日本が世界に誇る建築家・隈研吾の大規模個展。1952年に開館して以来さまざまな建築展を開催してきた同館において、開館以来初となる大規模な建築家の個展となる。
アメリカのTIME誌にて「2019年世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」に選ばれた《V&Aダンディー》や《国立競技場》の設計に参画するなど、現代日本を代表する建築家のひとりである隈研吾。
本展では、世界各国に点在する隈作品の中から公共性の高い68件の建築を、隈が考える5原則「孔」「粒子」「斜め」 「やわらかい」「時間」に分類し、建築模型や写真、モックアップ(部分の原寸模型)などにより紹介。他にも映像作品や前庭に展示されるトレーラーハウスを合わせ、合計74件を展示。
章の解説や作品解説はすべて隈本人によるもの。また、瀧本幹也や藤井光など第一線で活躍するアーティストによる映像作品で隈建築をさまざまな観点から見ることができる空間のほか、ネコの視点から都市での生活を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020(ニャンニャン)ネコちゃん建築の5656(ゴロゴロ)原則》(Takram との協働)も発表する。
コロナ禍という難しい時代に、新しい公共性や未来の都市のあり方について考える機会となるはず。