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3・13「WRESTLE-1」KAIがハヤシを強引に同士扱い? 火野が2度目の防衛

2016.03.14 Vol.632

 プロレスリング「WRESTLE-1」の「WRESTLE-1 TOUR 2016 TRANS MAGIC」(3月13日、東京・後楽園ホール)のメーンで「WRESTLE-1チャンピオンシップ」が行われ、王者・火野裕士に近藤修司が挑戦。16分6秒、Fucking BOMBからの体固めで火野が2度目の防衛に成功した。

 前回の後楽園大会で挑戦表明した近藤に対し、火野は河野真幸、近藤組の持つ「WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ」への挑戦を条件に対戦を受諾。そのタッグ戦が3・6宮城大会で行われ、火野がFucking BOMBからの体固めで近藤から直接フォールを奪い、タッグベルトを強奪。この結果を受けてのこの日の対戦だった。
 ともにパワー殺法に定評のある2人は試合開始から肉弾戦を展開。REAL DESPERADOとTriggeRの軍団の威信をかけた戦いでもあり、場外戦になると両軍団のセコンドが小競り合いを繰り広げる。
 体格で劣る近藤は火野の左足に攻撃を集中させ、キックにラリアットで追い込むが、今の火野にはそんな攻撃のセオリーを踏みにじる勢いがある。
 打撃戦では近藤の手刀と火野の逆水平の打ち合いとなり、会場に大きな音が響き渡る。近藤はキングコングラリアット、セカンドロープからのブレーンバスターで追い込むが、そのたびに火野は逆水平、ラリアット、セントーンで流れを変えてしまう。いよいよ手詰まりとなった近藤がパワーボムを狙うが、持ちあがらない。逆に火野が鬼殺し式のパワーボムで投げ捨てると、逆水平の4連発、ラリアットからFucking BOMBとつないで3カウントを奪った。
 タッグのベルトを奪われ、近藤が火野に2連敗と緊急事態に陥ったTriggeRは試合後、河野が挑戦を表明した。

〈不定期プロレス女子企画 WRESTLE-1観戦記〉黒潮”イケメン”二郎のフォースは覚醒するか、試練の幕開けを目撃

2016.02.13 Vol.660

 たんなる黒潮”イケメン”二郎選手の応援コラムと化して久しいこの不定期企画。
 2月10日のWRESTLE-1 TOUR 2016 W-IMPACTから、「イケメン試練の七番勝負」が始まるということで、観戦の楽しみが通常の3倍となるなか、満員で熱気にあふれる後楽園ホールへ。

 この日イケメン選手は4試合目でしたが、本当に登場しただけで会場の空気が一変。高木三四郎CEOが「華があるなあ」とtweetしていたのも納得です。
 映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』でも、世界にはジェダイが必要だと言っておりますが、W-1のイケメンってもうそれくらい重要かも。
 相変わらず福山雅治をほぼフルコーラス使いきっての入場と、時間を気にしながら暖かくそれを見守る【Jackets】中之上&吉岡の表情もまたイケメン戦の楽しみのひとつ。

 肝心の初戦ですが、非・プロレス女子にも人気の超お洒落セレブ、ウルティモ・ドラゴン校長のアサイDDTで玉砕。文字通り試練の幕開けに。アンクルホールドかけられたときの「ふひゃああ~!にゃああ~!」という悲痛(?)な叫びはおかしかったけど、校長顔負けのラ・ケブラーダをお見舞いするなど素敵な場面も満載。

 そして試合後に発表された2戦目の相手はマッスルモンスター関本大介。頭を抱えていたけど、きっと筋肉の塊を相手に魅せてくれることでしょう!

 また、この七番勝負、観客席では今後誰が出てくるか会話に花咲いております。 “試練の”という冠が付くだけで物凄く期待値が上がってしまうのはタイトルの妙でもありますが、もちろんイケメンであればこそ盛り上がるので、がんばってほしいです!

