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12・31 RIZIN ミスター女子プロレス・神取忍がギャビと対戦

2016.11.26 Vol.678

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月26日、都内で会見を開き「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に出場するギャビ・ガルシアが神取忍と対戦することを発表した。ルールはRIZIN女子MMAルールで5分×3R。

 神取は柔道で全日本選抜柔道体重別選手権を3連覇し、世界選手権3位の実績を誇る。1986年にジャパン女子プロレスに入団しプロレスラーに転向。以降、「ミスター女子プロレス」と呼ばれるなど、「強さ」を前面に押し出すスタイルで女子プロレス界をリード。ジャッキー佐藤とのケンカマッチ、男子のトップレスラー天龍源一郎との対戦など、女子プロレスの常識を大きくはみ出した戦いを見せてきた。

 また格闘技においては、神取はPRIDEが始まる前の1995年にLLPWで女子初の総合格闘技大会「L-1」を立ち上げ、第2回大会では並み居る強豪を破り優勝を遂げている。いわば「女子格闘技のパイオニア」的な存在だ。

 今回の対戦についてギャビは「そもそもなぜ神取さんが私のチャレンジャーになるのかということが理解できない。他にも私と戦う資格がある選手がたくさんいるのではないかと思うが、試合が決まったので戦います。リングの中では対戦相手が誰であろうと、男だろうが女だろうが、私の母親だろうがぶっ飛ばします。最近は人の顔を殴るために生まれてきたのではないかとも思っています。彼女は私を倒す自信があるといっているようですが、その自信がどこから来るのか全く分かりません。冗談なのかと思っています。試合当日、ギャビ・ガルシアがどんな人間なのかを思い知ることになるでしょう」と話した。

 神取は「自分は柔道、プロレスを背負って戦ってきた。目の前に強い者がいたら、とにかく倒す、そういった気持ちは忘れていません。そういった中で、女子世界最強といわれているこの選手がいて、手を挙げる人間がいないので私が手を挙げました。ギャビは強いと言われていますが、私はこの選手よりも大きい選手とも男子とも戦ってきた。規格外の選手と散々戦ってきています。そういったなかではなんら恐れることはないし、負ける気もしない。“心を折る”という言葉を使っていますが、ギャビの心を折ってやりたいと思います」と話した。

 質疑応答で互いの印象を聞かれ、ギャビが「チャレンジ精神を持って挑んでくるということに気に入っている。今、体重を落として少しでもハンディを少なくしてあげようと思って、トレーニングしている。大会当日はそんなに体重差がないようにします。私と戦う資格があるかどうかは置いておいて、同じリングに立つ以上、あなたの顔を思い切り殴りにいきます」とやや上から目線で話した。
 これを受け神取は「私は本能で戦います。そういったなかで今日初めてそばに立って、全然気迫がない。思っていた以上に威圧感がなくて逆にがっかりしています。RIZINの女子の試合は確かに盛り上がって面白いくなっている。しかし私の中ではまだまだ面白くない。私がもっと面白い試合をしたい。殴ると言われても、私は散々殴られて何度も顔面が壊れています。なんの怖さもありません。逆にその恐怖心を与えたい」と話すとギャビは「今日は人を威圧するために来ていません。私はリングの外では普通の女の子。リングに上がったらびっくりします」とすかさず返すなど徐々にエスカレートしていった。

 会見後のフォトセッションは会見に出席した榊原信行RIZIN実行委員長、高田延彦統括本部長との4人→2ショット→フェイストゥフェイスという手順だったのだが、神取は最初からギャビから視線を外さない。最初は無視していたギャビだったが、最後は顔を近づけてにらみ合うなど一触即発の状態に。

 最後の最後でギャビを本気にさせたミスター女子プロレスが体格と年齢の差を乗り越え、勝利を収めるか? ギャビがその規格外のパワーで一気に蹴散らすのか…。この2人の試合は31日に行われる。

「格闘技EXPO」でアマMMA、グラップリング、柔術のトーナメント開催

2016.11.18 Vol.678

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月18日、都内で会見を開き「格闘技EXPO 2016」(12月29~31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナ)の概要を発表した。
 同イベントは「格闘技とのふれあい」を大きなテーマに格闘技の持つ魅力を多くの人々に伝えることを目的に行われるもの。

 昨年に引き続き、29、31日にさいたまスーパーアリーナで行われる「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2 ND ROUND/FINAL ROUND」と同時開催される。

