SearchSearch

五輪3大会連続メダル獲得の石川佳純が引退会見。後輩たちに「後悔のないよう思う存分やり切ってほしい」とエール

2023.05.18 Vol.Web Original

 卓球女子の五輪メダリスト、石川佳純(全農)が5月18日、都内で引退会見を行った。石川は1日に自身のインスタグラムで競技からの引退を発表していた。

 石川は五輪には2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ、2021年東京の3大会に連続出場。女子団体では銀、銅、銀といずれの大会でもメダルを獲得した。シングルスではロンドンで日本勢男女通じて初めての準決勝に進出。メダルこそ逃したが、4位の成績を残した。東京では日本選手団の副首相を務めた。世界卓球選手権では2017年に混合ダブルスで優勝、全日本卓球選手権では2011年に女子シングルスで初優勝を収めると通算5度の優勝を果たした。

 石川は会見の冒頭「5月1日付で引退を発表してから約2週間が経ちました。その間に、たくさんの温かいメッセージをいただき、改めてたくさんの方に支えてもらっていたんだなということを実感しております。引退を決意した理由は自分自身“やり切った”と思えたからです。今日はとても晴れやかな気持ちです。こうして笑顔で今日を迎えられることをとてもうれしく、そしてありがたく思っています。私は7歳で卓球を始めました。23年間の現役生活では本当に素晴らしい経験をたくさんさせていただきました。オリンピックではロンドン、リオ、東京と3大会連続メダル、世界選手権ではミックスダブルスでの世界一など、あの時の表彰台に立った景色は今までもこれからも忘れられないなという思いです。また国内リーグには2012年から日本リーグにレゾナックの一員として参加させていただきました。たくさんの選手と試合をすることで、自分自身、対応力をたくさん身に着けることができたと思っています。そして2018年から日本で初めてできたプロリーグ『Tリーグ』には木下アビエルの一員として参加させていただきました。今までになかった全国各地に行って、卓球ファンの皆様の前で試合をできるというのは私自身、とてもうれしかったです。そして最後に所属の全農として出場した全日本選手権大会、シングルスでは5回の優勝をすることができました。どの優勝もとても思い出深いんですけれど、やはり一番は5年ぶりの優勝となった5回目の優勝が自分の中ではすごく思い出深いです。あきらめないことの大切さやチャレンジし続ける事の大切さを改めて卓球から学んだ、そんな経験でした。所属の全農様をはじめ、各スポンサー様の温かい応援のお陰で、夢に向かって全力で走り続けることができました」と晴れやかな表情で挨拶。しかし「そして最後になりましたが、長い間応援してくださったファンの皆様に感謝を伝えたいです。うれしい時は一緒に喜んでくださって、苦しい時には寄り添ってくれる。そんな素晴らしいファンの方に恵まれてやれたということはすごく幸せなことだと思っています。自分自身、何を返せたかは分からないんですが、自分が大切にしてきたことは、コートに立った時はその日の全力のプレーを自分なりにやるということです。100%の準備、100%の状態でその日にできる自分の全てを出してコートに立つということは自分自身大切にしてきました。その姿を見てくださって、少しでも元気や勇気が届けられていたらいいなと、もしそれができていたらすごくうれしいなと思っています」とファンへの感謝の言葉を伝えた際には言葉を詰まらせた。

引退の石川佳純「どんなに失敗しても“何回でもチャレンジ”という言葉に励まされた」

2023.05.18 Vol.Web Original

 卓球女子の五輪メダリスト、石川佳純(全農)が5月18日、都内で引退会見を行った。石川は1日に自身のインスタグラムで競技からの引退を発表していた。

 会見で石川は自らの卓球人生について「自分自身に向き合うことを常に意識していました。特に現役生活が長くなればなるほど苦しい時間も増えてくる部分も多かったんですが、自分自身、向き合うことをあきらめないというか、そこから逃げないという自分なりの強いポリシーは持っていて、そこを最後までしっかり果たせたことはうれしく思います。またプロとして18歳19歳から活動させていただき、たくさんの方に応援していただいた。その中で常に自分の100%を出すのは最低限の責任かと思って頑張ってきました」振り返った。

 アスリートとして人として心がけていたことについては「自分が小さいころに憧れていた選手だったり、こんな選手になりたいなという選手はたくさんいたんですが、自分自身が大人になって日本代表としてプレーさせてもらうようになって、成績はもちろんですが、それ以外の場面でも“こういうふうになりたいな。こういう選手になりたいな”と思ってもらえるような自分でいたいと思いましたし、またそういう気持ちが自分自身を成長させてくれました。苦しい時期やつらい時期はたくさんあったんですが、そういう場面が自分を人としても選手としても大きく成長させてもらったかなと思っています」と語った。