2・10「WRESTLE-1」火野と大和が王座防衛 KAIは真田に完敗

2016.02.11 Vol.660

 プロレスリング「WRESTLE-1」の「WRESTLE-1 TOUR 2016 W-IMPACT」(10日、東京・後楽園ホール)のメーンで「WRESTLE-1チャンピオンシップ」が行われ、王者・火野裕士に田中稔が挑戦。20分59秒、Fucking BOMBからの体固めで火野が初防衛に成功した。
 クルーザー級の田中は階級の壁を越えての挑戦。パワーでは火野には敵わない田中は持ち前のスピードと左足への一点集中攻撃で火野を悶絶させると、ダイビングフットスタンプ、ハイキック、ヒールホールドであわやの場面を何度も演出。終盤には体格差を越え、火野のチョップにローキックで渡り合うと会場は「大ミノル」コールに包まれた。最後はこれまでしのぎにしのいできたFucking BOMBの前に無念の3カウントを聞いた。
 試合後、勝ち名乗りを受ける火野の前に現れたのはTriggeRの近藤修司。近藤が挑戦表明すると、2人は額を付き合わせてのにらみ合いから両軍入り乱れての大乱闘。
 マイクを握った火野は河野真幸、近藤組の持つタッグのベルトへ火野、KAZMA SAKAMOTO組で挑戦することを交換条件に近藤の挑戦を受諾した。

WRESTLE-1  誰が勝者だったのか…UWA世界6人タッグ王座でなぜかダディが土下座

2015.10.11 Vol.651

 プロレスリング「WRESTLE-1」の『WRESTLE-1 TOUR 2015 ファン感謝デー』(9日、東京・後楽園ホール)で「UWA世界6人タッグ王座決定戦」が行われ、黒潮“イケメン”二郎、中之上靖文、吉岡世起のJacketsとAKIRA、葛西純、熊ゴローのワイルド軍が対戦。黒潮が熊ゴローをムーンサルトプレスからの体固めで3カウントを奪い、Jacketsが戴冠した。

 この試合、Jacketsにはビッグダディ・林下清志が、ワイルド軍には美奈子さんがセコンドにつき、一触即発の元夫婦マッチの側面も。
 ダディはジャケット着用、美奈子さんはピンクのパイプいす持参とそれぞれのチームに合わせたいでたちでセコンドへ。

 試合中、葛西の「イス、イス!」の声にそのパイプイスを手渡す美奈子さん。そのイス攻撃を妨害したダディに葛西がイスを振り上げると、それを美奈子さんが制止するという謎の行動も見せた。
 葛西に後ろからの近的攻撃を見せ、会場中を追い掛け回されるなど、セコンド・ダディの“いい仕事”もあって、Jacketsの勝利となったが、試合後に葛西が「アンタ、今まで1回でも美奈子っちに謝ったことがあるのか? いい機会だから美奈子っちに今までのことも謝ったらどうだい? 土下座で」とアピール。
 結局ダディは土下座をするはめに…。いったいどちらが勝者だったのやら…。

