7月23日〜8月8日まで、史上最多33競技339種目の熱戦を繰り広げる東京オリンピック。日本代表が登場するのはいつ?対戦する国は?放映スケジュールは?など、気になるポイントをまとめてチェック。
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東京オリンピック『記録』【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
【東京五輪】水谷隼、伊藤美誠組が「混合ダブルス」で日本卓球界悲願の金メダル
柔道男子73キロ級で大野将平が連覇達成
東京オリンピック第4日となる7月26日、日本は金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル3個を獲得した。
卓球の新種目となる「混合ダブルス」では日本の水谷隼、伊藤美誠組が決勝で中国の許昕、劉詩雯組を破り、日本卓球界で初の金メダルを獲得した。
水谷、伊藤組は前日の準々決勝でドイツのパトリック・フランツィスカ、ペトリッサ・ゾルヤ組と対戦し、3-3で迎えた第7ゲームで相手に一時は7点差をつけられ、6-10でマッチポイントを握られたがそこから連続4得点でジュースに持ち込むと、一進一退の攻防から16-14で逆転勝ち。その勢いで準決勝も突破し、この日の決勝に臨んだ。
決勝では中国ペアに2ゲームを連取されピンチとなるが、そこから3ゲームを取り返し逆転。第6ゲームは中国が取り3-3と白熱の展開に。勝負の第7ゲームは水谷、伊藤組が8-0でリードすると中国ペアの反撃を振り切り、ゲームカウント4-3で勝利を収め、中国を抑え新種目の初代王者となった。
柔道男子73キロ級では大野将平が決勝でラシャ・シャフダトゥアシビリ(ジョージア)と対戦。5分の本戦では決着がつかず、ゴールデンスコア方式の延長戦に突入。ともに1つずつの指導を受けた後の延長2分に大野は2回目の指導を受けてしまう。指導は3つで負けとなることから絶体絶命のピンチとなったが、大野は慌てず一本を取るべく我慢の柔道。最後は支釣込足で技ありを奪い、トータル9分26秒の死闘の末、勝利を収め、柔道男子日本勢史上4人目の五輪連覇を達成した。
柔道では女子57キロ級で五輪初出場の芳田司が銅メダルを獲得した。芳田は準決勝でノラ・ジャコバ(コソボ)と対戦。ゴールデンスコア方式の延長戦で小外掛けで技ありを奪われ敗れ、3位決定戦へ。3位決定戦でエテリ・リパルテリアニ(ジョージア)と対戦し、内股で一本勝ちを収めた。しかし試合後のインタビューで「金メダルを目指していたので悔しい」と言う芳田に笑顔はなかった。
新競技のスケートボードでは女子ストリートで13歳の西矢椛が日本選手では史上最年少となる金メダルを獲得。16歳の中山楓奈も銅メダルを獲得し、10代のメダリストが2人誕生した。これまでの最年少記録は1992年バルセロナでの競泳の岩崎恭子の14歳だった。
体操は男子団体総合が行われ、日本はトータル0.103点差で惜しくも銀メダルに終わった。またアーチェリーでは男子団体で日本は3位決定戦でオランダに勝利を収め、男子団体史上初のメダルとなる銅メダルを獲得した。45年ぶりの五輪出場となった男子バスケットボールは予選ラウンド初戦でスペインと対戦し、77-88で敗れた。しかし第2クォーターに一時26-26と同点に追いつくなど善戦。第4クォーターの終盤には一ケタ得点差まで追い上げるなど次戦に希望を持たせる内容だった。
第4日までの日本のメダル獲得数は、金8、銀2、銅3となった。
2年目のTリーグ開幕。前年覇者の木下マイスター東京が岡山との接戦制す【8・29 Tリーグ】
丹羽、張本vs上田、森薗の豪華なダブルスで開幕
2シーズン目となる卓球の「Tリーグ」が8月29日、開幕した。
開幕戦のカードは昨年、男子のプレーオフファイナルで初代王者の座を争った「木下マイスター東京vs岡山リベッツ」。会場となった東京・立川の立川立飛アリーナには平日にもかかわらず、多くのファンが訪れた。
ファーストマッチのダブルスは木下が丹羽孝希と張本智和、岡山は上田仁と森薗政崇という対戦。
木下は昨年は水谷がダブルスに出場することが多かったのだが、今季は琉球アスティーダから丹羽が移籍。丹羽と張本はワールドツアーでもペアを組み、来年の東京五輪でも組む可能性がある強力なコンビ。
対する上田と森薗は昨年のTリーグの男子ダブルスの個人順位で1位と2位の最強コンビ。いきなり豪華なマッチアップとなった。