吉成名高がムエタイの五輪種目化実現を熱望「日本を代表して戦いたい。金メダルを獲りたい」

2023.04.26 Vol.Web Original

 ムエタイで7つのタイトルを獲得する日本のムエタイ最強戦士・吉成名高(エイワスポーツジム)が4月26日、ムエタイでの五輪金メダル獲得に意欲を見せた。

 この日は「キックボクシングで世界をつなぐ」を趣旨とする「第一回国際親善大会KICK BOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO」(5月14日、東京・大田区総合体育館)に関する会見が都内で開催された。

 吉成は出場予定選手として会見に出席。現在、タイ側と調整中で出場については確定ではないのだが、今大会への出場の意思を示したことについては「ムエタイがオリンピックになるかもしれないという動きがある。その中で自分にはムエタイの魅力をもっと伝えていきたいという目標がある。でもムエタイは分かりづらい競技でもあると思うので、こういういろいろな選手が集まる大会を通じて自分の存在を高めて、ムエタイを知ってもらうきっかけになればと思っている。大会に貢献できる選手になりたい」などとムエタイの認知拡大への思いを口にした。

 ムエタイは競技として米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)から正式な承認を受け、五輪種目への採用が期待されているのだが、もしそれが実現した際には「出たいです(笑)。金メダルを取りたい。ルールも違ってくると思うので、それは新しい挑戦になる。日本を代表して戦いたい」と吉成は目を輝かせた。

実行委員会に与野党の大物議員の名がずらり。2028年ロスの五輪種目化目指す【KICK BOXING WORLD CUP】

2023.04.26 Vol.Web Original

「キックボクシングで世界をつなぐ」を趣旨とする「第一回国際親善試合KICK BOXING WORLD CUP in JAPAN/TOKYO」(5月14日、東京・大田区総合体育館)に関する会見が4月26日、都内で開催された。

 同大会は「国際親善試合KICK BOXING WORLD CUP 実行委員会」が主催、実行委員会には会長を務める加藤勝信厚生労働大臣をはじめ、最高顧問に鳩山由紀夫元首相、副会長に野田聖子衆議院議員、安住淳衆議院議員といった与野党の政治家の名が複数並んだ。

 また会長代行の一人に佐竹雅昭、実行副委員長にアーネスト・ホースト、武蔵、参与にピーター・アーツ、レイ・セフォーの各氏という、旧K-1で一世を風靡した選手たちの名前も。

 この日の会見では追加対戦カードと出場予定選手として吉成名高(エイワスポーツジム)が紹介された。また大会の模様はFODでライブ配信、フジテレビの地上波でも5月17日深夜1時35分~2時35分に放送される。

東京2020オリパラのメダリストなどが記された銘板953枚が国立競技場に設置

2022.04.25 Vol.Web Original

 東京2020組織委員会の橋本聖子会長と武藤敏郎専務理事・事務総長が4月25日、国立競技場(オリンピックスタジアム)に設置されたトリビュート・トゥー・チャンピオンズ、東京2020聖火台、炬火台(東京1964大会の聖火台)を視察した。

 トリビュート・トゥー・チャンピオンズは大会終了後にオリンピックスタジアム内に設置される銘板で、1928年のアムステルダム大会より各大会で各開催会場に設置されているもの。銘板には全種目のメダリスト(個人競技は個人名、団体競技はNOC/NPC名)が表示される。

 3月24日から工事が始まり4月22日に設置が完了していた。場所は国立競技場の壁面で、外周は約1キロあるのだが、そのうちの約4分の3のスペースに設置されている。

 銘板の内訳は大会概要がオリンピックとパラリンピックの各1枚。ピクトグラムはオリンピックが50枚、パラリンピックが23枚。メダリストはオリンピックが339枚、パラリンピックが539枚となっている。

組織委が東京2020「公式報告書」の概要発表。史上初の延期、エンブレム問題、森氏の辞任など“ならでは”の内容に

2022.03.25 Vol.Web Original

 東京オリンピック・パラリンピック組織委員会が3月24日、都内で理事会を開催した。

 この日の理事会では2022年度事業計画書案、2022年度予算案といった4つの決議事項、公式報告書や東京大会の資産承継に向けた取り組みといった4つの報告事項などが議題となった。

 理事会終了後、武藤敏郎 専務理事・事務総長が会見を行った。武藤氏は大会経費が昨年12月に発表した総額1兆4530億円から若干下回るとの見解を示した。最終的な報告は6月になるという。この6月というのは、業務が順調に進んだ際の組織委の解散の時期となる。経費が1兆4530億円から下回る理由は経費ごとに一つずつ最終的な金額を確定する中で減っていったという。

 公式報告書については国際オリンピック委員会(IOC)と合意に達した後に公表されることになる。組織委としては4月には出したいという意向を持っているのだが、これはIOCからの結果が戻り次第とのこと。今年は北京五輪があったこともあり、IOCからの返事が遅れているという。