WRESTLE-1 最強決定トーナメントで征矢が優勝

2015.08.31 Vol.649

 プロレスリング「WRESTLE-1」の「WRESTLE-1 TOUR 2015 FLASHING SUMMER」最終戦が30日、東京・後楽園ホールで開催された。
 シリーズを通じて行われた「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2015」の準決勝と決勝が行われ、征矢学が決勝で近藤修司を破り優勝を果たした。
 征矢は準決勝では黒潮“イケメン”二郎と対戦。黒潮は1回戦で中之上靖文、2回戦では現WRESTLE-1 CHAMPIONSHIP王者のKAI、準々決勝ではTAJIRIを破るなど、金星を連発しここまで勝ち上がってきた。
 もともと会場人気の高い黒潮だが、この日も入場から絶好調。入場テーマ曲である福山雅治の『HELLO』が鳴り響く中、東のひな壇から南側観客席、西のひな壇と練り歩き、たっぷり時間をかけてのリングイン。一方の征矢もTM NETWORKの『Get Wild』をバックにワイルドリングイン!! 会場はイケメンコールとワイルドコールに二分された。
 パワーで押す征矢に対し、黒潮はリングを立体的に使った空中殺法で対抗。しかし掟破りの逆デスバレーボムを繰り出すなど、随所にストロングスタイルも折り込み、征矢を追い込む。
 しかしキャリアに勝る征矢は一連の攻撃をしのぐと、コーナーへの串刺しワイルドボンバー、ブルドッキングヘッドロック、ネックブリーカードロップで形勢逆転。黒潮が狙った起死回生のスワンダイブ式フランケンシュタイナーをコーナー上で受け止めると、そのまま雪崩式パワーボム。ワイルドボンバー、デスバレーボムと征矢の波状攻撃をことごとく2カウントで返した黒潮だったが、最後は後頭部→正面からのワイルドボンバー2連発で征矢が勝利を収めた。
 もうひとつの準決勝は近藤修司とKAZMA SAKAMOTOが対戦。SAKAMOTOも準々決勝でカズ・ハヤシを破り「負け役からはもう卒業だ!!」と発言するなど、黒潮同様、このトーナメントでその存在を大きくアピールした。
 ゴング前から突っ掛け、場外戦を仕掛けたSAKAMOTOはセコンドの土肥を巧みに使ういつもの悪党ファイトに加え、近藤の右腕に一点集中攻撃。コーナーを利用しての腕攻めからアームブリーカー。三角絞め、腕十字固めまで繰り出す。土肥の白粉でレフェリー不在となると、リング上に積んだパイプ椅子の上にブレーンバスターで投げつけ、トップロープに上がり、フィニッシュを狙う。
 しかしここで、8月2日の春日部大会でクーデターを起こし、放逐したデスペラードの首領・河野真幸が乱入。SAKAMOTOを椅子の上に自爆させ、レフェリーに水をぶっかけ蘇生させると、近藤がキングコングラリアートでSAKAMOTOから3カウントを奪った。
 決勝は近藤vs征矢。序盤は近藤が征矢の古傷の左足を狙えば、征矢はSAKAMOTO戦で痛めた近藤の右腕に集中攻撃。しかし時間が経つにつれ、張り手合戦、ラリアートの打ち合いとパワーをぶつけ合う肉弾ファイトを展開。最後は近藤の垂直落下式ブレーンバスターをしのいだ征矢がキングコングラリアットを狙った近藤の右腕をワイルドボンバーで叩き落とし、最後は喉元にワイルドボンバーをぶちかまし、3カウントを奪った。

【WRESTLE-1】真夏の祭典をにおわせる大混戦に興奮!〈不定期プロレス女子企画〉

2015.07.14 Vol.646

 快晴の真夏日となった7月12日の後楽園ホールで開催された『WRESTLE-1 TOUR 2015 SYMBOL』は、あでやかな浴衣姿の女性ファンが席を彩るなか3大タイトルマッチが繰り広げられ、外の気温にも負けない熱気に包まれた空間となりました。
 今回は、タイトルマッチはもちろんのこと、エース街道まっしぐらの黒潮“イケメン”二郎選手をはじめ、人間模様にドキドキする展開でした。
 まず、ともにタッグチャンピオンを目指していた船木誠勝選手がW-1を退団し、独り立ちすることになったイケメン選手。本日は中之上靖文&アンディ・ウーとともに【DESPERADO】河野真幸&KAZMA SAKAMOTO&土肥孝司戦に臨み、今日も入場からつかみカンペキ、試合も華麗にムーンサルトをキメて3カウント!と、絶好調のフィニッシュでした。とはいえ船木×イケメンの蜜月がもう拝めないのはやはり残念です。そんな矢先、メインのW-1チャンピオンシップを制したKAI選手に向かいゆく我らがイケメン!大歓声に迎えられた彼が、船木選手を思いつつ発するエース宣言&ベルト挑戦の声を聞くにつれ、その真摯な青年像と、“イケメン”としてイロモノ風に装った外見とのギャップに萌えてしまいます。
 チャンピオンシップをめぐっては、KAI選手を認めない空気に包まれたリング上に全選手が詰めかけ大混乱になり、武藤敬司選手が颯爽と現れトーナメント開催を宣言するという形で幕引きとなりました。(その後8月2日(日)の春日部大会を皮切りに、WRESTLE-1所属選手全員が参加するトーナメント「WRESTLE-1 GRAND PRIX 2015」の開催が決定)コリャ真夏の祭典ですな。大混戦を見逃せません!

