新宿三丁目にオープンした「千酉足(ちどりあし)」。コの字型のカウンターを取り囲むように椅子が配置されるなど、昔ながらの大衆居酒屋のようなクラシックな雰囲気だ。クラシックなのは店内の様子だけではなく…。
「一緒に働いているのは、私のおじいちゃん世代の方が多いです」と同店の看板娘の長瀬さん。実はこの店、ほかの店舗で働く年長者の雇用創出の場として作られたという。
店内でひときわ目を引くのが、カップ酒がぎっしり詰まった冷蔵庫。
「店では全国各地のカップ酒を200種類以上取りそろえています。年長者の方にとってカップ酒は懐かしいアイテム。それが年々減ってきているという話から、カップ酒を提供する事にしたと聞きました。その数は日本最大規模。お酒はすべて造り酒屋さんが出しているものばかり。どれもとてもおいしいです」
メニューを見るとお料理も珍しいものが多くある。
「私のおススメは“魚肝刺し”。トロッとまろやかで、レバーのような、何とも言えない滑らかな食感が特徴。ほかには“豚の脳みそ煮込み”というメニューがあるんです。これが白子みたいな味で、お酒に合う(笑)! そのほかにも“紫ポテトサラダ”“イチボのなめろう”“ダチョウのレバー”“コハダの壺漬け”など、ここでしか食べられないメニューがいっぱいです。迷ったらまずおススメ5本盛りに豆腐の煮込みが入った“名物煮込みセット”と、ビールにバーボンや焼酎のショットグラスを落として飲む当店オリジナルのお酒をお召し上がり下さい。ただし、お帰りの際“千鳥足”になる危険性がありますので、お一人様3杯までとさせていただいてます(笑)。その後は日本酒のカップ酒とおいしいお料理をごゆっくりお楽しみ下さい」