映画『いのちの停車場』完成披露試写会が14日、都内にて行われ、主演の吉永小百合をはじめキャスト11名と成島出監督が登壇。そうそうたる豪華キャスト陣が撮影の思い出などを語った。
現役医師・南杏子による同名小説を原作に、在宅医療を通して“生”に向き合う医師たちと“死”に向かう患者と家族が紡ぎ出す、命の物語。
成島出監督との撮影を、ときに笑いを交えながら振り返ったキャストたち。「40数年ぶりの映画」と言うみなみらんぼうは「台本に“歌を口ずさむ”と書いてあって、何を歌うんだろうと思っていたら監督が“1曲、作ってください”と。1晩で作って、いきなり歌った」と成島監督からの“無茶ぶり”を明かした。
田中泯は、監督から電話で「吉永小百合さんという大スターのお父さん役、と聞いて本当に驚きました…同い年なのに」と振り返り、会場の笑いをさそいつつ「吉永さんが僕をお父さんにしてくれた」と娘役の吉永に感謝。
「シーンが少なくて文句があります!」と訴えていた泉谷しげるは「自分のシーンはゴミがすごく汚くて、(撮影用に作った)ネズミの死がいなどもあった。東映の美術すごいな、と。こんな恐ろしい現場に吉永小百合を入れるのか、と怒りがわいた」と憤まんやるかたない様子で、会場を笑わせた。