 今年はよりスケールアップし、アマチュア総合格闘技の「RIZIN FF アマチュアMMA 2016」(30、31日)、プロアマ問わず参加可能の「RIZIN FF オープングラップリングトーナメント2016」(30日)、そして柔術の「RIZIN FF JIU-JITSU OPEN TOURNAMENT 2016」(29日)が行われる。アマチュアMMAは男子はフライ級からライトヘビー級までの7階級、女子はアトム級とストロー級の計9階級で行われ、各階級の決勝は31日のさいたまスーパーアリーナの本会場のリングで本戦前に開催。各階級の優勝者でRIZINがその将来性を認めた選手については、海外の団体でのデビューをあっせんする可能性もある。
 そしてジュニアレスリングの交流の場として「RIZIN FF ジュニアレスリングキャンプ 2016」(31日)も開催する。

 この日の会見には榊原信行RIZIN実行委員長とともに、柔術部門を担当する中井祐樹氏(日本ブラジリアン柔術連盟会長)、アマチュアMMA・グラップリング部門を担当する佐藤ルミナ氏(日本修斗協会理事長)、長南亮氏(D-NET代表)、大沢ケンジ氏(D-NET副代表)が出席。

 冒頭に榊原氏が「今年で2年目ですが、格闘技の祭典として世界に浸透していくようなイベントになっていけたらいい。日本の格闘技界がみんなで力を合わせ、格闘技を盛り上げる祭典を作っていきたい。アマチュアの育成にも力を注いでいきたいということで、みなさんの賛同を得て、今年は競技も増やしてやっていきたい」などと挨拶。

 それを受けルミナ氏が「10年くらい格闘技をテレビで放送しなくなって、ブームが終わったと思っている人もいるが、競技者は増えているし、ジムの数も増えている。10年前はテレビで見る別世界のものと思われていたが、実際にやる人も増えている。それをもっとこういう大きい舞台を介して世間に知らせたい。そして格闘技は素晴らしいということを伝えたい」などと話した。

 そしてアマチュアMMAについて長南氏が「去年は準備期間が3週間しかなく、ワンマッチ形式だったが、今年は階級別のトーナメントで開催。決勝は31日の本選開始前にリングで行う。アマチュアの頂点を目指す選手、本戦出場を狙う選手にどんどん出場してほしい。そういう選手以外でも“さいたまで戦うのが夢だった”というオヤジファイターや趣味でやっている選手にとってもチャンスなので、どんどん応募してほしい」などと説明。

 グラップリングについては大沢氏が「オープングラップリングトーナメントは65kg以下と75kg以下の2階級で優勝者が25万円、準優勝者が5万円の賞金トーナメント。29日の柔術トーナメントに出場した柔術の猛者も出場できるように日にちをずらした。組み技の日本一決定戦になるように、レスリングの猛者、柔道の猛者、総合のプロ選手、柔術の有力者が出やすい大会になっている。強ければRIZINを見に来る海外の人に出場してもらってもいい」と話した。

ZST王者・伊藤盛一郎がRIZIN出場勝ち取る

2016.11.04 Vol.677

「GRANDSLAM 5」(11月3日、東京・ディファ有明)のメーンでZSTのフライ級王者・伊藤盛一郎と修斗の世界バンタム級2位の内藤頌貴が対戦。
 伊藤が2R4分59秒、ニンジャチョークで一本勝ちを収めた。

 1Rはやや力みが見られた伊藤は内藤のパンチを被弾しフラッシュダウン。内藤にバックを許し、いきなりピンチを迎えたが、冷静に対処し、再びスタンドへ。
 攻撃に転じた伊藤だが、タックルも踏み込みが弱く、タックルを切った内藤のパンチで伊藤がまたも尻もち。動きが硬い伊藤にセコンドの勝村周一朗から「もっと動け!」と指示が飛ぶ。
 徐々に本来の動きを取り戻した伊藤は右フックをヒットさせると、内藤は左目じりから出血。ドクターチェックが入る。
 再開後、伊藤はタックルの仕掛けを増やしつつ、パンチでも積極的に前に出るが、内藤のカウンターを食らう場面も目立ち、全体的に動きが硬い印象。

年末のRIZINでベネットと再戦の木村「前回のことは覚えていない(笑)」

2016.11.01 Vol.677

 

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月1日、都内で会見を開き、格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)にK-1ファイター、木村“フィリップ”ミノルの参戦を発表した。

 木村は9月大会に参戦し、チャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットに衝撃の1R7秒TKO負け。今回は早くも、そのベネットとの再戦が実現した。

 この対戦が即座に組まれた背景について高田延彦RIZIN統括本部長は「周囲の早く見たいという声で実現した。あれが木村選手の実力なのか? 前回は交通事故のようなもの。一瞬の綾でああなってしまった。もう一度ああなるかもしれないけど、また見たい。なにかやらかしてくれるんじゃないかと、みんなが期待している。果たして2人が打ち合ったらどんな試合になるんだろう? あれが本当の木村選手の実力なのか? みんながこの目で確認したいと思っている。そういう周囲の声で実現した」と話した。そして「誰よりも大きなプレッシャー、大きな十字架を背負って、この短いスパンでリベンジのリングに戻ってくるが、最高のパフォーマンスを見せてほしい」と続けた。

