新型コロナの「5類」移行を前に、昨年末から日本のアニメ映画が好調だ。2022年11月に国内で公開された新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』は、4月末時点で興行収入145億円を超える大ヒットに。22年12月に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』は132億円を突破している。
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新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』は“忘れない”を“忘れない”忘れられない映画だった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
来年2月に上演する、三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.13 『シン・デレラ』では出演者オーディションを行うんですが、多くの方にご応募いただいてます。ありがとうございます。そして締め切りが本日(11月30日)の23時59分に迫っております。まだまだ多くの方々とお会いしたいと思っておりますので、迷っていてこの文章をご覧になられた方は何かの縁だと思って、ぜひ。
31日以降にこのコラムをご覧になられた方は次回にぜひ!
では今週も始めましょう。
松村北斗“敵”役の子役に初対面し感激「地で“ダイジン”の声なんですね」
公開中の映画『すずめの戸締まり』の舞台挨拶が28日、都内にて行われ、声優を務めた原菜乃華、松村北斗と新海誠監督が登壇。重要キャラ・ダイジンを演じた子役・山根あんがサプライズで登場し、原と松村がその愛らしさにメロメロになっていた。
『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督3年ぶりの最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの冒険物語。
公開17日間で興行収入62.2億という大ヒットに一同も感激。「数字が大きすぎてピンと来ない」とやや呆然とした面持ちの新海監督だったが、ふいに松村に目を向け「北斗くん、髪切りましたね。素敵です」。すかさず松村が「『すずめ』の話をしていただければ(笑)」と話を戻し、笑いをさそう一幕も。
この日は、映画を見た観客から寄せられた質問に3人が回答。
「草太はすずめのことが好きなのか?」「草太が扉を閉じるときにセリフの元ネタは」など、ファンからの熱い質問が続々。ところが最後に、劇中キャラ“芹澤朋也”を名乗る神木隆之介から「神木隆之介をどう思いますか」という質問が寄せられ、普段から神木と交流のある松村も苦笑。
松村は「オーディションをやるとなって一番最初にアドバイスを、声優さんではない身で声優業に足を踏み入れるとはどういうことかなど、いろいろなことを聞かせてもらったのは神木くん。コーチ的な、先生的な関係性ですかね」と神木に感謝した。
さらにこの日は、物語のカギを握るキャラクター・ダイジンの声を演じた山根あんがサプライズで登場し新海監督にお祝いの花束を贈呈。
原は「アフレコのとき、ネコみたいなヘアアレンジをしていて、すごくかわいくて。ひたすらあんちゃんとの写真ばかり撮らせてもらいました(笑)」とメロメロ。
映画の中では“敵”同士という松村と山根は、これが初対面とのこと。松村が「地でダイジンの声なんですね。ここ(のど)にエフェクター入れてるの?」と山根を笑わせていたが、松村の印象を聞かれた山根が「かっこいい」と言うと「え~やめてよ~(笑)」と照れまくり、会場の笑いをさそっていた。
大ヒット『すずめの戸締まり』松村北斗と『君の名は。』の神木隆之介は似ている?
