SearchSearch

音楽、アート……カルチャーの秋を体感する『MEET YOUR ART FESTIVAL 2024「NEW ERA」』

2024.10.05 Vol.759

 国内最大級のアートとカルチャーの祭典『MEET YOUR ART FESTIVAL 2024「NEW ERA」』が10月11〜14日、東京・天王洲運河一体で開催される。アートを軸に、音楽、食、ファッション、ライフスタイルといった隣接するカルチャーが集まるイベントで、それぞれの魅力に気づいたり新しいカルチャーとの出会いを提供することが狙い。今年のテーマは「NEW ERA」で、国内に留まらずにアジアを中心とした海外のアートやカルチャーの新しいムーブメントを体験できるという。

 音楽はこのイベントの軸のひとつで、三浦大知を筆頭に、MURO、大沢伸一、Night Tempoらが出演する。台湾のデュオ、南西肯恩も来日し、パフォーマンスする。三浦はパフォーマンスだけでなく、森山未來とトークセッションも行う。

 DJ、ライブパフォーマンスの観覧はすべて無料で楽しめるが、状況により入場制限を行う可能性もある。

吉沢亮「……ひとりで来たい」ゴッホと北斎&モネと広重に没入

2024.07.08 Vol.Web Original

 

 俳優の吉沢亮が7月8日、都内で行われた展覧会『Immersive Museum TOKYO vol.3 印象派と浮世絵 ~ゴッホと北斎、モネと広重~』(7月10日開幕)の発表会に登壇した。

 印象派・ポスト印象派で知られるゴッホやモネに、浮世絵作家である葛飾北斎や歌川広重らの作品が与えた影響に迫るコンテンツ。

 同展のアンバサダーを務める吉沢は一足先に展示を見たそうで「圧倒されました。絵画を体感すると言いますか、経験したことのない圧というかパワーがすごくて、最高に楽しい時間でした」

 なかでも、クライマックスのゴッホと北斎の演出が印象的だったとし、「ゴッホと北斎の絵が両サイドにガーンと出る演出はカッコよすぎたし、音楽も相まって……和の音楽と洋の音楽が混ざってるみたいな。音とともに映像がぐるぐる回ったりしながら2つが対比されてるのが本当に素晴らしくて、皆さんにも見ていただきたい」と推した。

NYは日本食人気でラーメン3500円、街には猫サイズの“ネズミ”?「今の日本人にはハードルが高い街」で女性画家が暮らし続ける理由

2024.06.22 Vol.web original

 今、世界中から訪れる観光客が“安くてお得な日本”を満喫している一方、日本人にとって海外旅行や留学、移住のハードルが上がっている。それでも世界に挑戦の場を求める日本人は少なくない。ニューヨーク在住8年目の日本人女性画家Kohさんに、現地の最新事情と「今の日本人にはハードルが高い」街で挑戦し続ける理由を聞いてみた。

水上恒司がMUCA展アンバサダー「刺激受けた」バンクシーやカウズなどアーバンアートが六本木に集結

2024.01.23 Vol.Web Original

 

 俳優の水上恒司がテレビ朝日開局65周年を記念した展覧会『MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art ~バンクシーからカウズまで~』(2024年3月15日~6月2日、東京・森アーツセンターギャラリー。以下、MUCA展)の公式アンバサダーを務めることが決定した。

 ドイツのミュンヘンの変電所跡地にあるアーバン・アートと現代アートに特化した美術館「MUCA( Museum of Urban and Contemporary Art)」が収蔵しているアーバン・アートの先駆者たちによる作品60点以上を紹介する展覧会。作品のなかには日本初公開となるものもある。

英語も話せずアートを学びにNYへ…女性画家からのメッセージ「世界のどこかにある自分のright spotを見つけて」

2023.11.30 Vol.web original

「アメリカに渡ったのは3.11がきっかけだったんです」と振り返る現代アーティストKOHさん。

「実は震災の日、エレベーターに閉じ込められ初めて死を実感するという経験をしました。人生、いつ終わるか分からないんだ、と。自分が本当にしたい生き方って何だろうと考えるようになったんです」

 驚くのはそこからの決断力と行動力。

「自分が今一番やりたいことって何だろう、今一番住みたい場所はどこだろうと考えてみたら“NYに住みたい!”だったんです。どうせならと、ずっと憧れていたNYに一カ月後には住み始めました。自分でもびっくりでした(笑)」

 家族の仕事の都合で海外で暮らすことも多かったという。

「でもどこも短期間だったので、NYに渡ったときも私はまったく英語が話せなかったんです。それまで海外旅行にも1人で行ったことがないくらいで。もともとアートは好きでしたけど日本でアートを学んでいたわけでもなかったので伝手もなく、英語も話せないという状態だったんですけど…好奇心や“自分が一番したいことは何か”だけを考えて行動に移してしまった感じです(笑)。でもあれから8年が経って、本当にあのとき行動してよかったと思っています」

