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林家たい平のライフワークが今年も。年の瀬は名作「芝浜」で笑い泣き

2018.12.01 Vol.web Oliginal

林家たい平独演会「22年目の芝浜の会」

 笑点で人気の林家たい平の独演会。オレンジの着物でおなじみのたい平は、小遊三と小競り合いをしたり、座布団運びの山田君をいじったり、会場を盛り上げるムードメーカーだ。その明るいキャラクターは、落語においても存分に発揮され、テンポが良く勢いがある落語が抜群に面白い。しかし、たい平も50代半ば。じっくりと聞かせる噺もまた味がある。「芝浜」は年末になるとあちらこちらの高座でかけられる定番の噺。その「芝浜」を22年、毎年工夫をこらし演じてきたたい平。年月を重ね、練り上げられた「芝浜」で、年の瀬を過ごしてみては。

【江戸瓦版的落語案内】愛宕山(あたごやま)&おススメ落語会

2018.11.15 Vol.712

 
落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

二ツ目さん数珠つなぎ【第2回】 春風亭昇也「お客さんとは“一語一会”。今日しかできない落語を見せる」

2018.11.10 Vol.web original

 落語ブームと言われて早ン十年。ブームはちょっと下火に?と思われているが、とんでもない。その頃まだ落語家の卵だった二ツ目さんが、現在の落語界を盛り上げている。そんなイキのいい元気な二ツ目さんを数珠つなぎでご紹介! 第2回は柳亭市弥さんからの紹介で、春風亭昇也さんが登場!

飛び散る汗、ほとばしる情熱! 雀々が「地獄八景亡者戯」を今年も熱演

2018.11.05 Vol.711

桂雀々独演会「地獄八景亡者戯2018」

 上方落語の桂枝雀の弟子で、大阪で絶大な人気を誇る桂雀々。落語だけではなく、テレビや映画、舞台などでも活躍し、お茶の間で広く親しまれている。そんな雀々は芸歴35周年を迎えた2011年、拠点を東京に移し、精力的に落語会を開催。独演会ともなると、チケットは毎回完売という盛況ぶりだ。「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)は、雀々の大師匠である米朝の十八番のひとつ。通しで演じると1時間は超える長編の大ネタである。それを雀々のスパイスで味付けした、今一番おいしい「地獄八景亡者戯」をご覧あれ!

二ツ目さん数珠つなぎ 【第1回】柳亭市弥「落語にハマるなら二ツ目が元気な今でしょ!?」

2018.10.09 Vol.web original

 落語ブームと言われて早ン十年。ブームはちょっと下火に? と思われているが、とんでもない。その頃まだ落語家の卵だった二ツ目さんが、現在の落語界を盛り上げている。そんなイキのいい元気な二ツ目さんを数珠つなぎでご紹介!

【江戸瓦版的落語案内】船徳(ふなとく)

2018.10.01 Vol.710

 親元を勘当された若旦那の徳兵衛。今は、柳橋の船宿の大枡の二階に居候の身。そんなある日2階の部屋から見た船頭のイナセな姿に憧れて、自分も船頭になりたいと言い出した。親方は若旦那にはそんな力仕事は無理だ止めたが、どうしてもやると言ってきかない。

 そのうち勝手に船頭たちを集めて、「これからは俺の事を“徳”って呼んどくれ」と宣言し、晴れて(?)船頭の仲間入り。浅草寺の御縁日、四万六千日は、暑さの盛り。歩いて参詣するのも辛いと、客が次々にやって来て、ベテランの船頭たちは出払ってしまった。そこへ来たのが、なじみの客。連れを伴い、浅草の大桟橋まで頼みたいという。

 しかし、船頭が1人もいないと船宿の女房が丁重に断っていると、客が柱に寄りかかり居眠りをしていた徳兵衛に目を付けた。「なんだ、一人若い衆がいるじゃないか」。「あれは…その…違うんでございます」と何とか断ろうとする女房を振り切り、直接声を掛けた。待ってましたと徳兵衛、大張り切り。心配する女房に「なーに、今回は大丈夫ですよ。前みたいにお客さんを川へ落としたりしませんから。行ってきまーす」「おいおい、大丈夫か」客の連れは不安げ。その予感は的中し、舟は進まず、同じところをグルグルと回っている。かと思えば、座っていられないほどの大きな揺れ。「ちょ、ちょ、船頭さん、なんだか端に寄ってくようだけど…」