公開中の映画『すずめの戸締まり』の大ヒット舞台挨拶が18日、都内にて行われ、声優を務めた原菜乃華、松村北斗と新海誠監督が登壇。原と松村が観客を前にアフレコの様子を披露した。
『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督3年ぶりの最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの冒険物語。
公開初日から11月17日までの7日間で興行収入27億7000万円、動員200万人突破いう大ヒットに新海監督も「昔アニメを作り始めたとき最初の作品は50人で満員の劇場だった」と感慨深げ。
さらに背後の巨大パネルがアンベールされると、パネルを埋め尽くす熱い感想コメントの数々に一同は大感激。松村が「僕と同じ感想が。“この映画を作ってくれてありがとう”って」と言えば、新海監督も「“もう1回見たいけどものすごい体力使う”…すみません(笑)」。
オーディションからアフレコまでを振り返っていた3人。すると新海監督の提案で、原と松村が観客の前で生アフレコを披露することに。
「アフレコしているときの顔は誰にも見られたことがない」と緊張気味の松村たちだったが、見事な熱演で名場面を演じきり、会場からも盛大な拍手が沸き起こった。
松村が「苦しかったこともたくさん思い出しましたけど、それでもやってこれたのは新海さんが適格かつ人間を包むようなディレクションをしてくれたおかげ」と感謝すると新海監督は「2人のいろいろな扉を開け閉めしてしまったので、疲れたんじゃないかなと」と2人を労った。
さらにこの日は『君の名は。』に続き本作でも声優を務める神木隆之介の話題に。神木と普段から親交のある松村が「つい3日ほど前に偶然同じスタジオにいて会ったんですが(役の芝居を)心配していました」と明かすと新海監督は「2人、ちょっと似てるよね(笑)」と言い「映画が公開して眠れない日が続いていて、深夜に居酒屋のカウンターで1人飲んでいたら神木くんから電話があって。“今1人なんですか?”って会いに来てくれた」と明かしていた。
深津絵里 声優初挑戦した新海監督最新作アフレコで「どん底まで落ち込んで当てもなく新幹線に」
映画『すずめの戸締まり』の初日舞台挨拶が11日、都内にて行われ、声優を務めた原菜乃華、松村北斗、深津絵里らキャストと新海誠監督が登壇。深津が声優初挑戦を振り返った。
『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督3年ぶりの最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの冒険物語。
原が演じるヒロインすずめの叔母・環を演じる深津絵里は、冒頭の挨拶で「初めて声優に挑戦しました。とても怖かったです。でも新海監督が温かく、粘り強く導いてくださった」と感謝しつつ「思い通りにできなくてどん底まで落ち込んで、でも次の収録が待っているからなんとか気分を変えようと、当てもなく街を歩いたり、新幹線に乗って京都のお寺で心沈めてみたりとか(笑)」と苦笑しつつ初挑戦の難しさを明かした。
そんな深津に、新海監督は「アニメ初挑戦ということでなぜ本作に出てもいいと思われたんですか」と質問。深津は「絵コンテなどを見せていただいて、監督が次のところに向かおうとしているのかなと思いました。国内のみならず、世界中の方が新海監督の次の作品を待ち望んでいると思うんですけど、今回は、たった一人に届けばいいというようなピュアなものを感じて」と答え、新海監督もうれしそうな表情。
さらに深津は、原に「私なんかより何百倍も怖かったと思うのに、すずめのように立ち向かう姿が本当に美しかった。原さんとお仕事ができたのは私の中の宝物」。原は深津の言葉に「泣きそうなくらいうれしいです」と感激し、深津からもらった“のどにいいはちみつ”を毎日なめてお守りにしていたというエピソードを披露。すっかり打ち解け合った様子だった。
この日の登壇者は原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督。
映画『すずめの戸締まり』は公開中。
松村北斗「言葉の上手な19歳(笑)」ヒロイン役・原菜乃華の言葉に照れる
映画『すずめの戸締まり』の初日舞台挨拶が11日、都内にて行われ、声優を務めた原菜乃華、松村北斗らキャストと新海誠監督が登壇。松村がヒロイン役・原との共演を振り返った。
『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督3年ぶりの最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの冒険物語。
冒頭、新海監督が「この映画は僕の力で作った映画ではないような気がしています。『君の名は。』を見た人から“こういう映画が見たいんだ”という声を頂いて、演者、スタッフの力で、皆さんのお声で出来上がった映画のような気がしています」と、初日を迎えた喜びを語った。
ヒロイン・岩戸鈴芽役の原菜乃華は「昨日はあまり眠れなかった」と感無量の様子。「閉じ師」の青年・宗像草太役の松村北斗は「どうも、いすです」と、劇中で姿かたちがいすになってしまうことにからめてあいさつし笑いをさそった。
もともとは美形キャラながら、いすの姿になってしまうという設定に、松村は「原さんもおっしゃっていたんですが“草太はいすになってから感情や人となりが見える”と。これも新海監督の作戦ですか?」と監督に質問。
すると新海監督も「草太は非現実的なくらい美しい男性として描きたかった」と振り返り“いす化”した草太を生き生きと表現した松村を称賛。松村も「予告編映像だと人間時代の草太が人気だったと思うんですけど、本編を見たらいすのほうが人気でるんじゃ(笑)」と“いす役”を楽しんだ様子。
そんな松村の印象を聞かれた原は「実写版・草太さんだとずっと思っていました。上品な雰囲気とかしぐさだったり。私が(取材で)思ったことを言語化できないときに、その思いを汲み取って言葉にしてフォローしてくれる」と感謝。
松村は「言葉が上手な19歳ですよね。まいっちゃいます」と照れ、原が演じたすずめを「かっこいいセリフの言い回し、キュンときません?」と大絶賛。最後に「せっかくなので、あの言葉を聞いてもいいですか?」と原に水を向け、原が「いってきます!」と劇中のセリフで締めくくった。
この日の登壇者は原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督。
映画『すずめの戸締まり』は公開中。
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上白石萌音と森七菜「どっちを選ぶ?」『君の名は。』と『天気の子』ヒロインが新海誠最新作に名乗り?
