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「Krush.68」で王座防衛の小澤海斗が改めて武尊との対戦を熱望

2016.08.23 Vol.673

 8月20日に名古屋で開催された「Krush.68 ~in NAGOYA~」の試合後会見が23日、都内で行われ、勝利を収めた小澤海斗、野杁正明、東本央貴、堀尾竜司の4選手が登壇した。

 初防衛戦に臨んだKrush -58kg王者の小澤はチームドラゴンの大岩龍矢と対戦。6月のK-1で対戦し敗れた武尊が相手のセコンドに就くという状況の中、延長の末、勝利を収めた。

 小澤は「結果的には勝ちで良かったが、試合内容がクソだった。一日も早く強くならないといけない。(延長までもつれたのは)アグレッシブさが足りなかった」と試合を振り返った。

 そしてセコンドにいた武尊については「いるだけでムカついた。今一番ムカついているのが武尊なんで、それが頭から離れない。あいつのことを考えなくなる日は俺があいつをぶっ倒したとき」とし、「すぐでいい」と早期の再戦を希望した。

 宮田充Krushプロデューサーは「再戦はK-1になると思う。小澤選手がしっかり防衛を果たしたことで、ファンが見たくなるような場面での再戦というのはあるのではないか。具体的に今決まっていることはないが、小澤選手の追い上げしだいで(再戦は)あるのかな、と思う」と語った。

K-1前日会見でゲーオが山崎に「決勝で会いましょう」

2016.06.23 Vol.668

『K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg世界最強決定トーナメント~』(6月24日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の計量と前日会見が都内で行われた。
 計量は全選手が一発でクリアした。
 トーナメント参加選手8人による会見ではK-1 WORLD GP -65kg王者ゲーオ・ウィラサクレックが「最後の試合で山崎選手、会いましょう」と-65kg日本代表決定トーナメント優勝者の山崎秀晃に決勝での対戦を呼びかけると山崎も「自分自身、ゲーオに敗戦を喫してからいろいろな想いがありました。仲間に支えられ、こうして日本代表となって今、記者会見でお話をさせていただいています。最終的にはゲーオに勝利してひとつの形として収めたい。そこで終わりではないが、その形が自分の中で一番きっちりと落とし前をつけられる。必ず勝たなければいけない試合だと思います。そのためにも決勝まで上がって、ゲーオと1対1で勝負することをみなさんにお約束します」と呼応した。
 しかしこのやりとりに他の選手たちが反発。
 1回戦で山崎と対戦するスタニスラブ・レニタが「山崎はまず僕に勝たなければいけない」と口火を切ると、クリス・マセーリは「どうなるかは明日をお楽しみに」、イリアス・ブライド「残りの選手を忘れているな。試合がどうなるかは誰にも分からない」と続く。
 勝ち上がれば準決勝でゲーオと対戦する日本代表決定トーナメント準優勝の野杁正明は「2人の言いたいことは分かるが、僕は終わった後に、野杁のトーナメントだったと言われるような試合をするだけ。気にしない」とクールに流したが、マサロ・グランダーは、「山崎とは私が決勝で戦うつもり。他の選手が阻止しようとするだろうが、それはおそらく意味がないことになる」と再びヒート。最後は1回戦でゲーオと対戦するHIROYAが「(ゲーオと山崎が決勝で対戦するのは)無理だと思います。誰もが望む形かもしれないが、そうなったら一番つまらない。1回戦で僕がゲーオにしっかり勝つこともそうだし、痛めつけて試合を楽しみたい」と締めくくった。

【インタビュー】野杁正明 格闘技人生をかけて世界を獲りに行く!

2016.05.09 Vol.666

「K-1 WORLD GP 2016 IN JAPAN ~-65kg世界最強決定トーナメント~」(6月24日、東京・国立代々木競技場第二体育館)の-65kgトーナメントに出場する野杁正明のインタビューを公開。

6.24 K-1 トーナメント&スーパーファイトカード発表

2016.05.06 Vol.666

 6月24日(金)東京・国立代々木第二競技場で開催される「K-1 WORLD GP 2016 ~-65kg世界最強決定トーナメント~」の組み合わせと出場選手の発表が4月29日(金・祝)、都内の会場で行われた。

