SearchSearch

お芝居は不要不急です ONEOR8『グレーのこと』-2021ver.-

2021.01.12 Vol.737

 本作は2017年に浅草の劇場・九劇のこけら落し公演のラストを飾る作品として上演された。

 それまではありふれた日常的空間を舞台に、そこで暮らす市井の人々のなんてことのない日常を淡々と描く作品が多かった作・演出の田村だったが、この作品では「現世とあの世の間にあるグレーな世界」というこれまでとは趣の違う舞台を設定。そこに集まった裁判官のような者たちが死者が来世に何に生まれ変わるべきかを話し合っていくなかで、根源的でありながら“グレーなこと”があぶりだされていくというお話で、田村にとっても挑戦的な舞台だった。今回は「-2021ver.-」とあるようにブラッシュアップした形での再演となる。

 また新型コロナの感染予防として、客席については全席自由席にし、客同士の間隔が空けられるように配慮。また新たな試みとして公演の配信も実施。初日16日の14時の回が生配信される。

お芝居は不要不急です「OFFICE SHIKA PRODUCE『秘剣つばめ返し』」

2021.01.11 Vol.737

 劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が脚本・演出を務め、2017年NHKラジオドラマ「劇ラヂ!」シリーズで発表され話題となった、丸尾丸一郎版“巌流島の戦い”『秘剣つばめ返し』が松島庄汰、佐伯大地のW主演のもと舞台化される。

 今作の佐々木小次郎は、勇気“以外”の全てを持つ孤高の剣客。岩流と自らの剣を称したのも臆病者の大口で、恋心を抱くたら姫とは口も利けない男。一方の宮本武蔵は六十戦無敗の剣豪にもかかわらず、女好きで自由奔放な性格のため、士官先は見つからず、その日暮らしの生活を送っていた。小倉藩の陰謀が渦巻く中、天下無双を決める小次郎と武蔵の決闘がついに始まることになるのだが…。さまざまな説がある小次郎の人物像や宮本武蔵との世紀の一戦を丸尾独自の目線で描く。

Copyrighted Image