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又吉直樹「今はすごく本を読める時間だと思って!」子どもたちにメッセージ

2022.02.12 Vol.Web Original

 

 お笑い芸人で作家の又吉直樹が、先日都内で行われた、第3回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」の結果発表会に出席した。

 イベント終了後の取材で、子どもたちに向けてメッセージをリクエストされると、「外で遊んだり、友達で遊んだりしたいと思う。(コロナ禍が続く中で)家にいなくちゃいけない時間や一人でいなきゃいけなない時間が多くて寂しいと思うんですけど、すごく本を読める時間なんだと思ってもいいんじゃないかなって」と、呼びかけた。

 また、自分自身で子ども向けの作品を書く考えはあるかと聞かれると、「僕が子ども向けにという発想はない」との答え。

「小説やエッセイを書いたりしているなかで、小学生から『火花』を読みましたと手紙をいただくことがあるんです。『火花』は、漢字も多かったり、芸人世界のことを書いているので、もしかして小学生には分かりにくいのかなと思ったりもするんですけど、普通に読んで、感想をくれる人もいます。だから、僕が子ども向けに、という発想はない。子どもたちに読んでほしいと思ったとしても、僕が劇場でやっているコントみたいなことだったり、書いている小説だったりを全力でやるのかなと思います。難しいとか理屈っぽいとかあると思いますけど、たぶんそうすると思います」

 さらに「(“こどもの本”総選挙の)ベスト10に入った作品を読む中で、僕自身がすごく面白いと感じるんです。自分で書くものを読んでもらいたいなという思いがあります」と、付け足した。

 第3回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」の結果は、1位が『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(作・廣嶋玲子、偕成社)、2位は『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(今泉忠明氏監修、高橋書店)、3位は『あるかしら書店』(ヨシタケシンスケ著、ポプラ社)だった。ヨシタケ氏による作品はトップ10に3作がランクイン。また長きにわたって愛され続ける『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』(レオ=レオニ著/谷川俊太郎訳、好学社)は9位だった。

 YouTubeの「こどもの本総選挙TV」では受賞作品の著者や関係者、又吉らも参加して行われた結果発表会の動画も公開された。

小学生が好きな本1位に『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』“こどもの本”総選挙結果発表

2022.02.11 Vol.Web Original

 第3回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」のベスト10が11日、発表された。YouTube チャンネルの「こどもの本総選挙TV」では受賞作品の著者やアンバサダーのお笑い芸人で作家の又吉直樹も参加した結果発表会も配信された。

 1位に選ばれたのは『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(偕成社)。結果発表会には、著者の廣嶋玲子氏と銭天堂の女店主・紅子さんも登壇し、又吉から賞状を受け取った。
 
 同作は、幸運な人だけがたどり着ける不思議な駄菓子屋が舞台となっている物語で、女主人の紅子が勧める駄菓子が客の運命を翻弄する。

 同作に投票した小学2年生の男の子は、「銭天堂の第1巻を読みました。僕は自作の小説を書いています。言い回しは銭天堂を参考にしています。読んだ時、自分が銭天堂にいるかのようだったからです」と選んだ理由をビデオコメントで発表。

 廣嶋氏は「子どもが選んでくれるということでこんな素敵な賞はないと思います。1人でも選んでもらえたたらうれしいなと思っていたところ、1位に選んでいただけた事がうれしくてうれしくてたまりません。本を書いていて良かったなと心から思っています」と、喜びのコメント。

 又吉は「すごい面白かったです。駄菓子屋という設定、運が良くなければたどり着けないこともワクワクします。自分が欲しいお菓子がもたらす作用みたいなものにも手加減がなく、ちゃんと恐かったりするんです。解説書や説明書はちゃんと読まないといけないなと改めて思いました(笑)。(本の中に出てくる)硬貨も昭和何年のって書いてくれていたりして、小銭を使う時とかに入口があるんじゃないかと日常から不思議な世界に入っていけそうなワクワクする仕組みがいっぱいあります。年齢問わず楽しめる作品だと思いました」と、コメントした。