 トーナメントでは、-65㎏王者のゲーオ・ウィラサクレックと-65㎏日本代表決定トーナメント優勝の山崎秀晃のほか、日本代表決定トーナメント決勝戦で山崎に敗れた野杁正明と同ベスト4のHIROYAが主催者推薦として出場することが発表。HIROYAは1回戦第1試合でゲーオと対戦する。1回戦で東ヨーロッパのKOK-65㎏王者のスタニスラブ・レニタと対戦する山崎は「日本代表として世界に知らしめたい。1ラウンドからアグレッシブな試合になると思う。Golden Fistを磨いておくので注目していて下さい」と意気込みを語った。

「スーパーファイト-57㎏」では、-55㎏王者の武尊と第2代Krush-58㎏王者・小澤海斗が対戦。会見では小澤がいきなり「そろそろみんな武尊が負けるとこ見たいでしょ? その期待に応えるんで首洗って待っとけ」と宣戦布告。武尊は「こういうリスペクトのない会見は嫌いなので、俺がお前をぶっ飛ばす」と応戦するも「(武尊には)全部勝っている」と挑発。「チャンピオンとしてこういう事は言いたくないけどめちゃムカついてます」と珍しく怒りをあらわにした。写真撮影時には、お互いにらみ合い乱闘寸前となり、スタッフが制止する場面も。

 また、「スーパーファイト-60㎏」には、連敗中の卜部弘嵩の参戦が発表。対戦相手が、今回K-1に電撃参戦となる北斗会館の小宮山工介と告げられると会場に集まったファンからは、大きな声援が沸き起こった。小宮山が「-60㎏という階級を極めたい。兄弟対決も見ていて、自分も兄弟がいるので感動した。弘嵩選手と試合をしたいと思っていた」と語ると「空手界のスーパースターである小宮山選手と対戦できるのはうれしい。しかし、誰がなんと言おうとK-1のチャンピオンは僕。チャンピオンとしてしっかり試合をしたい」と静かに闘志を燃やしていた。トーナメントの1回戦は以下。(第1試合)山崎秀晃vsスタニスラブ・レニタ、(第2試合)イリアス・ブライドvsクリス・マセーリ、(第3試合)マサロ・グランダーvs野杁正明、(第4試合)ゲーオ・ウィラサクレックvsHIROYA。

3・4「K-1」 山崎が左右田、久保、野杁下し−65kgトーナメント優勝

2016.03.05 Vol.661

「K-1 WORLD GP 2016 ~−65kg日本代表決定トーナメント~」(3月4日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われたトーナメントで山崎秀晃が決勝で野杁正明を2-0の判定で破り優勝。6月24日に行われる「世界トーナメント」への出場権を獲得した。

 山崎は1回戦で左右田泰臣と対戦。2R開始早々にガードの隙間から左のパンチを4連打。ダメージを受けた左右田が反撃に出たところ、右アッパーから右フック、左フック、とどめの右ストレートで左右田をマットに沈めた。
 準決勝の相手は久保優太。山崎は1Rにカウンターの右フックでダウンを奪われる。やや大振り気味のパンチを久保に交わされ、苦しい展開となったが、3Rに秘密兵器ともいうべくサイドからの変則のかかと蹴りでダウンを奪い返す。トーナメントは1R2度のダウンでKO負け。かさにかかって攻め込む山崎は残り10秒でまたも変則のかかと蹴り。もろに食らった久保はバランスを崩しダウン。3R2分57秒、KOで山崎が決勝に駒を進めた。

 決勝の相手、野杁は1回戦で木村“フィリップ”ミノルを膝蹴りで1RKO。準決勝ではHIROYAを3R判定で破り勝ち上がってきた。
 ガードを固めプレッシャーをかけてくる野杁に対し、山崎はガードの上から強烈なパンチを放つ。キックとヒザを主体に攻めてくる野杁に対し、山崎は久保戦で見せた変則のかかと蹴りで応戦。コーナーに追い込まれてもパンチを放ってから回り込み、連打を許さない。
 試合は判定に持ち込まれたが、29-29、30-28、29-28で手数で優った山崎が2-0でものにした。
 山崎は左右田、久保、野杁という強豪を3タテ。一夜にして-65kgの頂点に駆け上がった。

11・21『K-1 WORLD GP 2015』へ向けたファンイベントをスカイツリータウンで開催

2015.10.25 Vol.653

『K-1 WORLD GP 2015 〜THE CHAMPIONSHIP〜』(11月21日、東京・国立代々木競技場第二体育館)へ向け、記者会見をはじめとしたイベントが目白押しのK-1。

 今大会はこれまでの大会で開催してきた王者決定トーナメントで優勝した4階級の王者たちが防衛戦を行う。10月8日から始まった地上波放送を見てK-1ファンになった人たちにとってはタイムリーな大会となっている。

