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米国アカデミー賞期待の『ドライブ・マイ・カー』に西川美和監督がエール「日本映画の製作費は桁が1つ違う」

2022.02.15 Vol.web original

 

 第76回毎日映画コンクール授賞式が15日、都内にて行われ、日本映画大賞に濱口竜介監督作『ドライブ・マイ・カー』が輝いた。

 1946年に毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞。その年度に公開された優れた国内映画を中心に表彰する。

 男優主演賞には『護られなかった者たちへ』の佐藤健。女優主演賞には女優主演賞『茜色に焼かれる』の尾野真千子。

 日本映画優秀賞を受賞したのは西川美和監督の『すばらしき世界』。同作は撮影賞、音楽賞も受賞。西川監督は「一緒に作ったスタッフたちと登壇できてうれしい」とスタッフ一同と喜びを分かち合った。

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2021.10.17 Vol.746

『すばらしき世界』

『ディア・ドクター』『永い言い訳』の西川美和監督が、直木賞作家・佐木隆三のノンフィクション小説「身分帳」を原案に、役所広司を主演に迎え、実在した男をモデルに「社会」と「人間」の今を描いた感動作。キャストには主人公・三上役の役所広司をはじめ、仲野太賀、長澤まさみ、橋爪功、梶芽衣子、六角精児、北村有起哉、白竜、キムラ緑子、安田成美ら実力派の豪華俳優陣が集う。

 下町の片隅で暮らす短気ですぐカッとなる三上は、強面の見た目に反して、優しくて真っ直ぐな男。 しかし彼は、人生の大半を刑務所で暮らした元殺人犯だった。

映画『すばらしき世界』のベースとなった実録小説『身分帳』

2021.03.19 Vol.739

 これまでオリジナル脚本にこだわって作品を発表してきた西川美和監督が、初めて原作ものに挑戦したことで話題の映画『すばらしき世界』。その原案となった本書は、直木賞作家の佐木隆三が実在の人物をモデルにしたノンフィクション小説である。

「身分帳」とは正式には「被収容者身分帳簿」といい、刑務所に収容された受刑者の入所態度や経歴、行動、家族関係などを詳細に記載した書類のことだ。主人公である山川一のような十犯六入、つまり前科10犯、入所回数6回のベテラン受刑者となると厚さは1mにも及ぶのだという。本書は人生の大半を刑務所で過ごし、13年ぶりに塀の外の世界に出た男の再出発を描いた物語だ。

 作品に惚れ込んだ西川は山川のモデルとなった人物に迫るべく、3年にわたるリサーチの末に舞台を現代に置き換えて脚本を執筆。長らく絶版だった本書も映画化に合わせて復刊した。後日譚の「行路病死人」や復刊にあたって西川が寄せた文章も収録され、映画と共に人生を考えさせられる一冊だ。

“この人だけで1本映画が撮れる”!「すばらしき世界」のすばらしさ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2021.03.10 Vol.web Original

こんにちは、黒田勇樹です。

演出をやらせていただく舞台『白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます』が絶賛稽古中です。

緊急事態宣言がまたまた延長になりましたが、その前から感染防止のためのいろいろなことをしながら、キャスト、スタッフ一堂、3月24日の初日に向け頑張っております。温かく見守っていただければです。

TOKYO HEADLINEでインタビューしていただきまして、ウェブのほうでもそろそろアップされるそうですので、ぜひお読みいただければです。

では今週も始めましょう。

監督・西川美和監督×主演・役所広司で描く問題作『すばらしき世界』

2021.02.11 Vol.738

 実在した男をモデルに「社会」と「人間」の今をえぐる、西川美和監督の最新作。

『ゆれる』『ディア・ドクター』などで数多くの映画賞を受賞し、今や日本映画界で最も新作が待ち望まれる監督のひとりとなった西川美和。本作では初めて、実在の人物をモデルとした原案小説「身分帳」(著・佐木隆三)をもとに、その舞台を約35年後の現代に置き換え、徹底した取材を通じて脚本・映画化に挑んだ。

 トロント国際映画祭でのワールドプレミア上映を皮切りに、各国の映画祭に続々と出品決定。先日のシカゴ国際映画祭では主演の役所広司がベストパフォーマンス賞に輝いたほか、観客賞も受賞するなど、早くも海外から高い評価を得ている。

 殺人を犯し服役していた過去を持つ主人公・三上役には、監督にとって長年憧れの存在でもあった名優・役所広司。そのほか仲野太賀、長澤まさみなど豪華なキャストが集結。

 主人公・三上の数奇な人生を通して、人間の愛おしさや痛々しさ、社会の光と影をあぶり出す問題作。

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