世の中の不条理や不合理を絶妙なタッチで描き出すマンガ家・アーティストのしりあがり寿が、巨匠・葛飾北斎をパロってみたらこうなった!
2018年にすみだ北斎美術館で開催された展覧会「ちょっと可笑しなほぼ三十六景 しりあがり寿北斎と戯れる」では、唯一無二のセンスと笑いで北斎ワールドを独自の視点で再構築したしりあがり寿。
本展では、北斎のパロディー作品「ちょっと可笑しなほぼ三十六景」に加え「青富士」「瑠璃富士」などの新作や、原案となった当館所蔵の北斎作品など、たっぷり約160点を展示。「東海道五十三次」「諸国瀧廻り」などの浮世絵から『椿説弓張月』などの版本まで、北斎の画業の幅広さにも触れながら、しりあがり流に解釈した北斎ワールドを堪能できる展覧会となっている。
原案となった北斎の作品も多数展示されることで、しりあがり寿の自由な発想にクスリと笑いつつ、“天才”北斎の鋭い視点やユーモアを再発見できる。
時を超えてまさかのコラボレーションを果たした時代を代表する表現者2人が繰り広げる、どこまでも自由なイマジネーションを堪能しよう。