 この日配布された資料には公式報告書の内容が記されていたのだが、大会の概要はもちろん、史上初の大会延期に伴うさまざまな事象、その原因となった新型コロナウイルスに関する問題といった今回の東京オリンピック・パラリンピックならではの事柄が並ぶ。

東京五輪レスリング金メダリストのゲイブル・スティーブンソンと独占契約【WWE】

2021.09.10 Vol.Web Original

 東京オリンピックのレスリング男子フリースタイル125キロ級で金メダルを獲得したゲイブル・スティーブンソンが米プロレス団体のWWEと独占契約を結んだ。WWEが日本時間9月10日に発表した。

 この契約は、WWEとしては史上初めての、NCAA(全米大学体育協会)が学生アスリートに企業と契約をし報酬を得ることを認めるNIL(Name, Image, Likeness)契約に基づくものとなる。

 ミネソタ大学の学生であるスティーブンソンは、WWEのロースターに加わると同時にレスリングのNCAA王者として競技を続ける。

TOKYO2020 ーオリンピックとパラリンピック【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2021.09.01 Vol.web Original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

元K-1王者の久保優太とレスリング五輪銀メダルの太田忍がMMAルールで対戦【RIZIN.30】

2021.08.11 Vol.Web Original

K-1vsレスリングの異種格闘技戦の趣

「RIZIN.30」(9月19日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の第2弾カード発表会見が8月11日、東京都内で開催された。

 初代K-1 WORLD GPウェルター級王者の久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)とリオデジャネイロ五輪のレスリンググレコローマンスタイル銀メダリスト・太田忍(パラエストラ柏)との夢の対戦が実現する。

 久保は旧K-1にも参戦経験のあるベテラン。新生K-1では2017年に行われた「K-1 WORLD GP初代ウェルター級王座決定トーナメント」を制し王座獲得。3度の防衛に成功するなど安定した強さを見せたが、昨年6月に「オリンピックのボクシングで金メダルを獲りたい。プロでもチャンピオンになりたい」としてK-1王座を返上したが、五輪出場はならず。最近はSNS等でMMA参戦をほのめかしていた。RIZIN初参戦にして、初めてのMMAルールでの試合となる。

 太田は昨年大晦日の所英男戦でMMAデビューを果たしたが、ベテラン所の術中にはまりアームバーで一本負けを喫した。今回はそれ以来のMMA2戦目。フリーで活動していたが、現在はパラエストラ柏所属となっている。

 久保は「K-1からRIZINに来てしまいました。“ボクシングに行く”と言ってK-1のベルトを返上したんですが、見てもらった通り、このオープンフィンガーグローブ、このルールでやるってことになりました。生半可な気持ちでここに来たわけではない。挑戦するつもりでやるつもり。全て捨ててというわけではないが、K-1でやってきたものを捨ててでも、この舞台に立って挑戦したい。そういう気持ちでやってきました」と初めてのMMAルールに意欲を見せた。

北京五輪柔道金メダリスト石井慧がK-1参戦。愛鷹亮が迎撃【9・20 K-1】

2021.08.04 Vol.Web Original

石井サイドからのコンタクトで参戦が実現

 北京オリンピック柔道男子100kg超級の金メダリストで総合格闘家の石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)のK-1参戦が8月4日、発表された。

 K-1はこの日、「K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~よこはまつり~」(9月20日、神奈川・横浜アリーナ)の第2弾カード発表会見を開催。ここで石井の参戦と注目の対戦相手が愛鷹亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)となることが発表された。

 石井は2008年の北京五輪後、プロ格闘家に転向。日本では「Dynamite!!」「DREAM」「IGF」「RIZIN」などメジャーイベントで活躍。現在は「HEAT」の総合ルールヘビー級王座に就いている。海外でも「Bellator」などさまざまな団体に上がり、現在は「PFL」などで活躍。

 また練習拠点をクロアチアに置き、ミルコ・クロコップのチームに所属。クロアチア国籍も取得している。

【東京五輪】開会式が無事終了。聖火の最終ランナーは大坂なおみ

2021.07.24 Vol.Web Original

国立競技場の上空に地球が浮かび「イマジン」が流れる

 東京オリンピックが7月23日開幕した。夜8時から行われた開会式は「コロナ禍での開催だからこそ、地に足のついた式典を」という思いのもとに制作された黒板にチョークで描かれたコマ撮り映像からスタート。

 フィールドではコロナ禍の中でもトレーニングを続けてきたアスリートたちの姿を表現するパフォーマンスが行われ、その後、場内の貴賓席に天皇陛下がご臨席。続いて菅義偉首相、小池百合子東京都知事、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長が現れた。

 日本国旗が入場後に、MISIAが「君が代」を独唱。国旗掲揚が行われた。続いて俳優でダンサーの森山未來が死者にささげるダンスを披露。「オリンピック大会の最中に命を落とした人たちを追悼します」というアナウンスが入り、会場では黙とうが捧げられた。

Copyrighted Image