映画『ベイビー・ブローカー』来日記念舞台挨拶が26日、都内にて行われ、キャストのソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジウン(IU)、イ・ジュヨンと是枝裕和監督が登壇。是枝監督が「韓国ドラマにハマって…」とイ・ジウンとイ・ジュヨンのオファー理由を語った。
赤ちゃんポストをきっかけに出会った人々の一風変わった旅路を描く、衝撃と感動のヒューマンドラマ。第75回カンヌ国際映画祭では、主演のソン・ガンホが韓国人俳優初となる「最優秀男優賞」を受賞。また「エキュメニカル審査員賞」も受賞し、カンヌで2冠を達成した。
アーティストIUとしても活躍し、日本でもファンの多いイ・ジウンは「久しぶりに日本に来れてうれしいです。前のほうに、泣いてらっしゃるファンの方もいて…」とファンの熱い歓迎に感激しきり。
ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナのキャスティングはプロット段階から決めていたという是枝監督。一方「イ・ジウンさんとイ・ジュヨンさんは、コロナ禍で家にいて、韓国ドラマにハマりまして、ドラマを見ていて“うわっ”と思った2人にお声がけした。IUさんの昔からのファンの方には申し訳ない。にわかファンなんですけど。夢が叶って、本当にありがとうございますという気持ち。思い描いたキャスティングが実現してしまいました」と、2人のドラマのファンとになりオファーしたとすまなそうに話し、会場の笑いをさそった。
そんな是枝監督からのオファーに、ジウンは「(オファーをもらう)以前に、実は食堂で是枝監督をお見かけしたことがあるんです。私はすでに監督のファンで、ご挨拶したかったんですけど、監督はこちらをご存じないだろうと思って、そのまますれちがってしまったんです。その1年後にこんなお話を頂けるとは。不思議な気持ちで、気分がいいです(笑)」。ファンになる前に、気づかずすれ違っていたというエピソードに是枝監督も「そうなんだよねー」と苦笑。
一方『梨泰院クラス』でブレイクしたイ・ジュヨンは「私は大学で映画を学んでいたときから釜山国際映画祭に是枝監督の作品を見に行くような学生でした。数年後、その是枝監督が、私の作品を見たとおっしゃってくれるなんて。私という女優を知っているということ自体、不思議で、それだけでも幸せな気落ちになります」と感激していた。
映画『ベイビー・ブローカー』は公開中。