 2位は今泉忠明氏監修の『おもしろい! 進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、3位はヨシタケシンスケ氏の『あるかしら書店』(ポプラ社)。ヨシタケ氏による作品はトップ10に3作がランクイン。また長きにわたって愛され続ける『スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし』(好学社)は9位だった。

こどもの本総選挙1位に「ざんねんないきもの事典」ピース又吉「自分がどう思ったか、大切に」

2018.05.06 Vol.Web Original



『小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙』の結果発表会が、こどもの日の5月5日、都内で行われた。発表会には、アンバサダーを務める又吉直樹も出席。子どもたちと一緒に選挙の行方を見守った。

 1位に選ばれたのは「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」(高橋書店)。続編の「おもしろい!進化のふしぎ 続ざんねんないきもの事典」(高橋書店)も4位と大人気だった。子どもたちによれば、学校で「みんなが読んでいる」という。ベスト10内最多はヨシタケシンスケ氏の作品で、2位の「あるかしら書店」(ポプラ社)、3位の「りんごかもしれない」(ブロンズ新社)など、10位以内に4作品が選ばれた。

「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」について、又吉は「サイの角はただのイボだとか、ホタルはあんまり光らないとか……確かに“ざんねん”なんですけど、それが個性で。“ざんねん”なところを知っても、その動物のことを嫌いにならなかった。むしろ好きになれました。これは、人間を見るときにも生かされる。残念な人間もいっぱいいますけど、それを欠点としてみるのか、ユニークでおもしろいところとして見られるのかって(笑)」
 
 また他のベスト10作品についても、又吉は「僕も読ませていただいたんですが、すごい面白かったです。考え方というか、発想が広がる(作品だ)と思いました。自分やったらどうするやろうと考えたりするんですけど、僕が思いつくぐらいことはだいたいもう書いてあったことにショックを受けたり。こういう本を読んで、友達と感想を言い合えるのも楽しいし、自分で向き合っている時に自分だけがどう思ったかもすごい大事にしてほしいと思いました」。

 また、子どもたちによる選出理由についても感じるところがあったよう。「続ざんねんないきもの事典」の「大きい図鑑で見るより楽だった」というコメントについて、「それもすごい重要だと思うんです。本もそうですけど、世の中の面白いこととか、聞いてハッとすることって、いろんな本にも書いてあるし、自分も聞いたことがあるかもしれないけれど、今こういうタイミングで光があたるから、自分の中にスッと入ってくることもあると思う。それも本の役割なんだと思います」と話した。

ピース又吉が“総選挙”アンバサダー就任 子供と本の出会いを応援 

2017.12.12 Vol.Web Original



芥川賞受賞作家でお笑い芸人の又吉直樹(ピース)が『小学生がえらぶ! “こどもの本”総選挙』のアンバサダーに就任することになった。11日、児童書出版社のポプラ社が発表した。この総選挙は、全国の小学生たちの投票によってトップ10を決定するもので、2018年5月5日に結果発表会が実施される予定。又吉はその会に出席する。

 就任に際して又吉は、「僕の場合」としてメッセージを寄せている。メッセージは以下の通り。

僕の場合、最初から本が大好きだったわけではありません。教科書で読んた宮川ひろさんの『沢田さんのホクロ』や、中学時代に読んだ芥川龍之介や太宰治の作品によって、本に出てくる人物は、正しいだけではなくて、僕と同じように傷ついたり、悩んだり、失敗することを知って、好きになりました。
「自分と同じだ。自分だけではないんだ」と勇気を与えてくれたのです。みなさんも、そういう本と出会えるはずです。

 投票は2018年2月16日まで。詳細は、公式サイト https://www.poplar.co.jp/company/kodomonohon/ で。

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