 9日には本紙10月12日発行号で個別にインタビューを行った卜部功也と弘嵩が記者会見。−60kg王者の功也に弘嵩が挑戦することが決まってから初めて公の場で顔を合わせた。すでに戦闘モードを思わせる弘嵩に対して、その挑発的なコメントをさばき、自分のペースで話す功也。ファイトスタイルそのままの会見の様子に、会見上には終始緊張感が漂った。

 タイトル戦にばかり目がいきがちだが、スーパーファイトも好カードが揃っている。18日にはスーパーファイトで野杁正明と対戦する左右田泰臣が公開スパーリングでド迫力のど付き合いを披露するなど気合入りまくり。関係者も思わず怪我を心配するほどだった。

 そして開催を2週間後に控えた11月8日には東京スカイツリータウン・ソラマチイーストヤード5FにあるJ:COM Wonder Studioで「『K-1ワールドグランプリ2015』11.21代々木決戦・大決起集会!」と銘打ったファンイベントが行われる。

 ここではK-1公式サポーターを務めるタレントの関根勤、前田憲作K-1プロデューサーに加え、出場するK-1ファイターたちも多数参加の予定。試合に向け追い込みをかけている選手たちを生で見ることができる貴重な時間となる。

 また19日には大会のオールスターバージョンの新ポスターが完成。K-1ではこのポスターを店舗や人がよく集まる場所に掲示してくれる人にポスターを無料で1枚プレゼントする「K-1ポスターサポーター企画」を実施中。詳しくはK-1 WGPオフィシャルサイト( http://www.k-1wg.com/ )で確認。

「4・19 K-1」野杁が「ゲーオのハイキックは僕には当たらない」

2015.03.23 Vol.639

「K-1 WORLD GP 2015 in JAPAN~-55kg初代王座決定トーナメント~」(4月19日、東京・国立代々木競技場第二体育館)のスーパーファイトで対戦するゲーオ・フェアテックスと野杁正明が23日、都内で会見した。
 ゲーオは昨年行われた「-65kg初代王座決定トーナメント」で山崎秀晃、久保優太、左右田泰臣という実力者3人を破って王座に輝いた。今年1月に木村“フィリップ”ミノルに判定で敗れたものの、K-1-65kgでは№1の存在。野杁は昨年12月にKrush復帰以来、2連勝。2月の「Krush.51」では-65kgトーナメントのリザーブファイトで勝利したイリアス・ブライドに判定ながら圧勝。試合後、ゲーオとの対戦をアピールし、実現にこぎつけていた。
 この日の会見では対戦に向け、両者の意気込みなどが語られたのだが、ひとつアクシデントが…。
 ゲーオは前日の22日、東京・ディファ有明で開催された「WPMF JAPAN × REBELS合同興行」に出場。メーンでWBCムエタイ日本ウェルター級王者の健太とムエタイルールで対戦し、勝利を収めたものの、健太のヒジで額をカット。8針を縫うケガを負ってしまった。
 会見では、前田憲作K-1プロデューサーが「ムエタイではよくあること。ゲーオ選手とドクターで話をして大丈夫とのことなので、しっかりケアして試合に臨んでほしい」と説明。ただ「僕としては4月にK-1が決まっていたので、もう少しK-1を大切に考えてほしかった」と苦言を呈した。
 とはいっても、前田プロデューサーが「ゲーオが見えないハイキックとボクシングテクニックで圧倒的な強さを見せるのか。野杁が見えない飛び膝で挑むのか。両者の高い技術の攻防に期待したい」と解説するこの一戦の注目度は変わらない。
 野杁は「昨日の試合、お疲れ様でした。無傷で勝ってもらうのが僕の願いだったんですが、とりあえず傷を早く治して、4月の試合には万全の状態で臨んでほしい」としたうえで、試合に関しては「ゲーオ選手のハイキックは僕には当たらない。しっかり磨きをかけて、見えない膝蹴りでKOしたい」と語る。
 一方ゲーオも“パンチも膝も当てさせなければいいんだろう?”と言わんばかりに「野杁選手の膝蹴りは残念ながら僕には絶対に当たらない。でも僕のパンチは当たる。パンチとハイキックに注意してください」と話す。
 互いの印象については「距離感も抜群で勘もいい。本当にうまい選手。他の選手に聞いても“強くてうまい”という言葉しか出てこない。穴の少ない選手」(野杁)、「テクニシャンでうまくて強い選手」(ゲーオ)とともに高く評価するだけに「これぞK-1」という戦いが期待できそうだ。
 しかし野杁にとっては、ここで負けてしまえば今度はいつチャンスが回って来るかは分からない。ゲーオにしてみれば、木村戦に続いて連敗を喫してしまえば、王者の威厳も地に落ちてしまうだけに、今回ばかりは負けは許されない。そして今大会では左右田vs久保、HIROYA vs 木村という-65kgの注目のカードが揃っただけに、結果によっては勢力図が一気に塗り替えられることもある。ゲーオ、野杁に限らず、生き残りをかけたサバイバルな戦いが繰り広げられそうだ。

