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都知事選は猪瀬氏が約433万票で圧勝

2012.12.24 Vol.577

 石原慎太郎氏(80)辞職に伴う東京都知事選が16日投開票され、前副知事の猪瀬直樹氏(66)が433万8936票を獲得し初当選を果たした。国政選を含め、国内の選挙で個人が得た票数としては史上最高となった。これまでの最高は昭和46年の都知事選で美濃部亮吉氏が獲得した361万5299票だった。

 猪瀬氏は次点だった元日弁連会長の宇都宮健児氏(66)にも330万票以上の大差をつけた。猪瀬氏の得票率は67.35%で、都知事選では石原氏が平成15年に得た70.21%に次ぐ高さとなった。都知事選の確定投票率は62.60%。衆院選とのダブル選挙となった影響もあり、前回(57.80%)を4.8ポイント上回った。

 猪瀬氏は16日夜、「選ばれたのは改革をスピードアップしろという叱咤(しった)。だから万歳三唱はしません」と早くも臨戦態勢。「霞が関が作った規制を『東京モデル』を作って変える」と、副知事として進めた改革をさらに推し進める決意を示した。当選から一夜明けた17日には「434万票の民意が権力の正当性。その民意を受けて政策実行する。『改革をスピードアップしてやってくれ』というのが民意」と語り、過去最多得票の重みと票に込められた民意を強調し、「やるべきことはすぐに、ぶれないでやる」と決意を語った。

 その上で、「民意は一番尊重すべきもの。都知事として議会と話し合いするときも、僕が民意を代弁しているということを尊重していただきたい」と述べた。

 また、16日夜に当選を確実にした直後、自民党の安倍晋三総裁や公明党の山口那津男代表と電話で話したといい、「過去にない票数なので、国も民意を尊重していただく」とした。さらに、「自民や公明、日本維新の会、民主を含め、共産からも僕に投票した人がいた。改革を求める期待感を受け止め、それが東京の民意であると政府に代弁していく」と話した。

東京都知事選が迫る!自民、民主の出方は?

2011.03.07 Vol.500

 4月10日投開票の東京都知事選がそろそろ動き出した。先月の8日に共産党の元参議院議員の小池晃氏が、15日に外食大手「ワタミ」の前会長の渡辺美樹氏が出馬表明した。24日には、前宮崎県知事の東国原英夫氏が翌日の集会で出馬表明するという報道が流れたが、結局出馬表明はされなかった。

 さてみんなが気になる石原慎太郎現都知事なのだが、22日には自知事の長男で自民党の石原伸晃幹事長が有力支援者に語ったという形で不出馬の報道が流れた。またそのときには知事周辺が後継候補として神奈川県の松沢成文知事に出馬を打診したという話もセットで報道された。その松沢氏が1日に無所属での出馬を正式表明。となると石原氏の4選出馬はなくなったのか…。石原氏は1日、進退について「都議会の最終日(11日)にコメントしたい」と語った。

 次の焦点は民主党と自民党の動きとなる。民主は独自候補の擁立を探ってはいるが見通しは立たない。蓮舫行政刷新担当大臣の名前がマスコミを騒がせるが本人にはその意思は低そうだ。“石原氏に近い”といっても松沢氏は元民主党の衆議院議員。自民党もすんなり推薦というのにはちょっと抵抗がある。元民主党ということで、一見乗りやすそうな民主党だが、子ども手当で対立していたこともあり、こちらもすんなりとは行きそうにない。

 では渡辺氏や東国原氏に乗っかるのか? 先日の愛知県知事選と名古屋市長選で既成政党に「NO」が突きつけられた。昨今のこの流れをみると、独自候補を立てないとなると、その流れを容認しているともとられかねない。果たして両党の出方は…?

500号記念世論調査 誰が都知事にふさわしいか?ヘッドラインが大募集!

 TOKYO HEADLINEサイトで東京都知事選アンケートを実施中。都知事は誰がいいのかを募集しているのだ。東京エリア情報募集ページにアクセスして、ニュースの内容のところに、現時点での立候補者に限らず都知事にふさわしい人、その理由があるならあわせて書き込んで送信してほしい。締め切りは3月14日まで。
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