが出ていない。一方で、東京では感染者が引き続き出ている。出口、出口というと、もう全てクリアされたような雰囲気が漂う。私は“出口戦略”という言葉は、あまり使わない」と考えを示した。

 その上で、「この先いくつかのフェーズがあるので、それに対するロードマップは示したい。都民の皆さんが、あとどれくらい頑張ればいいのかということが分かるように工夫をしていきたい」とし、感染状況の全体像が分かるよう、7日間平均のデータ活用などを進めているとした。出口戦略の発表時期については、言及はなかった。

アベノマスクにみんなが驚き、緊急事態宣言にはみんなが納得【ニュースで見る新型コロナウイルス】

2020.05.07 Vol.Web Original

 毎年4月1日にはSNS上でなんとも微妙なウソが飛び交うのだが、今年は時節柄か例年のようなウソを発する人はさほどおらず…。そんななか突如発表された安倍首相の全世帯に布マスクを2枚ずつ配布するというプランは以降「アベノマスク」と呼ばれるようになり、コロナ終息後には笑い話として流行語大賞にノミネートされるくらいの衝撃を持って受け止められた。それに比べたら緊急事態宣言はわりとあっさり受け止める人は多かったのでは!? そんな4月上旬の新型コロナウイルスに関するニュースを追う。

東京都、事業者への協力金を再び支給

2020.05.05 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は5日、都庁で臨時の記者会見を開き、緊急事態宣言延長に伴う都の新たな緊急事態措置の方針を明らかにした。

 小池知事は冒頭、これまでの取り組みの結果、「新規感染者数は減少傾向にある」としたものの、昨今は軽症者が急変して重症化するケースも見られるとし、「依然予断を許さない状況」だと、緊急事態措置継続の背景を説明した。

 都における緊急事態措置の延長は、都内全域を対象とし、期間は5月31日まで。措置の内容は、4月7日および11日から実施している不要不急の外出自粛やテレワーク、時差出勤、休業要請等を継続するとした。

 また、緊急事態措置の延長等にかかる補正予算として、都は、新たに449億円を計上。所得が減少した個人への貸付原資の増資に337億円、オンライン学習等の学習環境整備に84億円を充てるなどとした。中小企業への支援では、新たに5月7日からの休業要請に協力した事業者に対し、これまでと同様に協力金を再び支給する意向も示した。

都知事「予断を許さない状況」。明日からステイホーム週間後半

2020.05.01 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は1日、都庁で記者会見を開き、明日からの5連休に向け、感染者の減少速度が期待より遅いとした上で、「予断を許さない状況」だと改めて外出自粛を呼びかけた。

 28日に都が実施した緊急調査によれば、現在の入院患者は約1800人、自宅療養者は635人、退院者は1424人、亡くなった人は120人だった。新規感染者の数は2日連続2桁に収まっているが、感染者の減少速度は期待していたより遅いとの分析を示し、小池知事は「予断を許さない状況」だと語った。

 自宅療養を巡っては、家庭内感染や、自宅で重症化し、そのまま命を落とす事例が問題視されていた。小池知事は、自宅療養を希望する患者の背景には、ペットがいる、子供がいるなど家庭の事情があったと説明。このため、都では、保健所や児童相談所と連携し、一時的に子供を医療機関や児童相談所で受け入れるほか、要介護者がいる場合は、ヘルパーや配食サービスの相談、地域施設のショートステイ利用、ペットについては、専用ダイヤルを通じ、動物愛護相談センターでの一時預かりなどで対応するとした。

 国の緊急事態宣言延長の方針が固まった点について小池知事は、「この結果を出すのは、一人一人の行動に掛かっている。残念ながらご理解いただけない方々がいる。敏感な人は200%敏感。情報の伝達や危機感は一人一人違うんですね。粘り強く、徹底してやっていくことに尽きるのではないか」と、課題を語った。

 明日からのステイホーム週間後半については「ここで手を緩めるわけにはいかない。第2波が来るという例もあります。一人一人の行動で結果が出る。これからの5連休も、それぞれ家での楽しみを見つけながら、自宅で過ごして下さい」と、改めて外出自粛を呼びかけた。

都知事「朝のMCで親近感あった。衝撃でした」岡江久美子さん死去にコメント

2020.04.23 Vol.Web original

 新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった女優・岡江久美子さんについて、東京都の小池百合子知事は23日、記者会見でコメントし、「衝撃でした」と語った。

 この日都庁で行われた記者会見に出席した小池知事は、女優・岡江久美子さんが亡くなった報道について「心から哀悼の意を表します。視聴者として、朝の番組でMCをやっていられたこと、また、これまでの女優業など、とても親近感を覚えることが多々ありました。それだけにコロナで亡くなるというニュースは衝撃でありました。多くの同世代の女性もショックを受けられたと思う。コロナウイルスは他人事ではないんです。ぜひ自分事として考えていただきたい」と、コメントした。

 岡江さんは今月3日に微熱を訴えたあと、6日に容態が急変。都内の病院に緊急入院し、検査の結果、新型コロナウイルス陽性と判明した。集中治療室で治療を続けたが、23日午前5時20分に亡くなった。63歳だった。

都知事「自粛疲れはまだ早い」。都内で過去最多の201人の感染を確認【新型コロナウイルス】

2020.04.17 Vol.Web original

 東京都は17日、都内で新たに201人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。1日で200人を超える感染者を確認したのは過去最多。これで都内の患者数は2796人となった。

 小池都知事はこの日行われた記者会見で「ついに200を超えてしまった。非常に逼迫している状況が続いているのに変わりありません。私のご支援いただいてきた方もコロナウイルスでお亡くなりになって、コロナが人の命を奪うことを改めて心に刻みました。1人でもお亡くなりになる方、重症になる方を減らしたいと、私自身深く思ったところです」とコメントした。

 その上で、「日本においてコロナウイルスとの闘いは、まだ始まったばかり。自粛疲れはまだ早い、というのが現実と思っていただきたい」と呼びかけた。

東京都、過去最大8000億円のコロナ緊急対策へ。小池知事「都民の不安を払拭する」

2020.04.15 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は15日、都庁で記者会見を開き、都独自の緊急対策として、リーマンショックや東日本大震災を上回る、過去最大の約8000億円を策定すると発表した。

 新型コロナウイルス感染症の緊急対策として、小池知事は「感染拡大の阻止」、「経済活動と都民生活を支えるセーフティーネット強化」、「社会構造の変革を促し、直面する危機を乗り越える取り組み」の3つの柱を挙げた。

 このうち6月までに着手すべき具体的な事項について、小池知事は3574億円の補正予算案を発表。「感染拡大の阻止」として、店の休業や営業時間短縮に応じた事業者への「感染拡大防止協力金」の創設や、マスクやアルコール消毒液など衛生用品の配備、宿泊施設の活用、医療従事者への宿泊先確保などに1455億円の措置、「経済活動と都民生活を支えるセーフティーネット強化」として、中小企業への融資や、飲食店への宅配・テイクアウト導入の支援、文化芸術活動の支援など2007億円の措置、「危機を乗り越える取り組み」として、都立・区市町村立学校等のオンライン学習等の環境整備や、オンライン診療の環境整備の補助、テレワーク促進などに112億円の措置をそれぞれ講じると発表。補正予算案は、17日開会の都議会臨時会に提出する。

 会見で小池知事は「日本経済が戦後最大の危機に直面している今、大規模かつ効果的な緊急対策を果敢に講じることで、都民の皆さま、事業者の皆さまの不安を払拭していきたい」と語った。

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