卓球の全日本選手権が1月11〜17日の日程で千駄ヶ谷の東京体育館で行われた。女子シングルスは石川佳純が3年連続4度目、男子シングルスは水谷隼が3年連続8度目の優勝を果たした。
石川は17日の決勝では15歳の平野美宇と対戦。4−1で快勝した。いきなりの4連続得点で平野美の出ばなをくじくと、相手の積極的な仕掛けにも粘り強く対応。勝利を意識した第4ゲームこそ失ったが、第5ゲームも4−9からの一挙7連続得点で試合を決めた。
女王の座を守った石川は「素直にうれしい。全体的にいいプレーができた」と語った。
今大会では3年ぶりの日本一を目指す福原愛が6回戦で19歳の加藤杏華に逆転負けを喫する大波乱。4強へはその加藤と平野美、15歳の伊藤美誠が進出するなど10代の躍進が目立ったが、石川は決勝まで2ゲームしか落とさず、きっちりその実力を見せつけた。
男子の水谷は10年連続の決勝進出で史上最多に並ぶ8回目の優勝。10日ほど前から腰痛を抱え、最終日は痛み止めを飲んでの戦いだったが、準決勝では強化してきたバックハンドの攻撃的レシーブ「チキータ」が機能し、前回大苦戦した笠原を4−0で圧倒。決勝も張一博に4−1で快勝。男子ダブルスと合わせて2冠を制した。