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【今日も食べ過ぎグルメ探偵】勢揃坂 蕎 ぎん清(外苑前)

2015.12.28 Vol.657

 年末やなー。年を取るにつれ1年がどんどん早く過ぎる。とはいうものの現実は12月、年越しそばどうしよう…といつものように食べ物の事を考えている探偵のところに、グッドタイミングでおいしいお蕎麦屋さんのタレコミが。江戸の粋をこよなく愛する(道産子だけど)探偵は、蕎麦屋が大好き。早速現地へ飛んだ。

 表通りからちょいと入った所にあるその店「ぎん清」の趣はまさに隠れ家。ちゃんとした大人が集う由緒正しい蕎麦屋だ。店内に入ると、高級感の中にも温もりがあるカウンターとテーブル。んー、これは期待できそう。まずはご主人の故郷・伊勢志摩から直送しているというお造りをいただく。その日によって内容は変わるが、今日はイカを生と炙りで。生にはすだちをさっと絞り、伊勢志摩の海水と真珠から作った真珠塩につけて、そして炙ったほうはわさび醤油でいただく。イカの甘み、ねっとりとした食感、濃厚な海の味が口いっぱいに広がる。ここで、ビールをさっさと飲みほし、日本酒をオーダー。そりゃ、そうさ。これは日本酒でしょ。すっかり気をよくした探偵は、同店オリジナルで人気の「鴨のそば粉焼き」、分厚い生ハムがボリュームたっぷりの「鴨の生ハムの炙り ラ・フランス添え」、磯の香りが海への郷愁を誘う「青さのりの天ぷら」、そして日本酒に合わないわけがない「大あさりのそば味噌焼き」を次々オーダー。

 さらに女将さんの故郷・福島を応援する「がんばれ福島!!」セットも注文。これは福島の酒肴三品と銘酒三種類が楽しめるお得な味見セット。探偵も陰ながら福島を応援しているので…などと言い訳をしつつ、「にしんの山椒漬け」、鮭を麹につけた「紅葉漬け」、うにを味噌と一緒に炊き上げた「うにみそ」といった珍しいつまみを楽しむ。まじ、下戸じゃなくて良かった〜と思うのは、こういうおいしいものとお酒を楽しめた瞬間。はぁ〜満足じゃ。締めの蕎麦は輪切りのすだちがびっしりと乗った「すだちかけそば」。酸味や香りが強いのでは?と思ったのだが、そんなことはまったくなく、優しいかつお出汁とすだちの酸味がさわやかで、まろやか。そのおいしさに、最後まで汁を飲んじまったよ。テヘヘ。蕎麦はもちろん、つまみが楽しい蕎麦屋に認定!

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