〈不定期プロレス女子企画 WRESTLE-1観戦記〉黒潮”イケメン”二郎が魅了!走り出したら君が止まらない♪

2015.06.19 Vol.644

 6月18日。『WRESTLE-1 TOUR 2015 OUTBREAK』を観戦するため後楽園ホールにやってまいりました!
 本日のお目当ては、セミファイナルの【Road to KEIJI MUTO スペシャルシングルマッチ ~武藤敬司 vs 黒潮“イケメン”二郎】! 吉岡世起選手を倒して【Road to KEIJI MUTO】を制し、武藤敬司選手への挑戦権を獲得した黒潮選手が遂に大立ち回りをしてくれるかもしれません。タッグパートナーでもある船木誠勝選手の指導のもとトレーニングを積み、満を持しての大一番。応援するこちらも昂ります。
 入場曲『HELLO』のイントロからイケメンコールで沸く会場。颯爽と現れ、おなじみのジャケット(いつもながらダサい)姿に手鏡でポーズをキメる黒潮選手の姿がまぶしい! スターのオーラを感じます。なかなかリングインせず焦らされる客席をゆっくりとまわりはじめたと思ったらジャケットを脱ぎ捨てた下にもう1枚ジャケットを着ているというパフォーマンスまで。一挙手一投足が会場中の心をわしづかみにしている今ならきっとイケる! 一方の武藤御大は貫録の佇まい。
 立ち上がり、黒潮選手がトリッキーな動き(?)で魅了した際は武藤選手も半笑いだったように見えたのですが、さておき、即座に関節を狙いに来ます。一気に高まる緊張感! 一瞬で空気を引き寄せつつ、ドラゴンスクリューからの足4の字と極めにかかると客席からはイケメンコールに加え武藤選手へのブーイングが! その声にムっとして締め上げにいく武藤さんのことをちょっと可愛いなと思っていた矢先、黒潮選手が延髄斬りから「ふぃにーっしゅ!」のアラビアンプレスを決めたところで10分経過! 足をかばう姿も心配で、そろそろ畳みかけてくれと思っていると、予告していた黒潮ムーンサルトプレスを炸裂! しかし残念ながらカウント2で返され、結果的には本家のムーンサルトを武藤選手が勝利。
 試合後、丁寧に頭を下げリングを後にする姿、そしてそれを暖かく称える会場の空気もまた素敵でした。
 武藤選手は自身へのブーイングも含め、声援を「判官びいき。パフォーマンスがウケてるだけ。それだけじゃすぐ飽きられる」とバッサリと斬りつつも「彼はもっと引き出しを作れる」と、未来を担う選手の可能性に期待を寄せていまいした。

WRESTLE-1 近藤を退け二度目の防衛を果たした鈴木にKAIが丸刈り挑戦アピール!

2015.06.19 Vol.644

 プロレスリング「WRESTLE-1」の「WRESTLE-1 TOUR 2015 OUTBREAK」が18日 、東京・後楽園ホールで開催された。
 メーンは、WRESTLE-1チャンピオンシップ、第4代王者である鈴木秀樹が近藤修司を迎え撃ち、19分25秒、得意のダブルアームスープレックスで二度目の防衛を果たした。
 体格差を経験差で跳ねのけようとする近藤は、序盤から果敢にヘッドロックを仕掛けに行く。しかし膝蹴りからのエルボーをもらい体勢を崩したあたりから徐々に鈴木のペースに。コブラツイストからストレッチボム、エルボーを見舞われた近藤は大の字でダウン。カウント9で立ち上がるも、鈴木の膝が襲い掛かる。両者が首をとりあいカウント2の攻防が続いたのち、近藤がキングコング・ラリアットを決めるが、その後の打ち合いを制した鈴木が極め付けのエルボーを叩き込む。最後は必殺技のダブルアームスープレックスで3カウントを奪った。
 試合後、KAIがリングに上がると、「覚悟を見せる」と、おもむろに頭髪を剃りはじめる。対する鈴木はあきれた様子で「次、やってやってもいいけど、これでオマエ終わりだからな? もう誰にも気ィ使ってもらえないからな?」と冷たく言い放つ。しまいには会場から「鈴木やらなくていいよ」と野次が飛ぶ始末。孤高のKAIは意地を見せられるのか?
 セミファイナルでは「Road to KEIJI MUTO スペシャルシングルマッチ」が行われ、吉岡世起を下して権利を獲得した黒潮“イケメン”二郎の挑戦を13分7秒、ムーンサルトプレスで武藤敬司が退けた。
 入場曲である福山雅治の『HELLO』が流れるなか、たっぷりと時間を使いアピールする黒潮を会場は“イケメン”コールで盛大に迎える。
 序盤、武藤をかく乱する動きで観客を魅せるも、すぐさまグラウンドに持ち込まれてしまった黒潮。その後もドラゴンスクリュー連発からの膝固めや足4の字固めから逃れるのに精一杯でなかなか攻めに転じられない。一方、極めにかかる武藤に対しては客席から大ブーイング。延髄斬りからボディープレスの連続で好機となった黒潮が当初の宣言通りムーンサルトプレスを繰り出すもカウント2で返した武藤がドラゴンスクリューからシャイニングウィザードで反撃、そして伝家の宝刀ムーンサルトプレスを決め、若き挑戦者から3カウントを奪った。
 試合後、武藤は黒潮について「未来を背負ったレスラーの一人」と称するも、「ジャケットを使いこなせていない」と、グレート・ムタ戦を機に小川直也が柔道着の着用をやめたことを引き合いに出して指摘。試合中に自身が受けたブーイングについては「しょせんは判官びいきでしかとらえてないから、パフォーマンスが受けてるだけ。パフォーマンスだけではお客さんはすぐに飽きるし、彼(黒潮)は引き出しをもっと増やせると思うから、それだけで終わってほしくない。」と、この経験を糧に黒潮の成長を願う。また、「イケメンごときにムーンサルト出すのもシャクだから一瞬迷ったんだけど、仮にもオレの冠がついているトーナメントを勝ち上がってきたことに敬意を表した」とコメント。