Krush.51 -58kg王者・武尊が3度目の防衛

2015.02.07 Vol.635

 立ち技格闘技「Krush.51」が6日、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンでは「Krush -58kg級タイトルマッチ」が行われ、王者・武尊が大滝裕太を3R判定で破り3度目の防衛を果たした。戦前、リング上からの挨拶に武尊のお面をかぶって登場するなど事あるごとに武尊を挑発し続けた大滝。最初のうちは王者の風格で聞き流していた武尊だったが、試合前日の調印式には「いい感じでストレスが溜まってますね」と発言するなど怒りはMAXに達していた。
 入場時からバチバチと火花を散らす両者だったが、ゴングが鳴るとリングは武尊の独壇場となった。ハイスピードのフックの連打、左ミドルにパワフルな前蹴り、ボディーへのヒザで1Rから主導権を握る。大滝の左フックで尻もちをつきスリップダウンを喫したが、「おや」と思わせたのはそのシーンくらい。むしろ大歓声で終了のゴングが聞こえず攻撃を続けた大滝に怒りが増幅。2Rも猛攻はやまず、終盤にはボディーへの左ミドルからのパンチのラッシュでダウンを奪う。なんとか立ち上がった大滝だったが、追撃のボディーからパンチの連打にもたれかかるように2度目のダウン。武尊は3Rも開始早々から前蹴り、左右のヒザを大滝のボディーに打ち込み決めにかかる。大滝は足を使って逃れようとするも、武尊は逃がさず、執拗なボディー攻撃でこの日3度目のダウンを奪った。この3Rもゴングが鳴った後も互いに手を止めることなく打ち合った2人は最後までにらみ合ったままだった。
 3度目の防衛となった武尊。これまでのKrushの最多防衛記録だった卜部弘嵩に並び、「ミスターKrushと呼ばれたいので並べて良かった。4月19日のK-1 55kgトーナメント、僕、文句無いと思うんで。出たら3回ともKOするんで、見に来て下さい」とリング上でアピール。そして会見では「練習で左足を怪我して、いつもの戦いができなくて、引き出しの少なさを感じました。(卜部)功也君なら怪我をしててもうまく戦えるんで、次に向かっていい勉強になりました。今までの選手ならあのヒザで倒れていたので、大滝選手はタフで、いい選手だと思いました」と振り返り、3月から始まるWILDRUSH LEAGUEについては「アウトオブ眼中ですね」と一蹴した。
 一方、大滝は「単純に相手が強くて僕が弱かっただけ。僕自身が僕に負けた感じでした。自分がチャンピオンの器じゃなかった」と振り返った。

格闘家イケメンファイル Vol.17 怪物 野杁正明(のいりまさあき)

2015.01.25 Vol.635

 高校1年生の時にプロデビューした野杁は、今年22歳という若さながら、アマチュア時代を含めると、かなり試合数をこなしているキャリアの持ち主。そんな格闘技一直線人生は、意外なきっかけで始まった。

「僕、小さいころいじめられっ子だったんです。何の理由もなくいじめられていて、学校に行くのが本当に嫌だった。ある日、また連れ出された時に、たまたま兄の友達で、のちに入門することになる道場の会長の息子さんが通りすがって、いじめを止めてくれたんです。その子が空手をやっているのは知っていたので、かっこいいなってあこがれて、すぐに親に空手を習いたいと言いました。それで、小学校2年生で空手を始め、中学校2年生でキックボクシングに転向したんです」