年末のRIZINで川尻vsクロン・グレイシーが正式決定

2016.11.01 Vol.677

 

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが11月1日、都内で会見を開き、格闘技イベント「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント 2nd ROUND/Final ROUND」(12月29、31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)に参戦する川尻達也の対戦相手がクロン・グレイシーに決まったことを発表した。

 川尻は宮本武蔵の「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって練とする」という言葉を引用し、「彼は28歳ですが生まれながらのファイターですから、既に1万日以上はファイター。MMAファイターとしてのキャリアは僕のほうが長いですけど、彼のほうがファイターとしてのキャリアが長いので、敬意を表して、全力で叩き切りたい。最先端のグレイシーであるクロン・グレイシーを倒して、新グレイシーハンターを名乗りたい」と独特の言い回しで決意を語った。

 UFC参戦以降はケージで戦っていたが「グラップラーにはリングが向いていて、ストライカーにはオクタゴンが向いている。僕はどちらかというと組む選手なので、リングのほうが向いている。それに長くリングで戦っていたので問題ない。(1R目が)10分だし、サッカーボールキックも踏みつけもある。それは僕が大好きなルールなので、より激しい試合になると思う。UFCでは勝つだけで周りには喜ばれた。でも日本では試合内容も問われる」とRIZINでの戦い方については問題なしのよう。

4・17「RIZIN.1」グラップリングダブルバウトに田村潔司が出場

2016.04.01 Vol.663

 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが1日会見を開き、「RIZIN.1」(4月17日、愛知県・日本ガイシホール)で行われるグラップリングダブルバウトに田村潔司が出場することを発表した。
 3月5日に「桜庭和志、所英男vsヴァンダレイ・シウバ、X」のカードが発表された時から榊原信行RIZIN 実行委員長は「田村潔司に交渉したい」と明かしていた。
 田村が「巌流島」(3月25日)に出場することから、正式決定はその後とみられていたが、田村がジャッキー・ゴーシュとの対戦で大きなダメージを受けたことからその動向に注目が集まっていた。
 田村は怪我について「鼻と頬骨を3か所骨折。1か所は完全骨折で、手術を勧められた」と説明。一度はRIZINへの出場を断念したが、「1~2日経つにつれて自分の不甲斐なさも含めて、RIZIN.1(出場)の機会をいただいて、僕自身そんなに先も長くないですし、お話をいただける時点で光栄だという気持ちになり、出場することが自分にとってもいいのかなと決断し、出場に至りました」と出場に踏み切った経緯を語った。
 高田延彦RIZIN 統括本部長は「本来であれば年末に出てもらいたかったファイターの一人。それは実現しなかったがRIZINのレギュラーイベントとなるRIZIN.1に、怪我を背負った形ですがカードがラインアップできて、この場に一緒に並んでいることを私自身幸せに思うし、ファンの方には大きな期待を持って見てもらいたい。1発目のグラップリングのダブルバウトはこの4人だから任せられるというところもあると思う。毎大会見たいと言われるような作品を残してもらいたい」と期待を込めた。
 ルールについては現在検討中で、15分3本勝負、10分×2R、15分のうちに一本を奪った数で勝敗を決めるケースなどさまざまな案が候補に上がっている。
 なお同大会はスカパー!のスカチャン0で独占ノーカット完全生中継されることも合わせて発表された。

4・17「RIZIN.1」で桜庭、所組vsシウバ、X組がグラップリングで対戦

2016.03.05 Vol.661

 昨年末に開催された総合格闘技イベント「RIZIN」が5日、会見を開き、「RIZIN.1」(4月17日、愛知・日本ガイシホール)の一部対戦カードと参戦選手を発表した。
 12月29日大会にともに参戦した桜庭和志と所英男がタッグを組みヴァンダレイ・シウバ、X組とRIZINグラップリングダブルバウトで対戦する。桜庭とシウバがリングで対峙するのは約13年ぶり。
「X」については榊原信行RIZIN実行委員長は「田村潔司を考えている。直接口説きに行く」と発言。ルールについても「最も過激なグラップリングルール。掌底ありの可能性も」と型破りなルールになりそうだ。
 シウバはネバダ州アスレチックコミッションの薬物検査を拒否したため、現在は来年5月まではMMAの試合ができない。しかし、榊原氏は「それはネバダ州でのこと。シウバは今年、RIZINで総合格闘技の試合をする」と話した。
 スペシャルワンマッチとして、DEEPウェルター級王者の悠太と、愛知県を拠点にし現在はべラトールに参戦中の加藤久輝が対戦する。

大晦日の格闘技イベント復活 ヒョードルが復帰戦

2015.09.21 Vol.

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