東銀座の行列すし店「鮨 銀座おのでら 登龍門」(以下、登龍門)で、新たな卒業生“昇り龍”が誕生した。同店からの“昇り龍”は、現在、ニューヨークで握る佐藤亮平さんに続く2人目。
同店は2022年のゴールデンウイーク直前にオープンすると同時に行列店となったすし店。ミシュランの星やマグロの初せりなどでその名を知られているONODERA GROUPの新業態で、若手職人がカウンターに立つのが特徴。若手職人にとっては道場ともいえる店で、利用客の胸を借りながら、すしを握る技術に磨きをかけるとともに、コミュニケ―ションの取り方を学ぶ。その一方で、客は本店が提供するものと同様に準備されたネタをリーズナブルな価格で、一貫から楽しめるとあって、毎日カウンターが埋まっている状態だ。
2人目の“昇り龍”となった小林航大さんは登龍門の立ち上げメンバーのひとり。親方で世界統括料理長の坂上暁史さんが小林さんのネームプレートをはめ込むと、小林さんは目じりを下げ口角をあげて、喜びを噛みしめた。