〈不定期プロレス女子企画 WRESTLE-1観戦記〉母性回帰はどこへやら、ベテラン勢の色気に呑まれはじめた春の夜

2015.04.06 Vol.639

 4月1日。桜吹雪舞い散る陽気の後楽園は、「WRESTLE-1 TOUR 2015 Cherry blossom」で、夏日の暑さに負けない熱気を発しておりました。
 毎回いろいろな企画で楽しませてくださるW-1の会場ですが、今回はなんと試合前にヘアメイクイベント(!)。リング上ではカリスマ美容師(多分)が黒潮“イケメン”二郎選手の髪に何やらシュッシュしているではありませんか。でもここはTGCのキャットウォークじゃなくてプロレスのリング。カッコよくセットすればするほど、試合でメチャクチャにされる前振りとしか思えません……。そんな「?」な状態で目を向けた先にはピンク色のシートと女性たちの姿。そうです、今日は初の試みで「Girl’s Seat」が設置されている日でした。ヘアケア用品のギフトまでもらえたみたいで至れりつくせりだった様子です。
 さて。新年度の始まりの本日は、「Cruiser Division初代王者決定トーナメント」の幕開けでもあります。出場するのは田中稔、吉岡世起、エル・イホ・デル・パンテーラ、アンディ・ウー、カズ・ハヤシ、児玉裕輔、大和ヒロシ、藤原ライオンという男前揃いの8名! ずらりと並んだ姿を眺めていると、トーナメントとは言うけど絵的には“Road to カズ”という印象が強く感じられます。新設ということもあって、挑んでみないと頂点のほんとの高さもわからない山をいかに登るのか、という期待で気持ちが盛り上がってきます。
 本日は田中vs吉岡のタッグパートナー対決と、パンテーラvsアンディの因縁対決の2試合。前者は田中選手が勝利したわけなのですが、おふたりが打ち合う姿、投げ合う姿、試合後に抱き合って称え合う姿……、どのシーン切り取っても妙に爽やかで(イラッ)。お育ちのよい兄弟の成長記録を見てるみたいな気分というか…。正直もっとスパイス欲しいです。とはいえ、カズ選手がこの初代王者決定戦は田中選手vsカズ選手のメーク・ドラマだと豪語していらっしゃったし、準決勝からの田中選手のバキバキ・ギラギラした姿に期待! そうであればこそ、決勝の頂で彼を迎え撃つであろうカズ選手が若手を前にどれだけ色香の漂う大人の試合をしてくれるのか、その闘いぶりが俄然楽しみな今日このごろです。
 なお1回戦の残り2試合は4月19日。真打のカズ選手と、本トーナメントへ力強く意気込んでおられた大和選手が登場。いずれも熱戦が見られることは間違いなさそうです。そして、準決勝+決勝はゴールデンウィークの5月5日。なんだか8強だとアッという間ですね、総当たりで見たいくらいです。とにかく、まずは見どころが凝縮された残りの試合を片時も見逃さず、初代王者誕生の瞬間に立ち合いたいものです。

