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福山雅治、サプライズで質疑応答イベントに登場!

2013.10.29 Vol.603

 第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞し、現在大ヒット中の映画 『そして父になる』の国内ティーチインが28日、都内にて行われ、主演の福山雅治と是枝裕和監督が登壇した。

 9月28日の公開から1カ月を迎えても勢いはとどまらず、大ヒットを記録している同作。そのティーチインとあって、会場には熱烈なファンが駆け付けた。盛大な拍手で迎えられた是枝監督が開口一番「実は超サプライズゲストをお招きしています」と告げると、なんと福山雅治が登場。このサプライズに会場は驚きと歓声の嵐に包まれた。

 国内ティーチインに参加するのはこれが初めてという福山。20年来のファンだという女性客から「この作品の福山さんだけはかっこよく見えませんでした。自分では(自身が演じた)良多をどう思っていますか」と質問されると「自分がその役を演じることで、自分が最終的にどう映るのかを考えて撮影にのぞむことはないんです。でも確かに、最後の撮影で監督に、良多のよい所は1つもなかったですね、と言いました(笑)」と振り返った。

 また「福山さんの演じる姿を撮影をしていて、その場で変えていったところは」という質問に、監督は「僕はどんどん脚本を変えていくから、みんなは大変だったと思います(笑)」笑いながらも「(実子ではない息子の)慶多の誕生日の場面は、もともと軽いシーンのつもりだったんですが、慶多を見る福山さんの目が、なんともいえない思いを含んだ強い目だったので、そこから”見る”ということをいろいろなシーンで強調していきました」と、福山の演技から演出が広がったことを明かした。

 日本はもちろん海外でも注目が続いている。監督は「11月からまた海外を回りますが、東京以外でもまた(ティーチイン)をやりたい」と語り、福山は「この作品は、何度見てもその日によって受ける印象が違うような、生き物のような映画だと思っています」と、改めて本作の魅力をアピールした。
『そして父になる』は全国公開中。

福山雅治、ジャパンプレミアでファンと「感想を語り合いたい!」

2013.09.18 Vol.600
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 第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した映画『そして父になる』のジャパンプレミアが17日、都内にて行われ、主演の福山雅治らキャストと是枝裕和監督が登壇した。


 6年間育てた息子が、出生時に取り違えられた他人の子だったと分かった2組の家族の愛と葛藤を描くヒューマンストーリー。カンヌ映画祭をはじめ、各国の映画祭で大絶賛されており、すでに230の国と地域で上映が決定している。


 この日は"凱旋"ジャパンプレミアを祝う大歓声に包まれながら、キャスト全員で手をつないでレッドカーペットに登場。冒頭、カンヌでの受賞を祝福された福山は「監督の努力が報われた瞬間だと思いました。あの拍手は本当に監督に向けられたものだったので、それがうれしくて涙してしまいました」と"男泣き"の瞬間を振り返り、是枝監督は「ここが新たな出発点だと思うので、ここからまたこの映画が広がっていけるような日にしたいと思っています」と意気込みを見せた。
 今回、初めて父親役を演じたことについて福山は「最初の一週間くらいは毎日子供と遊んでいるだけだったので不安だったんですが、だんだんと子供にあわせて演技していけばいいんだと分かってからは大丈夫でした」と振り返り、役幅をさらに広げたようす。


 一方、撮影現場で子供のあしらいが上手だったと監督からほめられたリリー・フランキーは「ビッグダディを毎日ビデオに録画していたかいがありました(笑)」と答え、会場を爆笑させた。また、監督が福山を"嫌なやつ"に見えるよう演出したというエピソードも飛び出し、「僕、嫌なヤツですもんね?(笑)」という福山に「いえいえ、僕の嫌な部分を重ね合わせました。福山さんはもともと美しいので、頑張って嫌なヤツになってもらいました(笑)」と監督が弁明する一幕もあった。


 最後に、会場に向けて「できれば見ていただいた後に感想を語り合いたいですね。今日は帰るけどね!(笑)」と笑顔を見せた福山。「どんな世代でも楽しめる映画だと思います。育ててくれた親に、かつてどんな愛情をもらって育てられていたのかを思い出しながら見ていただけると、もっといいと思います」と思いを語った。


『そして父になる』は9月24日より先行上映あり。28日より新宿ピカデリー他全国公開。

 

カンヌ審査員賞受賞 是枝監督 “凱旋”帰国会見

2013.05.28 Vol.592

20130528f.jpg 映画『そして父になる』で、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した是枝裕和監督の帰国会見が28日、成田空港にて行われた。


「帰国早々、空港の通路にカメラマンの方がいらっしゃったので(賞と取るとは)こういうことだなと実感しております(笑)」と笑顔を見せた是枝監督。受賞後のパーティーでは「スティーブン・スピルバーグさんに『そして父になる』は何かしらの賞から外そうと思ったことは無かったと言っていただいた。またニコール・キッドマンさんは上映を見て泣いていらっしゃったようで、女優2人が特に素晴らしかったと話してくれました」と明かした。


 現地では60媒体もの取材を受けたという監督。「印象に残っているのは記者の人たちがけっこう自分のことを話して帰ることが多いってことですね(笑)。それは海外の人たちのほうが、血縁でない子どもを育てるという機会に接することが多いからなんだなと思いました。作品を見ているうちに、自分のことや身近な出来事を投影しているんだな、と。それが公式上映後の温かい拍手につながった一因かなと思います」と、映画祭での高評価を振り返った。


 主演の福山雅治からカンヌを立つ前にメールが来たという監督。「彼のドラマが落ち着いたら皆で祝いたいと思います」と、語った。
 映画は10月5日より新宿ピカデリー他にて全国公開。

(C)2013『そして父になる』製作委員会

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