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寂聴役・寺島しのぶ「剃髪してよかった」でも豊川悦司が暴露「ウジウジ言ってた時期も」

2022.11.12 Vol.web original

 

 映画『あちらにいる鬼』公開記念舞台挨拶が12日、都内にて寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子、廣木隆一監督が登壇。実際に剃髪して寂聴役に挑んだ寺島の心情を、豊川が笑いを交えて暴露した。

 作家・井上荒野が、父である作家・井上光晴と母、そして昨年11月に99歳で死去した瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係を描いた同名小説を廣木隆一監督が映画化。寺島しのぶと豊川悦司がW主演を務める。

「人と人との縁とは尊くていとおしいものだなと思いました」と完成作への思いを語った寺島。瀬戸内寂聴をモデルとしたヒロイン長内みはるを演じるため、実際に剃髪した寺島は「剃髪は初めから決めていたわけではなく、でも廣木監督とやるからには監督のために剃るか、と。監督も剃髪しているようなものだし(笑)」と冗談めかし「豊川さんは“剃ったら呪文が描いてあったら面白いのにね”と現場がピリピリする中で面白いことを言ってくれたり、広末さんは剃った後に触ってくれたり」と剃髪シーンの撮影を振り返った。

 寺島は「本当に剃ってよかったと思っています。カツラと実際に剃るのとでは心の動きは違ったと思う。説得し続けてくれた監督に感謝してます」と晴れ晴れとした表情。

 すると豊川が「彼女だったらやるだろうなと思っていました。とても男前な方なので。本人はウジウジ言っていた時期もあるんですけど、でも絶対やるんだろうな、と(笑)」と明かすと、廣木監督も同意。広末も「本当に頭の形が良くて。それでさらに若返ってしまって、あるシーンでは少女のようで、ただ一緒にもらい泣きしてしまった」と感嘆した。

 先日11月9日は瀬戸内寂聴の命日。もし寂聴さんがこの映画を見たとしたら?と聞かれると、広末は「あの方ならウケてそう。笑って見てくださっていそう」。豊川は「懐かしく思ってくださるんじゃないかな」。寺島も「文学者のお三方なので、“え、こんなことしたっけ”とか“描写がエグイね”とか、お酒を飲みながら3人で見てくださっていたらいいなと思います」と、しのんでいた。

『あちらにいる鬼』は公開中。

不倫愛演じた豊川悦司「今日は“寺島しのぶの日”今日は“広末涼子の日”」

2022.11.12 Vol.web original

 

 映画『あちらにいる鬼』公開記念舞台挨拶が12日、都内にて寺島しのぶ、豊川悦司、広末涼子、廣木隆一監督が登壇。豊川悦司が“禁断の愛”を演じた心境を振り返った。

 作家・井上荒野が、父である作家・井上光晴と母、そして昨年11月に99歳で死去した瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係を描いた同名小説を廣木隆一監督が映画化。寺島しのぶと豊川悦司がW主演を務める。

 瀬戸内寂聴をモデルとした長内みはるを演じた寺島と、井上光晴をモデルとした白木篤郎を演じた豊川、白木の妻・笙子を演じた広末と、大人の愛の物語を演じきった3人。広末は「寺島さんは謙虚にお話されているんですけど、肉体的にも精神的にもすごく大変な役を演じられて。豊川さんも正妻と愛人も相手しなければならない、この肉体疲労(笑)…本当に大変だったと思う」とW主演の2人をたたえた。

 豊川も「現場は、井上さんさながら、2人の女優さんの間を行ったり来たりしていました。今日は寺島しのぶの日、今日は広末涼子の日…と。(それぞれの部屋の)セットも2つ並んでいるです。今日はどっちだったっけ?と思いながら(笑)」と苦笑しつつ「そういう経験したことないですけど、必然的に白木の気分になれていった」と振り返った。

 白木は不倫を申し訳ないと思っていたと思うか?という質問に、豊川は「申し訳ないと思っていたら多分やってないと思うんですよね」。

 豊川に、寺島が「女性を敵に回しそうな役。豊川さんじゃなかったら日本で誰がやるのというくらいすごいなと。しょうがないけど好き!という気持ちにさせてくれる」、広末も「私は表面的には耐え忍ぶ妻なので、怒りや悲しみを抑えてツンとしていないといけないんですけど、豊川さんなのでやっぱり素敵で、毎回ドキドキさせられて“いや、私は怒っているんだ”と(笑)。でもそれも笙子の気持ちだと思う。だから離れられないんだろうな、と」と役の心境を語り「一度、カットがかかったときに豊川さんが“ごめんね、こんな男で”と。“豊川さんじゃないから。私も分かってます”って(笑)」と明かし笑いをさそった。

 そんな広末は、タイトルの“鬼”とは誰のことだと思うかと聞かれると「台本の段階で、私ではないと思って演じていたら、監督が“怖え~”とか“怖ーい”と何度もつぶやいて。私?と思ったので、皆さんで結論を出してみてください(笑)」と苦笑しながらアピールしていた。

『あちらにいる鬼』は公開中。

瀬戸内寂聴を演じる寺島しのぶ“お別れの会”に出席「寂聴さんの写真からパワーを頂いた気がした」

2022.07.27 Vol.web original

 故・瀬戸内寂聴さんのお別れ会が26日、都内にて行われ、映画『あちらにいる鬼』(11月公開)で寂聴さんをモデルとした主人公を演じる寺島しのぶが思いを語った。

 作家・井上荒野が、父である作家・井上光晴と母、そして昨年11月に99歳で死去した瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係を描いた同名小説を廣木隆一監督が映画化。寺島しのぶと豊川悦司がW主演を務める。

 出版社・新聞社14社主催により行われたお別れ会には生前、寂聴さんと親交のあった著名人ら287名が参列。本作で瀬戸内寂聴をモデルとした長内みはる/寂光を演じた寺島しのぶも出席した。

 映画本編で実際に自身の髪の毛を剃り上げて役に挑んだ寺島。映画の撮影から約2か月が経過し、この日は赤い短髪姿。

 寺島は「『あちらにいる鬼』に出演するにあたって、寂庵に伺ってぜひお会いしたいと思っていたんですがコロナ禍で叶わず、お目にかかることができませんでした。クランクインの前に、監督と一緒に寂庵にお邪魔したら、寂聴さんの太陽のような写真が並んでいて、パワーをいただけたような気がして、“とにかく頑張ってきます”と報告させていただいたことを覚えています」と、対面が叶わなかったことを惜しみつつ「(映画で演じた役柄は)モデルとはいっても寂聴さんのエッセンスがたくさん入っている映画ですので、リスペクトしながら撮影をさせていただきました」と思いを述べていた。

 映画『あちらにいる鬼』は2022年11月、全国公開。

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