胸アツ!妄想力も掻き立てる黒潮”イケメン”二郎の、真の「イケメン力」!!〈不定期プロレス女子企画〉

2015.03.11 Vol.638

 2015年3月8日(日)開催「WRESTLE-1 TOUR 2015 TRANS MAGIC」。日曜日の昼ということもあって、会場は親子連れの観客も多め。また、本日はまたもやプロレス女子にうれしい、ホワイト・デー企画 『“ありがとう”をチョコっとデコレート!』(先着200名の女性に、20選手の顔写真のデコ包装となるWRESTLE-1特製“DECOチョコ”をプレゼントするというもの)が開催。続々と用意される女子企画、すばらしい~!
 そんな本日の興行は、メインイベントのWRESTLE−1チャンピオンシップ(第2代王者・武藤敬司がKAIに王座を譲るという結末!!)や、チーム246(カズ・ハヤシ&近藤修司)への、タッグチャンピオンシップ次期挑戦者を決定する3WAYマッチ、更には、遂に新設されたクルーザー級の口火を切る「Road to Cruiser Division」と、新たなドラマ展開に期待膨らむ内容。
 タッグ3WAYマッチは、【イケメン侍】船木誠勝&黒潮“イケメン”二郎 vs 【new Wild order】AKIRA&征矢学 vs 【東京愚連隊】NOSAWA論外&MAZADAというカード。
 まかり間違って(と言うのは大変失礼ながら)愚連隊が勝ってみたりとかしないのかなあ~…というユル視線もおくりつつ、やっぱり今日も黒潮“イケメン”二郎選手から目が離せませんでした!!
 会場に足を運ぶごとにどんどんファンが増えている様子のイケメン選手。素敵な入場がタッグマッチで見られないのは非常に残念でありますが、演出を差し引いても船木選手とのタッグをだからこその醍醐味は、観るたびごとに増していっております。だって目の前で真のイケメンが形成されてゆく姿を生の会場で体感できるのですから、まちがいなくプロレス女子は胸アツでしょう。
 結果だけ見ると、最終的にイケメン選手がやられて敗北するという展開が今日もまた(勝者は征矢学。したがってnew Wild orderがチーム246への挑戦権獲得)。しかしその闘いは、超絶にイケメンなフィニッシュを迎えるであろう遠くない未来を予見させるものであり、どうしてもキュンとせざるを得ないのです。なによりまず、こんな素人目にも、観るたびに彼が成長し進化していることを感じられる(見た目からして!)のがすごい。そしてそのために彼がどれほどの努力をしているか想いを馳せてみれば、声援の熱もそりゃ上がってしまうわけですよ。
 その辺りの乙女心も見越されているのか、イケメン選手の練習日記の一部が、随時W-1公式ウェブサイトに公開されております(8日の大会に向けて公開されたものがこちら→ http://www.w-1.co.jp/news/detail.php?id=3411)。肉体改造本の著者でもある船木選手の指導下で、とてつもなくハードに違いないトレーニングだけでなく空腹とたたかうイケメン選手……。夜中に寝転がってTVを観ながらビール片手にポテチを完食する日々の自分がひたすら恥ずかしい……。
 やはり真のイケメンという存在は、持ち合わせた才能を磨くことを厭わないストイックな努力に裏付けられるものであり、かつその結果を出せる人なのだろうなあ。
……まあ、とはいえ。こちとらスポ根好きで観ているわけでもないものですから、イケメン演出も今後ますますパワーアップしていただき、あらゆる角度でオーディエンスを魅了してもらえることを楽しみにしております。
 余談ですが、イケメン侍の二人三脚って、絵的にも黒光りした二枚目の剛腕ベテランが、すらっと明るい色白優男を手取り足取り育てあげてゆく物語ということでプ女子ならぬ腐女子的目線でもジワっときてしまいます。試合前、「ぼくのせいで船木さんに黒星つけちゃってる」と語る口ぶり、それを鼓舞する船木、それに対する純朴な「ハイ!」。試合中、船木アシストで征矢にプレスを決める姿。試合後、自分が獲られて敗北したのち、膝をつき、悔しそうに、そして申し訳なさそうに船木へ頭を下げる様子……などなど、逐一やってくる胸アツなポイントに、心のなかで大輪の薔薇を盛り付けて観戦するのも一興かもしれません(?)。いやはや、全てはイケメン選手がイケメンだからこそ。