第1ゲームは木下が立て続けに3ポイントを先取。その後も得点を重ね、最後は丹羽のスマッシュが決まり11-5で先取した。
しかし第2ゲームになると、岡山組が徐々に本領発揮。11-9で取り返す。
第3ゲームは6-6からのスタート。岡山が2ポイントを先取し8-6となったところで木下がタイムアウト。しかし、岡山の勢いを止めることはできず、11-7で岡山が取り、ゲームカウント2-1で岡山が先勝した。
試合後の会見で森薗は「張本、丹羽組は東京五輪に出る可能性もあるペア。もし勝つことができれば、僕らもシーズンに弾みもつくし、自信にもなるので、出だしから思い切っていこうと思っていたが、出だしは向こうのほうがコンビネーションが上で簡単にとられてしまった。3セットの出だしから1セット目に負けた内容を生かして戦術転換をして取ることができたので、初戦にしてはいい勝ち方ができたと思う」などと振り返った。
卓球の水谷隼、新コーチ迎え五輪出場権獲得へ
卓球の水谷隼が31日、都内で行われたイベントに出席。8月1日から新しくコーチを迎え、2020年の東京オリンピックの出場権の獲得を目指すことを明かした。
卓球の水谷隼「スポーツ選手も歯が命!」
リオ五輪の銅メダリストである卓球選手の水谷隼が「歯が命アワード2019」に選ばれ、31日、都内で行われた表彰式に出席。「これからまたいろいろな賞を受賞できるように卓球を頑張っていきたい。スポーツ選手も歯が命です!」と白い歯を見せた。
プレーオフファイナルで木下が岡山破り初代王者に輝く【3・17 Tリーグ】
卓球の新リーグ「Tリーグ」男子のプレーオフファイナルが3月17日、東京・両国国技館で行われ、木下マイスター東京と岡山リベッツが対戦。マッチポイント3-1で木下が勝利を収め、初代王者に輝いた。
木下が岡山を破りシーズン1位決める【2・23 Tリーグ KM東京vs岡山リベッツ】
ビクトリーマッチで水谷が逆転勝ち
卓球「Tリーグ」の1位と2位の対決となった「木下マイスター東京vs岡山リベッツ」(2月23日、東京・アリーナ立川立飛)で木下がマッチカウント3-2で勝利を収め、勝ち点43とし、シーズン1位を決めた。
岡山はこの日で全日程を終了。勝ち点42で2位となり、「プレイオフ ファイナル」(3月17日、東京・両国国技館)はこの2チームの対戦となる。
第1マッチのダブルスは木下の張本智和、大島祐哉組と岡山の森薗政崇、三部航平組が対戦。
三部は後半戦に向け新たに加入し、この日が初のTリーグでの試合となった。岡山は通常、ダブルスは森薗と上田仁のコンビで臨み、勝ち数、勝率とも2人で個人ランキングの上位を占める鉄板のコンビなのだが、森薗と三部も劣らぬコンビネーションを見せ、11-7、11-9の2-0で勝利を収めた。
第2マッチのシングルスは木下の水谷隼と岡山の林昀儒が対戦。林も三部同様、後半戦から加入した選手。出だしは2連敗とつまずいたが、2月16日の木下戦の張本とのシングルでストレート勝ちを収め初勝利を挙げるとここまで3連勝で岡山の躍進に大きく貢献した。
この日は2月11日の琉球戦以来の出場となる水谷相手に11-7、11-5と2ゲームを連取し、会場をざわつかせる。
しかし水谷は第3ゲームになるとガラリ一変。終盤に同点に追いつかれたものの押し切り、このゲームを取ると第4ゲームも終始リードを奪い11-7で取りタイに持ち込むと最終ゲームも取り切って3-2で逆転勝ちを収めた。
木下は水谷が不在の2試合を0-4で連敗していたのだが、その悪い流れを断ち切った。
全日本卓球で水谷が男子シングルスV10達成。最後の全日本に
「全日本卓球選手権」(1月14〜20日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪)の最終日に行われた男子シングルス決勝で水谷隼が4−2で大島祐哉を破り2年ぶり10度目の優勝を果たした。
2人はTリーグではともに木下マイスター東京に所属し、ダブルスを組む仲。大島は準決勝で昨年の覇者・張本智和を破り、その勢いのまま水谷に挑んだが、水谷の牙城を崩すことはできなかった。
なお水谷は試合後に今年で全日本への出場を最後にすることと、東京五輪を最後に日本代表から退く意向であることを明かした。
女子シングルス決勝は伊藤美誠が木原美悠を下し2連覇を達成。女子ダブルスと混合ダブルスと合わせた3冠を2年連続で達成した。