SearchSearch

約1年3カ月ぶりの本公演を初進出となるザ・スズナリで ゴジゲン『朱春』

2021.03.25 Vol.739

 

 脚本家・演出家・映画監督、そして俳優としても活躍する松居大悟が主宰を務めるゴジゲンが約1年3カ月ぶりの本公演を初進出となるザ・スズナリで行う。

 その1年3カ月前の作品は昨年行われるはずだった東京オリンピック・パラリンピックをモチーフとした作品で、今から考えると別な意味でのそのタイムリーさに驚かざるを得ない。

 今回は「家から出られなくなった男たちのパーティーのお話」ということで、昨年の新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により不要不急の外出の自粛を要請されたことをヒントに描かれる作品のよう。

 松居の作る作品は実体験を基にした作品も多い。こう書くと生々しさを連想する人もいるかもしれないが、生々しさもあるにはあるが、むしを共感を呼ぶ類のもので、ついつい登場人物に感情移入をしてしまう。

 今回はかねてから上演を希望していたスズナリへの初進出ということもあり、客演なしで劇団のみの公演。

 ちなみにゴジゲンは訳あって一時劇団活動を休止していた時期もあるのだが、その活動休止から復活にまつわるドキュメント映像をYouTubeチャンネルで公開しているので、ちょっとのぞいてから彼らの公演を見てみるのもいい。

公演中止という体験をそのまま映画化した「アイスと雨音」公開

2018.03.03 Vol.Web Original

松居「この映画は止めちゃダメだと思った」

 映画「アイスと雨音」が3月3日から公開が始まり、初日舞台挨拶が渋谷のユーロスペースで行われた。

 舞台挨拶には松居大悟監督、主演の森田想をはじめとした主要キャスト、音楽を担当したMOROHAが登壇した。

 この映画は松居監督に実際に起こった演劇の公演中止という体験をもとに映画化されたもので、“現実と虚構”“映画と演劇”の狭間でもがく若者たちの1カ月を「74分一発撮り」という演劇的手法を用いて撮影した。

 松居監督は映画について「1年前に実際に舞台が中止になった。悔しくて、どうしようと思っていた時に、ただ普通の演劇公演をやるのではなくて、なんとかしてこの感情を形にできないかということをMOROHAのアフロと話していた。感情って時間が経つと忘れてしまったり変わっていってしまうけれど、今ある感情は本物だから、それを表現に落とし込むのは価値のあることだと思ったので、こういう映画を作らせていただいた。最初から一発撮りでやろうと思っていた。舞台だったら始まったらカーテンコールまで止まらない。この映画は止めちゃダメだなと思ってこういう形になりました」などと話した。

【インタビュー】映画『アイスと雨音』監督 松居大悟 この物語、どこが現実でどこが虚構なのか…

2018.02.26 Vol.703

 劇作家・演出家で映画監督の松居大悟の新作映画『アイスと雨音』が3月3日から公開される。この作品は実際の出来事をもとにした“現実と虚構”が描かれている。果たして何が現実で、何が虚構なのか…。

Copyrighted Image