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【明日は何を観る?】『アンダードッグ』前編・後編

2020.11.26 Vol.735

『アンダードッグ』前編・後編

 一度は手にしかけたチャンピオンへの道から外れ今では“かませ犬”としてリングに上がる崖っぷちボクサー・末永晃は若き天才ボクサー・大村龍太、夢も笑いも半人前な芸人ボクサー・宮木瞬と宿命の出会いを果たす。

監督:武正晴 出演:森山未來、北村匠海、勝地涼他/前編2時間11分、後編2時間25分/東映ビデオ配給/11月27日(金)より前編・後編同日公開 https://underdog-movie.jp/

【インタビュー】森山未來、スパーリングでコーチをダウン!?「役作りで現役ボクサーと同じトレーニングをした理由」

2020.11.26 Vol.web original

11月27日公開の映画『アンダードッグ』主演

 第88回アカデミー賞外国語映画賞の日本代表に選出されるなど、多数の映画賞を席巻した『百円の恋』から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳の黄金タッグが、再びボクシングを題材に描く大作! 過去のささやかな栄光が忘れられず“かませ犬(=アンダードッグ)”になり果てながらもボクシングにしがみつくしか生きる術を知らない主人公・晃を演じるのは、役者としてのみならず身体表現の世界でも活躍する森山未來。渾身の役作りに込めた思いを語る!

東京国際映画祭オープニングに『全裸監督』の武正晴監督最新作、クロージングは『HOKUSAI』

2020.09.10 Vol.web original

 第33回東京国際映画祭(10月31日開幕)のオープニング作品とクロージング作品が決定した。

 コロナ禍の影響を受け、今年の映画祭では例年までのコンペティション部門を統合し「TOKYOプレミア2020」部門を新設、コンペ形式を廃止し観客賞を設けるなどの変更を行うものの、映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢として開催される。

 今年のオープニングを飾るのは、『全裸監督』の武正晴監督が『百円の恋』以来6年ぶりにボクシングを題材に描いた最新作『アンダードッグ』(11月27日より前編・後編同日公開)。つかみかけたチャンピオンの道からはずれ“咬ませ犬”となった崖っぷちボクサー役に森山未來。児童養護施設で育った才能ある若きボクサー役に北村匠海。鳴かず飛ばずの芸人ボクサー役に勝地涼。三匹の負け犬たちが夢をつかむために人生を賭けてリングに立つ姿を前・後編にわたって濃密に描く、男たちの魂の物語となっている。

 クロージング作品には、江戸時代の天才絵師・葛飾北斎の物語を独自の視点と解釈によって描き出し“人間・北斎”と彼が描いた“3つの波の秘密”に迫る『HOKUSAI』(2021年公開予定)。監督は『探偵はBARにいる』シリーズ、『相棒』シリーズの橋本一。柳楽優弥と田中泯がW主演で青年期と老年期の北斎をそれぞれ演じる。

『アンダードッグ』の武正晴監督は「『アンダードッグ』は2020年1月、2月に撮影を行った。コロナ前の我々が失った光景が記録されている。ボクサーというリング上の孤独者達は観客の歓声なしには殴り、殴られ続けることは到底かなわない。観客が試合をつくり、語り継いでいく。時に信じがたい名勝負を生み出す。1 人では試合にならない。人生も同様だ。映画創りも同じだと考えている。観客が映画を最後に創り上げてくれる」と思いを語り、『HOKUSAI』橋本監督も「映画館、という暗闇の中で生き続けてきた『映画』。今、その闇が急激な変化を求められています。時代の流れ、と言うは易し。闇の中、見知らぬ人々が肩を寄せ、泣き笑い怒り楽しむ場所。そこに向けた僕らの想い、HOKUSAI。暗闇で…ご覧ください」とコメントを寄せている。

 第33回東京国際映画祭は10月31日から11月9日、六本木ヒルズ他にて開催。

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