 ついに舟は石垣にピタッとくっついてしまった。「お客さん、すいません。そのオタクの持っているソレ、そのこうもり傘で、石垣を突いてくれますかね。いや、棹を落としちまって」。言われる通り傘で石垣を突いたはいいが、挟まったままで取れなくなってしまった。「ちょっと、船頭さん戻って下さい。傘を取りたいので」「いやー、二度とは戻れません」。その後も棹がない舟は川に流されるまま、「お客さん、向こうから舟が来たら自分でよけて下さい」「おいおい、どうやってよけるんだ」。

 そんなこんなで疲労困憊の3人。ようやく目的地の大桟橋が見えてきた。あと一息と思ったが、何せ棹がない。舟は浅瀬に乗り上げてしまった。「こうなりゃ、しょうがない」と客が連れを背負い水の中を歩き、なんとか岸へたどり着いた。客は振り返り「おい、若い衆、お前は大丈夫か?」「お客さん、お上がりになりましたら、船頭を一人雇って下さい」

豪華出演者が六本木をお江戸に変える一週間「お江戸@ハート幕末太陽傳の巻」

2018.09.13 Vol.710

 天才映画監督、川島雄三生誕百年を記念し開催される同企画。「幕末太陽傳」は川島監督の代表作であり、数々の古典落語のストーリーがコラージュされている。今回、同作品にリスペクトを込め、人気の落語家や講談師らが作品に出てくる落語の演目を上演。ハイライトシーンの映像とともに昭和の名作映画を語る。司会の寒空はだかと坂本頼光のマニアックなトークもお楽しみ!

Presented by 日活「お江戸@ハート幕末太陽傳の巻」
【出演】柳家喬太郎、春風亭一之輔、桃月庵白酒、神田松之丞、立川志らく、高田文夫、松村邦洋、立川志らら、橘家文蔵、柳家わさび、寒空はだか、坂本頼光
【日時】10月29日(月)〜11月4日(日)
【時間】昼の部14時〜(最終日は12時〜)、夜の部19時〜(最終日は17時〜)
【会場】六本木俳優座劇場(六本木)
【料金】全席指定 4800円※プレゼント付
【公式HP】http://oedo-heart.com/

【江戸瓦版的落語案内】柳田格之進(やなぎだかくのしん)

2018.08.31 Vol.709

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

遅咲きの真打の10年の軌跡がここに!立川生志独演会「真打昇進10周年記念特別興行〜ひとりぶたSpecial」

2018.08.17 Vol.709

 2008年、入門20年目にして落語立川流の真打に昇進した立川生志。遅咲きのようだが、その実力は前座時代から折り紙付き。20年かかったのは、師匠・談志の厳しい真打昇進試験にパスできなかったから。それは談志の生志への期待の表れでもあった。今回の独演会のゲストには、大人気の落語家がそろい踏み。その人望の厚さも長い二つ目時代があったから。彼らとのにぎやかな高座に期待大だ。

【江戸瓦版的落語案内】御神酒徳利(おみきどっくり)

2018.08.02 Vol.708

 落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

【お笑い】百栄の好奇心が止まらない!?

2018.07.13 Vol.708

春風亭百栄 独演会「古典新作ラララ好奇心」

おかっぱ頭(最近は時々パーマヘアも)、気だるい喋り、ピンクの着物、百栄(ももえ)という名前。すべてがいわゆる噺家っぽくない春風亭百栄の独演会。古典新作とあるように、どうやら両方やるらしい。百栄が演じると古典もまた不思議ワールド。それが新作ともなると、時に客席から悲鳴が上がることも。しかし、それがまたクセになるからやっかいだ。百栄が放つ投げキッス(「キッス研究会」より)を、もっと頂戴と催促している自分がいる。シュールでカオス、でも単純に面白い百栄の高座。ゲストは四十路チアガール(?)集団Curious*というマニアックぶり。お盆前のひと時、怖いもの見たさで足を運んでみては?

春風亭百栄 独演会「古典新作ラララ好奇心」
【出演】春風亭百栄、ゲスト= Curious*(キュリアス)
【日時】8月4日(土)17時〜
【会場】東京芸術劇場 シアターウエスト(池袋)
【料金】全席指定 3600円
【問い合わせ】夢空間(TEL:03-5785-0380)

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