WRESTLE-1 武藤がシングルで3年ぶりの敗戦 KAIが第3代王者に

2015.03.09 Vol.638

 プロレスリング「WRESTLE-1」の「WRESTLE-1 TOUR 2015 TRANS MAGIC」が8日、東京・後楽園ホールで開催され、メーンで行われた「WRESTLE-1チャンピオンシップ」で挑戦者のKAIが王者・武藤敬司を破り、第3代王者に就いた。
 2015年に入ってから船木誠勝、河野真幸、田中将斗を立て続けにシングルで破り、ここまでたどりついたKAI。やはり武藤への声援が大きいものの、世代交代を期待するファンからは「KAI勝ってくれ~」という声援も飛ぶ。
 試合は序盤グラウンドの展開が続く。KAIが攻めているように見えてもいつの間にか武藤が好ポジションをキープ。武藤が試合を支配する。この状態を打開すべく、KAIは場外に落ちた武藤にトペを敢行するも、武藤はセコンドを身代わりにして交わすと、KAIは左腕を場外フェンスに痛打。以降、左腕への低空ドロップキック、チキンウィングアームロック、キーロックと手を変え品を変え、武藤の左腕殺しが続く。KAIがなんとかスタンドの展開に戻しても、ドラゴンスクリュー、シャイニングウィザードというおなじみの武藤殺法にはまるだけ。寝ても立っても武藤が試合をリードする。
 しかし時間が経つにつれ、スタミナが切れてきた武藤の動きが鈍ると、KAIはシャイニングウィザードを防御しジャンピングハイキック、トラースキックで反撃を開始。一進一退の攻防に、試合前は武藤コールが多かった会場にも徐々にKAIコールが響き始め、15分過ぎにサンダーファイヤーパワーボム、トップロープからのスプラッシュプランチャを放つと会場は大KAIコールに包まれた。
 武藤もカウンターのフランケンシュタイナー、前後からシャイニングウィザードを連発。そして切り札のムーンサルトプレスも繰り出す。しかし着地の際にヒザを痛打し、すぐにフォールにいけなかったのが響き、3カウントを奪えない。切り札で試合を決めきれずダウンしたままの武藤にKAIはトップロープからのスプラッシュプランチャを3連発。ついに3カウントを奪った。
 試合後、若手の肩を借りながらリングを去る武藤にKAIが「武藤さん、ありがとうございました」と声をかけると、軽く手を挙げ応える武藤。そこにこの日、中之上靖文を秒殺した鈴木秀樹がやってきて対戦を迫り一触即発状態となったが、KAIは「オレは誰からも逃げないし、いつ何時、誰の挑戦も受ける」と宣言。対戦を受諾した。
 KAIはその足でファンとともに会場の1階まで下りて、喜びを分かち合う。そして会見では「このベルトを武藤さんから受け継いだということは責任重大。これから俺たちがWRESTLE−1をスタートさせる。誰とでもどんなスタイルでも、WRESTLE−1を盛り上げるためになんでもやる」と話した。
 一方、シングルマッチでは2012年3月20日の両国国技館での秋山準戦以来、3年ぶりの敗北を喫した武藤は「持久力がなかったというか、ちょっとスタミナが切れた」と試合を振り返り「俺に勝った後のチャンピオンはしんどい。KAIはエースになるべくチケットをゲットしただけ。プロレスの神様はきっと途中下車もさせるだろうし、今からがしんどい」と独特の表現で王者の厳しさを説きつつも「託せるようになってほしい」とエールを送った。自らの今後については「変わらない。でも武藤敬司がおしとやかになると“裏の顔”が出てくる」とグレート・ムタの出現を予言した。

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