 昼間に語学学校に通い、夜は誰もが参加できる老舗のアートスクールからスタートしたという。

「最初の1年は自分の部屋から出るのも恐怖でしたね。自分は言いたいことを何とか伝えられても、向こうが言っていることが聞き取れないんです。普通にスラングを使ってくるので日常会話が難しいんですよ。勘で理解してました。なので最初の一年半くらいは英語習得の為に日本人相手でも基本英語でしか話さなかったので変な人と思われていたと思います。しかも私が住んでいるタイムズスクエアの辺りは変な人もいっぱいいるので、自分で言うのもなんですけど、英語ができない人が最初に住む場所ではないと思います(笑)」

 まさに体当たりで英語を習得したKOHさん。

「私もそうでしたけど日本の学校で英語を勉強したのに話せない日本人がほとんどですからね。本を出版するとかアカデミックな世界で論文を書くことを目標にするなら日本の英語教育が最高かもしれませんけど、日常生活で生きていくためには会話ができないと話にならないので、日本がそういう英語力が身に付く英語教育になればいいのですが。もし自分が何をしたいか迷ってるなら海外を経験することをおすすめします。旅行じゃなくて短期間でも住んでみてほしい。旅行だとお金を落としてくれるのでみんな優しいけど、住んだとたんに変わりますから(笑)。日本にいるときとは全く違う視点を持てるようになると思います。私の場合は家族で住む海外と一人で住む海外は風当たりが全然違いました。より現実に直面します」

 さまざまな困難に直面しながらも、NY生活を満喫。やがてコロンビア大学やロンドン芸術大学での学びを経てパーソンズ美術大学を卒業し本格的なアーティスト活動に。

「日本にいるときから写実スタイルが好きなのは今でも変わらないんですけど、やはりアカデミックにアートを学ぶことで自分の中でアートへの姿勢がガラリと変わりました。知った上で選んだ事と知らなくてそうなってしまう事は同じ結果でも納得感が違いますね」とKOHさん。

「私は、どんな嫌なことがあっても絵を描いていれば忘れられるんです。それって私の武器(HOME)だな、と思って。ファッションや音楽も好きですけど、やっぱり自分には絵しかないな、と。これなら海外でもやり続けていける、と思いました。それにアートは言葉の壁も何にもないので、どこへ行っても絵を見せれば自分が何者なのか、見えない物や気持ちを伝えられる。見せた絵を通じて、むしろ絵画系以外の友人がたくさんできました」

 現在はプロとしてもさまざまな依頼を受けながら、現代アーティストとして充実の日々を送っている。

「私が海外で暮らそうと思ったのは、日本から出たい気持ちが強かったことがあります。ずっと見た目で判断されることが多くてどこか窮屈さを感じることが多かったんです。他人の目を気にしてたら他人の人生になってしまいそうで…。見た目で判断されるのは日本もアメリカも同じですけど、アメリカの基準って貧乏そうかそうじゃないかといった単純な基準が多いというか(笑)。日本だと“出る杭は打たれる”というところがあるじゃないですか。とくに女性はおしとやかに、控えめにしておくのが良しとされがち。私は日本にいるときは“出る杭”だったんですけど、NYに来たら目立たな過ぎて。地味すぎて覚えてもらえいなので何とか“出る杭”になろうと日々頑張っています(笑)。

 NYのアート界も自由ですね。どこの大学を出たとか、どの先生に付いたとかあまり関係なくて、自分でコンセプトを込めれば何でもアートって言えちゃう、誰でもアーティストと言えちゃう自由さがあります。逆になんでそれがアートなの?って首をかしげるときもありますけど(笑)」

 自分のしたいことを選択できる環境を選んだ結果、NYでアーティストとなった今「どこで暮らしてもいいこととイヤなことがある」と語る。

「自分がどこでなら輝けるか、好きなことに夢中になれるか。私はたまたまNYのほうが、自分が悲観的にならない種類の“イヤなこと”だった。これは、私も人から言われたことなんですけど…“right spotに身を置きなさい”と。自分がいるべき場所で自分を認めてくれる人たちとつながれば可能性はさらに広がる。自分のright spotを見つけてほしいなと思います」

