『ばるぼら』
小説家の美倉洋介は、ある日新宿駅の片隅でホームレスのような酔払った少女ばるぼらに出会い、思わず家に連れて帰る。ばるぼらがいると不思議に創作活動が進む美倉。その一方で美倉は異常性欲に悩まされており…。
小説家の美倉洋介は、ある日新宿駅の片隅でホームレスのような酔払った少女ばるぼらに出会い、思わず家に連れて帰る。ばるぼらがいると不思議に創作活動が進む美倉。その一方で美倉は異常性欲に悩まされており…。
音信不通だった父が2年ぶりに家に帰ってくることを知った長谷川家の次男・薫は、その年の暮れに実家へ戻り母のつぼみ、父の昭夫、妹の美貴、愛犬のサクラとひさびさに再会する。兄・一(ハジメ)は2年前に亡くなり、その日、家族はバラバラになった…。
就職試験に落ち続けているフリーター雷は京大合格した弟に対して卑屈になっていた。ある日「源氏物語」の世界を模したイベント設営のアルバイトからの帰り激しい雷雨に見舞われ気を失う。目が覚めた時そこは「源氏物語」の世界だった!!
建築家の石川一登とフリー校正者の妻・貴代美は、一登がデザインを手掛けた邸宅で、高一の息子・規士と中三の娘・雅と共に幸せに暮らしていた。冬休みのある晩、規士が突然姿を消し、翌日、同級生が殺害されたというニュースが流れる。
ソウルの病院で看護師として働くジョンヨン。6年前、当時7歳の息子ユンスが公園で失踪して以来、夫ミョングクとともに探し続けている。あるとき捜索中に悲劇的な事故が起こり憔悴するジョンヨンのもとにユンスの目撃情報が寄せられる。
売れない脚本家の豪太は大学で知り合ったチカと結婚して10年目。5歳の娘アキがいるが脚本家として年収は50万程度で生活費はチカ頼み。頭が上がらずチカから罵倒される日々。チカとのセックスレスも悩みの種で…。
女子高生ミアはマヤ文明の遺跡を研究する考古学者の父に提案され、父の再婚相手の娘サーシャとともにサメ鑑賞ツアーへ参加する。しかしサーシャの友人たちから誘われ、マヤ文明の遺跡が眠る海底洞窟に潜るケーブダイビングに急きょ挑戦することに。
結婚3年目、30歳という若さで妻を亡くした健一はトップセールスマンのプライドも捨て、時短勤務が許される部署へ異動。2歳半になる娘・美紀の子育てと仕事の両立の生活をスタートさせた。義理の父母や周りの人々に見守られながら、一歩一歩、健一は娘との日々を歩み始める。
米オハイオ州シンシナティの公共図書館で働く図書館員スチュアートは、常連の利用者であるホームレスから「今夜は帰らない。ここを占拠する」と告げられる。大寒波で凍死者が続出しているにも関わらずシェルターは満杯だという。
『君の名前で僕を呼んで』
1983年夏。北イタリアの避暑地で家族と過ごす17歳のエリオ。大学教授である父の助手、24歳の大学院生オリヴァーも夏の間、エリオたち一家と暮らすことになるが、自信に満ちたオリヴァーにエリオは反発。ところがいつしか2人は互いに引かれあう。
『さよなら、僕のマンハッタン』
大学卒業を機に親元を離れ一人暮らしを始めたトーマスは風変わりなアパートの隣人W.F.ジェラルドから人生のアドバイスを受ける。ある日ナイトクラブで父と愛人の密会を目撃したトーマスはW.F.の助言を受けながら2人を引き離そうと画策するが…。