主演・長谷川博己、綾瀬はるか共演の映画『はい、泳げません』の公開が6月に決定。NHK大河ドラマ「八重の桜」(2013)で夫婦役を演じた2人が映画初共演に向け意気込みのコメントを寄せた。
ノンフィクション作家・髙橋秀実の同名著書を『舟を編む』脚本の渡辺謙作監督が映画化。泳げない男と泳ぐことしかできない女の、希望と再生の物語。
水に顔をつけることもできないほどのカナヅチなのに、頭でっかちな言い訳ばかりする、主人公のカタブツな哲学者・小鳥遊雄司(たかなしゆうじ)を演じる長谷川は「役柄としてもこの作品に向き合うことにしても身体と思考をフル回転させて臨まなければならないものでした」と振り返りつつ「生きることと泳ぐこと、似ているようで似ていないこの二つの行為を通して人生の辛さや楽しさ、全てをひっくるめて素晴らしいと実感できるような、得も言われぬ感動がある作品になると思います」と、完成作に確かな手ごたえを感じている様子。
そんな主人公に水泳を教えるコーチ・薄原静香(うすはらしずか)を演じる綾瀬は「私は、ほぼプールでの撮影だったのでどうなることかと思ってましたが、終わるころにはすっかり水の中が、水泳が大好きになっていました」と充実のコメント。
また、長谷川は「八重の桜」以来の綾瀬との共演に「滞りなくお互い役柄として向き合えましたし、ますます華やかさや大らかさが増して素晴らしい女優さんになられたな、と感じました」と語り、綾瀬も「長谷川さんのカタブツな小鳥遊先生がとても愛おしく、ずっとお芝居を見ていたくなりました」と、映画初共演を楽しんだ様子。
渡辺監督は、長谷川について「主人公は小鳥遊雄司。泳げない哲学者。この字面だけでジャスト長谷川博己!小鳥遊はややこしい人間なのだが、長谷川さんもなかなかの…。それらもひっくるめて愛おしい!主人公が持つ誠実さは私にはありません。間違いなく長谷川さんの天分です」と語り、綾瀬について「小鳥遊に負けず劣らず風変わりなのがスイミングコーチの薄原静香。綾瀬はるかさんと初めて会ったとき、噂に違わぬ天然ぶりと端正なスタイルに、ここに静香コーチいるじゃん!」と、2人の役へのはまり具合に感嘆のコメントを寄せている。