次の日本画界を切り開く10名の作品が集結『NEO JAPANESE PAINTINGS展 日本画新世界』

2023.11.13 Vol.756

 1000年の歴史がある伝統芸術・日本画を継承する10名の現代画家の作品を展示する注目の展覧会。

 日本画は一般に、紙や絹、木、漆喰などに、墨、岩絵具、胡粉、染料などの天然絵具を用い、膠(にかわ)を接着材として描くという絵画様式を基本とする伝統芸術。そんな世界に類を見ない画材・技法としての伝統を継承しながらも、現代の日本画家たちは新しい風を敏感に感じ、想像力あふれる色彩豊かな画面を創造している。それらは、まさに「Neo-Japanese」。新しい世界を切り開いているといっても過言ではない。

宮沢賢治の名作を描いた傑作漫画の原点に迫る「ますむらひろしの 銀河鉄道の夜―前編 」

2023.03.01 Vol.753

 銀河のお祭りの夜、孤独な少年ジョバンニはふと気がつくと、友人カムパネルラとともに銀河鉄道に乗っていた…。

 作家・宮沢賢治による数々の作品の中でも世代を問わず愛され続ける名作『銀河鉄道の夜』。1920年代に初稿が執筆され晩年まで推敲が繰り返されたが、賢治の死により未定稿のまま残されることとなった。第一次稿から八次稿まで、3度の改稿があったことが明らかとなっている。

 その謎めいた輝きは今なお多くの研究者や表現者をも引き付けている。漫画界の異才ますむらひろしもその一人。

 ますむらひろしは1952年、山形県米沢市生まれ。『ヨネザアド物語』『アタゴオル物語』などの代表作のほか、1983年からは宮沢賢治の作品を多数漫画化し、その功績により2001年に宮沢賢治学会イーハトーブ賞を受賞している。1985年には杉井ギサブロー監督により『銀河鉄道の夜』がアニメ映画化。『銀河鉄道の夜』を語るうえで欠かせない存在となっている。

 そんなますむらが四次稿に挑んだ最新作『銀河鉄道の夜・四次稿編』(原作・宮沢賢治、作画・ますむらひろし)は全4巻・約600頁からなる大作。本展では、そのうち既刊の第1巻・第2巻の漫画生原稿と創作資料、メモ、ラフスケッチなどを展示。ますむらひろしによる「銀河鉄道の夜」の世界を紹介する。

 信仰と大地と共に生きた宮沢賢治と、独特のファンタジーと猫のキャラクターで知られる漫画家ますむらひろし。それぞれの世界観が交錯し、昇華された美しくも切ない物語が読者を銀河鉄道の旅へといざなってくれる。

香取慎吾が最新個展を12月に開催「初めての僕を見てもらおうと思う」渋谷で『WHO AM I』全国ツアーも

2022.11.02 Vol.Web Original


 香取慎吾が3年ぶりとなる個展『WHO AM I―SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR―』(渋谷ヒカリエ ホールA、2022年12月7日~2023年1月22日)を開催することになり、2日、個展の会場となる渋谷ヒカリエ ホールAで会見した。

 2018年に仏パリ・ルーブル美術館で行った個展、2019年に豊洲のIHIステージアラウンド東京で開催した『BOUM! BOUM! BOUM! 香取慎吾 NIPPON 初個展』に続く、3度目の個展。

「本当にうれしい。絵を描くことが好きで、子どもの頃からずっと絵を描いてきました。人に見てもらいたくて、いいね、素敵だねと言われたくて描いている部分があるので、また個展をやりたいなと思っていました。個展をやるために3年間他の仕事を頑張ってきました」と挨拶。

8月末閉館のチームラボボーダレスが移転先発表 23年に「虎ノ門・麻布台プロジェクト」にオープン

2022.08.24 Vol.Web Original

 831日で閉館する東京・お台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム: チームラボボーダレス」 (以下、チームラボボーダレス)が、23年に竣工・開業予定の「虎ノ門・麻布台プロジェクトに移転オープンすることを発表した。新しいミュージアムでは、チームラボボーダレスのコンセプトである「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」をさらに進化させて、来場者を新しい体験に導くという。

 発表とともに、新しいミュージアムのティザーサイトも公開されている。

 チームラボボーダレスは、境界のないアート群による「地図のないミュージアム」として、186月に東京・お台場にオープンすると、初年度の年間来館者数は単独のアーティストのミュージアム として世界最多規模となる約230万人を記録。2019年の来館者数は、単一アート・グループとして、世界で最も来館者が多い美術館として世界記録に認定された。

 また、米国のニュース雑誌『TIME』で「世界で最も素晴らしい場所 2019年度版」に選出されたほか、第25回ティア・ アワードにて、「優秀功績賞」を受賞するなど、国内外で権威ある賞を多数受賞している。

 2019年には、上海に「teamLab Borderless Shanghai」がオープン。今後は、ドイツのハンブルクやサウジアラビアのジッダもオープン予定。 

 

