世界各国の臭くておいしい食材を使用した日本初のグルメイベント「くさうまレストラン」が21日、都内で開催された。世界一臭い缶詰といわれるスウェーデンのニシンの塩漬け「シュールストレミング」や青魚やトビウオをくさや液に漬けて干物にした伊豆諸島の特産品「くさや」など、独特の臭いを放ちながらもクセになる発酵食材をメインにした創作料理の数々をビュッフェ形式で楽しめる。会場は参加者にしか明かされないなど、一風変わったイベント。
会場に到着すると、すでにカウンターにはくさうま料理の数々が並ぶ。滋賀県の郷土料理である鮒ずしをモッツァレラチーズと合わせた「鮒寿司のカプレーゼ仕立て」、フランスで2番目に臭いといわれるエポワス・ド・ブルゴーニュを使った「ウォッシュチーズと無花果のクロスティーニ サラダ仕立て」、納豆のような粘り気と臭いの韓国の大豆発酵調味料「チョングッチャンのビビンバ風」、豆腐を発酵液に漬けた台湾の発酵食材「臭豆腐のフリット 自家製パクチーソース」。
ウォッシュチーズはもともと記者が好きだということもあるが、臭豆腐はカリカリに揚げられるなど臭いを抑えておいしく食べられる調理法で仕上げられ、想像したほど臭いは気にならない。この4種を臭い順に並べると①鮒ずし、②チョングッチャン、③ウォッシュチーズ、④臭豆腐といったところか。