英作家チャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』が原作。物語の舞台はヴィクトリア朝のイングランド。救貧院で暮らしていた孤児のオリバーは葬儀屋に下働きに出され、そこでひどい仕打ちを受けて逃げ出す。ロンドンにたどり着いたオリバーはコソ泥とスリの集団に取り込まれてしまう。捕らえられたオリバーは被害者である親切な紳士に引き取られることになるが、スリの元締めの老人はオリバーを連れ戻そうとたくらんで……。
スリ集団の元締めのフェイギンを市村正親と武田真治がWキャストで演じることは鑑賞するうえでもっとも楽しみにしたいポイントのひとつ。武田もまた自身にとって俳優人生の分岐点となる作品とコメントを寄せており、どんなフェイギンを魅せてくれるのか期待したい。また、元気に駆け回るオリバーら子どもたちの姿も見どころだ。
ミュージカルらしいミュージカルを見たいという人にはおすすめの作品。