Dream Aya「写真、撮りに行っていい?」モンドくんこと奥村門土のこれからに興味津々 奥村の最新個展でトークライブ

2022.05.21 Vol.Web Original

 似顔絵や、谷川俊太郎、瀬戸内寂聴さんとの仕事など知られる画家で俳優のモンドくんこと奥村門土が、個展「奥村門土展in東京」を渋谷区のJINNAN HOUSEで開催中だ。東京では8年ぶりの個展で、似顔絵のほか、近年力を入れているという風景画や抽象画、ポップアートなどさまざまな表現で描いた新しい作品を展示、多くの人が足を運んでいる。

 期間中はほぼ毎日ゲストを招いてトークライブを行っている。これまでに都築響一や片桐仁らが登場。20日には、本サイトでフォトコラム「フォトバイアヤ」を連載中のフォトグラファーのDream Ayaが登壇し、E-girls時代にモンドくんのことを知って、仕事で福岡を訪れたときにマネジャーに頼み込んでメンバーと一緒にモンドくんに会いに行ったこと、それがきっかけとなって奥村や奥村の家族を被写体に撮影したり、今も「親せきのひとり」のような交流が続いていること、これまでに奥村に描いてもらった似顔絵などを紹介しながらトークした。

 トークの中で、Dream Ayaは、以前奥村が女性を描くのが苦手であると話していたことに触れると、「女性は顔に皺とかがないので……」と説明。似顔絵のネタは父・ボギーから与えられていたそうで、いわゆる、父好みの渋い顔ぶれでもある。奥村は誰か分からず描いていたが好みではあったよう。

 

 さらに、絵のモチーフを写真に撮って作品に取り組んでいること、それゆえに写真に興味があることなど、作品や作品へのアプローチの変化についても話題になった。また、トークライブは、奥村の父でミュージシャンのボギーも参加、会場には家族が揃い、奥田の魅力の一部であり大切な要素でもある個性豊かな家族についても話した。

 18歳になり、モンドくんから奥村門土へ。今後も、新しい絵のモチーフを探していくという。近く熊本で作品作りをする計画も明かした。そこは作品のモチーフだらけの様子で、Ayaも興味津々。自身も熊本に通っており親近感が沸いているそうで、「写真を撮りに行っていいですか?」と前のめりだった。

 個展は22日まで。21日は11時30分から20時。22日は11時30分から17時。入場無料。

 

トークライブの前に、新たな似顔絵を書いてもらった、Dream Aya。その様子をチェキで撮影する、奥村の妹・今ちゃん。チェキはDream Ayaがプレゼントしたもの。

Dream Ayaとボギー家族。

 

楳図かずお「さらに高いところを目指さないといけないなと思った」28日開幕の『楳図かずお大美術展』で27年ぶりの新作

2022.01.27 Vol.Web Original

 楳図かずおの世界を体感できる展覧会『楳図かずお大美術展』が28日、六本木ヒルズの東京シティビューで開幕する。そのオープニングセレモニーが27日、同所で行われ、楳図かずおが出席した。

 さまざまな漫画作品を送り出してきた楳図の芸術性をテーマにした展覧会。4年の歳月を費やして完成させた27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』を初公開するほか、気鋭のアーティストらのインスタレーションなどで楳図の世界を表現する。

「天才の証明!マンガノテッペンカラアートのテッペンヘトビウツレ」が展覧会のキャッチフレーズ。

「もともと私は芸術家なんですと言いたいのですが、やっぱりみなさんの認識は漫画というところがありますよね」と、楳図。「だけど、そろそろ一歩上に登って、さらに高いところを目指さないといけないなと思ったわけです。そこにあったのが絵画ということで」と、あいさつ。

 新作については、「なんかやらなきゃと思った瞬間」があったそうで、「そこから4年間じっと耐えに耐えて、しゃべりたいのも我慢して。やっとここに来ました! この日のために4年間があったんだと」と、感慨深げ。

 新作は漫画だと想像した人も多かった。「みんなそうだと思った! おもっちゃった。でも漫画でもあるんです」と、本人。

 新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』は101枚の連作絵画だ。それぞれが独立した作品でありながらも、連なってストーリーを続き、鑑賞者をハラハラドキドキ、びっくりさせたりもする。

「新しいところをやらないと意味がないと思うんです。(新作を)全部見ていただくと(漫画と絵画)両方の要素があるんですよね。両方のいいところを出せばこんなふうになる、そういう目標でやりました。漫画は連続体で、つなぎの芸術なんです。絵画のほうはここまで、ここまでと、クライマックスしかない。クライマックスにつなぎのある、ドラマ性というか、そういうことを感じ取れる絵。そういうことを思って描きました」

 

Copyrighted Image