新海誠監督の最新作製作発表会見が15日、都内にて行われ、新海監督と、新海作品の“2大ヒロイン”上白石萌音と森七菜が登壇した。
『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)に続き、3年ぶりとなる待望の最新作は『すずめの戸締まり』。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉める旅に出る少女の成長と解放を描く。
新海監督は、本作が日本全国をめぐるロードムービーとなることや、扉を“開く”のではなく“閉じる”物語となること、映画館に足を運びたいと思う映画を目指していることなど、作品内容の一部を明かした。
この日は新海監督の大ヒット作品でヒロインを務めた女優・上白石萌音と森七菜も駆け付けた。
『君の名は。』(2016年)でヒロイン宮水三葉役を務めた上白石萌音は、最新作発表会見のゲストに呼ばれたことに「新海さんの大ファンの神木くんが、悔しがるだろうな(笑)」と、同作で共演した神木を引き合いにして笑いをさそい、『天気の子』(2019年)でヒロイン天野陽菜役を務めた森七菜も「実は次も3年後に(最新作が)来ると予想していました」と、それぞれ新海作品への思い入れを熱く語った。
一足先に“Vコンテ(動画の絵コンテ)”を見たという2人。上白石は「まだ色もついておらず、声も新海監督の声なんですが、骨組みだけでも圧倒されました。これまでの新海イズムを保ちつつ、それこそ新たな扉を開けられた」と話し、森も「ゾクゾクして鳥肌が立ちました。完成作を見たら私、鳥になっちゃうよ、と思いました(笑)」と大興奮。
信頼する2人からの言葉に新海監督も「コロナが始まったタイミングで企画を考え、この2年ほとんど外にも出ず脚本を書いていた。他ならぬ萌音ちゃんと七菜ちゃんに良かったと言ってもらえてよかった」と安どの表情を浮かべ、今後行われるというオーディションについて「2人が監督だったらどこを見ます?」と相談。上白石は「枠を設けずいろいろな声が聞きたいと思います」。一方の森は「『君の名は。』や『天気の子』を見て、ヒロインに監督の理想を重ねているのかなと」と鋭い視点で監督を苦笑させつつ「それがより輝かせてると思います。今度の鈴芽は強い女の子のように感じました」と、鈴芽の人物像に興味津々。
新海誠監督 最新作は日本各地の廃墟を舞台に“終わりかた”を問う『すずめの戸締まり』
新海誠監督の最新作製作発表会見が15日、都内にて行われ、3年ぶりの最新作『すずめの戸締まり』の製作が発表された。
『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)に続き、3年ぶりとなる待望の最新作のタイトルは『すずめの戸締まり』。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉める旅に出る少女の成長と解放を描く。
新海監督は「公開は来年秋なのでまだお話できないこともけっこう多いんですが…」と苦笑しつつ「3つのキーワードで少しだけお話しすると、1つ目は、日本列島各地をめぐるロードムービーであるということ。これまでの作品の舞台挨拶などで日本各地を訪れた先で“次は私の街を舞台に”と言われることが多くて、うれしいんだけど全部は出せないな、と思っていました。今回はロードムービーということで、日本全国を広くめぐるような物語。ちょっと欲張った映画になっています(笑)」と明かした。