アガサ・クリスティによる『検察側の証人』が8月から上演される。
容姿端麗な青年が大富豪の婦人を撲殺した容疑で起訴されたことをきっかけに展開する法廷ミステリー。青年は無罪を主張するが証拠は彼に不利なものばかり。唯一のアリバイを妻が証言するはずだったが、彼女の証言は彼から「婦人を殺した」と告白されたという検察側の証人としてのもので……。
容姿端麗な青年レナードを演じる小瀧は「節々に狂気的な愛を持った人物だな、と感じました。僕自身、知らない自分に出会えそうです。全く違った僕をお見せできると思います」と意気込む。
レナードの妻を瀬奈じゅん、敏腕検事のマイヤーズを成河が演じる。
演出は、今最も注目を集めている演出家のひとりである小川絵梨子で、リアルで緻密な人間描写と、時に大胆な緩急ある演出に定評のある小川が翻訳から作品作りを手がける。
「まだまだ、気の抜けない状況で、我慢をしていただくところもありますが、生で感じるエンターテイメントのすばらしさを伝えていくことも、僕の使命だと思っています。生の演劇に触れて、生の役者のパワーに触れてほしいと思います」と、小瀧。「劇場では、傍聴席にいるような気持ちで、ぜひ傑作ミステリーを楽しんで下さい」と、アピールしている。
東京・世田谷パブリックシアターで2021年8月28日から9月12日、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで9月16~20日、大阪・枚方市総合文化芸術センター 関西医大大ホールで9月23~28日。