 多くの試合をしてきた野杁だが、試合前はどうやって過ごすのか。

「試合の前は相手のことをめちゃくちゃ研究します。特に1週間前はあまりハードな練習はせずに、疲れを抜きがてら体重を落とす期間にしているんですけど、その1週間で何十回も繰り返し相手の映像を見て作戦を立てる。そしてその作戦に基づいて練習して、最後の1週間でイメージをしっかり作り上げていく感じですね。そうやって考えた作戦通りにいった時は、自分の中でも納得のいく試合ができたと感じます。逆に作戦通りにいかずKOで勝っても、反省することが多いかも知れません。あと、試合前の儀式じゃないですけど、試合直前に必ず美容院に行って、カットとカラーをします。これはプロデビューしたころからの習慣で、ジンクスに近いものかもしれませんね。試合中はセコンドの声もお客さんの声もよく聞こえます。聞こえている時は調子がいいんですよ。まったく聞こえてないときは、負けることが多い。多分熱くなって、冷静になりきれてないからだと思います」

 2月6日に後楽園ホールで行われるKrush.51で、−65kgの試合に出場する。 

「今はその試合に向けてガッツリ準備している段階です。前回の試合が12月で、その試合自体が約10カ月ぶりだったんです。怪我とかもあり、復帰戦みたいな感じでしたが、1ラウンドでKO勝ちをして、あまり試合勘を感じられなかった。ですから、今回はすごい強豪を相手に試合ができるので、勝つことはもちろんですが、試合をしっかり楽しみたいと。Krushの後楽園大会に出るのも約2年ぶりですし、そこも楽しめたらいいかなと思っています。相手は昨年11月のK-1で日本人選手とやってKOで勝ったイリアス・ブライド選手。その勝った相手の泰斗選手はプライベートでも仲が良くて、一緒に練習もしていた仲間なので、敵討ちじゃないですけど、KOで倒したいと思っています」

 そんな野杁の好きな女性のタイプは?

「家庭的な人が好きですね。料理や家事全般ができる人がいい。僕自身も料理を作ったりはしますが、女性もできる人のほうがいいです。タレントさんは、性格が分からないので、見た目になりますが、黒木メイサさんが好きでした。でもその前は竹内結子さんだったりするので、自分でもどんなタイプが好きなのか、よく分からないですね(笑)」

 勝利とともに常に自分のファイトスタイルを追求する野杁の身近な目標と最終的な夢は。

「近い目標としては、K-1の−65kgのベルトです。もちろん僕はKrushで育ってきたので、Krushの−65kgのベルトも獲って、Krush代表としてK-1に出たい。その2つのベルトは僕が持たないといけないという気持ちはあります。その先は、絶対王者です。ベルトを獲っても防衛しないとずっとチャンピオンではいられない。防衛戦で負けるとチャンピオンが変わるけど、僕は絶対的なチャンピオンになりたいんです。誰が挑戦者でも絶対に負けないぐらいの強さを身に付けて、戦う相手がいなくなって引退するのがベストだと思っていますから。チャンピオンは僕にとってゴールじゃない。そこがスタート地点なんです」

Krush女子王者・朱里の「K-1に出場したい」に宮田プロデューサーは……

2014.12.24 Vol.633

「Krush.48 ~in SENDAI~」(12月21日、宮城・仙台サンプラザホール)でKrush女子王座を防衛した朱里と約1年3カ月ぶりのKrush復帰戦で1RKO勝利を飾った野杁正明が24日、都内で会見した。
 朱里は3月にベルトを獲得するや7月に初防衛、そして今回とハイペースで防衛戦を重ねたが、「試合中にクリンチになる場面が多かった。そういったときの対処法など、練習ではできているのに試合ではできていない。もっといい試合ができていたのではないかと思う」と、キャリアで勝るグレイシャア亜紀相手にフルマークの判定勝利でありながら反省を忘れない。
 プロレスラーとしての顔も持つ朱里は、現在CMLL世界女子、REINA女子、Krush女子の3冠王に君臨する。特にこの1年はKrush女子の顔として活躍したが「もっともっと強くなって最強の女を目指したい。(2015年は)Krush女子王者として女子を盛り上げて、いい試合をしてK-1に出場したい。どんどん試合をして朱里という名前を広めていきたい」と目標を語った。
 K-1出場に関しては同席した宮田充Krushプロデューサーが「KOする試合、男子以上の女子でなければ見せられない技、動き、華といった男子のチャンピオンより優れているというところにさらに磨きをかけてほしい。例えば“朱里スペシャル”といったプロレスラーじゃなきゃ発想できない、男子のチャンピオンでも真似のできない技を絶対できるはず」と語る。字面だけをとらえると無茶振りにも見えるが、これは宮田氏の朱里に対する期待の裏返し。ちなみに今回の試合で戦績も10戦無敗となった朱里には海外からもオファーが殺到。2015年の初戦は海外での試合が予定されているという。

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